去年ブルーウォーターでニタリクジラをニアミスで逃し、小笠原でマッコウクジラを外したという話をとあるダイビングショップのガイドさんに話した所、そ れなら久米島に行けばザトウクジラに会えるよということで、貯まっていたマイレージを使ってだいぶん前から飛行機とホエールウォッチングの予約を入れてい ました。




こういう場合、天気は運任せになるのですが・・・・







沖縄地方の2月は天気が悪いことが多い中、私が行く土日月だけは晴れの予報。相変わらず「天気運だけ」は良いようです。





2月16日(土)










土曜日の早朝便で沖縄に向けて飛びました。
(パッキングの準備不足+早朝出発の組み合わせのせいで2時間睡眠でした・・・)








富士山や・・・・









南アルプスの山々に朝日が当たるのを見下ろしながら南下し、、、

と、ここまではコンビニで買ったおにぎりとかをパクつきつつ我慢して起きていたのですが、その後は眠気に負けて熟睡してたので気付いたら那覇空港。










那覇からは琉球エアコミューターで久米島へ。


この小さなプロペラ機、見た目に反して離陸の時にけっこうな加速力を披露してくれて驚きました。

久米島は今回で2回目で(前回は2004年)前にもこの飛行機に乗ってるはずなのですが、さすがに10年近く前の話なので忘れてました。
(昔の写真を見たら、もっと大きなジェット機でした)








天気予報では晴れでしたが、意外に雲が多くて心配になって来ました。




那覇から30分、機内でもらった黒糖飴キャンディを2つ食べた所で久米島空港に着陸。








久米島は楽天のキャンプ基地になっていて、空港をはじめとして至る所に楽天歓迎のノボリが出されていました。


(幸い?)私が訪れた時には一軍選手はすでに戻っていて、宿の予約とかはスムーズに進みました。(ピーク時は厳しいらしいです)









久米島ではホエールウォッチングだけをしたかったのですが、ホエールウォッチングの予約に出遅れて3日間のうち月曜日しか取れなかったので、土曜日はレン タカーでドライブ、日曜日はダイビングをすることにしました。



レンタカー会社HPの掲載画像は確かマツダのデミオだったはずですが、実際に借りられたのはスズキのスイフトでした。

いつになったらデミオに乗れるんだろう。(乗りたいのに縁がない)


支払いと傷チェックをするために最初に鍵だけもらって自らレンタカーを運転して空港からオフィスに移動するという離島独特のゆるいスタイル。屋久島でも(微妙に違いはありましたが)そうでした。


写真では晴れてる方向を写してますが、実際に走り始めてみると曇っている場所のほうがはるかに多くてテンションが少し下がります・・・








しかし、島の反対側まで走ってきたところで急に晴れてきたので、ハテの浜に行ってみることにしました。









その前に腹ごしらえ。(珍しくおしゃれカフェ)


クルマエビ(久米島で養殖してます)のパエリア。美味しかったです!









さらにコンビニ(あるんだ!)で水とスイーツを調達。

(コンビニは島に2軒ありました。前は無かったはずなので便利になったもんです)









ハテの浜までは船をチャーターします。


一人で店番をしていたおじさん自ら操船してくれます。

たったひとりでチャーターしたのに料金は正規料金(往復3500円)のまま。ちょっと申し訳ない感じです。









おじさんの説明を聞きながらハテの浜を目指します。

写真に写ってるのは私が毎日食べてる沖縄県産もずくの養殖場。


ちなみに、おじさんは今から約30年前にハテの浜への渡船ビジネスを開発されたご本人とのことでした。







お〜、さすが南の島!


ダイビングをやるようになって見慣れた光景ではありますが、最近リゾートダイビングをしなくなったので、こういう景色は久しぶりに見ました。
(ケニアでも見てるんですが、あそこの海はちょっと違います)









水深5mはあると思うのですが、綺麗に底が見えています。

風が強くて水面が細かく波立ってるのが惜しい。









お〜、これがハテの浜ですか!
(前回ここには来ませんでした)



ハテの浜は「久米島の東の果て」にある満潮でも沈まない砂浜だけの小さな無人島で、大小3つほどあります。


芸能人がプライベートで訪れたり、テレビの撮影なんかでもよく使われる場所なので皆さんも見たことはあるかと思います。
(というわけで、おじさんは数多くの芸能人(の水着姿)に会ったことがあるって言ってました)









