ブラジルドライブ旅行記 02

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さて、周りを走っている車なんですが、やたらとシボレー(GM)、フィアット、フォルクスワーゲンの車が目につきます。

あとはトヨタ(カローラやピックアップ)、日産、ホンダ、三菱、フランス勢、韓国勢がだいたいそれぞれ同じ比率で走ってます。

我らがマツダは残念ながら皆無でした。(帰国するまで1台も見ませんでした)


小型商用車は韓国勢のシェア100%で、古いのだとフィアットとかフォルクスワーゲンの車も走っている程度です。

なんとなくブラジルにおいては日本勢の出遅れ感が目立ちました。




あと、トラックやトレーラーはそこそこ走っているのですが、観光バスや長距離バスが少ないのが気になりました。

庶民の国内移動での主要な足はバスだって聞いていたんですが、どこに行っちゃったんでしょう?



なんて、周囲の車を観察しながら走っていたら、再び分岐を間違えて明後日の方向へ走り始めてしまいました!


先ほどと同じように次のインターで降りてUターンすればいいやと思っていたのですが、今回は全然インターが登場してくれず、どんどん先に進んでしまいます。










しばらく走らされてようやくインターが登場したので降りたのですが、今度は一般道がUターン出来ない道で、これまた延々と走らされてしまいます。










ようやく登場した交差点もUターン禁止の看板が出ていたので、仕方なしに一旦右折して治安の悪そうな脇道に入ってから反時計回りに3回左折してようやくUターンしたまでは良かったのですが、先ほど分岐を間違えた時に意図せず川を渡ってしまったせいで、乗りたい高速道路は未だ川の向こうにあります。

どこに橋があるのやらと思いながら一般道をうろつき、ようやく橋を見つけて渡れたと思って喜んだのも束の間、今度は橋と一緒に乗りたかった高速道路も一緒に超えてしまい、これまた明後日の方向へとUターンできない道で走らされてしまいます。


(心理的に)だいぶん走ってからなんとかUターンできる場所を見つけて戻ってきたのですが、今度は肝心なところで再び高速に乗り損なって川を渡ってしまい、車の中で一人で「だぁぁぁぁ!」と叫びます。


ここで一度車を道路脇に停めてスマホに表示されている地図を拡大してじっくり確認することにしました。









今はB地点の近くに居て、一旦A地点の辺まで走ってからUターンし、再びB地点のジャンクションに戻ってからC地点に向かうだけなのですが、、、、












これが先ほどのB地点のジャンクションの拡大図なのですが、「1」の地点(BR50号線)から走ってきたら、一気に右車線に移動して「2」の道路に入らないとダメで、モタモタしていて「3」に入ると再び「1」に戻されるという罠なのです。


これをしっかり頭に叩き込んでから再チャレンジし、それでもジャンクションでは「これであってるのかな・・・?」という感じで道路をチョイスして、ようやく正しい道に復帰しました。



ふぅ、やれやれです。



そして、ここで登場したのが、この道迷いの元凶となった分岐地点です。



えーっと、さっきはどの道をチョイスして間違えたんだっけ?


これで、いいんだよね、、、ね、、、ね、、、、、




ぎゃぁぁぁぁ、また同じ間違いをしてしまったぁぁぁぁぁぁ!

(と、一人で叫びながら川を渡るの巻)




ここまで来て、これまでの行程をもう一度走るのにほとほと嫌気がさし、まずは先ほどと同じインターで降りた後に車を路肩に停めて、スマホの地図とにらめっこして根本的に作戦を練り直しました。


時速100km前後で走りながら常に正しい選択をし続けなければならない高速に最短で戻ろうとするから苦労するのであって、ここはあえて下道で走って行って、少し先の地点で高速に乗り直せばここまで苦労しないのではないだろうか・・・



