さて、ウォッカでアルコールストーブは使えるのか実験開始です。

お! 問題なく使えるじゃないですか! (そりゃぁ、アルコール度数96%ですからね)
って、いつの間にやら、すんごい風が強くなってるんですけど・・・・
(常に一定以上の風が吹きっぱなしの状態)
このストーブは日本に居るときに家の中で数回試しに使ってみてはいたのですが、風が吹いている状況で使うことをまるっきり想定しておりませんでした。
普段登山で使っているガスストーブだったら、多少風が強くても問題ありませんし、慣れているので車の中で使うという手もあるのですが、今回デビュー戦のアルコールストーブでそれをやるのも不安すぎます。(だから車の外でブレッシーに絡まれ続けていたわけですが)
タイヤの影に持っていったり、付属の風防を使ったりしましたが、炎が横に流れてしまうのと、酸素過多だからか、はたまた燃料がウォッカだからか、アルコールが異様に早く無くなって火が消えてしまうので、その都度ウォッカを足さなければなりません。
まぁ、料理と言っても、ただ単にスーパーで買った食パンに日本から持ち込んだガーリックトーストの元を塗って、スーパーで買ったハムを乗っけて焼いているだけなのですが。
(ロードスター仲間のOさんの影響です)
その程度のことで、こんなに悪戦苦闘するとは思いませんでした。
そして、手慣れた手つきで颯爽と料理していたOさんの真似をして、人生で初めて食パンをコッヘルで焼いたわけですが、こんなにあっという間に真っ黒に焦げになるとは知りませんでした。

周囲の山々も食パンもコッヘルもすべて真っ黒です。
そして、元々黒かったTシャツの胸元だけが、白っぽく変わったのを視界の片隅にとらえつつ、ハム&ブラックガーリックトーストを2枚頂きました。
うまく料理できなかったからか、妙に寒く感じます。
いや、実際に気温が下がってきたみたいです。(砂漠地帯ですしね)
すでに肌寒いぐらいだったのでフリースを着込んでから、寝袋を取り出して運転席に放り込み、焦げたコッヘルを可能な限りティッシュで掃除しました。もちろんそれは無駄な抵抗なのでした。
当初から今回の旅はファーストフードで食いつなぐつもりだったので、予め準備していた食物繊維とビタミンの錠剤をプロテインを水に溶いたもので流し込んで栄養の辻褄をあわせ、少し食べたり無かったのでポテトチップスを軽くつまんでから歯を磨き、運転席を倒して寝袋に潜り込みました。

気合いを入れて撮影しなかったのでこのぐらいしか写っていませんが、天の川を雲と間違えるぐらいの星が空を埋め尽くしていました。
南十字星とニセ南十字も見えています。
で、どっちがどっちだっけ?
ま、いいや。
おやすみなさい。
12月31日(金) 4日目
夜中に目を覚ますと、目の前のフロントウインドウ一杯に星空が広がっています。
ロードスターと違って椅子を思いっきり倒せるので、楽に寝られるし、目を開ければ満天の星空だし、こりゃ快適。
テント張らなくても全部車中泊で良いんじゃないかと思えてきます。

そして、朝5時30分に起床。
パンにガーリックトーストの元とハムを載せたものを焼かないままジュースと一緒に腹に押し込んだ後、軽登山靴に履き替え、成田空港駅で忘れたザックの中身を登山用荷物と入れ替えて準備完了。

だいぶん明るくなってきたので、そろそろ行きますか。(6時)
(写真はルーイバーグと反対側の山)

なんか地面が白いなぁと思ったら、全部石英なのでした。
こりゃすごい。
(と、言うよりも、砂漠の砂の主成分は石英なのだそうな。これは砂になる前の状態のものが転がってるわけですね)

そして、足下には植物がたくさん生えているので、それらを避けながら歩いて行きます。

本当にどれもこれも不思議な形をした植物です。

踏み分け跡らしきものがあったので、それに沿って歩きますが、途中から無くなってしまいました。

歩き始めてから20分、予め目星をつけていた尾根に取り付きました。

この後太陽が顔を出したら急激に気温が上がるのでしょうから、朝の涼しいうちに登っちゃいましょう。

振り返ると、ルーイバーグの影の向こうにある山々に太陽光線が降り注がれています。

すごい棘!
長ズボン履いてて良かったです。
(これに限らず、砂漠のブッシュに生えている植物の多くが棘を持っているのですが)

あの、飛び出しているところが頂上でしょうか?
ケンタローさんのブログでも最後はちょっとスリルがあるって書かれてましたので、頂上直下で岩登りをすることになりそうです。

アロエピランシー。(Aloe pillansii)

最初、白黒の砂石かと思ったのですが、どうやら小型のげっ歯目か何かの糞のようです。下山後にベルディさんに聞いたら兎が住んで居るんだとか。(私の英語力なので、勘違いの可能性もあります。南アフリカのナショナルパークガイドなんかではジリスが多いって書かれてましたし)
ちなみにリフタスフェルトにはベルディさん曰くいろいろな動物が住んでいるようで(英語で動物名を言われたのでさっぱりわかりませんでしたが、後で調べたらジリス以外にもスタインボックやグーズーなどのレイヨウの仲間、カラカルやヒョウなどの肉食獣まで生息しているようです)

尾根が一旦平らになるところで、こんなバスタブみたいな場所がありました。
こちらも下山後にベルディさんに聞いたら、雨が降ったときに水を溜める場所だとか。(でも、なぜここに設置したのかがよくわかってないので、これまた私の勘違いの可能性が高いです)

少しずつ斜面が急になって来ました。
と、上を気にしながら登っていたら、突然足下の石が転がり、転びそうになりました。

いや、石が転がったのではなく、割れたのでした。
岩が脆いって、登山では一番危険なパターンなんですよね~。

そして、だんだん両手を使うシーンが増えてきました。
大分頂上に近づいてきたようです。
現在時刻を確認して気がついたのですが、まだ出発してから1時間ほどしか経っていません。ケンタローさんのコースタイムが2時間(ブログの内容から推察して若いし登山慣れしてそう)ですから、この先の難所でものすごく時間がかかるのでしょうか?

上を見上げてはコースを探し、脆い岩をつかみながら慎重に登って行きます。
この尾根を下る時に変なルートに入って手詰まりにならないように、振り返って印象となる岩や景色を記憶しながら前進します。

さ~て、最後のひと登りです。
肌が露出していた腕が植物の棘のせいでひっかき傷だらけになって血がにじんでいました。

なんか、さっきから空が晴れないなぁと思って振り返ったら、どうやら北西方向からまっすぐ雲がこちらに流れ続けています。
これでは、なかなか晴れそうにありません。

石英が混じったちょっと珍しい石があったので撮影。
あれ? 奥に、ここより遥か高い稜線が見えたような・・・・

あ! あれは!
真の頂上!!

