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荷物が無い分多少余裕ができたからか、小さな鳥にも目が行くようになりました。









再び1kmの道を歩いて行きます。


何か居ないかキョロキョロしながら歩いていたのですが、小鳥以外はさっぱり見つかりません。


特にツノゼミに加えてヤドクガエルもサラピキエリアで見られるらしいので一生懸命探したのですが見当たりませんでした。




先ほどのガイドツアー2組の前を少し頬を赤らめながら(彼らは理由はわからなかったと思いますが)通り過ぎ、受付前まで戻って来ました。すぐに車に乗り込んで先ほど教えてもらったとおり二つのゲートを出ます。
(出る方はノーチェックで開けてくれました)







ラセルバの敷地に沿って道が続いていて、程無く先ほどの駐車場ゲートが見えてきました。


車だと5分もかからなかったと思います。







おじさんにゲートを開けてもらい、車を停めた後にカメラや雨具などの必要機材を再度パッキングしなおして小型のザックに突っ込み、本日3回目となる1kmコースを歩いて行きます。










お〜、3回目でようやく大型の鳥に出会えました!
カンムリシャッケイ。Crested Guan, (Penelope purpurascens








あれ? いつの間にか大分天気が回復してますね?
道理で気温が急上昇しているわけです。


そういえば、サラピキエリアは「熱帯雨林」なんですから、そりゃぁ暑いわけです。








綺麗なイトトンボが居たので近づいて写したかったのですが、えらい警戒心が強くてあっという間に逃げていってしまいました。


残念。









こちらはトカゲ君。
同じく警戒心が強いのでアップで撮影するのに苦労しました。


さすがにこの道を歩くのも3回目だけあって目が慣れてきたからか、こんな感じで少しは動物を見つけることが出来ました。








受付近くまで戻ってくると、ガイドツアーの団体さんがちょうど川(プエルトビエホ川)にかかる吊り橋を渡って行くところでした。(10:15)

先ほど受付で説明を受けたところによると、吊り橋の先にいくつかの散策用のトレイルルートが設定されているようなので、私も行ってみることにしました。




と、その前に少しお腹が空いたので、受け付け併設の売店に顔を出し、ミートパイ系列のちょっと食べられるものを探してみましたが、そういったものは一切ありませんでした。



先ほどの受付のおじさんが居たのでキャビンの駐車場の件を話したところ、受付のおじさんも私の謎の行動に納得がいったようでした。


何か食べられそうなものを売店内でくまなく探したのですが、鳥の図鑑とかお土産(Tシャツとかマグカップ)ぐらいしか売っていなかったので、、、








ポテトチップス(じゃがいもではない感じの芋)のレモン塩味(1ドル)と水(1ドル)を購入しました。


お腹が空いていたこともありますが、なかなか美味しかったです。

ポテトチップスの一気食いなんて久しぶりにしました。




では早速、吊り橋渡って散策エリアに入って行きましょう。



橋を渡ったところにキャビンが並んでいて、「なんだ、こんなところに宿泊部屋があるんじゃん」と思ったのですが、どうやらここは料金グレードが違うか、研究員の宿泊小屋のようでした。(雰囲気でそう思っただけで確認してませんが)







掲示物が一切貼られていない白いコミュニケーションボードが設置されていて、こんな虫や小さな蛾が張り付いていました。
(後でわかったのですが、これは光りに集まる虫を観察するための白い板でした)








受付でもらった地図がけっこうアバウトな表記だったのでトレイルコースに入るまでの所で少し迷ったのですが、一旦コースに入ると日本の高速道路みたいに現在地を示す案内看板が50mおきに設置されているので、安心して歩くことが出来ます。(研究員同士が場所を特定するのにも必要なのかもしれません)


いつ何が飛び出してきても良いようにデジイチには望遠レンズを取り付けております。(それで上のような画角の写真になっているわけです)








ツノゼミなど、どんな小さな昆虫も見逃さない勢いで生物を探しながら歩いて行きます。









もちろん上空にも目を光らせます。









さっそく発見!ニショクキムネオオハシ。南国気分満点です。
Chestnut-mandibled Toucan (Ramphastos ambiguus swainsonii)








さらに発見!

