
郊外に出たところで超巨大なウォルマートを発見しました。(9:00)
店自体はまだオープンしてなかったのですが、幸い2台のATMが入り口近くの店舗の外に設置されているのを見つけました。
ところが、そのうちの1台は専用カードが必要なATMで、もう一台は先ほどの大型ショッピングセンターに置いてあったのとまったく同じ機種のATMです。
こりゃぁダメだろうなぁと思いつつカードを挿入して操作してみたら、やっぱりダメでした。
うーむ、ここでも下ろせないか〜。
しかも、このウォルマート、あまりにも巨大すぎて駐車場から国道に出るのに迷子になるところでした。(ちょっと大げさですが)
後、駐車場に料金徴収システムが導入されていて、お金を引き下ろせなかったのに駐車料金は徴収されるんじゃないかとヒヤヒヤしながら入り口で渡されたカードをゲートマシンに挿入したら、請求されること無くゲートが開いて一安心しました。

というわけで、お金を下ろせないままカンポグランデの外に出てしまいました。
仕方ありません、次の街で再チャレンジしてみましょう。

いや、しっかし、果てしなく広がる地平線、すごいですね!
これぞ海外ドライブの醍醐味です。

これでも一応「カーブしてる区間」で、それ以外はほぼ真っすぐの道が続きます。
ここが元々セラード※だったのかと思うと感慨深いものがあります。
※セラード、正式名称はカンポ・セラード。ブラジル中央部に広がっているサバナ地域です。かつては農業に不向きということで細々と放牧が行われていたぐらいの広大な僻地だったのですが、日本からの支援を受けながら20年の歳月をかけて開墾し、現在は大農場地帯へと姿を変えました。
そして開墾前のセラードの自然そのままの姿を残している場所の1つがエマス国立公園で、世界遺産に登録されて保護されているわけです。世界遺産としての正式名称は「セラード保護地域:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園」。つまり、もう一箇所指定されている場所としてヴェアデイロス平原国立公園があるらしいので、そこも後で訪問する予定です。
セラードについて詳しく知りたい方はWikipediaを御覧ください。日本が協力した開拓の歴史について知りたい方はJICAのページをどうぞ。

Wikipediaより、セラード地域です。
日本の5.5倍の面積があります。(ブラジルの総面積の24%)
今回私が走るコースのかなりの部分が元セラード地域と言っても過言じゃないぐらいの面積を誇ります。

カンポ・グランデから北に向かうBR60号線はけっこうな交通量です。
基本直線が続くので遅いトレーラーを抜きやすいのですが、台数が多すぎで意外にペースが稼げません。

ありゃ、天気の変わり目に来ちゃいました。

というわけで、曇天地帯に突入。
エマス国立公園では晴れ上がってほしいなぁ。

自転車でブラジル横断でもしてるのかと思いましたが、よく見たらそうでもない様子。
(部品運び中の地元民の方?)

またまた登場。
あちらこちらにたくさんいらっしゃって、それぞれの地域で見守ってくれているようで、ありがたい話です。
その後しばらくして小さな街に入ったので、銀行を探しながら走っていたのですが見当たらなかったので、街の中心部らしき場所で車を路肩に停め、たまたま目の前にあった女性向け靴屋さんに場違い感を感じつつ入りました。
すぐに満面の笑顔で出迎えてくれた若い女性従業員に銀行の場所を英語で尋ねてみたところ、意味がよく通じてなかったみたいだったので、財布からクレジットカードを取り出してジェスチャー交えて尋ね直してみたところ、「この店で使えるわよ!」と、意図とは違うニュアンスの返事が返ってきて困ってしまったのですが、もう一人ベテラン風女性従業員が私が言いたいことを理解してくれたらしく、「少し来た道を戻ったところにありますよ」と、教えてくれました。
銀行を探しながら走ってきたので、見落としたかなと思いつつ、教えてもらったとおりに歩いて向かいます。

ん? あれはスーパーマーケット。
もしかして、あそこを教えてくれたんですかね?
ちょいと規模は小さいですが、入ってみますか。

おぉ! これは今までに見たことが無いタイプのATMじゃないですか。
祈るような気持ちでクレジットカードを入れて操作をして待つこと数秒、機械の中でお札を数える音が「カタカタカタカタ・・・」と聞こえてきた時には内心で小躍りしてしまいました。
ナイス情報、ベテラン風お姉さん!
ただし、お金はほとんど100レアル札で出てきてしまったので、両替をなんとかしないとならない問題は残ってしまいました。
帰り際に靴屋のお姉さん2人にガラスウインドウ越しに親指立てポーズをしたら、ちゃんと通じたらしく笑顔で応えてくれました。
さて、行きますか!

だいぶん交通量が減ってきましたね〜。
良い調子。

朝エタノールを入れたばかりですが、国立公園内でガス欠になったら困るので、パライソ(Paraíso)という街で早めの給油をしておくことにしました。(12:10)
293km走行、29リットル、67レアル(2950円)。燃費はリッター10kmに落ち着いてきました。
ちなみにパライソという地名は先ほど掲載した公式ページの行き方にも乗っていた地名ですが、翻訳サイトで英語にすると「パラダイス(楽園)」と訳されてしまうので、実際にここに来るまで地名だとは思ってませんでした。
給油してくれたスタッフの若いお兄さんにタブレットに入れておいたエマス国立公園の行き方の文章を指さしながら、この後どうやって行ったら良いのか尋ねてみたところ、答えに窮したお兄さんは事務所から店長風のおじさんを連れてきてくれました。
同じようにおじさんに質問してみたところ「着いてきな」というジェスチャーとともに事務所の中に通されたので、これは地図を見せてれるパターンだなと予想して喜んでついていくと、おじさんは机の中からメガネ(たぶん老眼鏡)を取り出し、改めてじっくりとタブレットの文章を読んでくれたのでした。
結局のところ、おじさんもエマス国立公園の行き方を知っているわけではなく、とりあえずコスタリカまでの行き方を教えてくれました。

