(11月7日編の続き)







その後うとうとしてから4時半に起き、昨日の行動食の余りのパンとプロテインを飲んで燃料補給完了。




日の出前に太鼓岩に到着できるように、ヘッドランプを点けて出発します。(5:00)








協力金の支払いはどうするんだろう? と、思っていたら、ちゃんと入れる所があったので、300円入れて白谷雲水峡に入ります。








辻峠までは一度歩いた道ですから、特に迷うくこと無く進んでいきます。










川の渡渉とかもあったりするので、足元用の広角ランプと遠距離用の狭角ランプの2灯体制です。


お陰で良いペースで歩けました。









辻峠に6時に到着。


ここから太鼓岩までの道は初めて登る道なので、慎重に進みます。



急坂を登ること10分、視界の抜けた大きな岩の上に出ました。


どうやらここが太鼓岩のようです。







おおおおおお! すっげ〜〜〜〜!



今年5回目の後光に出会いました。
(悪沢岳、北岳、仙丈岳、笠ヶ岳、そして屋久島太鼓岩)



今年は本当によく後光に出会いました。








あれが宮之浦岳ですね!
麓から見えないこれらの山々を屋久島では「奥岳」と呼び、かつては女人禁制だったそうです。


今じゃ、チャーミングな「自称山婆軍団」や「ソニーポーズ山ガール軍団」なんかも山頂に駈けつける山になってますけどね。



いずれにしろ、今この瞬間あそこに立てていれば、すばらしい日の出を拝めたのだろうと思うと、ちょいと羨ましい気分です。


出社時間を遅らせて、一本後ろの飛行機にしておけばよかったです。








そうこうしているうちに空が朝焼けに染まり始めました。








おや? もうガスが立ち込め始めましたか。えらい早いですね。










後光を眺めつつ、東京で買って持ってきた酵母パンをいただきます。




後光はどんどん伸びていき、頭の上を越えていきます。







そして、宮之浦岳方面まで達しました。


なんとまぁ、神秘的な光景なのでしょう。








って、ガスが流れて来た!!







がっくり肩を落としていた所、5分ぐらいで晴れてホっと胸を撫で下ろします。





今回屋久島には所有しているデジイチのレンズをすべて持ってきたのですが、最終日まで使ってないレンズがいろいろあったので、ただの持ち運び損にならない ように太鼓岩まで全部持って来ました。









というわけで、サブ超望遠!








適当な被写体が見当たらないので、とりあえず立ち枯れした木々を無意味にアップで撮ってます。


他にも標準画角の単焦点レンズとか虫の目レンズもあるのですが、ここからの景観だと本当に使い所が無いので、駐車場までの帰り道で使うことにします。










ありゃりゃ〜、またガスって来ましたね〜。












まぁ、白谷雲水峡は島の北部にありますし、たぶん日の出は見えないでしょうから、日の出の瞬間にガスっていてもそれほど痛くは無いのですが、できれば今日 ぐらいは朝日を浴び る宮之浦岳を一度はクリアーに眺めたいところです。






そして、願いが通じたのかガスが再び晴れた所で、宮之浦岳を眺めてみると、、、









お! 陽が昇り始めたみたいですね!


まだ少しだけガスってますが、念願の光景を拝めて良かったです。



さて、満足しましたし、そろそろ駐車場に戻って飛行場へ移動しますか!








って、あれは太陽では・・・・











わお! このタイミングで雲の間から日の出です!(6:22)
(サブ超望遠)


太鼓岩の位置から想像するに、てっきりもっと遅い時間にならないと太陽を拝めないかと思っていたのですが、もう登場してしまいました。


ちょっとうれしい悲鳴状態です。








ガスと日の出、大好物なシチュエーションです。






ガスってるところに太陽光が当たると、とても印象的な光景に様変わりします。









いやぁ〜、美しい!











しっかし、屋久島は朝っぱらから盛大にガスが湧くもんですね!










これが宮之浦岳のすぐ横にあるクリオ岳ですね。
(サブ超望遠)

3回も目の前を通過しましたが、こんな山だとは思いませんでした。









そして、頂上では晴れ間を何度も拝ませてくれた宮之浦岳。


いつか下界まで晴れ渡っているときに再びあそこに立とうと心に決めました。









太鼓岩を広角で写すとこんな感じの場所です。










というわけで、セルフ撮影。





そろそろ、空港へ急がねば!








