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出口で料金を支払うシステムみたいですね。



すれ違いの出来ない橋の手前にも「CEDA」って看板がありましたから、「譲れ」ってことなんですかね?



一度減速してから本線に侵入します。




Uターン禁止。というか、中央分離帯があってUターンできません。
逆走防止のためでしょうか?



制限速度は80キロですから、それほど速く走れるわけじゃないんですね。(首都圏なら重宝しそうですが)



交通量がそれなりにあるってことは、やはり下道より値段分の効率が得られるってことなんでしょう。








片側追い越し車線だったり、両側追い越し車線だったりします。
えーっと、何々?

ハイウェイで緊急事態時はここに電話しろって感じでしょうか?



え? 60キロ制限?



と、思っていたらこんな看板が。

最初ブレーキを踏めってサインかと思ったのですが、よく見たら帽子みたいです。



って、ことは・・・・



料金ゲート登場。



いかにも自動支払系の表示が出ているところを避けて、現金払いになりそうなレーンに進みます。


料金所の寸前に乗用車は450コロンって看板が出ていて料金はわかっていたのですが、ついつい1000コロン札で支払ったら、お釣りがすごい細かい小銭で返って来て大ショック。(せっかく、ここまで地道に減らしてきたのが水の泡。500コロン玉を出せばよかったです・・・)




この料金所からの発進する時に赤のNAが幌を手で閉めながら走ってくるのとすれ違いました。
2台目のロードスターです。


再びハイウェイを走っていきます。



片側一車線で追い越しオッケーの道になりました。
(日本の高速道路ではあり得ないですね)



カーブや坂のあるところでは、さすがに追い越し禁止になります。



故障車なんかも停まってます。



たまに登坂車線みたいな追い越し区間なんかも登場するのですが、日本の高速道路とは逆で走行車線が右に足される感じになります。

遅い車は自ら右車線に移り、追い越し区間が終了して本線に合流する時は「CEDA」の指示に従い、追い越し車線の邪魔にならないように戻ってくることになります。


チャイパッドに入れておいたルートの指示に従い、ハイウェイを降ります。



そっか、もう一回払うんだ。

どれどれ、300コロンっと。



普通のインターの料金所はこんな規模です。(自動支払いシステムがあれば右側に行けるのでしょう)



お金を支払おうと思ったら財布が見つからず、一人で焦って探していたのですが、先程支払った時に股間に挟んだのをすっかり忘れてました。



財布を取り出し「やれやれ」という表情をして料金所のお兄さんに状況を伝えた所、「わかるわかる」という笑顔の表情が返って来ました。






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今思えば27号線をそのまま進んだほうが早かったかもしれませんが、3号線と131号線をつなぐ道に入って行きました。(14:25)




さて、前々から気になっていたこのバン、ヒュンダイのグレースという車です。


海外(の特に観光地でのお客さん運搬)ではハイエースを見かけることが多いのですが、コスタリカは圧倒的にこのヒュンダイグレースです。


ヒュンダイに商用車として乱暴に扱っても壊れにくい品質の車を作る能力が前々からあったのかと驚いていたのですが、どうやら調べてみると中身は3代目の三菱デリカみたいです。(韓国の法規制で12人乗りバージョンが作られ、それがコスタリカでかなり売れたみたいです)




現行型だとハイエースも少し走ってましたが、やはり他の国に比べて少なく感じました。




ハイウェイと違ってペースが落ちたのもありますし、かなり気温が上がってきたので、再び窓を閉めてエアコン体制に切り替えます。



あれはボアス火山ですかね?


引き続き下道の畑・牧場地帯を走っていきます。


3号線や131号線、景色が美しかったり交通量が少ないのは良いのですが、やや急いでいる状況ではカーブが多かったり、道が荒れ気味なのが難点でした。



太いマフラーに太いタイヤ、、、好きで大事に乗ってらっしゃるんですね〜。



最後は美しい牧場地帯を駆け抜けます。



バランカの街で1号線(パンアメリカンハイウェイ)に合流しました。

(写真は菓子パン食べつつヒュンダイグレースとすれ違うの図)













さすが1号線、すさまじい交通量です。



観光バスもガンガン走ってます。



サンタエレナに向かう道との交差点のガソリンスタンドで給油します。(16:00)

そして、停まっているのは、やはりヒュンダイグレース。


310キロ走って、22リットル、14000コロン(2180円)





145号線に入りました。



フンタス(Juntas)の街に入りました。


道路が石畳で今までとは雰囲気が違います。

歴史によるものなのか、時代の流行りがそうだったのか、移民してきた人種が違うからか・・・



ん? あれは・・・



スマートボールセンターでした。

日本で言うところのパチンコ屋さんですね。




どう見ても二度と動かなさそうなジープが停まってました。







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さて、ここからは地図で見てもすぐにそれとわかるような山岳道路です。




うわ、予想外のバスとのすれ違い!

