ケニアドライブ旅行記
その21
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さて、保護区内を少し走ったわけですが、今のところレイヨウの一匹も見当たりません。


まぁ、カラハリトランスファーNPでも入り口付近はそんな感じだったので似たようなものなのでしょう。










そして、最初に目に留まったのは先ほどレンジャーさんに教えてもらった分岐サインの上で日光浴をしていたトカゲ達。
Red-headed Rock Agama (Agama agama)


このトカゲはトップバッターで登場するだけあってやたらとたくさん居るらしく、あちらこちらで見かけました。











分岐からレンジャーさんのアドバイスに従い川の方に向かって車を走らせます。


RAV4はFFとは言え車高の高い車なので、この程度のラフロードならまったく問題なしです。



国立保護区内ではシャッターチャンスを逃さないようにデジイチ(K-5�US)に望遠レンズを取り付けっぱなしにしておき、動画&ダイビング用に持ってきたミ ラーレス(NEX-5N)にワイドズームレンズをつけっぱなしにしていたので、上の写真のような景色メモはミラーレスカメラの役割になります。

ワイド撮影はミラーレスを使い慣れないからか、何度も撮影に失敗しました。

デジイチみたいに体の一部のように扱えないのがもどかしいところ。









お、サファリカーが来てますね。



サファリカーが止まってお客さんがどこかにカメラを向けたり双眼鏡を覗いていたら何かが居るという証拠なのですが、走ってるってことは周囲に何も居ないのでしょう。
(運転手&ガイドが見逃している可能性はもちろんありますが)



というわけで、こちらも周囲を探しつつもガンガン走っていきます。










続いてハチクイの仲間。


去年コスタリカで鍛えられたので、そのぐらいはわかりました。

たぶんWhite-throated Bee-eater (Merops albicollis) あたりです。










お〜、やっとレイヨウに出会えました!

サンブルで最初に出会った哺乳動物です。
(あとで調べてグラントガゼルだとわかりました)

Grant's gazelle Nanger granti









こんな風景を眺めていると、アフリカの国立保護区に来たんだなぁという実感が湧いてきます。












警戒してるからか常にこちらを注視しています。















グラントガゼルが居た場所から少し走ったところに四駆が2台とサファリカーが1台停まっています。


完全に車を停めて何かを眺めているので、これは大物(ネコ科)の予感がします。






というわけで、早速近づいてみることにします。










道と言うよりは車の踏み分け跡ぐらいしか無いんですが・・・・




ブッシュの中を慎重に走って近づいていきます。


サファリカーが一足先にこちらに戻ってきたので、すれ違うときに運転手さんに手を上げて挨拶します。





四駆の近くに車を寄せると、中にはファミリーが乗っていて、助手席に座っていた奥さんが「今遠くにチーターがいるから見ているの」と教えてくれました。

こりゃぁ、幸先が良いです。



早速、場所を教えてもらいます。










あ〜、居ました、居ました!  cheetah (Acinonyx jubatus)


チーターまでの距離が遠いというのもありますが旅行寸前に買ったフィルター(一応国産)の性能が悪いのと、ピンぼけ、手振れ、大気の揺れも重なってこんな 写真になってしまいました。。。
砂埃対策でフィルターをつけてたんですが、やめときゃよかったと日本に帰国して写真を確認してから後悔しました。
(フィルターの性能が問題だったというのは日本に帰ってからテストして判明しました)


この時はデジイチの背面液晶ですらちゃんと写せていないことがわかったので、もう何枚か写真を撮ろうと思ったらチーターが移動を開始してブッシュの中に入ってしまい ました。


すると、前の車に乗っていた奥さんが「行くわよ!」と叫び、旦那さんが車をその場でUターンさせます。



「チーターハンティーング!」



と、嬉々として叫びながら道なきブッシュに突っ込んでいったので、「そりゃルール違反でしょ」と思い、付いて行くのはやめました。


後ろに居たもう一台の四駆(こちらもファミリーが乗ってました)も前の四駆にくっついてブッシュの中に入っていってしまいました。




というわけで、私は再び元来た道に戻ります。









先ほどのグラントガゼルが居た広場に、今度はダチョウのペアが居ました。
Somali Ostrich (Struthio camelus molybdophanes)