必ずまた来ます! (7:00)










帰路は明るいこともあって、まずは辻峠まで文字通り駆け下ります。

(ちなみに往路と帰路は別のルートです)








さらに、緑のトンネルをスタスタと下って行きます。









う〜ん、綺麗!

ゆっくり眺めたいところですが、急がねば!






お〜、ここは苔地帯のところですね。










というわけで、やっつけで虫の目レンズ。












さらに標準単焦点!













いやぁ、時間のあるときにじっくり使いたかった!










単焦点ならではの空気感がどうのこうのとウンチク垂れる時間もなければ、話を聞かさせる人も居ません。









深く考えずにパシャパシャ撮ってましたが、そこはさすがに(インチキ)単焦点レンズだけあって、帰宅後に見たらそれっぽく写ってました。
ブラボー、インチキレンズ。



(って、こんなことでもしないと結婚式以外では活躍しないレンズなのです。来年はボディに傷つけるの覚悟で普段から持ち歩きますかね・・・)









さて、レンズはともかく今度こそ急いで駐車場に向かいます!









七本杉。











真下から見上げたところです。

いや、しっかし、何度見ても圧倒されますね〜!















あ! くぐり杉!


急いでいるのでもちろん迂回します。








誘惑に負けてできませんでした。。。











そして、ここで登場するのが原生林歩道との分岐。(7:35)

当初の予定では太陽光を浴びた宮之浦岳を拝んだらすぐに帰路につき、原生林歩道でも歩こうかと思っていたのですが、残念ながら日の出ショーまで楽しんでし まったので、そんな時間はありません。









しかし、歩くペースを倍にすれば行けるんじゃないかと、チャレンジ開始!


登山道としては考えうるマックススピードで歩きます。










うわぁ、なんかくぐれる杉が!!











くぐります・・・











急げ〜!













青空と樹林帯の組み合わせは屋久島に来て初めて見た気がします。











たしかに、これはこれで綺麗なんですが、ガスっていて湿っている方が雰囲気が出るんだなぁと改めて思いました。











負け惜しみじゃないですよ!











いや、しっかし、原生林歩道も素晴らしい景色ですね!









うわ、なんかくぐれそう・・・・











くぐってしまいました・・・











渡渉ポイントも数回あります。(大雨時は通行止めになるみたいです)


そして、渡渉した後は(地質上当たり前ですが)道が上り坂になるのでした。。。
下り一辺倒だと勝手に思い込んで時間を読んでいたので、仕方なしに駆け登ります。


キッツ〜〜! 42歳の秋・・・













三本槍杉に到着した所で、地図を取り出して現在地を確認。

わお! まだ半分ぐらい残ってるんじゃん!!(7:55)












それ急げ〜〜〜!








看板に何か解説が書いてあったのですが、焦っているからか読んでもなぜか頭に入らなかったので、とりあえず看板のアップを写真に納めて先に進みます。



帰宅後に看板の写真を読んでみて納得。








その切り株からして現地ではどれかわからなかったんですよ。










再び渡渉ポイント。










こんなところで、ゆっくり朝食を食べたかったですね〜。






そして、登り・・・









おおお、立派な杉!

三本足杉です。



何が三本足かと言いますと、、、










下がこんな感じになってるんですよ。









無理やりパノラマでつなげると、こうなります。









強く印象に残っていて、自宅PCの壁紙になってる写真です。










二代大杉に到着したところで誰かが落としたシュラフを拾いました。

ひとまず手に抱えたまま下ります。







立派な吊り橋を渡ります。

ちょうどガイドさんに引き連れられたカップルが写真を撮影中だったので、「ごめんなすって」という感じで先に行かせてもらいます。


橋を渡って、少し登った所に案内看板があったのですが、なんとここで道を間違えたことが判明!(8:12)



心のなかで絶叫しつつ、来た道を駆け下ります。



先ほど追い越させてもらった三人が笑顔で登って来たので、「道を間違えました!!」と、素直に事情を話しつつすれ違います。
(どうやったらこんな案内看板だらけの場所で道を間違えるんだろうと疑問に思ったことでしょう・・・)






どうせなので、吊り橋の上から撮影。











って、急げ〜〜〜!