(って、ことはこの先にもそれなりに人が住んでるんでしょう)


標高を上げ始めたのでエアコン止めて窓開け体制に変更。

でも、そこまで涼しいわけではないです。
山の上に出るまでもう少しです。



この辺も基本は牧場地帯ですね。



ん?トレーラーが道を塞いでいます。


どうしたんだろうと思って運転手さんに声をかけると、何やらトラブルで前に進めないのでちょっと待って欲しいという感じの話をされました。(スペイン語なので正確なところはわからなかったのですが)


パンクしているわけでもないですし・・・


しばらくすると、荷台に人を乗せたピックアップトラックがバックしてきて、牽引ロープをくくりつけました。

まさか、あれで引っ張り上げるんじゃないだろうなと思って見ていると、ピックアップトラックが全速力で引っ張り始め、トレーラーも前に進もうとするのですが、ピックアップトラックのタイヤから白い煙が上がり左右に振り回されるだけでびくともしません。(荷台の人が落ちそうで見ていてヒヤヒヤしました)


どうやら上り坂の急カーブでトレーラーが亀の子状態になってしまったようです。


その状態がいつまでも続くようだったら、内側から抜けちゃおうかと思ったのですが、脱出を何回か試したあとにトレーラーが少しバックし、(その時もピックアップトラックが予想外のトレーラーの動きに翻弄されるように下に引っ張られて見ていて恐ろしかったのですが)、体制を立てなおして再チャレンジした所で、、、

なんとか進み始めました。





というわけで、すこし直線が続く所で抜かさせてもらいました。





さて、いよいよ山の上に出ました。


お〜、こりゃまたスカイライン状態!



すごい眺めです。(白い雲を纏っているのがサンタエレナ方面です)



前情報通り未舗装路になりましたが、景色がすばらしいのでまったく問題なしです。



さて、これから向かうエコツーリズム発祥の地と言われるモンテベルデを含むサンタエレナですが、期待と不安が入り交じる場所ではあります。


簡単に説明すると、、、



1951年に徴兵を拒否した44人のアメリカ人クエーカー教徒が理想の土地を求めて、この地に移住し、自然に近い環境で生活をすることを信条とした彼らが環境保全に力を注いでいたことから、モンテベルデなどの熱帯雲霧林が手付かずのまま残り、それが後のエコツーリズムにつながっていったそうです。道路が未舗装なのも観光客が大挙して押しかけてこないようにという配慮からだそうです。 

(でも、残念ながら私含めて押しかけているわけですが)



モンテベルデは国立公園ではなく、民間のナショナルトラストの管理による自然保護区で、運営は入場料と寄付金でまかなわれています。
(ごく一部のアメリカ人がここに移り住まなかったら、ここも牧場と畑にとって変わっていたのでしょう)



と、ここまで聞くと「素晴らしい話だ!」と、なるわけですが、訪問者のブログを読むと、どうもそれだけじゃ終わらない気もしているわけです。



ただ、コスタリカまで来て熱帯雲霧林(モンテベルデやサンタエレナの森)を見ないで帰るのもなんだったので、日程には入れていました。




いや〜、それはともかく素晴らしい景色!




雲が流れる様が特に素晴らしいのですが、目的地があの雲の中だということで、なんとも言えない気持ちになります。



実際はどんなもんなんでしょうね?



陽が傾いてきたからか、雲が色付いて来ました。



もうそろそろ沈んでしまうみたいです。(17:25)

宿に急がねば・・・



こんなところでスクールバスに前を塞がれたりして、トコトコと走っていきます。



ヒュンダイグレースの群れ。



エスクードのタクシー、そこまで避けてくれなくても・・・というぐらい、脇に寄せてくれました。



ようやくサンタエレナの街に到着しました。


さすが、コスタリカを代表するモンテベルデ生物保護区の拠点となる観光地です。

宿の数も車の台数もこれまでとは桁が違います。



サンタエレナの街の近隣にはサンタエレナ自然保護区とモンテベルデ生物保護区という二つの観察エリアがあって、世界的に有名なのはモンテベルデ生物保護区のほうなのですが、そちらは人気がありすぎて人が多いという評判を聞いていたので、今回のターゲットはサンタエレナ自然保護区の方に定めています。