パライソの街(1の地点)からまっすぐコスタリカ(3)に続くMS-316号線を使ってもOKな風に理解していたのですが、おじさんいわく「その道はラフロードだし、こんな天気の日はやめたほうが良い」とのことでした。(おじさんの説明はポルトガル語なので、そう解釈したのですが、表情や雰囲気で、だいたい伝わりました)
というわけで、おじさんのアドバイス通り大分遠回りですが、シャパダンドスー(2)経由で行くことにしました。

分岐を右方向(BS60号線)に進みます。
しかし、相変わらず案内看板に「エマス国立公園」の文字は登場しません。
世界遺産なのになぁ・・・

あ! あった!
やはり、この道であってました!
おじさん、さすが!
と、喜んでしまうぐらい、本当に辿り着けるのか心細くなってました。

左方向に積乱雲とスコール。
そして、残念ながらあそこ辺がこの後の通過地点なのです。

周囲は相変わらず見渡すかぎりの牧場です。

そして、それに加わったのが大豆畑です。
(ブラジルは大豆生産量世界2位、主な貿易相手は中国)
行きの飛行機で読んだそんな知識を頭に思い浮かべながら車を走らせていきます。

シャパダンドスーの巨大なロータリー交差点の真ん中に置かれていたセスナのオブジェ。
農薬散布用、もしくは、道路が整備されてなかった頃の移動に活用されていたものを象徴的に飾ってるんでしょうか?
ここでMS306号線に入って北西に方向転換です。

標識にコスタリカの地名が出てきました。

コスタリカまで60km。
車のオドメーターで計算すると、コスタリカに到着する前に余裕でカンポグランデから339km地点を超えてしまうわけですが、手前に国立公園の入口があるってことですかね?
遠回りしてるからでしょうか、、、うーむ、よくわかりません。

そして、先ほどのスコール雲が正面に登場しました。
ど真ん中に突っ込みそうです。

道路脇の線路上に停まっていた長い貨物列車。
農機具で使うガソリンでも運んでるんですかね?
それともサトウキビから生成したエタノールを運んでるんでしょうか?

あ! 居た!!

アルマジロです。
車に轢かれた死体はこれまで何匹か見てきましたが、生きている個体は初めて見ました。

そして、スコールに突っ込みました。
さすがにワイパー高速モードにしても追いつかないぐらいの雨ですが、道路は辛うじて見えてますし、対向車も少なく排水の良い道路だったので、そのまま止まらずに突っ切ってしまいました。

再び貨物列車。(これも停車中)
機関車はヨーロッパ製(シーメンス製とか)ですかね?

大豆畑の土真ん中で積乱雲をバックに記念撮影。
いかにも海外ドライブな一コマ。

同じ場所ですが、進行方向には申し訳程度に晴れ間も見えています。
はてさて、エマス国立公園の天気やいかに。
というか、天気はともかく無事に入り口にたどり着けるのでしょうか?
この後、北に向かうMS-306号線とコスタリカに向かう道の分岐があり、どちらに進むか迷ったのですが、ここはひとまずコスタリカに行って昼食を確保し、ついでに住人に入り口の場所を尋ねてみる作戦を取ることにしました。

程なくコスタリカ(Costa Rica)の街に到着。(13:30)
GoogleMap上ではそれほどの規模でもないと思っていたのですが、意外に立派な街でした。
(後で調べたら人口2万人。かつて(植民地時代の19世紀)は交通の通過地点の小さな町として存在し、パンタナールの開拓ととも入植した主にアジア系の人々によって人口が増えてきた若い街なんだとか)

パン屋さんを見つけて中に入り、ハンバーガーみたいな調理パンを2個注文しました。
7レアル(310円)なり。
ケチャップが必要か聞かれたので、必要ですと答えたら、ものすごいたくさん紙袋の中に入れてくれました。
そして、紙袋を受け取ったときのずっしり来る重さで2個も注文したことを軽く後悔しました。
さらにお姉さんにエマス国立公園の場所を尋ねたのですが、エマスという名称すらさっぱり通じなかったので、レシートの裏に筆談で書いてみたらちゃんと通じたらしく、このまま北上すれば良いという返事をもらえました。
そっか、発音がわからなくて通じにくい時は筆談を使えばよかったんですね!
これは良い方法を思いつきました。
先ほどのMS-306号線との分岐を過ぎてからエマス国立公園の案内看板がさっぱり登場しなくなっていて、コスタリカ経由であってるのか間違ってるのかさっぱりわからなかったので、このアドバイスは大変助かりました。
車に乗る前にたまたま歩いてきたファミリーのお父さんにも念のためレシートの裏に書いた「EMAS」の文字を見せて確認したのですが、同じ答えだったので間違いなしです。

うーむ、しかし、看板には「EMAS」の文字は書かれてないか・・・
(と、この時は走りながら通過したのでそう思っていたのですが、帰国後に写真をよく見たら右側の看板の下の方に「EMAS」の文字がありました)

えーっと、これはどっちだ!?
雰囲気で右!!

観光名所を指し示す茶色の看板が登場したのですが、ここにもエマス国立公園の文字は無し・・・
こりゃぁ、本格的に間違えましたかね?
ちなみに、コスタリカの手前でどちらに行くか迷った分岐から北に向かったMS-306号線とここで再び合流します。
ここでMS-306号線を南に向かうか北に向かうかで悩んだのですが、これまた雰囲気で北に向かうことにしました。
その07へつづく