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さて、本日はまだまだ時間がたっぷりあるので、一人でトレイルを歩いてみることにしました。


その前にガイドツアー中に地図がすっかり雨で濡れてしまったので、受付に顔を出して「濡れちゃったんですが」と地図をスタッフさんに見せたら、新品の地図に笑顔で交換してくれました。



適当に当たりをつけて、Yチャレンジトレイルを歩いてみることにしました。




こちらも道がちゃんと整備されてます。




木を覆う苔から着生植物が芽を出しているところです。






それが積もり積もってこんなんになるわけですね。
(屋久島よりすごい)

なんでも、多い木だと1本あたり数千もの着生植物を生やしているんだとか。



そして、ジャングル全体はこんな景色になるわけです。


これは圧倒的な眺めです。



それぞれに分岐には案内看板がしっかり出ているので、地図を見ていれば迷うことはありません。




展望台があったので上がってみました。







けっこう高いですね。




展望台からは木のてっぺんあたりが観察できるみたいです。

(晴れていたら違った景色が眺められたのかもしれません)




ここは下る時がスリル満点です。




事前情報で知ってはいましたが、コルコバードなんかと比べるとやはり動物は少ないですね。




というわけで、駐車場まで戻って来ました。(11:45)




駐車場でコモパンと昨日買った菓子パンを頂いてからモンテベルデ生物保護区に向けて移動開始です。




あの木は切り倒さなかったみたいですね。

日本の御神木みたいな感じでしょうか?



サンタエレナの街まで戻ってくると、雨は降ってましたが空は晴れていました。




街を抜けた所で対向車線を二人乗りのバイクが走ってきたのですが、乗っていたのが二人共髭面のおじさんで、二人共背中にバードウォッチング用のスコープを担いでいたのが、なんとも違和感ありまくりでした。



お〜、観光バス。


さすがにモンテベルデの方はバスが多数押しかけるぐらい大人気なんでしょうね〜。



って、到着してみると意外なほど車が少ないです。

こんな天気だったからか、時間が少し遅かったからか・・・




売店(おみやげ屋さん)で入場チケットを購入します。(18ドル、ケツァールの写真ですね)


入り口のチケット切りの若い白人のお兄さんに「おすすめのコースってありますか?」と質問してみたところ、


「何時間くらい歩かれますか?」


と、逆に質問し返されたので


「2〜3時間ぐらいですかね」


と、答えたら、コピーの地図を取り出し、蛍光ペンを使って、


「このコースがお勧めです。もし、早く帰ってこれたらこちらにも足を伸ばしてみて下さい」


と、地図に描き込みながら教えてくれました。


なかなかスマートな対応です。





では、さっそく行ってみますか!(12:45)




お! 陽が照って来ました!



当たり前ですが、景色的(植生的)にはサンタエレナと大差は無いです。







事前情報からモンテベルデはもっとすごいたくさん人が居るのかと思っていたのですが、駐車場に停っていた車も5台ぐらいでしたし、まだトレイルで誰とも会っていません。




これは何の植物でしょう?

やはりガイドさんが居ないとさっぱりわかりません。




分岐もご覧のとおり詳しく看板が出ているので、まず迷うことはありません。



コース折り返し地点にある展望箇所までやって来ました。




まぁ、何も展望できないわけですが。


ここで他のグループ(家族連れ)とようやく出会いました。









展望台では見渡せないだけでなく、強風で吹きつける雨が頬に当たって痛いぐらいでした。

今日は昼から晴れるんじゃないかと期待していましたが甘かったみたいです。




というわけで、早々に退散です。


帰りのコースは車でも走れそうなぐらいの道幅があります。

(団体さんはこちらを使うのでしょうか?)




行動食でピーナッツとレーズンを食べます。




お! 団体さんが何かを観察してますね!

ケツァールでも居たのではないかと期待に胸ふくらませて近づいていきます。



お年を召された白人のおばさんに「ケツァール居ましたか?」と、ストレートに質問してみたのですが、


「だめ、居ないわよ。too bad!」


という返事が返って来ました。


なんか聞いたことがある返事だなと思ったら、去年カラハリトランスファーNPでも同じように白人のご年配の女性から同じ返事をもらったのを思い出しました。
 


団体さんの側に立ってガイドさんの説明に聞き耳を立ててみると、どうやらここはアボカドの木があってケツァールを見つけやすいポイントなのだとか。



団体さんが去った後も10分ぐらい粘ってみましたが、そのぐらいで現れるわけもなく・・・




残りの行程もサクサク歩いて駐車場まで戻って来てしまいました。


おみやげ屋さんを一周して何か自分の記念になるものでも無いかと探したのですが、欲しいものは何もありませんでした。(コンゴウインコのボールペンとかTシャツ買っても仕方が無いですしね)




さて、次は何をしましょうか?