ってことは、私が立っている場所は「偽ピーク」。

こりゃ、完全にルート取りを間違えました。

というか、この尾根で頂上にたどり着けるのでしょうか?
石が脆くなければなんとも無いのですが、つい先ほども一回崩れたので、おっかないったりゃありゃしない感じです。

撮影し損ねたのですが、ちょうどここに猛禽類の鳥(たぶんアカクロノスリ)が一匹停まってました。

尾根のトップを進むか、山腹を巻くかで悩みつつ、結局尾根に沿って登って行きます。

こんな痩せた尾根を歩くとは、下から見たときは想像すらしてませんでした。
普段から整備された登山道ばかり歩いているので、こういうスタイルの山歩きは慣れないとルート取りが難しいですね~。

と言うわけで、駐車場から1時間半で痩せ尾根を通過して頂上に到着。(7時半)
やれやれです。
当然、頂上は、というよりもルーイバーグそのものが貸し切り状態です。

ここにもプールがありますね。
(ベルディさんに後から聞くまで私はここで水浴びでもするのかと思ってました)

まずは頂上からの眺めです。
世界遺産登録エリア方面です。(北北東)

こちらは登ってきた方向を振り返ったところです。(西)

さて、最初に目に飛び込んできたのが、私の身長より高いこの植物。(Pachypodiumnamaquanum)
英名はハーフメン(Half-men)。そのまま半人半植物という意味で、ここで暮らしていた方々がこの植物を故地のために悲しんでいる先祖に見立て崇拝しているのだとか。

私が見たときは葉っぱが落ちてしまっていたのですが、ついているときはこんな感じで、遠くから見ると、確かに人が立っているように見えます。

先端に芽が出てるんですよね。これが葉っぱになるのか花弁になるのか・・・

まずはリフタスフェルトで一番見てみたかった植物が見られて大満足です。

他の植物に目を移してみます。

相変わらず名前はさっぱりわからないのですが、興味をそそられる形態の植物ばかりです。

探せば珍しい植物がいくらでも出てきます。(多肉植物を中心に650種類あるのだとか)

ここに来る前に、もう少し多肉植物について調べておけばよかったなぁと、現地で後悔。
(たぶんLarryleachiaの一種)

転がっている石英もとても綺麗です。
そして、ハーフメンと並んで、もう一つ見てみたかったのが、、、

この火星的と言われる多肉植物が織りなす独特な景観。

個別の植物も不思議ですが、この景色は本当に独特ですね~。

ちなみに世界遺産への登録内容は「リフタスフェルトの文化的・植物的景観」です。
ですから、まさにこの「不思議な植物達による見た目」が世界遺産として登録されたわけです。

予定より30分早く到着したのをいいことに、かれこれ1時間近く頂上付近をウロウロしておりました。(たぶんTylecodonreticulatus)

今、自宅PCの壁紙はこの写真になってます。

大変名残惜しいのですが、そろそろ下るとしますか。
(偽ピークの向こうに宿を望む)
左の建物がベルディーさんが寝泊まりしている建物で、そこに私の車も停まってます。
真ん中が宿泊用の建物で、右に見えているのが、、、HPに出ていたハネムーン用のコテージでしょうか?
というわけで、「新婚旅行でルーイバーグ登山」、皆さんいかがですか?
100kmほど北にはデビアス社のダイヤモンド採掘場もありますよ! 入れませんけど。
そう言えばベルディーさんの車が見あたりませんが、どこに置いてあるのでしょう?
まさか、こんな僻地で車も持たずに生活しているとも思えませんし。

そんな事を考えつつ、頂上から見たら、どう見てもこちらがイージーなルートだろうという尾根を発見したので、そちらに下りはじめます。
ケンタローさんが「最後がスリリング」と書いていたのは、たぶんこちらのコースの頂上直下を直登したからで、東側斜面に巻けば、安全に登る(私は下る)ことが出来ると思います。

あのコブが、一生懸命よじ登った偽ピークです。
(ルーイバーグに近づくと、あそこが一番高く見えるんですよ)
ここから見下ろすと、あそこに必死に登ったのがバカみたいで笑ってしまいます。

下りはどうしても駆け足になりがちなのですが、たまには足を止めて植物を眺めながら下って行きます。

途中から尾根を外れて、山腹を谷底に向かって下ります。
写真での見た目よりも斜面は急な上にガレているので、登山道は無いのですが、ジグザグにコースを取りながら慎重に下ります。

あれ? あの黒いマークはコースを示すサインでしょうか?
ベルディさんは登山道は無いって言ってましたし、コースらしい踏み分け跡も無いですし。
でも、偶然出来た模様にしては出来すぎのような・・・

あ、やっぱりそうだ。(先ほどとは別の石)
ケルンよろしく、ちゃんと正解コースが示されてるんですね。
まぁ、そうは言っても、たまにしか登場しないので、コースサインとしての機能はそれほど無い気がします。

偽ピークを見上げる高さまで下ってきました。あの尾根を登って行ったんですね~。
しかし、今下っているこちらのルート、地面に近づけば近づくほど、斜面の角度は急になっていくのでした。

手を使ってバランスを取っていたら、岩が簡単に割れました。
危うく転ぶところでした。

適当に下ってますが、ルート取りはあってるみたいです。

下山途中にも初登場植物が時々出現するので楽しいです。

なんか手がヒリヒリするなぁと思ったら、いつの間にか手の平を少し切ってしまってました。
軍手ぐらい履いておけばよかったです。

日付とか書いてありますが、どこかの誰かの登頂記念でしょうか?
登られる方は川底を辿り、この看板が登り口の目印になるかと思います。

というわけで、涸れ川の川底まで下山してきました。(ルーイバーグを振り返ったところ)
やはり、陽が昇ってからは赤岳というよりは黄岳なのでした。
(私が勘違いしたのは仕方がないと言いたいだけです)

川底は宿に向かって続いているので、それに沿って歩いて行きます。

ちょっと、わかりにくいかもしれませんが、写真中央に鳥が写ってます。
久しぶりに見た動物だったので、ついメモ撮影。

川底は固い砂状になっているので、非常に歩きやすかったです。

植物って本当にたくましいですね~。
こんなところで立派に生えて、実までなってます。(瑞々しいのかと思って触ったら固かったのですが)

川底コースは山を下りてからが長いのでした。

ルーイバーグを振り返ります。

宿のHPでも紹介されていましたが、テント積んで四駆で原野に乗り込んだりするみたいですね。

そうそう、偽ピークも下からアップで写しておきましょう。

1時間ちょいで宿に到着。(9時15分。コース的には遠回りなのと、ガレガレの急斜面で思っていたほど早くは到着しませんでした)

これがGPSロガーから取り出した本日歩いたコースデータです。
上のコースが偽ピークコース。(スリリングなコースが好きな人はどうぞ。岩が脆い以外は問題無いですし見晴らしは良いです)
下がお勧めコース。涸れ沢沿いに歩いていき、どん詰まりで看板を目印に横に伸びる尾根に登ります。頂上直下は斜度が急なので東に巻く感じになると思います。
宿に到着するとベルディさんが出迎えてくれました。
「すばらしい山でしたよ!」
と、いの一番に感想を伝えると、
「そりゃぁ良かった。ところで、君は次にどこへ行くんだっけ?」
「センデリングスドリフト(Sendelingsdrift)から国境越えてナミビアに向かう予定ですよ」
「そうか。もしよかったら、エクスティンフォンティーンまで送ってくれないかな?」
ベルディさんの車が置いてないように見えた理由は、こちらから質問するまでもなく解決したのでした。
「もちろんいいですよ」
(エクスティんフォンティーンはこれから向かう道中にあり、10kmちょい先です)
と、答えるや否やベルディさんが出発の準備を始めたので、私もとりあえず登山靴だけ履き替えてから、助手席の荷物を後部座席に移してベルディさんに乗ってもらいます。
ベルディさんは洗濯物が入った袋とポテトが入った袋を手に持っていたので、それも後部座席に置いてもらいます。