一応、記念撮影、その1














一応記念撮影、その2










一応、記念撮影その3









白谷雲水峡の入り口まで戻って来ました。(8:25)
受付で手に抱えていたシュラフを事情を説明してスタッフに渡します。








今日こそは快晴の白谷雲水峡が拝めるのかと思っていましたが、もうこんなに曇が出て来てますね。




太鼓岩や白谷雲水峡の余韻に浸る間もなく急いで駐車場に戻り、荷物をトランクと後部座席に放り込んですぐにカーナビの目的地を空港にセットします。




すると、自分の想像よりも空港が若干近いことが判明しました。(何回も走っているので土地勘があるつもりでしたが、ちょっと遠目に見積もってました)







これで多少は下山の道を楽しめそうです。(8:40)











個人的にはこの白谷雲水峡と宮之浦を結ぶ区間が屋久島随一の絶景ロードだと思います。







ヘアピンカーブを抜けて白谷雲水峡方面に向いたところです。










さようなら〜、屋久島の山々。











というわけで、路線バスの後ろにくっついて空港近くの指定されたガソリンスタンドに向かいます。







本日も結局屋久島は悪天になってしまうんですね〜。

(海の沖の方は晴れてますが)













わお、雨まで降って来ました。

最後の最後まで、屋久島らしい面白い天気でした。











指定されたガソリンスタンドで給油。(レンタカーの精算時に満タン給油証明書が必要です)

490km走って27リットル給油、リッター18kmでした。


さすが現代の車。(9:10)








向かいにも駐車場があって、そこを含めてほとんどがデミオだったので、なぜに日産ノートが割り振られたのか不思議でなりません。








大きな地図で見る

本日の行動履歴です。





そして、すぐ向かいにある空港の駐車場まで先ほど返却した日産ノートを女性スタッフさんが運転して送迎してくれ、ほぼ予定していた時刻に空港ロビーに到着 しました。(9:15)


むしろ私は早めに空港に到着した方で、鹿児島からまだ飛行機も到着してませんでしたし、案外空港ではのんびりとすることが出来ました。

早朝から今まで楽しんだ分を考えれば、十分に満足できた一日だったと思います。



って、そういえばこれから職場に行くんだった!







まったく嬉しくない搭乗アナウンスを聞きつつ、飛行機に乗り込みます。(9:37)







行きも帰りも結局こんな天気でした。



これはしばらく後にわかったことなのですが、今年は日本の南西に秋の高気圧が張り出さず、偏西風が南に蛇行したせいで湿った風が毎日屋久島に吹きつける結果となり、 いつも雲が発生してあんな天気になってしまったみたいです。


まぁ、梅雨ぐらいから今年は天気がおかしかったので、こういう年は秋の晴天を期待して屋久島のエアチケットを取らないのが正解なんだなぁとひとつ勉強にな りました。
(ラニーニャの影響ですかね?)



島の人も口々に「今年は天気がおかしい!」と言ってました。








海上で発生した雲は高さが低いらしく、短距離プロペラ機の高度でも十分雲の上に飛び出しました。








鹿児島は天気予報どおり快晴でした。
(噴煙を上げる桜島)




短いトランジットの合間に弁当を買って羽田行きの便に乗り換えます。








宮崎上空。








足摺岬。









幻の黒豚。

(味は幻でもなんでもない、フツーの弁当味でしたが)









紀伊半島の最南端、串本上空。

有名所のダイビングポイント上空が続いて一人で喜んでます。







三重県の伊勢志摩。
(この近辺でも一度潜ったことがありますし、高校生の頃は毎年御座白浜に海水浴に行ってました)











一番興奮したのが愛知県の知多半島と渥美半島が見えた瞬間。


カニの形をした愛知県、人生で初めて見たかもしれません。

小学生の頃、地図を描くのにハマっていた時期があって、愛知県の地図はよく描いていたんですよね〜。







浜名湖から御前崎にかけての海岸線。

今年は御前崎で楽しくドライブしました。








伊豆大島。

そういえば最近潜りに行ってないですね〜。




房総半島の写真も撮りたかったのですが、残念ながらシートベルト着用のサインが出た後でした。








というわけで、嵐どころか快晴の羽田空港に到着。(12:25)




その後、大急ぎで職場に行き、自分の座席が無事に残っていることを確認したのでした。





以上です!