この保護区に居るダチョウは繁殖期に首が青くなるタイプでソマリダチョウと呼ばれています。南アフリカのダチョウも首が青いタイプでしたが別亜種のようです。アフリカのダ チョウたちは亜種のレベルで5種に分かれているようでケニアにはマサイダチョウとソマリダチョウが居るみたいです。




適当に走っていたら最初のメインロードに戻ってしまったので、どちらに向けて走るかスマホを見ながら検討していたところ、先程のファミリーが乗った四駆が 私の車の横に走ってきて停まり、助手席の奥さんが、


「どう、チーター見られた?」


と、尋ねてきたので


「いいえ」


と、答えると、


「あら、私たちは親子を見たわよ、ほら」


と、超望遠コンデジで撮影したチーターの親子の写真を見せてくれました。


「私達についてきたら良かったのに」


と、言われて、


「そうですね、残念です」


と、答えたのですが、内心では保護区内で道を外れてまで探し回って見てもなぁと思っておりました。


ファミリーが走り去った後、再び今後の行動計画を検討します。


いずれにしろここまで気温が上がってしまうと動物たちも活発に活動しなくなっちゃうので、先にキャンプサイトに行って寝る場所を確保しておくことにしまし た。






そして、少し走った所で右側に何やら大きな岩のような塊が動いているのが見えて来ました。








おおお、象じゃないですか!!

野生の象は初めて見ました!









うわーーーー、これはすごい!

これだけ並んで歩くと壮観の一言です。



動物園やテレビで見るのとは迫力が全然違いますね〜。










やはり大きいですね〜! (African elephant Loxodonta africana)










象は表情が豊かなので見ていて楽しいです。










道路を渡るときはこちらを確認してから渡っていきます。









あまり刺激しないようにちょっと距離をとった場所から観察。


先ほどA2号線にあった「象飛び出し注意」通りの光景がこんなに早く見られるとは思いませんでした。



この、象と自分の車の間に柵も何もない、そして周りに自分以外誰も居ないという緊張感がたまりません。





いや〜、素晴らしい!







象を見終わってからしばらく走って行くと、さきほどチーターのところに居たもう一台の四駆が後ろから走って来るのがバックミラーで見えました。


明らかに私よりペースが早かったのと、視界の片隅に何かが動いたような違和感を感じたので、その確認のために車を脇に寄せて停めました。


すると、追い抜き際に先方さんも車を横に停めて話しかけてきました。


曰く、先ほどのファミリーと一緒にチーターは見たけど、今日はシマウマをまだ見てないから探しているとのこと。

ここサンブル国立保護区に居るシマウマはグレビーシマウマと言ってケニアではこの辺りにしか居ないシマウマなので私も探していました。



軽く情報交換をして(というか、私が教えてもらうことしかできないのですが)四駆ファミリーが走り去った後、先ほど違和感を感じた地点を凝視してみます。



違和感の元は百mほど先にあり、しばらく見つめていると、やはり何か動物らしきものが居るのがわかりました。

このちょっとした違和感から草食動物を見つける感覚は南アフリカで何度も経験しましたが、自分の中にある狩猟本能が目を覚ましたみたいで嬉しくなります。



距離が遠いのでデジイチに超望遠を取り付けて覗いてみました。










ん? ロバですかね? いや、灰色の馬でしょうか?


でもサンブル国立保護区に馬が居るとは思えませんし・・・




ちょうど動物が居る方へ脇道が伸びていたので入ってみることにします。










すると、いるわいるわ草食動物が。



思い出しました、南アフリカでもそうだったんですが、草食動物は固まって餌を食べていることが多いので、一匹見つけると次々に連鎖で見つかって実は
異なる種類も含めて大群が目の前に居たと いうことがよくあったのでした。

