前編に戻る







ポリスの四駆も普通にシュノーケルとか付いてますね。






ん? なんで車の中に蜘蛛がいるんだ。(天井から蜘蛛が糸を垂らして目の前に降りてきたので)

蜘蛛は好きな生き物なので、そーっと車の外に出してあげました。



そして、アクセルペダルを踏んだところで軽く筋肉痛を感じてきました。


登山の時とは違う箇所です。砂浜を重いザックを背負って歩き続けるというのは、山登り(下り)とは違った種類の運動なんですね。


あと、アフリカ産の蚊除け薬を常に塗りたくって防ごうと努力はしてるんですが、常に蚊に噛まれまくっています。


何箇所ぐらいだろう?  もう、数えられないぐらいです。足も腕も手も。

幸い抗体が出来たからか痒くもなんともないですが、想像以上に多いですね、蚊が。



あと、ガソリンスタンドで買った水がすっかりお湯に変わってしまったのを飲みながら、日本を出発するときに「魔法瓶なんかいらない」って思ってたんですが、暑い国ほど必要だと再認識しました。



水を買ったら冷たさ保存のために移しておけばいいんですし。



北上するのに先日使った2号線ではなく、34号線経由でプエルトヒメネスに向かうことにします。






こちらの若者は皆チャリに乗ってますね。








やはり、2号線よりも34号線のほうがメインの道路のようで、かなりの交通量です。

道理でプエルトヒメネスから2号線を南下してる時に急に車が減ったような錯覚に陥ったわけです。

皆さん、こちらを使われていたんですね。



大分海に近づいてきたのですが、いや、これはさすがに暑すぎてエアコン無しは無理です。

窓を閉めてエアコン体制に切り替えます。








砂浜に出られるようなところには車がたくさん停まっていました。

(後で調べたらマリノ・バジェナ(Marino Ballena)国立公園だったようです)




そういえば、コスタリカの人って日本人並みに車は地味な色が好きなのでしょうか? 
気になってチェックしていたジムニーも白、シルバー、金、ベージュメタリック、暗い色、アースカラーなど地味な色ばっかりでしたし。


明るい水色とか、派手な色の車はほとんど見かけませんでした。








地図で見た感じではもうちょっと海岸ドライブを楽しめるのかと期待していたのですが、案外植物たちに邪魔されて楽しめずじまいでした。









ドミニカル(Dominical)のサンイシドロ方面に向かう243号線との交差点は検問が出来るようになってましたが、本日はやっていないようでした。










243号線に入りました。









橋は一車線だったりするので、道を譲りあわなければなりません。









この道もなかなか気分が良いですね〜。









ちなみに制限速度は50キロなのですが、例によって50キロで突入したら危ない感じのカーブもあるので、そこはちゃんとRを見てないと危ないです。

あと、アフリカでもそうでしたが、道端でやたらとスイカを売ってます。









234号線に入ってからはしばらく快走できたので「もしかしたら空いているのかも」と期待したのですが、やはり甘かったです。


この日は特に海に向かう方向(私から見て反対車線)はかなりの交通量で、同じ方向に走っている人はそれほど多くないので助かっていたみたいでした。

前を走るセダン、どこの車だろうと思ったら日産サニーでした。
日本では見たことが無い気がします。



あと、ヒメコンドルは動物の死骸だけでなくゴミ袋もつついていたので、日本のカラスと一緒でかなりの知能を持って人間社会の中に入り込んできているみたいです。











サンイシドロの街に入って来ました。


そういえばゴキブリをかっこよくデザインした感じの看板あったんですが、こちらではマスコットキャラクターとして「有り」なんですかね?


それともゴキブリ退治会社の看板だったのか?










