数カ月前から「6月22日に晴れてる場所に行きましょうね」とIさんと約束しており、金曜の夜に天気予報を確認して「新潟から山形方面にしようと思ってましたが、
やっぱり国見SA集合」ということにしました。(相変わらず大気が不安定で東北6県のどこが晴れるか予想がつかなかったのです)
6月22日(土)
いつものようにロードスターの中で気持よく寝ていると、Iさんに窓をノックされて起こされました。(5:30)
Iさんは昨夜のヴァン・ヘイレンのコンサートに行った後に東京を出発し、安達太良SAで1時間半ほど仮眠を取って、今着いたんだとか。

国見SAは晴れているのですがSA内の10分100円ネットPC(※)で天気状況を調べると綺麗に晴れているのはこのエリアだけのようで、岩手の南部が少
しずつ雲が途切れてきているようでした。
(※木曜日にとある事情でスマホのアプリをダウンロードしまくったら帯域制限(たしか
150MB/3日)に引っかかり、金土日の3日間50kbpsでスマホを使わなければならないという罰ゲームを喰らい、so-netモバイルは絶対に契約
継続しないと心に誓ったのでした)

これが7時時点のアメダス日照状況。(帯域制限のせいで、この画面を出すのに数十秒待たされる始末で、土日の2日間、天気読みがしにくくて困りました)

まずは岩手南部から北上する形で県道をつないでいくことにします。

お〜、予想通り晴れて来ました!

これがアメダス日照のアニメーションなのですが、順調に晴れ間が広がっていっています。
この時点では、このまま東北全体が晴れると思ってました。

実は次の週末も別の方と岩手に来る予定があるのですが、偶然目的地の近くを通りかかったので下見をしました。
(その話はまた来週にでも)

その後も楽しい県道ドライブを続けます。
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こんな感じで走ってます。

種山ヶ原の道の駅にて。
ここでIさんが衝撃の告白をします。
「実は今回が(23年間乗り続けた)ユーノスロードスターのラストドライブなんだよね。もう一度車検を通そうと思ってたんだけど、家の事情で今月末に降
りることになっちゃってね〜。昨日の朝決めたんだけど。」
って、ええええええ! まじですか!?
Iさんのラストドライブの道案内、これはかなり責任重大です。
とは言ってもここは北東北エリア、天気さえ良ければ文句無しのはず。
たのむよ〜、土日の空!

というわけで、岩手名物高原牧場巡りに突入します。(種山高原)

そして牧場巡りにつきものの(?)砂利道走破。

ラストランということで個別撮影会を開催。

再び移動開始。

いやはや、天気が読み通り良くなってよかったです。

ショートカット狙いが仇になって再び未舗装路に突入。

貞任山口牧場に到着。
遠くに見えるは早池峰山。
ここで予めコンビニで買っておいた昼食を頂きます。
(からあげくん「レッド」って言ったのに、からあげくん「ノーマル」が入っていて大ショックだったのですが、せっかくの気分を台無しにするのも何だったの
で、黙って食べました)
その後、コースチョイスを間違えてうんざりするぐらいの未舗装悪路を走破し、、、

昨晩1時間半睡眠だったIさんがここでついにダウン宣言。
景色の良い場所に車を停めて45分の睡眠休憩。(私は起きてこの後のコースを考えてました。そして気持ち良さそうに寝るIさんを見て5分だけプラスサービスで50分睡眠としました)
寝起きにIさんが「藤七温泉に入りたい」と言うので、八幡平へ移動開始。

ありゃ、レンズ雲が出来てますね。
天気が悪化するのでしょうか?

実はこの時、北海道沖で発生した低い雲が風に運ばれて青森から順に覆いつつあったのでした。

どんどん晴れると予想していた私の期待とは裏腹に青い部分(日照0%)がどんどん北から広がってきています。
この動きは午前中の雲の流れからは読めませんでした。

盛岡のあたりで雨に振られたのですが、「曇っててもガスってても藤七温泉に入りたい」との要望だったので構わず進んでいきます。

それでも八幡平の麓は少し晴れ間が見えていました。

樹海ラインへと入っていきます。

曇ってはいましたがガスっていなかっただけでも今思えばラッキーでした。

到着!