私が下船した後、砂浜に乗り上げた船を押すおじさん。









いやぁ〜、さすが久米島(沖縄)を代表する景観地。

素晴らしい白さです。



海外の南の島でもここまでのビーチは早々ありません。









この日は風が強かったので細かい波がたくさん打ち寄せてました。










ついさっきまで曇っていたのと、午前中のお客さんもすでに戻られたとのことで、なんとハテの浜を一人で貸切状態でした。



写真は島の真ん中辺りから写したところです。









こんな砂浜歩きも楽しいもんです。









ぐるっと一周回ってるんですが、これが意外にでかくてのんびり歩いて1時間ぐらいかかりました。

場所によってはサンゴ礁が目の前まで来ているので、シュノーケリングするんならそうじゃない場所のほうが良さそうです。









ハテの浜の果て。










おじさんがオススメしてくれたボートを係留した場所の反対側のビーチ。


確かにここは泳ぐにも眺めるにも良い場所です。


水着もシュノーケリングセットも持ってきていないのでただ砂浜を歩いただけなのですが、こんな景色なのでとても楽しかったです。


(実際、持ってきていたとしても水も冷たいし風も強いので海には入らなかったと思います)







プロの方のハテの浜の写真を見るとだいたいここら辺の写真を使ってる気がします。

向こうに見えているのは久米島です。










たまに波打ち際に立ってみたりもしてみたんですが、これが冷たいのなんの。(水温22度)










一周回って来ました。



いや〜、満足!




おじさんいわく、「最近ここまで晴れたことがなかったので、今日は本当にラッキーだよ」とのこと。



あ!そうだ、コンビニでスイーツ(手作りサーターアンダギー)を買ったんだった!







というわけで、おじさんに発進をちょっと待ってもらい、船上でのんびりいただきます。











では、出発進行!










ハテの浜を反対側(沖)から見ながら久米島に戻りました。


おじさんにお礼を言って精算をし、再び島内観光に出かけます。




久米島について特に調べて来たわけではないので、レンタカー会社でもらったガイド冊子に書かれている観光スポットを1つずつ巡ってみることにします。(そ の一発目がハテの浜だったわけです)







奥武島にかかる橋を渡ります。









畳石。柱状節理を頭から見た感じですね。









場所によって岩石の組成が違うからか微妙に形状が異なっているのが興味深かったです。






この後、島全体が再び雲に覆われて「むむむ!」っとなったのですが、再び晴れて一安心。







続いてやって来たのが島の南側の鳥の口展望台。









駐車場から歩いて(ちょっと登って)15分ぐらいかかります。

本当は鳥の口の形をした岩があるらしいのですが、それを知らなかったので見ないまま帰って来てしまいました(笑)



※個人メモ-------------
帰宅後に2004年当時の写真を見て驚いたんですが、その時もここまで来ていて、ちゃんと鳥の口の写真を撮ったものが残ってました。自分の記憶力の悪さに 愕然とすると共にちゃんとなんらかの形でメモを残さないとダメだなぁと再認識しました。(当時はブログを書くという習慣が無かったんですよね。ダイビングログを書かなくなっちゃった時期とも重なっていたのも大きいです)
ちなみに、2004年の記憶として残っているのは宿の2階テラスの食堂でガイドさんと一緒に久米仙を飲んだことだけで、ダイビングがどんな海だったか、何を見た か、レンタカードライブについては最終日にしたことすらまるまる忘れてました。曇天で景色が映えなかったというのもあるかもしれません。逆に言うと久米島イコール 印象に残らなかった場所、二度と行かない場所って思ってたんですが、ホエールウォッチングのお陰で再訪したわけです。
撮りっぱなしにしてあった写真やビデオが残っていたので帰宅後にほぼ全て思い出しましたが、鳥の口なんかは写真を見ても「行ったんだっけ!?」って感じです。
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島南側の村道。









アーラ林道。


林道と名前は付いてますが、ちゃんと舗装されている走りやすい道です。









アーラ林道の出口から久米島町を見下ろしたところです。









反対車線側に駐車する文化、コスタリカに通ずるものがあります。


南国特有の現象でしょうか?