というわけで、スマホの現在地表示を頼りに方向感覚だけで走り始めました。







高速道路を目指して街中を彷徨っている時の一コマ。


写真は目に留まったKIAのディーラー。

韓国勢、頑張ってますねぇ。








自転車専用レーンです。

追い越し車線側に配置されていたので驚きました。





というわけで、下道作戦が功を奏して、うまいこと高速道路に復活出来ました。




大きな地図で見る
ここまで来てしまえば複雑な分岐ももう無さそうです。



そして、郊外に来たところで登場したのが料金所です。


サンパウロ郊外は有料だと聞いていたので、「ついに来たか」という感じです。


日本で言うところの「ETC専用レーン」みたいなのに間違えて入らないように注意しつつ、車列に並びます。


料金は3.3レアルなり。(150円ほど)








有料の区間はサンパウロ郊外だけと聞いていたので1回で終わりかとおもいきや、さらにしばらく走ったところでまた登場しました。

先程より高くなって6.6レアル(290円)なり。


先程の分と足すと10レアルぐらいになってちょうど切りの良い値段だったので、「これで終わりなんだろうなぁ」と納得しました。










サンパウロを出てからBR(国道)374号線で西に向かいます。

片側3車線ずつの立派な道路です。









途中にサービスエリアなんかもあったりして、日本の高速道路そっくりです。









せっかくなので休憩でも取ろうかとサービスエリアに立ち寄ってみました。(9:15)


建物に入ろうとしたところ従業員に「入り口はあちらだよ」と言われてしまいました。(ポルトガル語でですが、雰囲気でわかりました)


言われて気がついたのですが、確かにドアのところに「SAIDA」と書かれています。

空港に到着して最初に目にする単語が「SAIDA(EXIT)」で、それを追いかけて歩いたので覚えてました。


というわけで、指差されたドアの方から入ることにします。

入り口は回転式鉄棒ゲート付きで、入るときに一人ずつ伝票を渡されます。

中で飲み食い買い物した分を逐次伝票に記録してもらい、出口でまとめて精算する仕組みのようです。

なかなか合理的ですね。







さて、何を売ってるんでしょうか?



陳列棚を覗いてみると、いろいろな種類の揚げ物が並んでいたので適当に指差しでチョイスし、ついでにコーヒーも注文しました。







揚げ物(パステウという名前ですが、その名前を知るのは大分後の事なので、以後揚げ物と書きます)はなかなか美味しかったです。


コーヒーは頼んでないのに最初から砂糖が入っていて激甘です。

あわせて4レアルなり。(180円)



安いし美味しいし、こりゃぁ、今回の旅の食事の入手は楽勝そうです。

たぶんそうだろうと予想して今回はアンパン10個とプロテインぐらいしか持ってきてないのと、一応アルコールストーブは持ってきましたが、燃料用アルコールは必要と判断するまで入手しない予定でおります。

ブラジルほど燃料用アルコールの入手な容易な国は無いのですが、今回に限って買う予定がないというのも皮肉なもんです。
(とは言え、ガソリンスタンドで売ってるのはエタノールなので、アルコールストーブで使うと少し煤が出ちゃうんですよね)



さて、お腹も満たされましたし、張り切って行ってみましょう!








お〜、雨期なのに晴れてきた!



ラッキー!

(もちろん、雨期だからといって四六時中雨が降るわけじゃないのは知ってますが、空港に着くなり雨だったので)









けっこうな頻度でサービスエリアが登場します。


高速での移動は日本のそれと大差無さそうですね。








高速道路脇に並ぶ看板は、なんとなくアメリカっぽい雰囲気を感じます。











うっへぇ〜、このロードトレイン(Road train)長い!

この長さのものは、久しぶりに見た気がします。

下道でこれを追い抜かすのに苦労させられそうです。









ん? 歩行者?











さらに自転車。









そして、故障車。


まぁ、路側帯が広いので問題にならないのでしょうけど、高速道路の割にはいろいろ停まってたり車以外のものが走ってたりするのはブラジルのカルチャーなんでしょうね。









事故車の運び方もなかなか豪快で、積みきらない分は牽引しちゃってます。










ブラジルもこんな丘陵牧場地帯が延々と続いてるんですね〜。


こういう景色を見るといつも感じるのですが、この写真を見せて「あ、ブラジルだ!」ってわかる人は皆無なんじゃないかと思います。

人間の胃袋を乳製品や牛肉で満たすってのはこういうことなんだなぁとつくづく感じさせられます。









いや、しっかし、皆さん飛ばしますねぇ。(制限速度プラス10〜30kmぐらい)