この感覚はガイドに「あそこに居るよ」って教えてもらうのではなく、自分で運転して探したほうがわかりやすいと思います。








お〜、ゲレヌク(ジェレヌク)ですね! Gerenuk Litocranius walleri

これも、サンブルで見られる動物の代表格でぜひ会ってみたかった動物です。



そして、よく見りゃ周囲はゲレヌクだらけです。


名物の「立ち上がってるゲレヌク」が居ないか探しましたが、残念ながら居ませんでした。

いつも立ち上がって草を食んでる訳じゃないみたいです。










そして、先ほどの灰色の馬かと思った動物が、なんとグレビーシマウマでした。
Grevy's zebra Equus grevyii


お〜、こんなにすぐに会えましたね〜。灰色に見えていたのはグレビーシマウマの特徴である縞が細かったからでした。


しかし、なかなか警戒心が強く、そばに寄らせてくれないのと常に逃げて行くのでお尻しか拝めませんでした。



って、先ほどグレビーシマウマを探していたファミリー連れ、実は私の方ではなく反対側を見ていれば百mほど先に居たんですね。

私が先に気がついていれば 教えてあげられたんですが。











突然ジェット音が聞こえてきたので見上げると、ソマリア(北東)方向に向かって戦闘機が一機飛んで行きました。


帰国後に調べたらBAe ホークという機体 ですかね。

ケニアはソマリアに軍事干渉しているのでその関係でしょうか。








近くを見あげれば、アカシアの木にはたくさんのハタオリドリの巣。
実にアフリカらしい光景です。

(たぶんWhite-browed Sparrow-Weaverだと思います)










メインロードにはこんな看板も出てますが、実際には山ほど細かい脇道が網の目のように走っていて、初めて走る人はGPSスマホで現在地を把握してないと絶 対に迷子になると思います。


先ほどグレビーシマウマを見に行ってGPS付きスマホのありがたさを痛感しました。





そして、しばらく走った所で再び視界に違和感!

なんか巨大な蟻塚が動いたような・・・・








お〜、キリンだ!
(アミメキリン Giraffa camelepardalis reticulata)



いいですね〜、サンブル国立保護区。入った直後は動物が少ないんじゃないかと思いましたが、そんなことはないでみたいです。


ただし、カラハリTNPと比べると背の高いブッシュが多いので動物を見つける難しさはありそうです。










そういう中にあって、わりと見つけやすいのは大型の象やキリンですね。













なるほど900頭生息しているというだけはあります。


あちらこちらに群れています。


正面に見えているのはサンブル国立保護区とバッファロースプリングス国立保護区の間を流れるエワソニイロ川です。

乾季になると水場がここだけになり、保護区内の動物たちが集まってきて見つけやすくなるということらしいのですが、私が訪れたときはあちこちに水たまりが あったことから、動物達は散っちゃってたんだと思います。

まぁ、こればかりは自然の事なので仕方がありませんね。












あ〜、しかし気持ちよさそうですね〜。

気温は30度超えてますし。












川沿いを観察してからメインロードに戻ろうと思ったら象に道を塞がれていてちょっとびっくりしました。

驚かさないようにそーっと脇を抜けます。











こちらもブッシュの中で見つけやすいアミメキリン。


けっこうたくさん居ます。











あとはグラントガゼル。

と、思ったらインパラのメスでした。インパラも名前はよく聞く動物ですが見るのははじめてです。
(impala (Aepyceros melampus))


しかし、さすがにネコ科の動物がその辺に寝転がってたりはしませんね。










いやぁ〜、楽しいです!











サンブルロッジに到着しました。
(12:30)


お腹がすいたのでキャンプ場を探す前にサンブルロッジのレストランでお昼ごはんを食べることにしました。


ゲートの入り口からここまで、あちこち寄り道したり見物したりしながら走ってきたので2時間かかった計算になります。









入り口にガードマンが立っていたので「中で昼食を食べます」と伝えて通してもらいました。

(写真は門のところに居たサバンナモンキー。現地の方はモンキーもヒヒも全部バブーンと呼びます)
Savanna Monkey   Chlorocebus aethiops










さすが、高級ロッジ。

たぶん、一泊数万円するような宿泊施設です。



駐車スペースに車を停めると、先ほどチーターの居場所を教えてくれたファミリーが先に着いていて、奥さんが


「どう? 何か見れた?」


と、質問してきたので、


「象とかキリンとかシマウマとかレイヨウとか。捕食動物は先程のチーターだけです」


と、答えると、


「あら、ごめんなさい。私たちはヒョウやライオンも見たのよ」


とのこと。

その言い方は、ネコ科の動物以外は眼中に無いって感じでした。


とはいえ、私もネコ科の動物は見てみたいので、それぞれどこで見たのか尋ねてみたところ旦那さんが丁寧に説明してくれたんですが、なんせ目標物の 無い国立保護区内の特定の場所を口で説明するのが難しいらしく、「あそこの山の中腹にある大きな石の上でライオンを見て・・・」、みたいな説明を受けても ちょっと参考にはならない感じでした。



