金曜日の夕方にハンドレッドワンさんに引き取り要望の連絡をした所、土曜に引渡し可能とのことだったのですが、週末は秋田を中心に晴れの予報が出ていたので、無理を言って金曜の夜に仕上げてもらい、急遽引き取りに行きました。(23時半。超迷惑)

ぎんがみ号と再会。
ここまでにどんな修理をして、今後どんなことをすれば良いのか話に花が咲き、ハンドレッドワンさんを出発したのが0時半。

大雨が降る中、晴れ間を求めて一路秋田県を目指します。
が、2時半に睡魔に襲われ、栃木県のSAで車中泊。
おやすみなさい。
7月21日(土)

朝5時にぎんがみ号で車中泊できる幸せと(エア枕を使わなかったので)首の痛さを同時に感じながら起床。
写真とは別のSAで焼きたてパンを買ってパクつきながら、東北道を北上して行きます。
さて、修理上がりのぎんがみ号の感想なのですが、もう、まったく別のロードスターになりました。
まるで、他人から借りたロードスターみたいです。(1001に体が慣れすぎたってのもあると思います)
今回の修理による大きな変更点としては駆動系がECU含めてフルNB6化されているのと、マフラーもナガヤスさんにオーダーしていたDK-S(sus)に変わってます。
これまでは5000回転からレッドゾーンに飛び込む勢いで吹け上がっていくエンジンでしたが、
NB6エンジン(と純正NB6のECUの組み合わせ)は5000回転まで力強いトルクがフラットに出されるセッティングになってます。そして、6000回転から上はかなり苦し
げな感じです。
高速道路での加速だと前のエンジンのほうが楽しかったのですが、ワインディングなら今回のほうが楽だと思いますし、トータルの加速力はこち
らのほうが上なのかもしれませんが、今のところ絶対的なパワーの差はよくわかりません。
スタートダッシュは間違いなく今のエンジンのほうが楽ちんです。(吹け上がらない状態に陥る前と比べてもです)
よくよく思い出してみれば、前のNB6(NR-A)もこんな感じのエンジンフィールでした。
あと、アクセルをドンと踏んでもそれに比例したトルクはついてこないです。(そういうセッティングなんだと思います) じわじわ、そーっと踏み込むと、それにあわせてトルクが盛り上がってくるので、それに気がついてからはそういう踏み方に切り替えました。
(ハンドレッドワンさんから借りていた1001(専用ROM)なんかだと、濃い燃料をドカンと噴射してるイメージで思いっきり踏んだ分だけトルクが出ていたので、そういうセッティングにも出来るんだろうなぁって思ってます)
燃費は高速道路主体で14km〜15km、ワインディングばかり走って12km〜13kmぐらいでした。
燃費優先で走ったら16kmぐらいいくんじゃないでしょうか。
1001の乗り心地がスパルタンだったというのもあるのですが、スムーズに回るエンジンフィールも含めて、まるでラグジュアリーなロードスターに乗ってるかのような気分でした。
今までサスが硬い車だと思い込んでいたのですが、そうでもなかったみたいです。
あと、DK-S(sus)の音も良いですね!素晴らしい。そして、懐かしいロードスターらしい音がします。(オートエグゼマフラー比)

栃木、福島とどんよりとした天気ですが、アメダス日照によると青森から新潟までの日本海側に晴れ間が覗き始めたので、宮城県から山形自動車道へと左折します。

鶴岡市に入るトンネル抜けたら見事にピーカン!
思わず声が出ました。

まず最初に目指したのが月山周辺。
GWに走った時の逆周りになります。

月山付近の高原牧場地帯を駆け抜けていくわけですが、エンジンフィールが変わってるし、トルセンデフに切り替わってるしで、マイロードスターなのにかなりぎこちなく、お互いよそよそしい感じがします。