「さくら祭」の看板を発見し、会場のだるま山方面に登っているところです。









ところが肝心の咲いてるサクラ並木を発見できなかったのと、他にも観光したい場所がたくさんあったので早々に諦めてしまいました。
(駐車場からちょっと歩かないとダメだったのかもしれません)


タイミングが合えば(1月下旬〜2月上旬)アーラ林道が桜並木になるんだそうです。








名も無き村道にて。









時々見かけた看板。

どういう背景があるのでしょう?


帰宅後に軽く調べてみました。このへんですかね。

サトウキビ交付金1万6320円 生産振興対策も課題 | 農政・農協ニュース | JAcom 農業協同組合新聞

奄 美すずめ サトウキビ畑と母の呟き




という島での生活の大変さなんてことはつゆ知らず・・・







いいですね〜、南の島ドライブは。









五枝の松。(ごえのまつ)









五枝の松園地内の貯水池。

4月下旬から5月初旬にホタルが飛ぶんだそうです。









レンタカーにはカーナビが付いてたんですが、それに掲載されてないような道がいろいろあって、そちらのほうが良いということがだんだん分かって来ました。


島内ドライブするんなら県道はあまり使わないほうが良いと思います。(こちらでは本土で言うところの国道に相当する幹線道路になります)







こんな景色があちらこちらにありますよ。









具志川城址。










20mほどの高さの2つの大岩が侵食風化で寄り添うような形で取り残されたミーフガー。









帰宅後に知ったのですが女性の象徴(見たまんま)ということで、女性が拝むと子宝に恵まれるんだとか。









ミーフガーから海岸線沿いに西に続く道、かなりの絶景ロードです。










この時、たまたま雲が増えちゃったのが惜しい。

それでもすばらしい景色でございました。


久米島は霧島から台湾北部まで続く霧島火山帯に属する島なので、沖縄県内の他の島とは景色が異なっていて、逆に先日旅したトカラの島々に似た景観になって ます。

って、ことが鹿児島の島々を旅してからここに来てよくわかりました。

でも、そういえば温泉が無いんですよね、久米島には。








この道はカーナビやgooglemapでは行き止まりになってますし実際にそうなのですが、Uターンして戻らなくても、行き止まり寸前からちゃんと脇道か ら抜けられます。










う〜む、相変わらず反対車線駐車。


慣れないと自分が逆走してるのかとドッキリするんですよね。










久米島灯台。









これまた名も無き村道。

坂の向こうには海が広がってるんです。


ブラボー!









低い綿雲がいかにも南の島って感じです。









天宮城(アンマーグスク)の岩。

駐車場から250段の階段を下ります。(つまり、後で登ります)









そこから西に向かって海岸線沿いの遊歩道を歩いていきます。
(逆光だったので写真は東向きで写してます)








途中、タチジャミの滝なる場所を通過します。
(というか、ここは枝道なので滝で行き止まりになっていて、そうとは知らなかったのでちょっと焦りました)











最後はこんな丸太橋を渡り、、、
(予想通り落ちそうになりつつ勢いで通過)










タチジャミに到着。
高さ70m幅70m厚さ5mと1枚の壁のようにそびえ立っている岩です。
(侵食で硬い岩盤(流紋岩)だけがこの形で残ったというのはミーフガーなどと同じですね)









振り返ると反対側にも同じ岩で出来ていそうな地形が途中まで伸びていました。
欠損部分は海水で崩されたのでしょうか。


ここの景色を気に入って、しばらく見入ってました。




さて、大分遅い時間になってしまったので、遊歩道と250段の階段を駆け上がって駐車場に戻りますか。(17:00)








続いて「熱帯魚の家」なる観光スポット。


どうやら普通のタイドプールっぽいのですが・・・









うーむ、やはりそうでしたか。

ルリスズメをちょろっと眺めて撤退。








それよりもすぐ側にあったカーナビに掲載されてない道のほうが良かったです。









サーターアンダギーが1つ余っていたのでスイーツドライブ。









太陽石。(うてぃだいし)
球状の自然石で上面に線状の切り込みが入れられています。

なんと今から500年も前に切り込みやその先に見える島のシルエットを利用して日の出の位置を観測し、農耕や航海、漁労に役立てていたんだとか。大したも んです。









比屋定バンタ(崖)。


これのどこが観光地?と思われた方は、晴れた日(この時は太陽が低い位置に来ていて雲に隠れてました)の写真をどうぞ。









そこから島中央の宇江城(うえぐすく)を目指したのですが、これがなかなかのスカイラインっぽい道で素晴らしいドライブになります。









いや〜、久米島は走りどころがいろいろありますね〜。


周囲に海が見えていたり風力発電所があったりと鳥海山周辺のにかほ高原周辺の景色に似てます。(こちらのほうがスケールが小さいのはそりゃそうですが)







