週末はすべて用事で潰れる予定だったのですが、1日だけ空いたので天気予報を見て土曜日にドライブに出かけることにしました。
(この時期は山も海も素晴らしい時期なのですが、どちらも台風でダメそうだと判断しました)
9月28日(土)
前日の夜東京を出発し、久しぶりに東北道に乗って郡山の南で車中泊。

天気次第で日帰り圏内の新潟(日本海側)にも宮城側(太平洋側)にも行ける体制です。
ひとまず郡山で高速を降ります。

しかし、これがまた微妙な空模様で東北の太平洋沖に台風16号が、そして西日本には台風17号があってこちらに向かっているということもあり、「ここは晴
れそうだ」という場所が特定できないまま、なんとなく福島の山の中へと進んでいきます。

母成グリーンライン、朝から県外ナンバーの車が沢山走っているあたり、前回の新潟ドライブでも感じましたが、やはり福島は観光地として人気があるなぁと再
認識。マイナー県道や広域農道を把握してないと、気持よく駆け抜けられないのは長野県や北関東の各県に似てます。

山形県へ抜ける県道2号線で裏磐梯(写真は桧原湖)に入ったあたりで対向車も前を走る車も一気に居なくなりました。
台風が近くにあるせいか、独特の低い雲が速いスピードで流れてます。
こういう天気、大好きです。
というわけで、本日は山形県をメインで走ることに決定!
最初に名前が思い浮かんだ月山を
カーナビの目的地に設定し、検索条件を距離優先、さらに手動で県道ばかりを走るように設定しなおしてセット完了。
(最近、というかここ何年かはツーリングマップル(関東と東北しか持ってないのですが)を見ないようにしてます。これを見れば良い道がどこにあるか「答え」
がすぐにわかって効率が良いのですが、それだと「探索する楽しさ」がなくなっちゃうのと、良い道ばかりを走るのも良し悪しだと思い始めているので。なの
で、上記のコースづくりが最近のデフォルト、さらに空模様が変わったり分岐のタイミングでルートはどんどん変更してます)

さて、峠に駆け上がって行くと、いきなり雲ドライブです!

やっほーー、すばらしい眺め! (白布峠手前)

稜線に雲という大好物の景色を楽しみながら山形県に入ります。(ここはまだ福島県)

山形側は残念ながら曇天。
でも、今日は思う存分走りたい気分なので晴天よりも「道が空いてる」ことを重視します。

空いてそうな県道をつなぎながら、思う存分気持よく駆け抜けていきます。(県道4号線)
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こんな感じで走ってます。

最上川沿いです。(県道9号線、この先で路肩が崩壊して工事通行止めでした)

県道289号線。
釣り人ぐらいしか来てませんでしたが、ここ、紅葉時期は絶景だと思います。

大規模林道発見! ポチさんに案内してもらった岩手に引き続き「誰とも会わない」最高のワインディングロードでした。
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たぶん我々(ロードスター乗りかバイク乗り)ぐらいしか活用してないんじゃないかって感じの道です。
月山の麓に到着し、鶴岡(日本海側)目指してしばらく走ったところで大雨が降ってきたので慌ててUターンし、目的地を栗駒山方面(距離優先検索、県道を走
るようにカスタマイズ)にセットして再び走り始めます。

山奥に入る前に腹ごしらえ。
道の駅で蕎麦を頼んではダメなのでした。細切り板そばという名前と見た目にやられました。
(この組み合わせは欲望に正直に頼んだらそうなっただけで、「ウインナー蕎麦」が食べたかったわけではありません)
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さて、メジャー国道を離れて国道458号線で北上を開始し、最初こそ片側1車線の快走路だったのですが、、、

なんと、十分一峠付近は数キロに渡って思いっきりダートロードなのでした。
私の車だと余裕でお腹をこするぐらいの轍と荒れ具合なので、轍の凸部分に車輪を乗せつつ、断崖でもガードレールが無い路肩からタイヤを落とさないように気
をつけつつ、神経ををすり減らすドライブが長々と続きました。
しかも写真のとおり大雨に降られて、かなりしょんぼりモードです。

峠を下りきったところでようやく晴れ間も見えてきました。
ここまですれ違った車は1台のみ。ほんと、誰も使ってなさそうな国道でした。

まぁ国道とは言っても400番代ですから、酷道になることも想定してないとダメなのでした。
(写真は太陽に照らされ輝く明るい広葉樹林が綺麗だったので撮影)