続いて鳥海山方面を目指します。

山形側から鳥海山へと登っていきます。
カーブを抜けるたびに、「こうしたらどうなる?」、「これはどう?」みたいな感じで探り探り、ロードスターの返してくる答えを確認しながら走らせて行きます。

一番上の駐車場は登山客の方々の車で溢れんばかりの満杯状態だったので、少し下ったところのお花畑で景色を眺めて和んでました。

この、ガードレールが無い下り坂が空を飛んでる感じで大好きなんですよね〜。
なるほど、トルセンデフの効き方って、そう言えばこんな感じでした。
(NB6 NR-A以来。よくよく考えてみたら、トルセンデフがついてるロードスターは5台も所有したのに1台しか乗ったことがなかったのでした)

道の駅で昼食。

鳥海山ブルーライン。
下から見てわかってましたが、道中はガスに包まれていたので、そのまま駆け抜けました。

そして、温水路の脇を抜け、、、

獅子ヶ鼻湿原にやって来ました。
10分ぐらいの散策コースかと思って、何の準備もせずに歩き始めたのですが、歩けども歩けども湿原に到着しません。
(いわゆる一般的な湿原だと思ってたんですが、どちらかと言うと、森林の中の湿地なんですよね)

歩き始めて20分、ようやく最初のビューポイントの「出つぼ」に到着し、コース一周で通常だと3時間弱かかることが判明したわけですが、時すでに遅し。
ここまで来たら、もう回り切るしかありません。

いやぁ、こんな道なら登山靴(ロードスターに積みっぱなしにしてあります)を履いて来ればよかった。
「鳥海マリモ」の生息地にも行ったのですが、水量が多く流れが強すぎで、どこにマリモが居るのかさっぱりわかりませんでした。

これ、奇形のブナの木なんです。

こちらは「あがりこ大王」と呼ばれる樹齢300年のブナの木。
というわけで、思いがけず森林浴を楽しみました。(1時間ちょいで回りきりました)

山岳道路の中でも1、2位を争うぐらい私が大好きな鳥海山北側のルートを走っていきます。

再び鳥海山の登山口にやって来ました。
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本日3箇所目の登山口です。(北側の登山口)

いやぁ〜、こんなに晴れてるんだったら登山ギアを持って来ればよかったです。
って、今回は新生ぎんがみ号でドライブしまくるのが目的でした。

鳥海山付近独特の植生の中を走っていきます。

なんとも言えない、不思議な雰囲気が漂ってるんですよね〜、ここは。

秋田の県道を少しつなぎ、さらに高速道路でワープをして、、、

男鹿半島の根本までやって来ました。

寒風山です。

いや〜、本当に爽快な眺めですね〜。

ミニ阿蘇な景色。

もう、日も暮れかかっていたので、ほとんど誰も居ませんでした。

男鹿半島の外周を駆け抜けていきます。
すこしずつ、新生ぎんがみ号のリズムに慣れてきました。
右前のサスが抜けかかっているという指摘を受けたのですが、なるほど、確かに荒れた路面の左カーブでの挙動がおかしいです。(言われればわかるレベル)

入道崎にてウニ丼2100円、いくら丼2100円という状況で、二食丼を頼んだら、なぜか値段が2600円でした。(会計の時、おばちゃんが値段を間違えたのかと思いました)
さすが観光地!(笑)

ちなみに、店内では店主(?)自ら撮影して投稿したUFO映像がテレビ番組で採用されたらしく、その番組を延々と無限ループさせて、ご本人がビールを飲みながら見入ってました。
矢追純一なんて久しぶりに見ましたよ。
あと、本日の宿を近所におさえました。

食後にちょうど夕日タイムになったのですが、後からやってきた女性2名がロードスターと太陽の間の場所で夕日鑑賞体制に入ってしまったので、少しだけ場所を移動しました。

灯台近くには夕日目的でけっこうな人が居ましたが、ちょっと離れれば静かなもんです。

久しぶりに水平線へ沈む夕日をゆっくりと眺めました。
素晴らしい!