山(城)の形を見て西オーストラリアのケープルグラン国立公園のフレンチマンズピークを思い出しました。









先ほど見た山の頂上にある宇江城。

沖縄県最高地点の城跡だそうです。








ここなら芝生と海のテーマでいくらでも写真が撮れそうですよ、threetroyさん。









西側の海岸に夕日を見に行こうかと思ったんですが、雲の多さを見て早々に諦めました。









真謝のチュラ福木









宇 根の大ソテツ









というわけで日が沈んだようです。









予約しておいた民宿に向かいます。
(やはり反対車線駐車)









到着!








大きな地図で見る
GPSロガーで記録を取っていたんですが、ハテの浜に行く途中で間違えて電源を落としてしまい、宇江城手前でようやくそれに気付いたという感じなので、実際に走った道とは異なりますが、だいたいこんな感じです。





さて、民宿では朝食しか頼んでなかったので、夕飯どころ(観光客向け)を女将さんに紹介してもらいそちらに向かいます。







頼んだのはクルマエビのお造り。









それに鮪ホルモンのチャンプルー。

クルマエビの頭は唐揚げにしてもらい美味しく頂きました。

沖縄は料理が美味しいので大好きです。









さらに、どうしても食べたかったスパムおにぎりをコンビニで買って(東京では売ってないんですよ、これ)、部屋で食べました。

う〜ん、満足!




いやぁ、今日一日楽しかったです!


前にも書きましたが、7割ぐらいの観光地は再訪地点だったのですが、すっかり記憶がなくなっていて新鮮な気持ちで楽しむことができました。

久米島の印象は大分良くなりましたよ。







2004年の時の写真です。左上が鳥の口。

良い印象として残らなかったのは、曇っていたというのが大きいと思います。





さて、寝ますか!





2月17日(日)





久米島は日本の中でもかなり西にあるので日の出が遅くて7時過ぎ。(東京は6時20分過ぎ)




一度6時45分ぐらいに軽く散歩。







今日は朝から快晴!
(ミサゴですかね?)



一旦宿に戻り、日の出時刻(7時7分)にあわせて再び外に出ます。








水平線には雲(もしくはチリ?)があったので水平線より少し上から太陽が昇って来ました。


上の写真に写っている場所は宿の正面でイーフビーチという久米島を代表する綺麗なビーチなのですが、昨日ハテの浜で散々綺麗なビーチは堪能したので 今回は一度もまともに拝みませんでした。









宿に戻ってくると、ドアの前に猫が鎮座。

私が近づくなり、



「ニャー」



と、鳴いて開けてくれとせがまれました。

(飼い猫かどうかわからなくて、開けて良いのかどうかちょっと躊躇しましたが)








宿の朝食。


カレー味の納豆が新鮮でした。(悪くはないですが、私は普通のタレのほうが好きです)


ちなみに先程の猫は再び「ニャー」と鳴いて女将さんに外に出してもらってました。








ちなみに私が外に出るときは、今度は飼い犬にせがまれました。


久米島では犬も猫も自由に生きています。

羨ましい限りです。



さて、今日はダイビングでーです。

早速ショップのピックアップで港まで連れて行ってもらい船に乗り込みます。







ショップ所有の大型船はホエールウォッチングに使用しているということで、小型の船を使うとのこと。

日曜日に予約が取れなくてダイビングに流れてきた人も私含めてたくさんおり、小さな船に15人ぐらいのお客さんが乗って(スタッフ含めると20人近い)、 超満員で驚きました。

(冬のダイビングなのでヘタしたらお客さん自分一人だけかもと予想していたのですが、大いなる勘違いでした)







1本目は久米島を代表する「トンバラ」というポイントで多いにテンションが上がります。
(※2004年もトンバラで潜ってるんですが忘れてました)









素晴らしい青さに素晴らしい透明度。

流石です。

まるで空を飛んでるみたいです。




あと、外洋ポイントなだけあってクジラの鳴き声がすごい聞こえてきてました。(トンバラ付近にクジラが出現することも少なくないみたいですが、この日は まったく見かけませんでした)