私はスピード違反で捕まるのが嫌なのでトラックやバスを追い越すとき以外は大人しく右車線をチンタラ走っております。










湯川さんから「高速の有料区間はサンパウロ周辺だけだよ」と聞いていたので、最初の2回で終了するのかとおもいきや、その後も延々と料金所が登場し続けます。(だいたい50kmに1回のペース)



どうも、これは湯川さんが言う「サンパウロ周辺」の距離感覚が私と全然違うんじゃないかと思えてきました。

私にすれば50kmぐらいが周辺で、100km離れたら別の町ですからね。








料金所はその後も50kmごとぐらいに登場し、値段も7.5レアル(330円)、10.3レアル(450円)と上がっていきます。
(10.3か7.5のどちらかの料金の場所が多かったです)




料金所では100レアル札みたいな大きな金額のお札を嫌がらずに受け取ってくれるので、今後登場するであろう「お釣りを持ってない店対策」としてガンガン使用しました。(ブラジルの田舎ではそういう店が多いと本に書いてあったので)


すると、料金所があまりにもたくさん登場するので今度は小銭ばかりが貯まってしまったので、途中から適度に小銭も使うようにしておりました。



というか、本当はどこまで有料区間なんでしょう?







あと、なんでこんなに対向車線と離れてるんでしょう? (右に対向車が小さく写ってるので離れ具合がわかるかと思います)

まぁ、これだけ離れていれば、こちらの車線でスピンしても反対車線まで辿り着くことは無さそうですけど。








あ、長距離バスだ。


ようやく発見しました。


私の基準では「長距離バスが走ってるってことは、サンパウロから西に向かう道として、これが正解」ってことだろうと思ってます。










そして、まだまだ登場する料金所。












一度晴れたので、そのまま天気が良くなるかと思いきや、雨が降ってきました。



その後は降ったり止んだりを繰り返す、すっきりしない天気が続きます。









見渡すかぎりの牛の群れ。










サンパウロから約300km、BR369号線に入ったので、さすがに有料区間は終わったかなと思ったのですが、まだ料金所が登場しました。



後で高速道路のレシートを数えたら本日13回も料金所を通過してました。








道路のナンバーは再びBR374号線に戻ります。(看板表示はSP(州道)270号線ですが、複合ナンバーのようです)


ここは、さっきまでスコールでも降ってたのでしょうか?


晴れ間は見えてますが道路だけかなり濡れてます。











サンパウロのレンタカー会社から485km走ったところでエタノールを給油しました。(13:10)
(エタノールなので油という漢字を使うのも変なのですが、他に適当な言葉が思い浮かばないので今後も給油と書きます)


料金はエタノールだとリッター1.95レアル(86円)、ガソリンだとリッター2.98レアル(131円)と、エタノールのほうが断然お安い価格になってます。(ガソリンはエタノールの約1.5倍の値段)


ただし、燃費は今ひとつで485km÷43.6リットル=リッター11km。

小型車なのに、この数字には驚きました。

エタノールだからってことですかね? (調べてみたら、そうみたいです。単純に熱量が違いますしね)






かなり気温が高かったので、ついでに水を購入しました。


温くならないように、すぐに魔法瓶に移し替えます。








写真だと大きさがわかりにくいですが、道路脇にでかいトラクターが3台並んでます。

畑の規模もトラクターのデカさも桁違いです。

さすがブラジル。







できたてホヤホヤの道路です。


ワールドカップやオリンピックに向けてブラジル中で道路整備が急ピッチで進んでるみたいです。


おかげさまで、飛行機の中で読んだ本から得たちょっと古い情報と違って、道路はかなり整備が進んでいることがわかりました。


まぁ、「サンパウロ周辺の有料区間だけ」かもしれませんけど。







中央分離帯挟んで向こう側はまだ工事中です。


こちらの車線が片側1車線道路として使われてますので、互いに時速100km近いスピードで大型トレーラーとすれ違います。

すれ違った直後の風圧は凄まじい物があります。

こういう外因による車のヨレについては、「さすがフォルクスワーゲン!」というよりも、「やっぱり安い車だなぁ」という感じです。








その03へつづく