夕日鑑賞後は宿に向けて走っていきます。
とあるタイトな左カーブ手前で虫の知らせというか、嫌な予感がして減速気味に入って行こうとしたところ、対向車のセダンが完璧なアウトインアウト(つま
り、完全に対向車線上を)走って来ました。こちらはまだカーブ侵入前だったのでフルブレーキ、向こうも慌てて元の車線に戻ったので事なきを得ましたが、あ
と1秒早くカーブに突入していたらと考えると、ぞっとします。
世の中、ほんと、何が起こるかわかりません。

八郎潟では虫が雨のように降ってきて、虫を捕食するために飛んできたコウモリたちが頭上をたくさん飛び交っていました。

いや〜、ほんと、日本海側の津軽から山形ぐらいまでしか晴れない一日でした。

能代市の花火大会。(ガソリンスタンドのお兄さんいわく、とても立派な花火大会なのだとか)
会場まで一人で見に行くと寂しい気分になるのはこれまでの経験でわかっていたので、近くを少し走って車中から楽しみました。

寝るだけなら十分、良い感じの安宿です。
お風呂も私が一番風呂だったので、気持よく入れました。
天気予報を確認して、22時に就寝しました。
7月22日(日)

4時半に起床。すぐに出発。
(エリーゼは松本ナンバーでした。お疲れ様です)

ローソンで(いつもの)ツナマヨおにぎりとからあげ君レッドを買って、天気予報に従い日本海側にへばりついて北上していきます。
気温は15度前後。
先週の能登半島の暑さは何だったんだってぐらい、涼しいです、というか寒いのでカッパを着ました。

本当は大規模林道巡りをしに岩手県に行きたかったのですが、どうにも晴れない気象条件だったんですよね。

紫陽花咲く白神山地の広域農道。

青看板には猛禽類の鳥がとまっていたのですが、撮影しようとしたら飛び立ってしまいました。
何度もアメダスを確認しながら走っていたのですが、どうしても岩手側が晴れないので、そのまま津軽半島に突入しました。

津軽半島ですら、陸奥湾側は山に沿ってすごい雲が発生してます。(場所によっては滝雲になってました)
そして、中泊周辺はいつの間にやら風力発電地帯になってたんですね。

そのまま竜泊ラインへ。

うわ〜、ガスってる!

ぎりぎり見えました。
まさにチラ見せ。(笑)

竜飛岬もなんとか晴れ間が見えてました。

まさに曇りと晴れの境界線上です。

半分諦めていたのですが、北海道もちゃんと見えました。

こちらは下北半島。

帰りの眺瞰台では先ほどよりもさらに外界を見渡せました。
ラッキー!

こりゃまた不思議な光景です。
このコントラストは竜飛ならではなんでしょうね。

新生ぎんがみ号のリズムに大分馴染んできました。

トルセンデフは効きがはっきりしてるので楽しいですね!

そして、今日も相変わらず空いてる竜泊ラインなのでした。
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国道339号線を南下して、県道26号線で陸奥湾側へ。
津軽半島の中央を貫く国道339号線が、あんなに街の中を延々走る道だとは思いませんでした。
なるほど、誰も使わないわけです。

県道26号線は予想通りゴキゲンなワインディングロード。

たくさん飛んでいたアキアカネと戯れます。

去年屋久島の宮之浦岳の山頂で本を読んで以来、ずっと行きたかった鹿鳴庵(八甲田山雪中行軍記念館)。
しかし、すでに本の内容の大半(特に登場人物名)を忘れちゃってたからなんですが、並べられている資料(主に遺留品)を見ててもいまいち「これか!」という感じにはなりませんでした。
というか、帰宅後に調べてみたら、雪中行軍資料館って別の場所にあるんですね。知りませんでした・・・・