汗臭かったら申し訳ないと思い、窓全開で走りはじめます。
下山直後で窓を開けて走ってもかなり暑かったので、、、
「何か飲み物を買いたいのですが、エクスティーンフォンティーンで買うことって出来ますか?」
と、手で飲むしぐさをしながら尋ねてみると
「ウイスキー? ビール? それともワイン?」
という、予想外の返事が返ってきたので
「いえいえ、運転しているので、コーラとかジュースとか・・・」
「あぁ、売店はあるよ。大丈夫だよ」
とのこと。

例の深い轍のところを勢いで越えて行きます。
「ところでベルディさんは、いつもはエクスティーンフォンティーンまで歩いて行くのですか?」
と、尋ねてみると、
「そうだよ。でも、この道は使わないでまっすぐ行くけどね」
と、言いながら右斜め前方を指さします。
なるほど、たしかに街まで障害になるような山とか川はありませんし、道路に沿って行くと10km以上の距離になりますし。
その後もベルディさんとお話ししながら走っていたら、突然ベルディさんが身構えるような仕草をしたので、何かと思った次の瞬間、車が段差に突入し、「ガツーン」という衝撃に襲われ、ついでにチャイパッドが落ちそうになったので、左手でキャッチしました。
(車には何の影響もありませんでしたが、あれはびっくりしました)
ベルディさんはチャイパッドをキャッチしたことを褒めてくれつつ壊れていないか心配してくれたのですが、「問題ないですよ」と答えて、後部座席に放り込みます。

宿に向かう道では誰ともすれ違わないだろうと思っていたのですが、向こうから四駆が一台走ってきます。
他の宿泊客かなぁと思いながら走っていると、ベルディさんが
「妻かもしれない。ちょっと停まってくれないか?」
と言うので、すれ違うタイミングで車を停めます。
四駆には体格の良い黒人男性が二人乗っていて、奥様は乗ってらっしゃらないようです。
ベルディさんの知り合いの方だったようで、私を間に挟んだ状態で会話が弾み、しばらくしたところでベルディさんが私のことを「彼は日本から来たんだ」と紹介してくれました。
南アフリカなのに、なぜかライバル国ニュージーランド・オールブラックスの帽子を被った黒人男性が、ものすごく大きな声で
「よぉ~こそ、南アフリカへ! 君、楽しんでる?」
と、話しかけてきたので、
「はい、とても!」
と、こちらも負けじと大声で返事をしました。
「グーッド!」
と、答えた後、再びベルディさんと彼らとの会話が続き、「バイバイ」という雰囲気の言葉が出たので、私も挨拶してから車を発進させます。
走り出した後すぐにベルディさんが、ぼそっと、
「あいつら昼間っから、かなり飲んでるんだよ」
と、言いながら苦笑いしていました。

昨日曲がった交差点まで戻ってきました。
今日はここで右折します。
(昨日は左側から走ってきました)

しばらく走るとエクスティーンフォンティーンの街に入りました。
街と言っても、たぶん総人口数十名という規模です。
ベルディさんは車の中から街を歩いている人全員に声をかけて挨拶していました。
「この街はたくさん人が住んで居てねぇ、、、」
と、仰いますが、東京を見たらさぞかしびっくりすることでしょう。
2回ほど交差点を曲がった後、ベルディさんが売店を指さし、「あそこで飲み物を買えるよ」と教えてくれた直後に、「そこが私の家なんだよ」と指さしたので、その前で車を停めます。

最後にベルディさんの写真を撮らせてもらい、「次回来るときは必ず宿に泊まります」と約束して握手をしてから車に乗り込みました。
「気をつけて、良い旅を。そして2011年が君にとってすばらしい年になるとを祈ってるよ」
と、見送られました。
そっか、今日は大晦日だったんですね。
「ベルディさんも、では!」
と、挨拶してから車を発進させます。

アクセルを踏んでから15秒、すぐに売店に到着しました。
事前に聞いてなかったら、ここが売店だとは気が付かなかったかもしれません。

えらい整理整頓の行き届いた店内です。
想像するに店員さんは相当几帳面な方なのでしょう。
ちなみに対応してくれたのはハーフ(たぶん黒人と白人)の若い女性店員さんで、笑顔がとてもチャーミングだったので店内風景と一緒に入ってもらいたかったのですが、撮影をお願いしたら、全力で恥ずかしがりながらお断りされてしまいました。
買ったのは冷えたコーラ1本。値段は100円でした。(さすがにちょっと高い)
その後、自分の方向感覚を信じて適当に走ったら、あっという間に行き止まりにぶち当たったので、チャイパッドを後部座席から取り出し、道を確認してから再発進します。
ここまで窓を開けたまま10km強走りましたが、車内がすっかり砂だらけになっちゃいました。

こんな道、GPSで現在地確認してなかったら、絶対にわからなかっただろうなぁ。
「60」をバッテンしている意味がさっぱりわからないのですが、とてもスピードを出す気にもならない道です。

右が車高の高い車専用のショートカットルートで、左がセダンもオッケーな遠回りルート。
ここは無理せず左ルートへ。
そう言えば、緑の行き先案内の下にある白い看板、ちゃんと写ってませんがトヨタのマークがついた看板でした。リフタスフェルトエリア内にディーラーでもあるのでしょうか?

少し走ると景色がガラっと変わりました。
いやぁ、これはすごい!
この白い土は石英が砕け散って出来たものなのでしょうか。

ミニチュアの山岳地帯を越えると、地平線が広がるエリアに出ました。

さらに道が上下左右にうねったり、、、

道路脇に牛が居たり、、、

ルーイバーグでも見かけたアカクロノスリ (Buteorufofuscus)が飛んでいたりと、なかなか楽しい道中です。

ショートカットルートの方もこのぐらいの整備状況だったら良かったんですけどね~。

だいぶん南に戻されたところで北に向かう道路と合流。

これがエクスティンフォンティーン「A]からナミビアとの国境にあたるセンデリングスドリフト「B」までのコースで約200kmあります。
今、下の「○」の辺りに居て、ここから再び北に向かいます。
ショートカットルートと言うのは、世界遺産登録地域(WHサイト)に沿って走る道です。
追記:このブログを旅の計画の参考にされる方もいらっしゃると思うので帰国後にわかった事を書いておきます。
公式ページに世界遺産登録エリアの道路整備状況の最新情報や詳細地図が掲載されています。ここでも2×4(私はラブフォーの2WDバージョンとかレガシーアウトバックのことだと思ってました)って書いてあるのと、最初に見た案内図では2×4ロードとダートロードをわざわざ分けて描いてあったので、セダンでは突破できないと思って居たのですが、キャンプサイトの紹介のpdfだと2×2(セダンのこと?)って書かれてますし、このページの左上の地図でも、私が走った道と同じ扱いで線が引かれてますので、実はセダンでも大丈夫なのかもしれません。実際にセダンで行かれる方は事前にメールなどで確認されるとよろしいかと思います。(ただし、セダンでリフタスフェルトに行くのはあれこれ気を遣うばっかりで、結局核心部には入れないので正直お勧めはしませんし、私も次に行くときは四駆を借りて行きたいです)
先ほどの地図の「○」の地点から少し北へ走ったところで、すぐにレッカールシングの街に入りました。