やはり基本は自力で見つけるしかありませんね。

今日の勝負は肉食動物が動き始める日の入り直前です。

できればハンティングシーンを拝みたいものです。



レセプションでランチを食べられるか質問してみたところ、スナックぐらいなら大丈夫だよとのこと。

スナックというのが何を指すのかわからなかったのですが、とりあえずそれをお願いすることにしてレストランに案内してもらいました。



ボーイさんがどこに座ってもいいですよというので、エワソニイロ川を見下ろす眺めの良い席に決めました。






う〜ん、さすがに良い眺め。


メニューを出してもらってざっと眺め、牛肉のサンドイッチを注文しました。


高級ロッジなのでランチも馬鹿高いかと思ったら500KShという値段が書いてあって拍子抜けしました。

意外にリーズナブルでした。



レストラン内には私以外には先ほどのファミリーぐらいしか居ません。

皆さん、サファリをしながら外でランチを食べてるんですかね?


流れる川を眺めながらサンドイッチが到着するのを待っていたのですが、5分経っても10分経っても出てこないので、しびれをきらせてレストラン内を歩いて ボーイさんに「まだできないんですか?」と質問してみると、まだまだかかるとのこと。

とりあえず注文を忘れられてないということに安心しつつ、さすがにぼーっと待ってるのも限界だったのと、今まで見てきた動物を調べてみたいこともあり、一 度車まで 戻って図鑑類を持って来ました。



持ってきたのは以下の2冊。

フィー ルドガイ ド・アフリカ野生動物―サファリを楽しむために (ブルーバックス)

ケニア・タンザニア旅ガイド まるまるサファリの本


ここで、本日出会ったレイヨウを見た目からトムソンガゼル(小)かインパラ(大)と判定したのですが、小さい方はトムソンガゼルではなくグラントガゼルだとあとでわかりました。(この旅の記録は全て正解のグラントガゼルと記載しております)

なかなか難しいもんです。



オーダーしてから軽く30分以上経過し、やっぱり本当は忘れられてるんじゃないかと不安になってきたところで、、、









ようやく登場しました。

サンドイッチにフレンチフライ。




サンドイッチは牛肉が挟まってます!

久しぶりの肉ですよ、肉!



貪るように食べてしまいました。



ちょっと固めですが、美味しかった〜。








食後はケニアンティ(味は普通の紅茶、ケニアは紅茶の産地です)をもらい、これが別料金(150KSh)で〆て650KShでした。


ちょっと、というかかなり待たされましたが、景色も良いし美味しいし安いので明日のお昼もここで食べようと決めました。




お代を払うとき、ボーイさんが慌てて紅茶入れのところに走ったので何事かと思ったら、砂糖の入った蓋を閉めるのを忘れていたんだそう な。

忘れると、あっという間にバブーンに持ち去られるんだそうです。



精算後に売店に立ち寄って水と地図を買おうとすると、売店は閉まってました。


近くに居た民族衣装を来た方に聞くと、今の時間は空いてないとのこと。逆に30分後にダンスショーをやるから見に来てよと誘われたので、この方はダンサー さんなのだとわかりました。

もちろん、私は1分でもたくさんゲームドライブをしたかったので、丁重にお断りしました。










車に戻るといつの間にかピッカピカになってました。(13:50)


洗ってくれたであろうスタッフが、「どう、綺麗になったでしょ」と声をかけてきたので、「ありがとう」と答えつつチップを渡してあげました。


まぁ、この後すぐに泥砂だらけになっちゃうんですが。




さて、キャンプサイトを探しますか。







あ、小さなレイヨウだ!

(あっという間に逃げられました)

もしかしたら「どうぶつ奇想天外」で見たディクディクですかね?





さて、キャンプサイトは確かサンブルロッジから1kmほど西にあったはずです。

しかし西側の道というのが一本道じゃなく、あれこれ入り組んでいてどこにあるのやらさっぱりわからないのです。



最初の分岐には「キャンプサイト」と書かれた案内看板があったのですが、他の分岐でどちらに行ったら良いのかわからなくなりました。









うーむ、これだと逆方向に行ってしまいそうだし・・・











途中、インパラのメスが日陰で涼んで居るのを眺めつつ、キャンプサイトを探し続けます。



しまった、こんなことならサンブルロッジのスタッフさんに詳しい行き方を聞いておけばよかった。





どうしても見つけられなかったので、一度メインロードまで戻ってそこから西に向かって走ってみることにします。








数キロ走った所でスペシャルキャンプサイトの看板を発見し左折します。


しかし、スペシャルキャンプサイトってロンプラによるとトイレもシャワーも何も無い「キャンプ広場」の事だったような・・・











まさにその通り!