ごまダレの五平餅をぱくつきます。

田代平を駆け抜け・・・

若者が運転する元気の良いヴィヴィオ(2台組)と、八甲田を駆け下ります。

車が小さくなったわけではなく、生えてる木が大きな奥入瀬渓谷をゆったりと通り過ぎ、、、

十和田界隈では一番大好きな西岸のブナ林。
足を伸ばして気持よく走って来ました。

相変わらず誰とも会わない樹海ライン。
途中、岩手山が綺麗に見えていたので、次の目的地を八幡平に決定。

高速に乗り、SAでハヤシライスをいただきました。

安比高原から岩手山山麓へ。

ここら辺でカーナビに「距離優先」って指示を出しておくと、いろいろ絶景ロードに案内してもらえます。

観光バスとかが走ってない八幡平樹海ラインを駆け上がります。
(アスピーテラインはやはり少し混んでるんですよね)
すっかり人馬一体になったので、超ゴキゲンドライブです。
あ〜、ロードスターのオーナーで良かった!

どうやら雲が沸き上がりはじめたようです。

いつもの野湯に立ち寄りました。
しかし、夏は湯温が熱い!
ここは、春秋限定ですね。

一応、ロド見風呂です。

岩手県側はなかなか晴れないので、八幡平を抜けて秋田側へ移動開始。

大変気持よく駆け下りました。

そのまま秋田駒山麓へ。

この辺でカーナビに距離優先の指示を出していると、こんな道に案内されます。
(これでも県道なのですが)

この頃には岩手も晴れてきていたのですが、時すでに遅し。

クニマスの件で有名になった(はずの)田沢湖。

中和対策が進んでいるらしく、餌目当ての魚たち(ウグイだそうです)がたくさん泳いでました。

いつ見ても透明度が高く、神秘的な水の色です。

再びアキアカネと戯れます。
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日没まで少し時間があったので、高速に乗って横手市方面へ移動します。
(国道メインで非常に辛いドライブでした・・・)
しかも、いつの間にやら気温が29度まで上がっていて、このドライブではじめて暑さを感じました。

今回の締めのドライブは焼石岳の脇を抜ける国道397号線。(栗駒方面と迷ったんですがこちらにしました)
肩の力を抜いて、楽しい人馬一体ドライブ。
新生ぎんがみ号、2000回転〜5000回転で走ると、本当に気持ちの良い車になりました。
今はこれで十分満足しておりますが、ハンドレッドワンさん仕様の1001や他の方のロードスターに乗っちゃったということもあるのですが、あと数年かけて、ゆっくり自分好みの味付けに仕上げていこうかなとも思っております。
そういう楽しみを与えてくれるのも、ロードスターの美点だと思います。

県境のトンネルを超えると・・・・

そこはガスガス地帯でした・・・
(おかげで焼石岳は拝めず)

しかも、こんなところでランプが切れた!

ダムの工事風景が綺麗だったのでUターンして撮影。
(広角で写しているのでこんなんですが、なかなかのスケールでしたよ。工事期間は2013年まで、あと少しです)

ダムマニアじゃない私ですら、声が出てしまうぐらい迫力満点のダムでした。(胆沢ダム、東北随一の規模なんだそうです)

高速道路に乗る前にイエローハットに立ち寄り、ランプ交換。
(10何年ぶりのNAのランプ交換。いろいろ忘れていたのですが、親切なメカニックのおじさんが、あれこれ教えてくれたのですぐに作業が終了しました。助かりました)

交換完了!
手前のビニールは予備のランプ。今後は旅の途中で切れても大丈夫です。

高速のSAで夕飯を購入。
牛串(たしか前沢牛)、何気に1000円以上しました。
特上の牛串は2000円オーバーだったのですが、さすがにそれはやめておきました。

途中雨がパラつく東北道をひた走り、無事に自宅に帰還。(1:00AM)
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ようやく修理が完了したぎんがみ号とのドライブを十二分に堪能しました!
やはり、自宅の車庫にぎんがみ号が無いとダメなんだと通関させられた数週間がようやく終わったのでした。
以上です!