何も考えずにまっすぐ走っていったら、またもや行き止まりにぶち当たったので、チャイパッドで確認して、街の中を少し戻ってから、それらしい場所(写真)で右折します。(北上時は左折)
エクスティンフォンティーンでは街を歩いている人をそれなりに見かけましたが、ここはまるでゴーストタウンのようにひっそりしています。

これが正解の道路。
チャイパッド&Google衛星画像様々でございます。

しかし、その後、道路のコンディションが急変!
激しい洗濯板状態でタイヤがグリップしない上に、時々穴は空いてるし、でかい石が転がってるしで、時速60kmで走るのがやっとです。

センデリングスドリフトまであと100km以上ありますが、ずーっとこのままの状態だったらしんどいなぁ。。。
(ちなみに、センデリングスドリフトから先、ナミビアに入ってからの方が更にハードなダートロードになりそうなのですが。。。)

オレンジ色が綺麗! と、喜びたいところですが、今度は深い轍状態。
ちょっとでも轍を外すとハンドル取られまくりです。

撮影ついでに道路脇探索中。
砂漠にもいろいろ種類があるもんです。

しばらく走って、ようやく道路の状態が落ち着いたので、タイヤチェックも兼ねて、車から降りて撮影。

黒く見えているのは、たぶん馬の糞です。(両サイドに馬が居たのですが、放牧されているのか野生化した馬かはわかりませんでした)

道の状態が良くなり、まるで舗装路のように快適に走れます!
いやぁ、よかった!

ダート好きだったら、一生に一度はこういう道を思いっきり走ってみたいと思われることでしょう。
今回リフタスフェルト内をスピーディーに駆け抜けておりますが、ここには四駆でしか行けないエリアとか、そこで昔ながらの暮らし方を未だに守り続けるナマの人々やら(エクスティンフォンティーン近くでナマ人の女性が作る料理が食べられる宿があるのだとか)、まだまだ見所が山盛りなので、機会があったら2~3日滞在するつもりで四駆で再訪してみたいものです。
※追記
タイミングよく2011年3月1日深夜にNHKの番組でリフタスフェルトが紹介されます。ナマ族の方々の生活ぶりや四駆でしかいけないエリアの映像満載だと思いますのでよろしかったらどうぞ。(10分ぐらいの短い番組ですよ)
あと、ケンタローさんのブログはこちら。 南アフリカの植物の写真展を三重県民の森で開いていたり、今年は東山植物園でも写真展を開催されるそうです。
話を元に戻します。

再びタイヤチェックを兼ねて車から降りて撮影。
気温は25度ぐらい。11時になりましたが、思っていたよりも上がってませんね。

たま~に対向車が来るのでお互い手を挙げて挨拶しながらすれ違うのですが、なんせ相対速度が160kmになるので、石が飛んでこないかヒヤヒヤもんです。
ちなみに、挨拶の仕方は人差し指と中指を揃えてあげるパターンが多いです。(Vじゃないですよ)

へ~、30km制限の場所もあるんだ。
では、一応減速。

なるほど、こんなところに時速80kmで突っ込んだら、かなり危ないです。

地図には載ってないけど人工衛星画像には写ってるショートカットルートがあります。(左)
いっぱい走行跡が付いてますし、試しに入ってみるとしますか。

選んで正解!
快適ショートカットで得した気分!
(数キロですが)

さらに、ここで右折。

なるほど、重い車は50km制限なんですね。
で、重い車って何キロ越えたら認定されるんでしょう?

この交差点を右。
あの、レイヨウの頭のような印が南アフリカの国立公園を管理しているオフィシャル団体のマークです。

しかし、なんかえらい曇ってきたなぁ。
時折窓ガラスに水滴がつきます。下手したら雨に降られるかもしれません。
リフタスフェルトは雨が滅多に降らない場所、イコール毎日快晴続きだと思ってました。

左前方にゲートと小屋が見えてきました。
「アイアイス/リフタスフェルト国立公園」の入り口です。
(ちょいとややこしいですが、リフタスフェルトは国立公園と世界遺産登録地域は南北に隣接した別エリアになっていて、より原始の姿を残しているのが世界遺産登録エリアと言われているようです)
ゲートに向かって進んでいくと、小屋から黒人男性が道路に向かって歩いてくるのが見えました。
ゲートの手前で車を停めて男性に挨拶し、国境を越えてナミビアに行くことを伝えると、
「ナミビア!? 今日は行けないよ。オレンジ川がフルだから」
「オレンジ川、フル?」
(12月31日 その2)
先に進めないとわかった以上、ここに長く留まるわけにはいかないので、スタッフさんに挨拶してからUターンし、走ってきた道を戻り始めます。
風が強い日にポンツーンが運行休止になるという話はネットで見ていたので警戒はしていたのですが、本日はそれほど風も吹いていなかったので、まったく問題なく渡れると思っておりました。
さて、どうしたもんか・・・・

本来であれば、センデリングスドリフトから本日の目的地のフィッシュリバーキャニオン国立公園までは(ちょっとハードな)ダートロードをあと200kmほど走ればよかったわけです。

そして、代替案がプラス200km走るこのコースですが、左下のアレクサンダーベイからナミビアに入った場合、左側の緑の敷地、デビアス社のダイアモンド採掘場に入ることになってしまうので、まずもって走れるのかどうかわかりません。(帰国後調べたら、同じようにポンツーンの運行休止を食らった方の掲示板への書き込みで、デビアス社のセキュリティチェックは受けるものの通過は可能だという情報を発見しました)
問題なのはセンデリングスドリフトから先の当初計画ルートで、これはオレンジ川と支流の川を遡るように走るルートなので、どう考えても、今まさに雨(というかスコール)が降っているエリアを突っ切って行くことになるわけです。川が増水するぐらいの雨量ですから、リスクが高すぎると考えました。

そして、出した結論がこのコース。(550kmコース)
記憶が正しければアレクサンダーベイからぐるっと回って右上の○の地点まで全て舗装路だったはずです。
雨が激しくて右上の○から先のダートロードが走れない状態なら、基幹線(B4号線)に戻ってレストコーナーなどで車中泊すれば良いわけですし。

そんなことを考えながら、すでに車はアレクサンダーベイに向けて走り始めています。(13時)
雨粒が飛んできていますが、海の方は晴れているみたいで一安心です。
帰国した後に走行距離を調べてわかったことなのですが、アレクサンダーベイで国境を越えるコース(第2案)は、この遠回りコースと比べても150kmほどの短縮にしかなっておらず、舗装路を時速100km前後で走れることを考えれば悪いチョイスではなかったと思います。
しかし、この時点で本人はそんなことは知らなかったので、死ぬほど遠回りをするという認識で走り始めたわけです。

へ~、こんな作業車があるんだ。
小回りの効く給水車みたいな感じですかね? 元々は不整地用ダンプらしいのですが。

右側に樹林帯が出現しました。
増水で渡れなかったオレンジ川に近づいて来たようです。

車を停めて確認してみると、まだ道路からかなり離れていますがオレンジ川が確認できました。
ここから見た感じでは、水位がどのぐらいかはわかりませんでした。

上下左右にクネってはいますが、非常に走りやすい道が続きます。

ちょっとした丘陵地帯ですが、なかなか快調に進んでます。

こりゃまた不思議な色合いの景色です。

奥に広がった高さ100mはあろうかという巨大な台地がナミビア側のダイアモンド採掘エリアです。間近で見ると迫力満点の壁が川向こうに立ち上がっています。

牧場にヤギが現れ、民家もちらほらと見えてきました。

やった~、舗装路!!