いやぁ〜、シレーナやプエルトヒメネスで過ごしてきた身からすると、立派な街ですね〜。



街の中心部で赤信号から青信号に切り替わった所で発進しようとしたら、右側から若者(高校生ぐらい)の自転車10台ぐらいの軍団が信号無視して交差点に走りこんできて、マウンテンバイクに乗っていた2台ぐらいはウイリーかましながら渡って行きました。私含め横に並んで止まっていた車も発進できず、彼らが目の前をゆっくりと走り過ぎていくのを呆然と眺めていました。


若者の粋がり方も国が変わればそれぞれですね。








傘を探しに大きめのスーパーに立ち寄ってみたのですが、10ドル〜20ドル級の重たい傘しか売ってなかったので、結局買うのは諦めました。




本日予約を入れているホテルはこの先の山間部にあって、ここサンイシドロが最後の街になるので給油をしておきます。
262キロ走って、12000コロン(1870円)







前の車を給油している若いお姉さん、とても美人な方なのですが、車を呼ぶときに指笛を「ピー!」っと吹き、手で「カモーン!」って感じで呼びつけていたので面食らいました。

さらに、ガムを噛んでいるらしく、日本人の私からすると、「えらいワイルドだなぁ」と感心しながら眺めていました。








精算の時に先ほどの女性が笑顔でレシートと一緒に割引券か何かをくれたのですが、どうやら車が当たる抽選券のようでした。
(ダイハツテリオス、こちらではダイハツビーゴー)



ガソリンスタンドを出てから水を買い忘れたことに気が付き、少し走って隣のスタンドに入ると、こちらは窓ガラス水洗いサービスをやっていたので、こちらで給油すればよかったと思ってしまいました。

ちなみにこちらも車が当たる抽選をやっており、景品の(たぶん)中古の日産のピックアップトラックがそのまま展示してありました。営業競争が激しくて大変なんですね〜。


水(550コロン、86円)を買う時にできる限り小銭を使い、ようやく小銭だらけになっていた財布が少し軽くなりました。



さて、行きますか!(15:20)



あ〜、やっぱりよく冷えた水は美味しいですね!



ホテルには5時くらいに到着しそうですから、丁度良い感じです。



そして、今日はこの旅でもっとも宿泊代が高いホテルに泊まるので、ゆったりと体制の立て直しをしたいところです。










サンイシドロから2号線を登り始めると、さっそく分厚い雲が頭を塞ぎ始めました。


先日ここを通過した時の眠くて仕方なかったドライブの悪夢が思い出されます。










いい感じにガスに包まれ、視界が悪くなって来ました。

あの時ほど眠くないのが救いです。









道端でボンネット開けてる古い日本車、海外ドライブではお馴染みの光景です。









あ! ガスの上に出た!









出たのは、良かったですが、ついにトレイラートレインに捕まりました。









見通しの良い場所で左ウインカー(右ウインカーでは無いです)を出して「抜いていいよ」のサインを出してくれるので、その間に一気に抜いていきます。

(トレインのお尻に並んでから抜く番がまわってくるまでに5分ほどかかりました)










そして次なるトレインに取り付きます。










雲海の上をトレイン状態でのんびりと走っていきます。










さらに抜きます。






その後、トレイラーを十分に引き離し、途中に登坂車線なんかもあって速い車、遅い車のポジションが確定して、自分も後ろから煽られない状態になったので、、、










雲海に浮かぶタマランカ山脈を改めて眺めてみます。


山頂付近はガスに覆われているっぽいので、なかなか晴天を引き当てるのは難しい山なのかもしれませんね。



いや、しっかし、信じられないぐらい寒い!(この時点ではまだ知りませんでしたが標高3000m付近の場所から標高3800mぐらいの山々を眺めています)



ホテルに着いたらすぐに温かい格好に着替えないとと風邪ひきそうです。









その後も走りながらチラチラとガードレール越しに雲海を眺めます。

日本では富士山でも走らないと、ここまでの雲海はなかなか拝めないですしね。









おっと、ガスに突入した上に雨まで降って来ましたか。。。


ホテル付近の天気、大丈夫かな。









標高3000m超えのバス停に交差点、ここを左に曲がって、サンヘラルドデドータ(San Gerardo de Dota)に向かいます。

この地名、私は今回の旅の調査で初めて知った場所ですが、以前「水曜どうでしょう」という人気番組で取り上げられた場所でもあるらしく、日本ではそれなりに有名なのでした。

今回私が向かっている目的地も番組の出演者たちとまったく同じ場所です。










交差点を曲がるとすぐに観光案内所らしき建物やらホテルの看板が並んでいて、いかにも観光地に向かうんだという気分にさせられます。









一旦未舗装路になった後すぐに舗装道路が始まり、ガス地帯を抜けてほっとしたのもつかの間、急峻な崖を経つるようにグングンと下っていきます。









1速のエンジンブレーキでもスピードがぐんぐん上がるぐらいの急坂なのと、道幅も狭く、たまに対向車も登って来るので気が抜けません。









20分弱ほど下った所でサンヘラルドデドータの集落に到着したらしく、ホテルが登場し始めました。





これでもない、あれでもない、と、いくつかのホテルをパスし、、、、







本日の宿、サベグレホテル(Savegre Hotel)に予定通りの時間に到着いたしました。
(17:00)