体長1mぐらいの可愛らしいグレイリーフシャーク。

のんびりと泳いでいて手を伸ばせば尻尾を掴めそうでしたが自重しました。







カスミチョウチョウウオの群れ。









足元(たぶん水深40mぐらい)を泳ぐブラックチップシャーク。









ビックポイントにはありがちなのですが・・・・



思っきり外れました(笑)



魚は主に動画で撮ってますので掲載の写真ほど何も居なかったわけではないのですが、「外した」時の神子元そっくりの海でした。

ここの冬のお目当ては夏の神子元と同じでハンマーヘッドシャークなのですが(ギンガメアジもいるらしいです)、当たっても神子元ほどの頭数にはならないらしい のでそもそも期待してなかったのですが、ここまで魚が少ないとは思いませんでした。


ガイドさんに聞いたら「当たればすごい」らしいです。

まぁ、そりゃそうでしょう。









一度ショップに戻ってお昼ごはん。

久米島(沖縄)はお弁当も美味しいから嬉しいです。









2本目は風が強くなってきたということでハテの浜沖のポイントへ。(ポイント名はウーマガイ)









水深10mあたりから40〜50mへ一気に落ち込むドロップオフのポイントです。南の島ではよくあるタイプです。









ドロップオフは浅場のサンゴ礁から外洋までどちらも同時にカバーできるのでダイビングのポイントとしてよく利用されます。









ドロップオフの底へと降りていきます。









ハナダイ系の魚が婚姻色になってオスが盛んにメスにアピールしていました。











これなんかがそうです。
スミレナガハナダイ婚姻色 Pseudanthias pleurotaenia







ドロップオフの底に到着しました。(ここは水深30m前後)









水深30mともなると、この透明度でもけっこうな暗さになります。

深いところにいる魚を観察してから再びドロップオフのトップへ。









ドロップオフの上に上がると、下に降りているダイバーたちの泡が上がってきてエアーカーテンみたいになってます。
(後で掲載する動画でサンゴの間から泡が出てるのもそれです)











写真だとさっぱりなんですが、キンギョハナダイなんかが群れていてなかなか綺麗な光景でした。









再びドロップオフの縁に沿って進み、、、、









底へと降りていきます。









そこから穴を通過して上に上がります。


いわゆる地形ポイントってやつです。


ダイビングの世界には地形派ダイバーという一つの派閥があるぐらいメジャーな楽しみ方です。

大物派(大型の魚)、マクロ派(ちっこい魚や動物)、ワイド派(魚の量)、探検派 (沈船とかサメとか、主に欧米人が好むスタイル)とかいろいろ流派があって、私は群れ派というのを勝手に立ちあげて毎度ガイドさんにアピールしておりま す。








う〜ん、群れ群れ。

幸せ(笑)




2本目はサンゴ礁エリアで安全停止中にコガシラベラの放精放卵なんかを観察してから船に上がったのですが、なんと我々のチームが上がった1分後に船の側を 2匹のマンタが通過し、後から上がった来たチームは全員見られたという(我々にとって)残念な報告が!


ダイビングを初めて早16年、石垣島やパラオ、モルジブ含めて260本以上潜っているというのに未だに間近でマンタを見たことがないんですよね。

水族館では何度も見てますが(笑)



久米島ではここ最近ほぼ毎日見られているというので内心密やかに期待していたのですが、それが仇になりました。



とほほ。。。




というわけで2本のダイビングが終了し、水温22度ですっかり体が冷えきってしまい、帰りの船で一人だけガタガタ震えていたわけですが(他の方々は皆さん ドライスーツと かロクハンの伊豆でも通用する冬装備でした)、マンタの悔しさもあってレンタカードライブの計画を中止してついつい3本目を申し込んでしまいました。




マンタリベーンジ!!





ちなみにレンタカーは空港までドライブがてら返しに行くつもりだったのですが、電話をして民宿乗り捨てに変更してもらいました。

今日は朝からまったく動かしてないので、お金払っただけ損でした(笑)


というわけで、待ってろよ! マンタ!


(8割ぐらいのお客さんが3本目を申し込んでいて、それにも驚きました。皆さん好きなんですね〜)








3本目は先程のすぐ隣のポイントで潜ります。(シチューガマ)



景色もまったく一緒です。



そして、、、



居た!