さすが、キャビンと受付を結ぶ1kmの道とは違います。
ヒワコンゴウインコ Great Green Macaw(Ara ambiguus








分岐の看板が登場したので、そちらの道に入ってみました。









引き続き、よく整備された道を歩いて行きます。









お、こんな足場のところもあるんですね。

このほうがジャングル体験気分が盛り上がります。









出だしこそ好調だったものの、引き続き大きな生物は見つけられない状況が続きます。









1m四方(ぐらいだと思います)に種子や葉などの落下状況をサンプリングしているのでしょう。大学生の時の研究実習を思い出し、懐かしい気分になります。









湿度が高いからか菌糸類も豊富です。









お〜、先程より密度の高いハキリアリの行列です。
動きがユーモラスで見ていて飽きないですね〜。









道が整備されているから普通に歩いてますが、もし、されていなかったらこんなに木々が生い茂った中をかき分けていくわけですよね。

こりゃ、大変そうです。









突然頭上の木の枝が揺れ始め、獣の鳴き声が聞こえてきたので見上げます。









お〜、猿の群れです。  ノドジロオマキザル
white-headed capuchin (Cebus capucinus)



という感じで、ちょうど昼頃にコースの入口まで戻って来ました。


セルフガイドツアーとしてはまずまずの成果でしょうか。



午後のガイドツアーではどのぐらい生物を見せてもらえるのか楽しみですし、少し不安でもあります。(脳内の比較対象がカラハリトランスファーナショナルパークなので)









白いボードには先ほどと違う虫もへばりついておりました。
最初ナナフシかと思ったのですが、違うようです。








食堂に顔を出すと、カフェテリア形式で食べられるようだったので列に並んで皿に料理を載せていきます。









コスタリカの定番料理、カサード(定食)です。(ご飯と豆、お肉はおばちゃんがよそってくれました)

豆はちょうど日本の小豆みたいな感じでご飯とよく合うし美味しいです。



てっきり牛乳だとおもった白い液体は脱脂粉乳を水で溶いたもので、コーヒー用のミルクでした。(気にせず飲み干し、喉が乾いていたのでさらにおかわりまでしました)


まだ一回目の食事ではありますが、コスタリカ料理は日本人の口に合う味付けっぽいので、アメリカみたいに食事で困ることはなさそうで一安心です。





食事を食べていたら突然背後で「ザーーーーーー!」と音が聞こえてきたので振り返ると、、、、









スコールが降っておりました。
さすが熱帯雨林・・・・

こりゃぁ、バス停に屋根が必要なわけです。
(灼熱の太陽かスコールのどちらかですからね)







雨具を1km先のキャビンからちゃんと持ってきておいてよかったです。
(写真は雨に濡れるフライキャッチャーの仲間)









ハチドリも太陽の光を浴びて花の前をホバリングしてくれないと絵にならないですね。









お〜、これは雨の中でも綺麗な鳥でした。
ルリイカル
Blue Grosbeak (Passerina caerulea)








こちらもハチドリの仲間。
ハイバラエメラルドハチドリ
Rufous-tailed Jacamar,(Galbula ruficauda


これらはすべて食堂の前に居た鳥たちです。





雨を降らしていたのは小さな積乱雲だったらしく、スコールは15分ほどで止みました。



雨が止んだところで、ガイドツアーの集合場所になっている受付に移動します。(13:30)



受付前には野鳥観察用のスコープが三脚にセットされて置かれていたので、ここが集合地点であってるんだと思いつつ、付近でガイドさんが来るのを待ちます。




程無く参加者らしき白人のご年配の夫婦に小さな子ども(孫?)の3人グループ、そしてアジア系の若い女性が2名、そして身長160cmそこそこの高校生ぐらいの現地の人っぽい男の子が歩いて来ました。









その高校生ぐらいの男の子が三脚を肩に担いで、「行きますよ」と合図をして歩き始めたので、


「え!? この子がガイド?」


と、内心で驚くと同時に、「楽しみ」と「不安」の天秤が不安の方へと大きく傾きました。



彼は受付前の大きな案内看板のところにスコープを設置すると、


「本日、皆さんのガイドを担当するヘイナです」


と、自己紹介し、説明を始めます。


では、お手並み拝見と行きましょうか。



「何か見たい動物とかってありますか?」



と、最初に質問されたので、


「カエル」(ヤドクガエルの意味で)


と、即答しました。



というのも、ゴジツアーズさんからラ・セルバでは「カエルは見られないことは無いけど数は少ない」と聞いていたからで、これは重点的に探して欲しいと思ったからです。

まぁ、ヤドクガエルはつい先日池袋の水族館で間違えて見ちゃってるんですが。。。あと、ヤドクカエルだけが目的なら先ほど間違えて入りそうになったセルバベルデロッジがおすすめだよと言われていたのですが、カエルはラ・セルバでも見られるのと、カエル以外はすべてラ・セルバのほうが勝っているということで、こちらに決めたのでした。