舗装路万歳!
アレクサンダーベイの街に立ち寄ってATMでお金を引き落とそうと思っていたのですが、この交差点を右に曲がったところ、前方に国境の検問所が登場し、係員が立ち上がるしぐさが見えたので、Uターンしてしまいました。
再び先ほどの道に戻り、引き続き西に向かいます。

ここが正しいアレキサンダーベイに向かう交差点でした。
しかし、ここで気が変わり、ポートノロスの街でお金を引き落としすことにしました。
(アレクサンダーベイに立ち寄ると、ほんの少しだけ遠回りなりそうだったので)

地図の様子でわかってましたが、そりゃ~もう、果てしなくまっすぐです。

右奥のほうには南大西洋が広がっています。
ベンゲラ海流(寒流)の上を偏西風に乗った冷たい空気が駆け抜けるからか、靄が発生してますね。
低いところを冷たい空気が入り込むから上昇気流が起こらず、結果雲が発生しにくく砂漠化する(西岸砂漠 )のだと、帰国後に学びました。

ご覧の通り、川も干上がっています。

先ほどのメカニズムもあって海沿いはかなり涼しいので、窓全開で流れに乗って走って行きます。
たまにすれ違う車がけっこうな確率で釣竿を積んでいたので、アレクサンダーベイは釣りポイントなのでしょう。

アレクサンダーベイの交差点から約80km、ポートノロスの街に入りました。(14時20分)
とても美しい街並みです。

ビーチで記念撮影。
なんだろう、この明るい雰囲気。
ちょっとした観光地なのでしょうか?

ATMでお金を下ろすために、エンゲン(Engen)のガソリンスタンドに立ち寄りました。
お金は無事に引き落とせたのですが、ついでに腹が減ったので併設の売店で食べ物を探してみると、、、

釣具は充実しているのに、食べるものはスナック類ぐらいしか置いていないのでした。。。
ひとまず水だけ持ってレジに向かいます。
南米系の若い女性店員さんが「セス」と言ったのですが、いくらなのかさっぱりわからなかったので、英語で「いくらですか?」とたずねてみると、「シックスダラー」と辛うじて聞き取れる発音で値段を言いながら、両手の指を使って6ランド(80円ぐらい)と教えてくれました。
財布の中のコインを全部出して2ランドだろうと思うコインを三枚渡したら、そのうち2枚を返され、広げたコインの中から1枚を取り出して、勘定を済ませてくれました。
どうやら5ランドコインを3枚渡したみたいです。

改めてスーパーマーケットを探しつつ街中を移動します。

すぐに見つかりました。
しかし、店内を3週ぐらい回ってめぼしい物を探したのですが、今すぐ食べられそうなものは売って無いようです。
目に付いた中国製のインスタントラーメンをなぜか手に取って歩いていたら、突然若い男性に声をかけられます。
商品棚からそちらに目を移すと、アジア人の男性二人と女性一人が好奇心満点の眼差しで私を見つめながら、なにやらわからない言葉で話しかけてきます。
雰囲気からして中国語のようです。
話をさえぎりつつ
「ごめん、何を言ってるかわからないんだけど」
と、英語で答えると、後ろに立っていた女性が
「あなたはどこから来たの?」
と、英語で尋ねてきたので
「日本ですよ」
と返事をすると、三人は顔を見合わせながら「な~んだ」という顔をし、私には話しかけていないもう一人の男性が「ほら言ったじゃないか」みたいな雰囲気のことを言っています。
どうやら中国人旅行者と思われたみたいです。
結局すぐに食べられそうなものは見つからなかったので、そのインスタントラーメンを持ってレジに向かいます。

先ほど話しかけてきた女性が店員さんでした。
「これ、中国製なのよ」
と、笑顔で話しかけてきます。
「知ってますよ。だから食べてみたくて」
と、答えると、ちょっと嬉しそうな顔をしてました。
ラーメンは6ランドだったのですが、チップ用に細かいお金が欲しかったので、わざと100ランド紙幣で支払うと、
「両替したいの? いいですよ」
と、言いながら出来るだけ細かいお金でお釣りを返してくれました。
最初に中国語で話しかけられたこともあったので、
「この街には中国人がたくさん住んでるんですか?」
と、質問してみたところ
「はい、たくさん住んでますよ」
という返事。事前に南アフリカのことはある程度調べていたので、知らなかったわけではないですが、本人達もそう思うぐらいたくさん移住してきているようです。
気持ちの良い対応ですっかり気分が良くなったわけですが、そう言えば肝心な食料調達が出来ていませんでした。

というわけで、本日の昼飯はパンと水なのです。
パンは朝食に続き本日2食目。しかも、運転しながらなので、何も付けずにそのまま頂きます。
せめて、水じゃなくてジュースぐらい買っておけばよかった。。。

食事をした後は、ひたすらまっすぐ走っていきます。

本当にまっすぐです。
海岸線を離れ内陸に入るにつれ、急激に気温が上昇し、30度を突破しました。
窓を閉めてエアコン体制に切り替えます。

お~、昨日も通過した絶景の峠道!
しかし、厚い雲が広がっていて昨日の様な爽快な景色は楽しめませんでした。
峠を越えて、ステインコフの街に戻って来ました。

時速80kmと言えば、日本でが高速道路の制限速度。
そんな道を子どもを荷台(のさらに液体タンクの上)に乗せて走るわけですから、後ろから見ていてもドキドキします。
(もちろんかなり車間距離を取って走っていて、写真は拡大するためにトリミングしてます)

そしてN7号線に戻ってきました。
ここで左折してナミビアとの国境に向かいます。

お~、ついに雨が降ってきました。
再び気温が急激に下がって26度になりました。

ふと気になってリフタスフェルト方面を見てみると、あちらは晴れてるんですよね~。

なんというか、絵で説明してくれる看板です。マニュアル免許を持っている人なら意味がわかることでしょう。

こりゃまた絶景の峠道でした。
峠を下ったところで、屋根付きのレストコーナーに入り、一度荷物をパッキングしなおします。(国境の手荷物検査に備えて)
国境で一晩しか使ってないウォッカ取り上げられたら笑い話だなぁと思いつつ旅行カバンに詰め込みます。