コールマンウミウシが。 Chromodoris colemani


って、私が探しているのはそれでは無いのです。
(マクロ派の方々が多く参加されているので、どうしてもそちら系メインになるみたいです)





さらに、、、、









美しい地形ポイント。

(高さ15mぐらいあるんですよ)










ちょっとした洞窟探検で神秘体験。









地形ポイント。



うむ。

綺麗であります。











そして群れ。(ガイドさんが私に気を使ってか、ここで時間を取ってくれたのが泣けます)

写真はノコギリダイの群れですが、壮絶にすごかった小笠原と比べてはダメです。





というわけで、3本目も終了!!




いやぁ、やっちゃったなぁという本日の3本でした。


とは言っても、長いダイビング人生きっといつか会いたい動物コンプリートできると思っているのでそこまでショックでもないですし、空を飛ぶかのような透明度の良いどこまでも青い海を たっぷり堪能できてそれはそれで満足しました。










本日の動画です。
ボリュームを上げてもらうと最初のほうでクジラの鳴き声が録音されているのが聞こえます。








大きな地図で見る
そして、本日のGPSログ。

南がトンバラ、東のハテの浜の左上がウーマガイ(右)とシチューガマ(左)です。










ちなみに2004年の時はイソマグロとかを見ていたみたいです。




ショップで軽くシャワーを浴びてから宿に戻りました。








民宿近くのスタンドでガソリンを入れてレンタカードライブも終了。

昨日の走行とあわせて104kmでございました。



ちなみにスイフトはハンドリングがとても素直なのとCVTオートマが昔と違ってすごい優秀で超快適でした。(一時期スバルのCVT軽自動車を所有してました)



スイスポはどんな感じなんでしょうね。









昨日紹介してもらったのとは別の飯屋に行って地鶏の焼肉を注文。

放し飼い特有の筋肉質で硬いお肉でした。(脂身は少ないので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、私は好きです)









上寿司(1500円)からウニやいくらなど輸送ものを除いてすべて「地のもの」で握ってくださいとオーダーしたら、原価の関係でとんでもない量のお寿司が出て来ま した。
(一貫一貫もでかいんです)

覚えている範囲でカジキ、アオブダイ、シイラ、イシガキダイ、ハマフエフキ、ソデイカ、島ダコ・・・

カジキのハラミの炙りはすんごい美味しかったです。

本当はチャンプルー系も何か頼もうかと思っていたのですが、これで限界でした。





そんな感じで2日目も終了。






2月18日(月)





いよいよホエールウォッチング本番の日。







とりあえず本日も快晴で嬉しかったのですが、昨日より風が強くなっているのが少し気になります。




本日も宿の前を通過するときに猫に「ニャー」と声をかけられ、ドアを開けてあげました。(この時、私は民宿の中に入ろうとしておらず大分離れたところを歩いているところを呼ばれました。ドアを開けてくれる人ということ で顔を覚えていたみたいです)







そして本日の朝食。

いやぁ、美味しい!

朝から幸せです。




民宿をチェックアウトしショップに移動します。








この船に10人強のお客さんが乗り込んでホエールウォッチングに向かいます。

船はでかいし乗ってる人数も昨日よりは少ないのでかなり快適です。



さて、日本近海には久米島に限らず多くのザトウクジラが冬にやってくるのですが、ここのホエールウォッチングは普通の船上観察とは(料金も)違って、シュ ノーケリングOKってことになってます。

私が知る限りではホエーススイムをさせてくれるのは世界でもタヒチのルルツ島、トンガぐらいしか知らなかったのですが、久米島もできるよと去年教えてもらった次第です。

帰宅後に調べたら沖永良部でも始まったみたいです。

しかし、今後も水中観察を継続していくための自主ルールもたくさんあって鯨が居ればいつでもどこでもシュノーケリングさせてくれるわけではなく、Blog を見る限り水中観察はそんなに確率が高くないということは後から知りました。



嫌な予感満点です。



参加条件もいろいろ厳しくて、まずもってショップがアピールしてないにも関わらず人気があって予約が大変なのと(私は申し込みが5分遅れて昨日の分を取り 逃しましたし)、朝9時から17時まで冬の外洋の海で 荒波に揺られ続けても平気なことやシュノーケリングのスキル(たしかダイビングのライセンスカードが必要だったはず)からマナーまで尻込みするような条件がいろいろ並ぶんですが、それでもヘビーリピーターの方中 心でほぼ予約は埋まっています。(中には2週間ほど参加し続ける猛者も居らっしゃるみたいです)