見たい動物の質疑応答の後、(って、希望が出たのは私のカエルだけなのですが)コスタリカの自然外観からサラピキエリアの生物相の特性、そして研究施設としてのラ・セルバの位置づけや特色まで、一気によどみなく説明が行われます。

その堂々とした説明ぶりから、「ただ単に若く見えるだけなんだな」と、自分の中の印象を改めました。


写真に写っているとおり若い女性は二人とも立派なデジイチに望遠レンズを取り付けていて、動物を撮影する気満々のようです。二人の会話から中華系の方だとわかりましたが、どこから来たのか尋ねなかったので、中国なのか香港なのか、その他の国なのかはわかりませんでしたが、少なくとも日本人や韓国人ではなかったです。

ご年配のお二人もガイドさん(最終的にとても仲良くなったので、以降ヘイナ君と呼びます)に質問を投げかけているあたり、さすが皆さん金を払ってまでガイドツアーに参加するだけあって、動植物に対して興味関心は高いようです。


が、しかし、小さなお子さんにはこの状況は厳しいようで、のっけから枝を拾って遊ぶモードに入ってました。(まぁ、これはしょうがないですね)

てっきり二人の孫でも連れてきたのかと思っていたのですが、途中で「ダディ!、マミィ!」と呼んでいるのが聞こえたので、どうやら親子(ファミリー)だったようです。



説明の途中でヘイナ君が


「ところで、コスタリカは何で一番外貨を稼いでいるかご存知ですか?」


という、質問を全員に投げてきたので、ちょうど飛行機の中で経済も軽く勉強したこともあって、自信満々に


「バナナ」


と、率先して答えたところ、


「違います」


と、即答されて意気消沈・・・・。

しまった、インテルの工場で作ってるコンピューター用チップだったか!と、思い直したのですが、まぁ、機内でのお勉強なんてそんなもんです。



ヘイナ君はそのまま「他の人は?」という感じで周囲を見渡し、ファミリーの奥さんが


「観光?」


と、自信なさげに答えると、


「正解!その通りです」


と、爽やかに笑ってエコツーリズムの位置づけや、ラ・セルバのガイドの役割についての説明を始めました。(そう言えばそうでした。恥の上塗りをしなくてよかったです)



そして、ヘイナ君はあれこれと説明をしつつ、話しながらスコープを覗いて何やら方向決めをしています。



「では、覗いてみてください」



と、言うのでお子さんから順番にスコープを覗き、最後に私も覗いてみます。






スコープが向いている方向は望遠レンズで写してこんな感じです。
場所を把握してから写した写真なので対象が真ん中に写っていますが、現地では何を見せられるのかわかってませんでした。








トリミングするとこんな感じ。(スコープでもこんな感じで見えます)


へぇ〜、リスが居たんですね!


受付のすぐ裏にある大木に居たわけですが、さすが、お見事です。



なんて、内心で驚き感心していたところ、ヘイナ君はスコープの位置は変えずに角度を少しだけずらし、さらに皆に覗くように促します。



スコープはリスが居たのと同じ大木の方向を向いています。


覗いていた人たちが


「スロース!」(ナマケモノ)


と、叫んだのを聞いて、まさかと思いつつスコープの真後ろに立って、同じ角度になるように大木を見つめてみますが、肉眼ではさっぱり見つけられません。




自分の番が回ってきたので、英語の聞き取りには自信がないことも手伝って本当にナマケモノが居るのか半信半疑のままスコープを覗いてみます。









これか!

ノドチャミユビナマケモノ
Brown-throated sloth (Bradypus variegatus


さすがにナマケモノと名付けられているだけあって、微動だにしません。(動いているときは「スロース(Sloth)」という名前のほうがしっくりくるんですけどね、これじゃぁスローですらありません→ と、現地では思ってましたが、帰国後に調べてみたら、Slothは古典英語でSlowの名詞形として生まれ、今はSlothという単語自体が「怠惰、ものぐさ、無精」って意味になっちゃてるので、日本語の「ナマケモノ」と同じ命名(訳しただけ?)なんですね)



肉食動物に気付かれないようにするためとはいえ、この擬態はお見事としか言いようが無いです。


スコープを覗いた時の驚きの感覚は動物園では味わえない、野生ならではのものだと思います。


なんせ、私はこの木の下を何回も通過してますし、ガイドツアーの団体さんがこの木の周辺に居て何かを見上げていたのも目撃してますから・・・


午前中の1kmのサイクリングロード3回歩きとセルフガイドツアーの経験から、「下手したら動物はほとんど居ないんじゃないか」と思い始めていただけに、この時の衝撃は相当なものでした。