レストコーナーから少し走ると国境が見えてきました。
高速の料金所のような場所で車を停め、中に居た警察官に挨拶をしながらパスポートと免許証を渡すと、
「いやいや、これは必要ないから、この紙を持ってあそこで手続きをしてね。」
と言いながら、私のレンタカーのナンバーを記入した紙を渡されます。
紙を見てみると、私の車のナンバーの下に「1、2、3」と番号が書かれていて、後は空白になっていました。
指定された建物の前に車を停めて、建物を見てみると、入り口に「1」「2」「3」とそれぞれ看板が出ているので、どうやらその順番に手続きをするようです。
まずは「1」の建物に入り、パスポートを見せると、特に何を質問されるでもなくパスポートと事前に渡された紙の両方にそれぞれスタンプが押され返ってきたので、そのまま「2」の建物に進みます。入るなり「先に進んでいいよ」と「2」の場所にスタンプを押しながら係員に言われたので、そのまま「3」の建物に入ります。
「3」の建物にはカウンターに白人の中年警察官が1名座っていて、ちょうど3人組の旅行者達のパスポートをチェックしているところでした。警察官を挟んで反対側にもカウンターがあって、そこにも順番待ちの人が立ってます。どうやら、この警察官1名で入出国のチェックをしているようです。(建物そのものが入出国両車線の真ん中にあります)
私より前に並んでいた方全員のチェックが終わり、ようやく私の番がまわって来ました。
そのタイミングで別の若い白人警察官がカウンターに戻ってきたので、私だけ2人の警察官がチェックする格好になります。
日本のパスポートを見た若い警察官が突然、
「ジャッキーチェーン、フー!!」
と、言いながらカンフーの真似事をはじめ、自分は日本を知ってるんだということをアピールしてきて面食らったのですが、
「ジャッキーチェーンは香港の俳優ですよ。日本はカンフーじゃなくて空手です。」
と、答えたときにはすでに二人でカンフーの型で擬似対戦モードに入っていて、私の話なんぞ聞いちゃいないって感じでした。
その後も二人で大盛り上がりだったのですが、私は何をしゃべっているのかさっぱりわからないまま置いてけぼりにされ、気が付いたときにはパスポートが手元に返ってきてました。
その後、車に乗って先へ進んでいくと2回ほど検問みたいな場所があって、出国審査なのに厳重だなぁと思いつつ、最後のチェックポイントで「1,2,3」すべてにスタンプが押された紙を渡します。
黒人の若い警官がチャイパッドに興味を示したらしく、「それは何?」と質問してきます。
「ナビゲーションシステムです。」
と、答えて、チャイパッドの画面が現在地を指し示していることを見せると、すごく感心していました。(実際はナビゲーションはしてくれなくて、ただ現在地を表示しているだけなのですが)
その後、行って良いよの合図で親指を立てたので出国手続き完了です。
そう言えば、ガソリンスタンドなんかでも黒人の方は親指を立てるんですよね。「グー!」って感じで。

ここで、問題のオレンジ川を渡ります。
たしかに水位が上がってる雰囲気ですね。(普段の水位を知らないので何とも言えないのですが)

川を渡ってしばらく走ると、今度はナミビア側のゲートが見えてきました。
再び建物の前で車を停め、中に入ります。
タイミングが悪かったらしく、数名並んでます。
皆さん入国申請書類を手に持っていたので、周囲を見渡して紙を探し、適当に記入してから列に並びます。
自分の番が来たのでカウンターに行くと、ショートカットで四角いメガネをかけた30代ぐらいの黒人女性の方が私の挨拶も無視して机に置いたパスポートと申請書類を手元に引き寄せました。
「○×▲■」
と、突然言われたのですが、何を言ってるのかさっぱりわかりません。
「すみません、理解できなかったので、もう一度お願いします。」
「○×▲■」
「すみません、わからないのですが・・・」
「○×▲■」
何度聞き返しても、表情を変えることなく、というよりも、少しずつイラつきつつ、同じ質問を繰り返してきます。4、5回同じやりとりをしたでしょうか・・・、突然机に置いていたAVISから渡されていた自動車の申請書類をバシっと取り上げ、最初に提出した申請書の空欄のまま残していた場所に「ヒュンダイi20」と記入しました。
なるほど、そこは車種を書く欄でしたか。
そう言えば、彼女は英語で「カータイプは?」って言っていたような気がします。(こんな簡単な単語が聞き取れないぐらい、訛りが強い、というか私のヒアリング能力の低い限界を越えていたのです)
次の質問もよく聞き取れなかったのですが、自動車関連の質問だろうと予測をしていたので、車の色を聞かれていると三回目ぐらいで気が付き、
「ブルー」
と、答えると、その通りに記入した後、書類一式が無造作に返され、隣の建物に行きなさいと言われたような気がしたので、そのようにします。
隣の建物のカウンターで入国税200ドル(2500円、南アフリカのお金がそのままナミビアでも使えます)を支払い、黒人の体格の良い感じの女性に同じように書類一式渡すと、
「目的地は?」
と、(聞き取れる英語で)質問されたので、「フィッシュリバーキャニオンに向かいます」と答えると、申請書類にサラサラっと目的地を記入し、パスポートに印鑑がポンと押して返してくれました。
(彼女の対応はいたって普通でした。ナミビアの女性は全員厳しい人だったらどうしようかと思っていたので心底安心しました)
後は手荷物チェックかなぁと思っていたのですが、そんな儀式もなく入国手続きが完了しました。(17時)

入国すると、すぐに雨が降ってきました。
写真には写ってませんが、国境付近の道路脇には露天商の人がけっこう出てきて野菜なんかを売ってました。

さて、ガソリンがすっかり空になっていたので、ここで満タンにして(4000円ぐらい)、ついでにキオスクに立ち寄ります。
そして、ようやくファーストフードコーナーを発見しました。
今日は朝からまともな飯を食べていなかったので、これは助かります。
黒人の若い女性にハンバーガーとホットドッグを注文し、350円ほど支払います。笑顔の対応が大変気持ちよく、入国審査のトラウマもすっかり解消されました。
その女性店員に
「ワーム?」
と、質問されたので、つい勢いで
「イエス!」
って、答えたのですが、ワームってミミズ(のルアー)という意味だったような・・・
と、思っていたら、女性店員はハンバーガーとホットドックを持って奥に歩いていき、電子レンジにポイポイっと放り込んでから温めてくれてました。
なるほど、コンビニで聞かれる「温めますか?」って意味でしたか。
チンチコチンに熱くなったハンバーガーとホットドックを受け取ってから出発です。
いざ行かん、フィッシュリバーキャニオン!