だいたい皆さん最低3日間は参加されてるようで、逆にそれぐらいしないと「海が荒れたらアウト」、「クジラが寄ってきてくれなかったらアウト」、「そもそもクジラを発見できなくてアウト」などアウトになる理 由も山ほどあるとのこと。

ちなみに他の参加者(私にここを教えてくれたガイドさん本人がお客さんとして来ていて偶然ここで再会)昨日は良い日だったという話を聞いて、逆に嫌な予感が膨 らみました。




さらにこれまた予想通りの展開なのですが、ガイドさんがブリーフィングで「今日は風が強くて海が荒れます」、「今年はクジラの数が少ないんですよ」という前振りがあって、「あぁやっぱり」という感じです。
私は何度も何度もそんな台詞をこれまでに聞いてきましたから。









というわけで、大いなる不安を持ちつつ船は出港。








ほとんどの方がデジ一2台体制。


1台は水中用(たぶん水中ハウジングとセットで軽く70万円ぐらいします)。
水面用は長くて白いレンズが付いてたりと、気合の入り方が桁違いな方が少なくないのがすごい(笑)
(この日はプロのカメラマンも参加されてました)
ちなみに水面用は皆さん防水カバーをかけてます。私のK5�USは防塵防滴なのですが、潮水がかかるのは嫌だったので寸前にカバーを買って持って来ました。
(これのせいで操作しにくくなったので、練習が必要でした)






ハテの浜にトンバラの組み合わせ。



ここからさらに東に進むこと30分、沖にあった灯台を通過して、いよいよ本格的な外洋に飛び出すと同時に2mぐらいの波とうねりに船が翻弄され始めます。

船に弱い人は相当厳しいと思いますが、この日港に戻るまで具合が悪そうな人は誰ひとり居ませんでした。皆さんさすがでございます。

私は酔はしなかったんですが、翌日まで軽く体が揺れてる感覚が残ってました。




さて、ザトウクジラが集まるポイントに到着してからしばらくして、ついに1頭目を発見。









ファーストショット(笑)



船が揺れまくっていたので、片手で手すりにつかまりながらファインダーも覗かずに適当に写したらこれでした。




その後も数頭見かけたのですが、船が近寄る前に潜ってしまう個体ばかりで、たいして観察もできず。
(臆病というわけではなく、単純に呼吸間隔が長くて水中にいる時間が長いみたいです)











沖縄本島と久米島を結ぶフェリー、背後に写っているのは渡名喜島です。


フェリーの側でクジラがジャンプ(ブリーチ)することがよくあるとのことで、しばらく並走したのですが、まったく観察できず。




そうこうしているうちに、あっという間に12時を過ぎたので、揺れる船内でお昼を食べていたら、そんな時に限って船の目の前にクジラが顔を出します。



テレビなんかで潮吹きや呼吸音は聞いたことはありましたが、ボリュームがでかいのにびっくりです。

つい最近ケニアでいろいろな動物を見て来ましたが、象ですら呼吸だけであそこまでの音量は出しませんからね。



カメラを持っていなかったのでおにぎり片手にゆっくり観察出来ましたが、写真を撮っておきたかったのも事実。










なんて、その時は思ってましたがその後何度もシャッターチャンスはありました。









クジラを探して渡名喜島のすぐ側までやって来ました。









水面を泳いでいたハンマーヘッドシャーク。









その後も水面から何度も何度もクジラを観察します。



以下写真集です。









ヘッドスラップ その1

(用語の意味はこちらのページでどうぞ)







ヘッドスラップ その2









ペックスラップ









ちょうど呼吸しているところ。









ペダンクルアーチ









テールスラップ









テールスラップ









ペダンクルスラップ









ペックスラップ









テールスラップ










ペックスラップ









ペックスラップ









ペックスラップ









ヘッドスラップ









ヘッドスラップ









ヘッドスラップ









フルークダウンダイブ









スパイホップ









スパイホップ









スパイホップ









スパイホップ



とまぁ、こんなかんじで軽く30頭以上は見たでしょうか。



基本的にはガイドさんたちがクジラを目視で探すのですが、我々も手伝います。

私も数回見つけて(潮吹きが見えます)「9時!(左舷)」と見つけた方向を伝えるわけです。

私は船尾方向でクジラを探すのが気に入って後ろの方に居たのですが、これまた運が悪いことに船首(ほぼすべての人が船首に居たわけですが)から歓声が上が り、気付いた時には船の帆先5mのところで大きなクジラが大ブリーチ(ジャンプ)を終わらせたところでした。