ちなみに、上の写真を撮るのにものすごい悪戦苦闘しました。

というのも、スコープではちゃんと見えていても、いざ自分の肉眼やカメラのファインダー越しにナマケモノを探して写真を撮ろうとしても、どこに居るのかさっぱりわからないのです。特に望遠レンズだと見えている範囲が狭いので、なんとか肉眼で発見していても、さらにファインダーに収めるのに苦労しました。

まずは望遠レンズに比べれば視野が広く遠くの物をはっきりと見やすい双眼鏡を使って居場所を確認し、周囲の枝の特徴などを目印として覚えておいて、「あの幹の二股にわかれた枝の右上」みたいな感じで居場所を覚えてからカメラのファインダーを覗かないと、すぐに葉っぱの洪水の中で迷子になります。というか、何度も「あれ?どこだっけ?」って、なってました。



そんなこんなで全員の観察と撮影が終わると、ヘイナ君はひょいとスコープを肩に担ぎ、「では、行きましょうか」と、声をかけて歩き始めました。








午前中に見かけたガイドツアーグループもそうでしたが、我々も宿泊用のキャビンへと続く1kmの道を進むようです。


私が「動物はほとんど居ないんじゃないか?」と思っている道ですし、午前中にセルフガイドツアーで使った動物が多そうなエリアに行かないのが不思議でした。


そんなことを思いながら歩いていると、突然ヘイナ君が、

「あ、居た」







と、言いながら再び三脚をセットしてスコープを合わせ始めます。



若い女性2名も動物を見つけるのが速く、すでに望遠レンズで撮影を始めています。
(女性が雑踏の中から獲物(果物とか野菜、小さな動物)を見つけるのが速いのは狩猟採集生活を送る中で採集行動に最適化されているからですよね。狩猟メインでやってきた男性はとてもかないません)







う〜む、どこに何が居るのかさっぱりわかりません。

(高さ20mはあろうかという木の上です)








お〜、これか!



さきほどの大木からまだ100mも歩いていない所で2匹目のナマケモノです。


個人的にはこの時点でも相当衝撃的だったのですが、、、








さらに、その直後に親子連れのナマケモノまで見せられて、


「慣れないとガイドさんに頼らず自力で動物を発見するのは無理!」


という結論に達すると同時に、ヘイナ君がスコープをセットしている間に自分で獲物を見つけて撮影を開始する女性2名に素直に尊敬の念を抱き始めました。









ようやくプエルトピエホ川にかかる橋に到着しました。(スタート地点の受け付け小屋からそんなに離れていません)









そして、当たり前のようにナマケモノを発見。


いったい、このエリアに何匹居るのでしょう?









これは野生化したバナナの花だそうです。









再び発見。

ようやくまともに横顔を拝めました。




撮影していると、ヘイナ君が



「○○○○!!」



と、今までの落ち着いたイメージをぶち壊すかのように興奮気味に背後を指さすので、慌ててそちらの方向を見ると、小さなハチドリが飛んでいて、撮影する間もなく飛びさってしまいました。








すぐに図鑑をショルダーバックから取り出してページを開いて、「この鳥だったんですよ」と、見せてくれます。


Purple-crowned Fairyという鳥で、サラピキエリアでは見るのが難しいハチドリなんだそうです。 




すると、今度は先程から退屈そうにしていた子どもが何かを見つけて騒ぎ始めます。







ほぉ〜、グリーンイグアナじゃないですか。





そして、今度は奥さんも何か見つけたようです。







こちらもグリーンイグアナです。



う〜む、もしかして動物見つけるの、私が一番下手なんじゃないかと思えてきました。








フライキャッチャーの仲間。
(名前、聞きましたが忘れてしまいました)









お〜、コウモリです!Greater White-lined Bat (Saccopteryx bilineata)

これ、見たかったんですよね。


と、ナマケモノにグリーンイグアナ、ハチドリにコウモリ、以上が橋の上で見かけた動物たち。

私は川だけ眺めて30秒もかからずに通過した場所です。







こちらはフクロウのペア。(つがいの片一方しか写ってません)
これもよく見つけたな〜というところに居ました。
Middle American Screech Owl (Megascops guatemalae)



その後、ナマケモノを2匹ほど見つけてから(そのうち1匹は女性2人組がヘイナ君より先に見つけてました)、一度受付前付近まで戻り、今度はセルフガイドツアーでも使ったトレイルの方に向かいます。







私が歩いた時には動物の気配すら感じなかった場所なのですが、なぜかガイドツアーの時はあっさりと数匹登場したクビワペッカリー (collared peccary(Tayassu tajacui))