ナミビアのB4号線も、かなりまっすぐな道なのでした。

これから進む方面(左前方)はスコールが降っているようです。

右方向もやはりスコール。
こりゃぁ、完全に雨季真っ只中って感じですね。

B4号線を100kmちょっと走ったところで左折してC10号線に入ります。
ここからダートロードです。

ふむ、これなら問題なく行けそうです。
砂漠の砂は水捌けが良いからか、ぬかるみにならないみたいで助かります。

とは言っても、川底跨ぎは別。(写真で20mぐらい先が道路を横切る川底です)
普段は涸れているのでしょうが、雨が降るとさすがに水溜りの深さが違います。
しかも水溜りの底には見えていない段差もあったりするので質が悪いです。

さらに、このぐらいの深さになるとハンドルを取られまくります。
なんとか水溜りに足を突っ込まないようにしながら走って行きます。
これ以上道路状況が厳しくなったら、引き返すことを考えなければなりません。
かなり緊張しながら走っていたのですが、やがて道の状態が良くなってきました。

道の状態がかなり良くなったので、先ほど購入したハンバーガーを半分ほど頂きます。
しっかり温めてくれていたからか、まだ温かいです。
しかし、とても全部食べきれるような大きさじゃなかったので、残りは夜食か明日の朝食用に残しておくことにします。

スリップ注意の看板が出てます。
看板を越えてから轍が深くなり、気を抜くとスピンしそうな道が続きます。
(ちなみに、出国前にいろいろな人のナミビアドライブ記録を読みましたが、かなりの確率で皆さん車を縦横に回転させてらっしゃいます。原因は時速80km以上出している時に突然道の状態が変わったり、カーブが思いのほかきつくて曲がりきれなかったりするからです)

この交差点でしばし悩みました。
当初の予定ではフィッシュリバーキャニオンに向かうつもりでした。
しかし、アイアイスには「温泉」があるのです。
出国してからどのぐらいの時間が経ったかわからないのですが、まだ一度も体を洗っていないのです。
山を縦走中だったらそんなことは当たり前で気にもしないのですが、目の前に温泉があるのに無視するのに気合が必要だったのです。
そっか! 水着持ってこなかったんだ!
独り言をつぶやき、ハンドルを右に切ってC37号線に入り、後ろ髪を引かれる想いでアクセルを踏んで加速して行きます。
今日は車中泊じゃなくて、なんとしても(シャワー付きの)キャンプ場に泊まろうと決心しました。

ついに、動物飛び出し注意の看板が登場しました。
南アフリカではリフタスフェルトや一部の峠道を除くと、牧場か畑の真ん中ばかりを走っていたので、ようやくこの辺りで野生動物とご対面できそうです。

そして、景色もすばらしい! この荒涼とした感じ、何とも言えない趣があります。

道路脇にはアロエの木が点々と生えています。(Aloepillansii)

なんとか日没までにシャワー完備のキャンプ場に到着したくて、気持ちは焦っているのですが、ついつい景色に目を奪われて撮影してしまいます。

すごい所だなぁ~

雲が千切れて晴れ間が少しずつ見えてきました。

アイアイスナショナルパークの敷地に入りました。(敷地を少しまたいだだけで、今向かっているのはその先にあるフィッシュリバーキャニオンナショナルパークです)
そこからしばらく走ると、左前方にフィッシュリバーキャニオンが見えてきました。
あまりの大きさに思わず感嘆の声を上げます。

すっげ~~~!
(って、この写真じゃ何もわからないと思いますが、超巨大な渓谷なんです。後ほど近づきます)

ん? これは何でしょう?
(私以外にも気になった人が多いらしく、タイヤの跡がちらほらありました)

あ~、なるほど、先ほどのオブジェは枯れたアロエの木の幹でしたか。(Aloedichotoma)

右側の山の黒い帯は何なのでしょうね?

キャンプ場まであと少しです!

看板を見て曲がったので道を間違えたわけではないでしょうけど、けっこう細い道を走らされます。

大きな水溜りなんかもあります。

ちゃんと看板が出てますね。やはりこの道であってるみたいです。

お~、これはすごい! (石がかなり大きいんですよ)
しかも、岩山の向こうに夕日が落ちようとしてますね。
キャンプの受付すませたら、あとで見に来よ~っと!

ちょっと写真だとわかりにくいですが、岩山の手前に建物が見えてきました。
あそこが看板を出していたCanonLodgeだと思います。
ロッジと名前が付いている通り、メインは普通の宿泊施設。テントは見当たりませんが、施設内のどこかのスペースがキャンプエリアなのでしょう。
駐車場に車を停め、レセプションに顔を出したのですが誰も居なかったので、制服を着て庭を巡回していた黒人男性に声をかけ、レセプション担当の方を呼んでもらいます。
最初対応にあたってくれたのが若い女性だったのですが、キャンプをしたい旨を伝えると、「別の担当者に聞かないとわからないからちょっと待って欲しい」との事。
その女性もえらい愛想が良く、私がケープタウンから車で走ってきたことに驚き、一人で旅していることを伝えると、
「一人旅って、怖くないの?」
と、真顔で質問されます。不安がまったく無いと言ったら嘘になりますが、日本男児代表として「全然怖くないですよ」と笑顔で答えておきました。
さらに、たまたま通りかかった掃除担当の黒人の女の子を引っ張ってきて
「この子も一人よ!」
と、屈託の無い笑顔で紹介してくれましたが、どう答えて良いやら瞬間的に判断できなかったので、笑顔だけでリアクションしつつ、二人のガールズトークに耳を傾けます。
そう言えば、キャンプをするにあたって、どうしても確認しておきたかったことがあったことを思い出し、
「ホットシャワーってありますよね?」
と、質問します。
そして、その答えは、
「あるけど、水しか出ないわよ」
という、大予想外の返事。
一瞬、どうしようかなと迷ったのですが、たとえ水でも浴びられないよりは百倍マシです。
それはそれで納得することにしました。
ついでにフィッシュリバーキャニオンの展望台までの距離とナショナルパークは何時から入れるのか確認すると、公園管理事務所は朝は無人だけど、ゲートなどで閉まってはいないのでいつでも入れるとのこと。距離は「20kmはあるから、ちょっと時間がかかりますよ」と言うので、つい「たったの20kmね」と答えてしまったら、笑ってくれました。
そして、担当の人が登場したわけですが、てっきり四角いメガネでショートカット系のおばさんが登場するのかと思っていたら、これまた若くて利発そうな黒人の女の子です。
この子が流暢で聞き取りやすい英語で話してくれるので、スムーズにキャンプの受付が完了し(1泊1張 100ドル、1250円でした)、わざわざレセプションの外まで一緒に出てきて、キャンプエリアへの行き方とシャワーのある場所を懇切丁寧に教えてくれました。
一通り説明が終わったところで
「あなたの車はどれ?」
と、質問されたので、
「あそこの青い小さい車」
と、答えつつ、このときばかりは、もうちょっと上のランクの車を借りておけばよかったと日本男児代表として思ってしまったのでした。
最後に彼女がひょいっと手を差し出してきたので握手して別れ、車に向かって歩いていくと、黒人の子ども達がすれ違いざまに笑顔で「ハロー!」と挨拶してくれます。

なんとも幸せな気分で車に乗り込み、来た道を戻る方向に走り始めると、前を歩いていた制服の黒人男性二人が振り返りながら親指を立てて挨拶してくれます。
良い気分のまま、キャンプエリアに入る交差点は一旦通り過ぎ、先ほど夕日を見ようと決めていた岩山のところに向かいます。