って、こんなところで一晩過ごす人が居るんですかね?

その辺に象の糞はやたらと落ちてますし、ライオンにヒョウ、チーターが闊歩しててもおかしくないエリアで柵も何も無いんですが・・・


カラハリTNPとかだとキャンプサイトの周囲に電気柵が張り巡らされていたんですが、本当にここは何も無いのです。

これがキャンプ場だとはちょっと信じられない気分です。

(後で調べたらレンジャーさんを雇って見張ってもらうんだとか)




それはともかく、ここではないのは間違いないので、再びサンブルロッジの方に戻りました。











その途中で見かけたハチクイ達。White-throated Bee-eater (Merops albicollis)

ペアで居たところに別のオスがハチを咥えてやって来てメスの気を引こうとしたのでペアのオスが羽を広げて妨害してます。(と、行動から解釈しました)


羽を広げると綺麗ですね〜。











あ! さっきの小さなレイヨウだ!

(あとでディクディクだとわかりました。テレビ で見たことのある動物で、たぶんそうじゃないかと思っていたので名前がわかったときは嬉しかったです)

コヤギほどのサイズです。(牛の仲間ですが)










サンブルロッジ近くにサンブル国立保護区とバッファロースプリングス国立保護区を仕切るゲートがあるので、ここにレンジャーさんやスタッフさんが居ること を期待して来たわけですが、なぜかゲートは締め切られていて、詰所も無人でした。


どういうことなんでしょう?
(理由は翌日わかります)





さて、困りました。




こりゃぁ、素直にサンブルロッジまで戻って場所を聞いたほうが早そうですね。



というわけで、サンブルロッジまで戻ることにしました。


サンブルロッジ方面にショートカットできそうな悪路が続いていたので、試しに入ってみました。
途中で先ほど見かけたスペシャルキャンプサイトのような広場があることに気が付き、とっさにハン ドルを切ります。

すると、若い男性が広場の中から飛び出してきたので、これ幸いと「ここはキャンプサイトですか?」と質問してみると、「そうだよ」とのこと。


ビンゴ!ようやく見つけました。










その若い男性が「こっちこっち」と、言いながら歩きはじめたので、その後ろをついて走っていきます。








車を停めると、「あそこがトイレとシャワー、テントはどこに張っても大丈夫だよ」と説明を始めたので、どうやら彼がここの管理人さんのようです。



「このキャンプサイトはすごく危険なんです。夕飯の時はバブーンに襲われるし、夜はこの辺は象が多いので危険ですよ」とのこと。


なるほど。さもありなんって感じです。


「僕を雇ってくれたら、バブーンを追い払ってあげます。あと、焚き火用の薪を拾うこともおすすめします」


と、説明を始めたので、ようやく彼がここのスタッフではなく、ボディガードのようなバイトをしてるのだと理解しました。








彼が言うとおり、確かにバブーン(ヒヒ)は居ますね。


カカメガフォレストでは襲われませんでしたが、最悪こんなこともあるみたいですし・・・


とりあえず料金を尋ねてみると、バブーン退治&見張りが600KShで薪拾いが400KShとのこと。


ロンプラに「危険だ」とも書いてませんでしたし、別に焚き火は必要ないだろうと思って試しに「バブーン退治だけお願いしようかな」と言ってみたところ、え らい泣きそうな顔をして「焚き火もあったほうがいいよ。夜は危険だから」と懇願するように言うので、まぁ、これも観光地で暮らす人の収入になるんだろうと 考え、値引き交渉すらせずに両サービスとも2日分頼んでおくことにしました。(2000KShなり)


ちなみに彼の名前はマック、このキャンプサイトはバタフライキャンプサイトと言うんだそうです。


私が帰ってくるまで見張っておいてくれるというので先にテントだけ張っておきました。


風で飛ばされないように中に水5リットルのペットボトルを3本入れておきます。



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