ヘイナ君が映画「ライオン・キング」にも登場しましたよねと言ってましたが、あれはたしかアフリカのイボイノシシだったはず。(ちゃんと聞いてなかったので、違う映画の話をしていたのかもしれません)









研究員用宿舎(たぶん)の屋根裏に泊まっていたコウモリ。

先ほどのと同じ種だと思います。

これも居たの気が付かなかったなぁ〜。



さらにその後、


「カブトムシが居るよ」


と、言われて、すごい期待して見に行ったのですが、






割りと小ぶりなカブトのメスでした。



日本のデパートで200円といったところです。
(実はすごい珍しい種だったりして)



その後もいろいろな鳥を紹介してもらいながら、ルートを奥へと進んでいきます。



ヘイナ君は動物たちの姿をスコープで見せるだけでなく、鳥の鳴き声を



「♪クークー、、、、ククッククゥー♪」



と、真似て、遠くにいる鳥と会話しながら、何の鳥の鳴き声かも教えてくれます。



再び写真を撮りそこねましたが、 Stripe-throated Hermit(Phaethornis striigularis)というハチドリが居ました。








こちらは、ハチドリではなくハチそのまんまです。

(コンディットと聞こえてボイスメモを残していたのですが、スペイン語で「colmena(コルメナ 蜂の巣)」と言っていたのでしょうか?)








ニショクキムネオオハシ。
Chestnut-mandibled Toucan (Ramphastos ambiguus swainsonii)

この鳥はセルフガイドしてる時にも見ましたね。








コガネグモの仲間。


こちらはメスでオスはものすごく小さいのが同じ巣におりました。









あ! モルフォ蝶!


と、言っても羽だけ。(鳥に襲われたのでしょうか?)



小学生の頃、岐阜県の名和昆虫博物館に行った時に「いつか生きて飛んでる姿を見てやろう」と心に誓っていたのですが、今回の旅で願いが叶いそうです。(南米でも大型のモルフォ蝶は見てませんしね〜)




その後、湿原地帯の散策路をワニを探しながら歩いているときにヘイナ君が、


「皆さんレインコートとかポンチョは持ってますか? そろそろ雨が降りますよ」


と、言うので空を見上げると確かにどんよりとしてきていて、その3分後にスコールが降って来ました。
(湿原では結局ワニは見つけられませんでした)



ジャングルの中だとそれほど雨が降り込んでくるわけでもなかったので、折りたたみ傘でしのぎました。

若い女性2名は雨具類を一切持ってきていなかったらしく、カメラだけはビニール袋の中につっこみ、後は濡れ放題になってました。(トレイルコースがジャングルの中じゃなかったら酷いことになっていたと思います)



ヘイナ君が突然木の根元で何かを捕まえようとする素振りを見せたのですが、どうやら失敗したようでした。

後で何を捕まえようとしたのか聞いてみたところ、ヤドクガエルだったとのことで、私がリクエストしていたこともあり「ゴメン」と謝られてしまいました。



それは是非見てみたかったので残念至極。




その後、スコールも収まりました。







帰りの橋のところに居たマントホエザル。 Mantled Howler (Alouatta palliata) 




受付近くのリスやナマケモノを見た大木の近くまで戻って来ました。

どうやら、これで終了のようです。(16:30)

3時間のガイドツアーでしたが、参加してみるとあっという間でした。



ここでヘイナ君から


「ところで、本日何種類の哺乳類を見たでしょうか?」


という、質問が皆に投げかけられます。


リスにナマケモノ、ペッカリーに猿、と皆が数えていきますが、誰もコウモリを挙げないので、小声で(しょっぱなのクイズで間違えたので控えめに)「コウモリ」と言うと、ヘイナ君がニコっと笑いながらこちらをちらっと見ます。


しかし、あまりに小声だったからか、それとも「バッツ」の発音が悪かったからか、はたまたコウモリは哺乳類の仲間に入れられてもらえなかったのか、白人の奥さんが皆を代表して「4」と答えた所で、



「残念、5種類です。コウモリは哺乳類でしたよね」



と、私が訂正を入れる前に我々全員不正解扱いになってしまい、密かにショックを受けたのでした。


皆さんの「そうなの!?」という反応を見るかぎり、どうやら「コウモリが哺乳類」であることは理科では習っていないような気がしましたが、そうなのでしょうか?(だからわざわざクイズにしたのかもしれません)



とまぁ、こんな感じでガイドツアーがすべて終了し、内容にとても満足したのでヘイナ君に少ないながらもチップを渡して握手して別れました。



とても良いガイドさんでした。



つづく