その直後に15mほど先で(たぶん子どもの)クジラがブリーチングしたのはしっかり見たのですが迫力は段違い。

いやはや、自分の「見逃す星の下に生まれた運命」を恨まずにはいられません(笑)









逆に船のすぐ後方に顔を出したクジラは間近で拝むことが出来ました。

(撮影が出遅れたのでこんな写真ですが、撮る前には頭がまるまる見えてました)



これを見たのは船尾担当ガイド以外だと私ともう一人ぐらいでしょう。








いやはや、さすがにザトウクジラはでかいですね〜。









その後もシュノーケリングOKの指示が出る雰囲気は一切無く、ひたすらに船上観察が続きます。









潮吹きが虹色になっていたので撮影。









そして「そろそろ戻りまーす」の案内とともに船は渡名喜島を離れて久米島方方向に進みます。




ほとんどの人はお疲れモードで休んでいたのですが、引き続き探していたかいがあって、大ジャンプ(ブリーチング)を遠くで見つけて私がレポートしたまでよ かったのですが、、、









続く2回めのブリーチングの撮影はご覧の結果。。。



私のデジ一(特に望遠ズーム)、持ち方の問題だと思うのですが知らない内にピントが近距離側になってるんですよね。


まぁ、一回目のジャンプはしかと目に焼き付けたので良しとしましょう。








空には明日の天気の崩れを予感させるような雲が。

(実際に後で天気予報を確認したら雨になってました。さらに気温も下がるみたいなので、ホエールウォッチング的にはきついコンディションです。ただ、それ でも機嫌の良いクジラが寄ってきてくれれば水中観察が出来ないわけではないので、こればかりは運ですね)








夕方17時に久米島に戻って来ました。









大きな地図で見る
本日のGPSログ。

遠く渡名喜島の反対側まで遠征していたみたいです。









ショップに戻ってから聞いたところによると、今日は波が高かったのでシュノーケリングは中止にしようと早々に判断してアナウンスされていたみたいです。(私は離れた 場所に居たからかそれを聞いてませんでした)



これでブルーウォーター、小笠原、久米島と3連敗になりました。

まぁ、私の場合はこんなもんです(笑)



しかし、実は心底がっかりしていたかというとそうでもなく、昨日のダイビングで16年モノのジャージウエットだと晴天だった昨日ですらえらい体が冷えるこ とが判明し、一度でも水中に入った後に数時間の航海に耐えられるかどうか自信がなかったので、水中に入らないことに安心した自分が居たのも事実です。
(濡れたウエットスーツを脱げばいいじゃんという話もあるのですが、次にチャンスが来た時に準備が出来ていなかったら海に入らせてもらえないというルールなので、脱ぐわけにもい かないのですよ、これが)

あと、船上からとは言ってもまともにクジラを長時間観察したのは初めてだったので単純に感動しました。



そして長い人生、いつかは水中観察のチャンスが来るでしょう。

なんでもかんでも簡単に会えたらつまらないじゃないですか。

って、私が帰宅した翌日にこんなニュースが上がっていて笑っちゃったんですが。



さらに、恐ろしいことに翌々日にトンバラでダイビング中にザトウクジラが登場したそうな。
たぶんショップ始まって以来はじめてのことじゃないでしょうか?

ついてる人って居るんですよね〜。








その後はショップの送迎で空港へ、、、









ブルーシールアイスクリーム。

シングルを注文したのですが、おじさんが「もう最期だから」と残っていたぶんをすべてよそってくれたので、ダブルになりました。


舌もハートも喜びました。

ちなみに本日まるまる快晴で顔を中心に日焼けし、夕方にTシャツ1枚でアイス食べてちょうど良い感じでした。今、顔の皮がめくれまくって酷いことになってます。







再びプロペラ機で那覇空港へ。









那覇空港での乗り継ぎ時間内にソーキそばとチャーハンで夕食。



21時半の最終便で羽田に飛び、夜中の12時過ぎに帰宅しました。



冬の久米島、予想以上に楽しかったです!



さーて、来年以降もリベンジ目指すぞ〜。



以上です。