って、ドライブぐらいしかすることが思いつかないので、ドライブに出かけることにしました。

アメリカ人が好きそうなバンジーなどのスリルライド系は行く気がしませんし、カエル博物館とか蝶々博物館とかも、どうせなら野生で観たいのでパスしました。キャノピーウォークもこんな嵐の中歩いても仕方がないですしね。



モンテベルデまで1kmって出てるところを見ると、近くにそういう地名があるんですね。



目的地があるわけでもないので、とりあえず宛てど無く適当に北上してみることにしました。


お〜、ニコヤ湾(太平洋側)です。ようやくガスが少しずつ晴れてきたみたいです。


すばらしい眺めです!





抵抗する牛を一生懸命檻に入れようとしているところです。

見入ってしまいました。


再びサンタエレナ名物の虹も見られました。





落ちたらヤバイよ〜系の道を走って行きます。




おーーーー! これはすごい!!


ここが気に入って「ぼーっ」としながら時間を過ごしました。



コスタリカに来てからはなかなかのんびり出来なかったので、たまにはこんな時間の過ごし方も良いものです。




少し空腹を感じたので「1本満足」を食べ、練乳チュウチュウもしておきました。




さて、一旦サンタエレナに戻る方向に走りますか。




いや〜、相変わらずすごいスケールの眺めです。





こんなインフォメーションセンターをあちらこちらで見て確信しました。
ここに来る前に予想はしていましたが、やはりエコツーリズム発祥の地というよりも、欧米(特にアメリカ人)向けの観光地です。




入場者制限とか持続可能性(サスティナビリティ)の追求とか生物多様性保全とか、それらを大学や民間が主導して進めていることとか、たしかに環境保護の面で先進的な部分も多々あるのですが、こちら(スリルライド系)目的の観光客の方が圧倒的に多くて、それで賑わってるんじゃないかという結論に達しました。


エコツーリズムって言葉自体も今やファッションみたいなもんですし、個人的にはコルコバードぐらい剥き出しの自然環境の方が断然好みです。(あくまでも好みの問題ですし、多くの人は旅には快適なホテルや楽しいアトラクションが必要なのでしょう。植物と鳥を見て歩くなんて、もともと興味無い人には2時間が限界でしょうし)


なんてことを、元は熱帯雲霧林だったであろう山々がすっかり牧場に切り替わってしまった景色を眺めながら思ってました。
(森林を切り開いた畑が続く様も人間の通常の営みの結果ですから個人的にはそのことは否定しませんし、景観として大好きなのです)



サンタエレナ(モンテベルデ)は「環境先進国コスタリカ」を代表する場所なだけに、その理想と実態を見比べて、いろいろ考えさせられる場所でした。


サンタエレナ周辺は(観光客が多数押しかけ無いよう)敢えて未舗装のままにしてあるそうですが、一応最低限の道路整備はしてるんですね。




その後、まだ時間があったので一旦サンタエレナの街中を抜け、、、





違う方面も少し走ってみました。




さて、そろそろ宿に戻っておかないとナイトウォークの集合時間に間に合わなくなってしまいます。(16:15)





サンタエレナに向かって走っていると、白人男性2名が牧場地帯のど真ん中でヒッチハイクしてました。



たぶん目的地はサンタエレナ方面だろうと思って停まってあげたら、えらい喜びながら走ってきます。



というわけで、2人を乗せて差し上げました。


なんでも、キャノピーツアーを楽しんだあとに適当に歩いていたら道に迷ってしまい、自力で街に戻れなくなったんだとか。(二人はサンタエレナから数キロ離れたところを歩いていたので、まっすぐ歩いて戻っても1時間ぐらいは余裕でかかる場所だったんじゃないかと思います)



「この人、ライフセイバーだよ、最高だよ!」と、言いながらデジカメムービーで私を撮影していたみたいだったので、私もお返しに撮影しちゃったのが上の写真です。



彼らはシアトルから来た二人組で(もちろんイチローのことはよくご存知でした)、彼らも今日はナイトウォークに参加すると言っていました。(もし、ヒッチハイク出来なかったら、集合時間に間に合わなかったかもしれませんね)



二人と会話しながら走っているときに対向車線をすさまじい煙を吐きながら走ってくるバスが走って来たのですが、写真を撮り損ねました。
火事かと思うぐらいの煙でした。





サンタエレナの中心あたりで二人を降ろし、私は宿に向かいます。







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というわけで、本日はサンタエレナの街を中心にあっち行ったりこっち行ったりしておりました。






つづく