藤七の野湯です。
ここで2時間半も入ってました。
それなのにIさんが「今晩は藤七温泉彩雲荘に泊まりたい!」と、言うので、、、、

車で1分ほど走って彩雲荘に向かいます。
(すでに19時を回っていて暗くなった上にガスってます)
予約を入れないで飛び込みで入ったので断られるかと思ったのですが、1泊2食付きで泊めてもらえることになりました。
ラッキー!

なるほど、夕飯(朝食も)食べ放題だからOKだったんですね。(山の幸メインで良かったです)
それでも旦那さんが宿泊申込時にどうしようか少し考えていたのは、(養殖だけど水が良いので美味しい)ヤマメの塩焼きが別途出てくるからだと思います。
ここでも2時間ほど露天風呂やら内風呂に入っていたので、本日合計で4時間半も風呂に浸かっていた計算になります。
Iさんは朝から晩まで風呂に浸かってられるぐらい風呂好きですが、私はもちろん人生最長記録更新です。
でも、湯温次第では案外入ってられるもんだとも思いました。
(藤七温泉は熱いのから温いのまでいろいろ湯船があります)
さすがにこれだけ入り続けると体の芯まで硫黄の匂いが染みこむらしく、帰宅後に数回真水のシャワーを浴びてもなかなか消えませんでした。
まぁ、私は硫黄
臭が大好きなので良いのですが、周囲はどう思っていたことか・・・(笑)。
風呂を上がった時点で23時半、明日に備えてすぐに布団に潜り込みました。
走った、昼寝した、風呂入った、寝た!という欲望むき出しの一日でした。
6月23日(日)
朝から雨模様。。。
雨が上がるのを待ちつつのんびり朝食をいただき、そして当然のように1時間以上露天風呂にも浸かり、アメダス日照で晴れ間の動きを見ながら8時過ぎにぼち
ぼち出発。

雨マンタイかぁ〜。天気の神様も甘くはないです。
(Iさんご本人は憧れの彩雲荘に泊まれて大喜びだったんですが)
気象庁の天気分布予報を信じて岩手県中心部を目指して走っていたのですが、八幡平を下ると七時雨山方面に晴れ間が見えたので、そちらにハンドルを切りまし
た。

この辺りは適当に走っても良い道がいくらでもあるので、本当に助かります。

本日はIさんとユーノスロードスターのラストランの日。
思う存分人馬一体ドライブを楽しんで貰いたかったので、あえて「絶景名所」は目指さずに、岩手県道・農道・林道スペシャルを繰り出すこ
とに決めました。
(一応、Iさんに行きたい場所、見たい場所、入りたい温泉が無いか確認したのですが、走りまくるので良いという返事でした)

さて、まずは微かに広がる晴天の下までやって来ました。

隙あらば愛車の写真を撮るIさん。
このリトラカバーのエアインテーク、エンジンルームがかなり冷えるのでお気に入りなんだそうです。

その後、時間が経つに連れだんだん晴れ間が増えて来ました。
その調子!

なんて思っていたんですが、なぜか岩手県中部が晴れずに北部に閉じ込められます。
こういうパターンもあるんですね〜。

というわけで、岩手北部の県道・農道を走り回ります。
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あっちへ行ったりこっちへ行ったり。

適当に走ってもこんな景色に出会えるのが岩手の良いところ。

ほっほう、こりゃまた美しいですね〜。

それぞれ撮影会にて。

引き続き岩手県中部晴れ待ちドライブ中。(開拓農道)
前々回の北東北ドライブの時に立ち寄った道の駅で焼団子と焼き鳥を購入し、結果的にこれが昼食代わりに。

よし、晴れはじめた!

大規模林道縦走レッツゴー!
って、実はこの区間の大規模林道は狙っていたわけではなく、岩手の北部に閉じ込められて彷徨っていたおかげで偶然見つけたのでした。
(帰宅後に調べたら八戸方面まで続いているんですね)

いやぁ〜、さすがですね〜!

これは大規模林道から少し離れて牧場越しに大規模林道側を眺めているところです。
(袖山高原牧場)

ん?未舗装路?

ここは村道なんですがちゃんと名前がついてるんですね。

そして村道ですらご覧の整備具合。
ブラボー!