ちょ~っと、日没には間に合いませんでしたが、ご覧の通り、2010年最後のマジックアワーを楽しみました。
さらに、この辺にはレイヨウ(一見鹿っぽく見える牛の仲間達)が住み着いているらしく、はっきりとは確認できませんでしたが、数匹見かけました。
さて、キャンプエリアに行って冷たいシャワーでも浴びますか。
キャンプエリアに向かって走っていくと、先ほど駐車場のところで追い抜かした制服の黒人男性2名が揃って全身を使いながら、「こっちだ!!」というジェスチャーでキャンプ場の方を指し示します。二人がぴょんぴょん跳ねながら指し示す姿があまりに可笑しく、ニコニコ笑いながらキャンプエリアに向かう交差点を曲がったのですが、二人がなぜこんなところまで歩いてきて一生懸命教えてくれたのか途中で気がつき、車から降りて
「ごめん! 夕日が綺麗だったから見に行ってたんです!」
と、大声で伝えると、これまた全身で「了解!」の合図が返ってきました。
心配かけて申し訳ないです。
ここで、さらに嫌な予感がしたので、キャンプエリアに入らず一旦Uターンして男性2名に挨拶しつつ追い越してロッジの方に向かいます。
あ~、やっぱり、、、
道順を懇切丁寧に教えてくれた担当の女の子が駐車場まで出てきてこちらを見てました。
同じように事情を話すと、綺麗な夕日がみられたことを一緒に喜んでくれました。

ついでに写真も撮らせてもらいました。
左の女性はたまたまそこに居たお掃除係の方です。

再び男性二人とすれ違いつつキャンプエリアに向かいます。
驚いたことに、キャンプエリアを使うのは私一人だけでした。
車を停めると、テントを引っ張り出す前にシャワーに向かいました。シャワーは先ほどの女性が懇切丁寧に教えてくれた通りの場所にあったので、迷うことなく到着しました。
そして、驚いたことにちゃんとお湯が出ます!
そっか、制服組の二人が(担当の女性の指示で)湯沸しをつけてくれたんだ。
いやぁ、シャワー最高!! さっぱりしました!!
その後、テントを張るかどうか悩んだのですが、シャワーを浴びたらあとは寝るだけって気分になったので、すっかり冷えたハンバーガーの残りを少しパクついた後、例の錠剤プロテインセットを腹に押し込んで歯を磨き、椅子を倒して寝る体制に入りました。
虫の音に混じって、少し離れたところにある別の宿泊施設のバーからBGM(ダンスミュージック)が聞こえてきてました。
ときおり、ロッジの方で懐中電灯の光が動いているのが見えます。たぶん、従業員の方が警備のため巡回しているのだと思います。
あまりにも穏やかすぎて、アフリカを旅しているという実感が沸かないのですが、これもまたアフリカの一面なのでしょう。
おやすみなさい
1月1日(土) 5日目
夜中に目が覚めました。
もう1時を回ってますが、外に出るとまだ音楽が聞こえてきています。ニューイヤーパーティーで盛り上がってるんですかね?
ちょっと肌寒くなってきたのでフリースを前後逆さまにして着込みます。
寝るときには雨がぱらついてましたが、空を見上げると雲がちぎれて星がちらちらと見えています。水平線方向にも星が見えているので、明日は晴れる気がします。
2時半に再び目が覚めます。
いつの間にやら満天の星空。
あ、でも、東の方に雲が出てますね。
ルーイバーグ(昨晩)はかなり寒かったので寝袋まで出してましたが、今日はこのままフリース1枚で朝まで過ごせそうです。
5時前に起き、エンジンをかけてキャンプ場を出発します。

まだ真っ暗なのですが、フィッシュリバーキャニオンに日の出前に到着したかったので、早めの行動です。

そうそう、でかい水溜りがあったんでした。

あと13km。
すぐに着きそうですね。

交差点曲がって少し行った所で公園管理事務所に到着しました。
昨日聞いたとおり、まだオフィスは開いてません。
それはともかく、ここではじめて自分が大いなる勘違いをしていたことに気が付きました。
私が当初泊まろうと思っていたキャンプ場はここだったのです。
ちゃんと下調べしてなかったものだから、手前にあったプライベートキャンプ場がそれだと勘違いして100ドルも払って泊まっていたわけです。
(どうでしょう、こちらだったら半額ぐらいでしょうか?)
それが証拠にたくさんのテントが張られておりました。

先に進むと、地平線の雲の隙間がオレンジ色になっていました。
「地平線から昇る初日の出」ってわけにはいきそうもありませんが、これはこれで美しい日の出が拝めそうです。

フィッシュリバーキャニオンの展望台に到着しました。
明るくなってから堪能しようと思ったので、ひとまず近づかずに周囲を探検します。

昨日食べきれなかったハンバーガーをつまみながら日の出を待ちます。

お! フィッシュリバーキャニオンに太陽光線が当たり始めましたね! (6時すぎ)
どうやら太陽が登り始めたみたいです。

数分後、雲の合間から太陽が顔を覗かせました。

2011年の夜明けです。
今年はどんな一年になりますでしょうか。
では、フィッシュリバーキャニオンに近づいてみましょう。

思いっきり近づいてみました。
うお~、おっそろし~!!

深さ500mだそうです。

では、出っ張った岩に足をかけて・・・・

記念撮影!
(もちろん、さきほどの足をかけた写真はフィクションです。ただ乗せてるだけで体重はかけてませんので真似しないでください)

いや~、しっかし、これはすごい!!

幅約2km、北米のグランドキャニオンに次ぐ、世界第二位の規模なんだそうです。

ちなみに、新年早々、早朝にここに来たのは私一人です。
風の音ぐらいしかしません。

渓谷に沿って少し走れるみたいだったので、あちこち散策してみます。
(岩が尖っていたので、パンクしないかヒヤヒヤもんでした)

ハイキングトラックのスタート地点、85km。
ハイキングの概念が日本と違いますね。(笑)
帰国後調べたら、フィッシュリバー(谷底)を85km歩いてアイアイスまで歩けるみたいです。
そして、その奥の看板には「デイハイク、レジャーウォークで谷底に降りるのは禁止」と書かれています。

こんな感じで谷底に降りる道があるんですね~。
渓谷の中をレイヨウが数匹歩いているのが見えたので、カメラのレンズを交換しているうちに見失いました。
双眼鏡を持ってきていたことを思い出し、一度車に戻って取り出し探したのですが見当たりません。
にしても、この双眼鏡、えらいよく見えますね。これは便利です。(今まで安物の単眼鏡しか使ったことがなかったので、半信半疑で買ったのですが、ちょっとびっくりしました)
アフリカに行く方は、何はさておき双眼鏡は持っていったほうが良いと思いますよ。(もちろん動物などを見るなら、ですが)
双眼鏡で覗いてはじめてわかったのですが、水を湛えているように見えたフィッシュリバーですが、実は昨日の雨で水溜りがポツンポツンとあるだけで、川は流れていないのでした。

その辺を1時間近くうろついてお腹も空いたので、昨日買った残りのホットドックも頂きます。

だいぶん太陽が昇ってきて、遠くまで綺麗に見渡せるようになってきました。

アキアカネみたいなトンボが飛んでます。
そう言えば、まだアフリカならではの昆虫を見てないですね。
ハエには大人気でまとわり付かれてましたが。

一度展望台に戻ってガイドポスターに目を通します。
展望台のベンチには白人のご年配の方が数名来て和やかな時を過ごされているようでした。
(話し言葉はドイツ語っぽい感じでした)
駐車場には立派な四駆ばかり。コンパクトカーは私だけです。

最後に展望台からフィッシュリバーキャニオンをしっかりと眺め、そろそろ本日の宿泊地に向けて出発することにします。(8時)
つづく