モンテベルデの方はナイトウォークとかもあるみたいなので、それで参加できれば良いかなぐらいに考えていました。

これだけの数の宿リストの中から、運転しながら通りすぎる瞬間に予約を入れた宿を一瞬で見つけられた自分を褒めてあげたい気分でした。
(下から3番目です)


看板も見つけたし、チャイパッドに場所も遠録されていたのですが、今ひとつどこに宿があるのかわからないまま・・・・


ここかな?と思いつつ最初に入った建物は隣の別の宿だったらしく、鍵すらあいてなくて変だと思ってうろうろしていたら、従業員らしき人に、「こっちだよ」と声をかけられました。
車を停める場所も教えてもらいました。(17:45)

まったく同型同色のジムニーが停まってました。あちらさんもレンタカーなのでしょう。








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本日の走行ログです。



よく見りゃちゃんと案内看板が出てましたね。これを見つけられなかったとは恥ずかしい・・・

さっそく受付に顔を出して名前を告げると、予約済みということで受付手続きはすぐに終わり、PCに名前や連絡先を入力するように言われました。
(紙の宿泊台帳をデジタル化して、お客さんに直接入力させてるんですね)


入力を終えると、明日のアクティビティをどうするか尋ねられます。


ひとまず、午前中のサンタエレナ自然保護区と夜のモンテベルデ・ナイトウォークを希望していることを告げると、両方共ここで予約支払いが出来るということだったのですが、モンテベルデのナイトウォークは「最低催行人数が6名で、たぶん集まらないだろうから、こちらにしたら?」と、サンタマリアという聞いたこともない私設エリアのナイトウォークのパンフレットを出されました。

「サンタマリアなら人気があって最低催行人数割れすることはないよ」と言うのですが、パンフレットの雰囲気から商業主義っぽい臭いを強く感じて、どうしようか悩んだのですが、ここでモンテベルデに下手にこだわって最低催行人数集まらなかったら、それはそれで酷いことになるので、ひとまずこちらに予約を入れておきました。


宿代2泊で20ドル、サンタエレナの入場料が14ドル、ナイトウォークが20ドルで合計54ドル。



クレジットカードで支払おうと思ったら、なんと対応してないとのこと。
100ドル札を出したらお釣りがコロンになると言うので、チップ用やら現金支払い用に残してあった20ドル紙幣3枚をここで使いきってしまいました。(コスタリカの観光地でドルはけっこう使えますが、100ドル紙幣は断られることが多いみたいなので、このあとのことも考えて20ドル紙幣は出来れば使いたくなかったのですが、仕方がありません)



その後、宿のすべての設備の紹介を受けてから(大変丁寧にしてくれました)、荷物を部屋に運び入れました。


宿泊部屋に行くには一度外に出なければならないのですが、外はいつのまにやら暴風雨になってました。(写真は一度外に出たところから眺められるサンタエレーナの街並みです)

風速は軽く秒速20m前後はあるんじゃないでしょうか。


空には星が見えているので、雨はどこか遠くから運ばれてきているみたいです。

昨日宿泊していたサンヘラルドデドータも標高が高くて朝晩は冷え込みましたが、こちらも風が強い分、かなり寒いです。

もし、ここの予約が取れなかったらテント泊でもしようかと思っていたのですが、そんな事態にならなくてよかったと心底思いました。

談話室にはコインロッカーなんかも置いてあって、全体的に清潔感もあって良い感じです。ここはとあるブログでオススメの場所になっていた宿なのですが、そのとおりでした。
部屋には20代ぐらいの白人男性が1名が寛いでました。

アメリカから来たジョッシュさんという方で、


「僕のロンプラ(地球の歩き方のバックパッカーズ向けガイドブック)は中央アメリカ編だから、情報が粗すぎてよくわかんないんだよね〜」


なんて話題から話が始まり、去年の南アフリカの話や今回のコルコバードの話しをしたら、


「君は動物好きなんだね〜」


と、言われました。(私は動物だけでなく植物も自然も人の営みも好きなんですけどね)


ジョッシュさん、基本的にハンサムでナイスガイなのですが、たまに自分でギャグを言って、自分で「ムフフフ」と笑う癖があります。(英語なのでどこが笑いどころなのか私は理解出来ないのですが)

これが無ければさらにかっちょいいんだけどな〜、と内心で失礼なことを思いつつ会話をしておりました。


キッチンが空いたタイミングで私も夕飯の準備を済ませます。
(写真は他の方が使われている時のものです)

本日も普通にスパゲティです。
紅茶は飲み放題になっていたので、ありがたくいただきました。(19:00)



食器を洗っていると受け付けのお兄さんが厨房にやってきてスイカを切りはじめたので、てっきり我々お客さんに配るのかと期待していたのですが、そうではないみたいでした。(スタッフの皆さんで食べたんですかね?)