と、快調に走っていたらトコトコ道路に。
道は細いし一部未舗装路でしたが、木漏れ日が降り注ぐ澄んだ川沿いに伸びる美しい道でした。

こういう道をゆっくり進んでいくのもオープンカーの醍醐味ですよね。

人気のない山間部の細いトンネルを駆け抜けていきます。

そして以前ポチさんに案内してもらった大規模林道に突入。
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北上山地に沿って大規模林道をつなぎながらガンガン南下していきます。

いやぁ、相変わらずの快走路です。

かなりの距離を走ってバイク数台と車1台とすれ違ったぐらいでしょうか。
とにかくひたすら走り続けます。

大規模林道で有名な絶景ポイント。
ようやく晴れてる日に来ることが出来ました。

前回は通行止めで入れなかった区間も開通してました。
(私はその昔に走ったことがありますが)

いやぁ、気持ち良いですね〜。

Iさんのロードスターもさぞや喜んでいることと思います。

早池峰山の登山口に続く道(県道25号線)が13時をまわって開放されていたので登っていきます。

山岳道路っぽくなって来ました。

早池峰山!
(広角で写してますが、実物は迫力ありますよ〜)
レンジャーさん曰くハヤチネウスユキソウは再来週が見頃だとか。
あぁ〜、そのタイミングで登りたいなぁ〜!
(すでに予定あり)

再び大規模林道へ戻ります。

牧場地帯に入って来ました。

ここは岩手の中でも一二を争う気分爽快な牧場です。(荒川高原牧場)
Iさんが気持ち少し離して停めているのは、愛車だけで撮影するためです(笑)

ここが良いのは景色だけでなくフレンドリーな馬が居るんですよね〜。

ほんと、人懐っこいです。
(先ほどの写真も遥か彼方からロードスターの側まで馬に歩いてきてもらいました。というか気に入られると馬同士の縄張りの範囲で付いてきてくれます)

最初は恐る恐るだったIさんも(少しだけ)打ち解けていました。

引き続き牧場探検。

あ、牛だ!

牛は警戒心が強いのでなかなか近寄ってきてくれません。

というわけで、貢物をば。

よしよし。
牛さんからお返しになってないデロリン攻撃を受ける前に退散。
(ちなみにIさんは近寄りもせず)

いつの間にかかなり時間が遅くなってしまったので、これが本当の爽快ラストラン。

今日はほとんど休まずに走り続けましたが楽しんでいただけましたでしょうか?

Iさんの「今日もとっても満足しました!」の一言が聞けたので、そろそろ東京を目指します。
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ありがとう岩手の道達!

最後の最後に太陽が沈むタイミングで田んぼ地帯へ。
この後すぐに東北道に乗ってしまうので、IさんとIさんのユーノスロードスターを残して私は一人離れた場所へ移動しました。

23年間も乗り続けたユーノスロードスターの写真をひたすら撮り続けるIさんを遠くから眺め、私も過去のことや未来のことなどいろいろなことを考えてしま
いました。
昨日4時間半も露天風呂に入ってる中で当然今後の話もしていて、
「私はIさんがロードスターに戻ってくると思いますよ。私の周りにそういう人が何人もいますから」
という予言に
「うん、一度は離れることになるけど、僕もそんな気がする」
と、Iさんは笑いながら答えていました。

ロードスターに関わった人それぞれが持つ「ロードスター人生」。
Iさんの「ロードスター人生」の重要なターニングポイントに自分が関われたことを光栄に思います。
Iさんご自身の希望もあって、Iさんが特に強く思い入れを持っているパーツをいくつか私のロードスターに移植することになりました。
ありがたく引き継がせて頂きます。

そんな二台のシルバーユーノスロードスターを見下ろすのは見た瞬間にそれとわかる
スーパームーン。
スーパームーンが雲間から顔をのぞかせてくれたのは、「もうそろそろ帰りましょうよ」と言わずに夕方まで岩手で粘っていたIさんとIさんのユーノスロードスターへの天気の神様からのご褒美でしょうか。

大きさ比較のためにSAで出光の看板とセットで撮影。
って、これじゃぁ大きさがわからないですね。

とても明るく、大きなお月様で理屈抜きで感動しましたよ。
さて、東京に向けて走りますか。
ユーノスロードスターを大切に乗り続けたIさんのロードスター人生もスーパームーンのように大きく明るく輝き続けますように!
以上です