門からして私には不釣り合いです。




ちなみに、なんでこんなにお値段の張りそうなホテルを使用しているかというと、ケツァールという珍しい鳥を見つけるためにはガイドを雇った方が断然有利で、その関係でこのホテルになったという次第で、それ以外の理由はまったくなかったのです。


しかし、日程的にここがちょうど折り返し地点になる場所だったので、私的には「ぐっすり休むこと」と「洗濯」できたらいいなぁぐらいに思っていました。



受付のボーイさんの対応も素晴らしく、この旅でかつて無いぐらいスムーズにチェックイン出来ました。

コピーではなくちゃんとカラー印刷された地図をもらって、施設の説明を受けます。


明日のケツァールツアーの集合時間も確認し、あとは部屋で休む(食事と洗濯する)のみです。


ちなみに、B&B(ベッドアンドブレックファースト)で申し込んであるので、夕飯は自炊です。



施設内で出会う他のお客さんたちは皆さん野鳥狙いらしく、お金持ってそうで品の良さそうな方ばかりで、ほとんどの方が双眼鏡を首からぶら下げ、スコープかバズーカクラスのレンズをつけたデジイチかビデオカメラをお持ちのようでした。







ん? あのアジア人の団体さんは・・・・



あ〜、やはり聞こえてきたのは日本語でした・・・、(あと、中国もらしき言葉も混じってました)


どうしても観光地のこういった程度の良いホテルを使うと日本人との遭遇は避けられないですね〜。


私から話しかけることはせずに、部屋に移動する準備を整えます。








随所にこんなハチドリ専用の餌台が設置されており、ハチドリが集まってました。









大きな地図で見る
本日の走行ログです。










部屋はコテージタイプで中はこんな感じです。

ゴージャスでは無いですが、清潔感はあります。



標高2600mで夜間は冷え込むからか、小型の電気ストーブが置かれていました。



早速洗濯をして部屋干しをします。

(手で洗ったり絞ったりって大変ですね〜)




その後、無線LANが使えるようだったのでノートPC開いて調べ物を開始したのですが、部屋の中だと電波が切れ気味だったので、バー正面のベンチに腰を下ろして、そこで情報収集をしました。

ついでに明日・明後日の宿の予約をどこにも入れてなかったので、目星をつけて予約のメールを送っておきました。



部屋に戻ると、自分の部屋のドアを開けっ放しにしていたみたいだということに気が付きました。

まぁ、こんな辺境の客層の良さそうなホテルで盗難もないだろうと、その事自体にはどうとも思わなかったのですが、部屋に近づいていくとドアのところに何かサッカーボールぐらいのモノが置いてあります。




なんだろうと思ってよく見てみると、、、







まるで部屋を守ってくれているかのように犬が足ふきマットの上で伏せていました。


へぇ〜、賢い犬ですね!


頭なでなでしておきました。




さて、夕飯でも作りますか!







自炊場なんてないでしょうから、部屋の前でスパゲティを作ってしまいました。
(豚肉のレトルトは食べきってしまったので、今日以降はスパゲティのみです)


食べ終わった頃に突然内線電話が鳴り、出てみると受付からの電話だったので、部屋の前でこっそり調理したのがバレたか火災報知器でも反応したかとびっくりしたのですが、


「明日のケツァール観察ツアー、申し訳ないのですがミスターぎんがめの車を出してもらえないでしょうか? 走る距離はそれほどでも無いので・・・」


とのこと。


もちろんそれは問題ないので快諾し、電話を切りました。


ツアー参加者の人数が増えすぎて、移動用のバンにでも乗れなくなってしまったんですかね?


食後は荷物を今後の行程に合わせて全てパッキングし直し、日本を出発して以来の筋トレをしてからシャワーを浴び、バー近くのベンチで再びネットサーフィンしながら明日以降の予定をあれこれ検討してからベッドに潜り込みました。(0:00)





つづく