ちなみに、スイカはスペイン語で「サンディア(sandía)」と言うそうです。(私のボイスメモでは「サンビアン」になってましたが、聞き間違えたようです。



すっかり外が暗くなった頃、他の宿泊客も続々と戻って来ました。



ジョッシュさんの次に仲良く話したのがアニヤさんという20歳前後の若いドイツ人の女の子。


ショートカットヘアにメガネをかけて、甲高い声で抑揚たっぷりに話す様は、まるで赤毛のアンが現実世界にそのまま登場したような感じなのですが(髪はブロンドだったと思います)、なんせ一方的に話を進めるので圧倒されてしまいます。



「見て見て!」




と、言いながら本日参加したナイトウォークの写真をデジカメで1枚1枚見せてくれたのですが、嫌な予感がして「これって、サンタマリアのナイトウォーク?」と、確認した所、「ううん、サンタエレナだよ」とのこと。


サンタエレナにもナイトウォークがあるんだと思いつつ、それなら明日のネタバレにはならないけど、やっぱり生息している動物がそこまで違うとも思えないので、ネタバレになっちゃうかな〜と思いながら、タランチュラやらナナフシ、ナマケモノに緑色の蛇の写真が次々に映し出されるのを相槌を打ちながら眺めました。


彼女はカトリック教会同士の提携システムを利用してワーキングホリデーよろしく1年間ぐらい首都のサンホセで働きながら長期ステイしているのだとか。他にもアルゼンチン、ニカラグアなどにも提携先の教会があるのだそうで、そういう仕組もあるんだなぁと感心しました。


それはともかく、まぁ、とにかくよく喋る子で、「○○の写真も見る?」(○○のところは聞き取れなかったのですが、それは確認せず)、と話を振られたので、「ごめん、明日の準備をしなきゃいけないから」と、珍しくこちらからコミュニケーションを断ってしまうほどでした。
(別に私に対してだけでなく、すべての宿泊者に対して同じテンションで彼女は話しかけてました)


そして、明日の準備をしている最中にお話ししたのがフィンランド出身のナインさん。

50歳前後のナイスダンディで、ナインさんも明日はサンタエレナに行くとの事だったので、


「私も朝からサンタエレナに行きますので、車で送りましょうか?」


と、お誘いしてみたところ、


「いや、明日の朝は天気がまだ悪そうだし、サンタエレナ散策なら4時間もあれば十分でしょ。明日は時間もたっぷりあるから朝はゆっくりするよ。誘ってくれてありがとう」


という、大人な返事が返って来ました。


私もナインさんのように50歳ぐらいになってもバックパッカーズハウスでいろいろな人と交流しながら、余裕の長旅なんかをしていたいもんだと思いました。

(ちなみに、ナインさんの最初の印象はダンディなナイスミドルでしたが、翌日にはいじめキャラに変身し、アニヤさんがイジラレ役になっていて、「ひっどーい!」系のセリフとナインさんの笑い声を遠くから何度も聞きました)



明日の朝にスムーズに出発できるように準備をしていたのですが、昨日の夜に張り切って荷物を再整理しすぎたせいでどこに何を閉まったかさっぱりわからなくなっていて、ベッドの上にすべての荷物を広げて一人で大混乱状態になってました。


あまりにテンパって探したりザックをひっくり返したりしていたからか、アニヤさんには「何かなくしたの?」と心配されるし、ナインさんには「Takeit easy!」って声をかけられるし、ジョッシュさんはブツブツ言いながら「ムフフフ」と笑ってるし(これは関係ないか)、たかがウォーキングのパッキングするだけで30分以上の時間を費やしてしまいました。



本日仲良く話さなかった人含めて皆さんは談話室で盛り上がっていましたが、とても英語の会話についていける気がしなかったのと、明日以降の旅の計画をあれこれ考えたかったので、一人でノートPCを開いて調べ物をしていたら消灯時間になったので、私も布団に潜り込みました。(22:00)



つづく