しかし、安心するのはまだ早いって感じで度々未舗装路に切り替わります。

ふぅ〜、ようやく悪路区間も終わりましたかね。
後ろに写ってる山の中に峠があったのでしょうか。

肘折温泉の手前にて。
上の崖に写ってる建物(写真だとわかりにくいと思いますが)、なんだろうと思ったら「地蔵倉」
だそうです。
肘折温泉はたしか野湯もあったような気がして、いつか行きたい場所ではあるのですが、今日は風呂に浸かるにはまだ時間が早いのでパスしました。

トンネルを抜けるとそこには広い空が広がっていました。(湯の台スキー場)

このあたり、見事な地層の場所がたくさんあったので帰宅後に調べてみたら、「肘折火山」によるカルデラ地形だったんですね。
(地層ネタにものすごく興味がある方はこちらをどうぞ)
オープンカー向きの(上方向に展開する)見事な景観が続きますよ。長崎県の生月島とかが好きな人は是非どうぞ。

台風が生み出した雲に刈り取り寸前の稲穂。
日本の秋ですね〜。

しかし、こんな雲を見てるとまるで海外ドライブ(乾燥地帯とか砂漠とか)をしている気分になってきます。

再び県道探索モードに。

やっほーーー、良い道発見!(県道63号線)

と、思ったら、峠付近は未舗装だったか!

しかし、登ってきたところでふと思いました、、、

ここ、なかなか絶景ロードじゃないでしょうか?(花立峠手前)

お〜、素晴らしい眺め!(峠が山形と宮城の県境になります。写真は宮城側を見下ろしたところ)
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ここは絶景レパートリーに入れておきたいと思います。

道幅は無いですが、景色が素晴らしい良い道ですよ〜。

すっかり堪能しました!

さて、そろそろ温泉にでも入りますか、ということで、栗駒山方面は諦めて(そもそも途中から行く気をなくしてましたが)、ここからすぐ近くにある荒湯地獄の野湯に向かう
ことにしました。

ここも良い道ですね〜。(県道248号線)

やって来ました荒湯地獄の野湯。
今回は数年前に新しく設けられた上流の湯船にチャレンジしたのですが、川の水を引きこむのに悪戦苦闘し、この時履いていたのが布靴だったので靴下まで濡れてしまい、しまいには
雨まで降ってきて踏んだり蹴ったりだったのですが、最後にはなんとか入ることが出来ました。(雨もすぐに止みました、よかったよかった)

要は上流ホースの設置場所(写真みたいに落差を利用して水をホースに押し込む)のと、下流の風呂側で作業をしてると引き込み口がすぐにずれてしまうので、先に風呂側をセットしてから 引き込み口をセットすればよかったのでした。(これに気がつくまで数往復(数十分)かかってしまいました。
まぁ、今年はこのあと気温がどんどん低くなりますから水を引き込む必要はなくなるかもしれませんね。
そして誰一人居ない宮城の山奥で流れる雲を眺めながらゆっくりとお湯を堪能することが出来ました。
湯船を作り管理していただいている有志の方に感謝。

さて、そろそろ帰りますか!

今日は終始こんな天気でした。

お陰で今日は最初から最後まで走りに集中することが出来ました。
エンジン特性が全域フラットトルク型に変わってトルセンデフが効くようになり、コーナリング中に後輪にトルクを与えたい時に与えたい分だけ与えられるようになったので、教科書通りに操作
すれば教科書通りの反応がちゃんと返ってくることにいちいち感動し、かつ楽しみながら走って来ました。やはり車はトータルバランスが良くてステアリングインフォメーション豊富なFR車に限ります。
直線加速では正直物足りなさを感じるトルクですが、コーナリングではこのぐらいが扱いやすいなぁと改めて実感。
(でもやっぱり、このコントロールしやすさを残しつつ、もうちょい直線加速用のトルクがほしいのでした(笑))

日も暮れてきたので、宮城の古川ICから高速道路に乗りました。

そっか、明日(9/30)は中秋の名月なんですね。
残念ながら台風のせいで拝めそうもありませんが。

自民党総裁選の影響をモロに受け、ついカツカレーを頼んでしまいました。
どうせ食べるんなら話題になってた3500円のやつにしておけばよかったです。(どうせカツカレーなんて1年に1回食べるか食べないかなので、値段なりの味がするのなら試してみたいもんです)
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というわけで、総走行距離1100km、県道走りまくり大満足ドライブでした。
以上です!