
引き続きセラード地帯の広大な大豆畑の中を走っていくわけですが、ここらへんの道路脇にはなぜか鶏がたくさん居ました。
さらに、牛の死体も登場しました。
オーストラリア以来です。

見渡すかぎりの大豆畑で朝日を浴びつつ記念撮影。

スピードは昨日よりも確実に落としていますが、さすがにトレーラーはそれよりも遅いので追い越しながら走っていきます。

巨大な倉庫にはトレーラーが何台も停まってました。
日本とはスケールが違います。

視界いっぱいに広がる地平線。
そして果てしなくまっすぐ続く道。
すごいなぁ〜!

防風林や木が並んで立ってると、北海道を思い出します。

絵画的な景色が広がっております。

元旦の早朝は乗用車がほとんど走っておらず、時折トレーラーとすれ違ったり追い越したりするぐらいです。

ひたすら大豆畑が続きます。

どこのブランドの大豆なのか50m置きぐらいに小さな看板が立てられていて、同じ大豆畑に見えても、たまにブランド名が変わったりします。

そして、こんな光景も。
明日は我が身、気をつけなければ。

おぉ! こりゃすごい。

大豆畑から突然景色が渓谷地帯に切り替わって、数百メートル低いエリアへと下っていきます。
こちら側が隆起したのか、向こう側が削れて低くなったのか、、、
いずれにせよ、すごいスケール感です。

視界いっぱい広がる大豆畑も良いですが、こんな変化に富んだ道も大歓迎です。

故障して道を塞いでいたトレーラーを後続のトレーラーが追い抜かそうとしているところです。

底まで下り切ると、再び直線区間が始まります。

こんな僻地にもレーダーが設置されてるんですね〜。
ゆっくり目に走ってるので問題無しですけど。

クイアバまで後200kmです。
930km先のComodoro(ボリビア国境近くの街)とか720km先のSinopという街が並べて表示されてるので、すごく近く感じてしまいますが、完全に目の錯覚です。
東京インターから見て200km先は静岡県の大井川ちょっと超えた辺りの掛川PA付近ですが、720km先だと広島県尾道インター、930km先と言ったら山口県小郡インター、あとすこし走ったら秋吉台に行けるぐらいの距離感です。

ロンドノポリス(Rondonopolice)の街に入りました。
横断歩道の上にあるのはレーダー取締機です。
律儀なことに、ちゃんとしそれぞれの車線毎に取り付けられています。

お、パトカー。
走ってるパトカーは初めて見ました。

新しいデザインのスピード表示機能付きレーダー取締機です。
いやはや、本当にブラジルはレーダー取締機だらけですね〜。

その後は小さな村をいくつか越えていきます。

地図の右下から走ってきたのですが、Jaciaraの手前(1)で北に伸びるMT-344との分岐が登場しました。
GoogleMapナビの目的地はクイアバ(Cuiaba)(3)のホテルにしてあるので国道をまっすぐ西へ進むように指示を出していますが、先にギマランイス高原(2)に向かうなら、北に向かうMT-344が最短ルートとなります。
しかし最短ルートとは言っても未舗装だったり穴ぼこだらけだったらかえって到着が遅くなりますし、何よりストレスフルです。
とりあえず少しだけ走ってみて、道路状況が悪いようだったらUターンしようと決めてから、MT-344号線にハンドルを切りました。

州道ということもあって確かに道幅が少し狭いですが、今のところ問題なく走れています。
ホテルでルート検索した時にMT-344の道路データをGoogleMapナビにキャッシュさせるのを忘れていたので、一旦アプリをOruxmapsに切り替え、日本で作っておいたギマランイス高原に向かうMT-344を使うルートを表示させておきました。

げげ、穴ぼこ!
と、驚かされましたが、昨日のMT-100号線に比べればはるかに穴の数は少ないですし、サイズも小さいのでこれなら少し注意して走れば大丈夫というレベルです。

道は丘陵地帯を左右にカーブすることなく、上下に超えながら続いています。

何度も下ったり登ったりを繰り返します。

まだまだ続きます。
そろそろお腹が空いてきたので、食料調達のためにガソリンスタンドに立ち寄ることにしました。(11:15)

揚げ物1つに(学習しました)、炭酸水(水だと思って買ったら炭酸水でした)で4.5レアル。(200円)
もうそろそろギマランイス高原エリアに近づいているはずなのですが、観光地を示す看板は未だ見てませんし、ガソリンスタンドにも滝のポスターなんかが貼ってあったのですが、パンフレットや地図などは置いてありませんでした。
そして、揚げ物のお味は相変わらず今ひとつ。
うーむ、サンパウロから離れれば離れるほど味が落ちていく気がします。
炭酸水が温くならないように魔法瓶に入れていたのですが、どうしても走行中の振動でシェイクしてしまうので、ロックを解除して蓋を開けるときに「ポン!」と音を立てて、勢い良く開いてしまいます。
(サーモスのワンタッチオープンタイプなのです)
まぁ、このぐらいで蓋が壊れることも無いでしょうから問題なし、ということにしておきましょう。

州道から国道(BR251号線)に入ってしばらく走ったところで、車が路肩にたくさん停まっているのが見えてきました。
なんだろうと思いながら減速して近づいてみると、駐車場にも車が沢山停まっていて何やら観光地っぽい雰囲気を醸し出していたので、私も車を停めてカメラを持って降りてみました。

水着の若者たちが遊歩道を歩いています。
川遊びでもできるんですかね?
ちょいと様子を見に行ってみましょうか。
駐車場から人の流れに従って遊歩道を歩くこと5分、、、

ガソリンスタンドのポスターで見た滝の前に出ました。
(Cachoeira da Martinha - Sete quedas - Chapada dos Guimarães)

なるほど、みなさんここで川遊びをしてるんですね。

これだけ内陸部で暮らしていると、気軽な水遊びといえば近所の川や湖で遊ぶことになるでしょうから、海水浴みたいに人気があるんでしょう。
日本みたいにプールがそこら中にあるわけじゃないですしね。

なかなか楽しそうですが、私がギマランイス高原で見たかった景色はこれでは無いので、先を急ぐことにしました。
川遊びは明日以降、ボンジャルジンでたっぷりする予定もありますし。
その後、GoogleMapナビの「次の交差点、右です。」というような音声ガイドに慣れきってしまっていたせいで2回ほど道を間違えつつ(それでもOruxmapsに予め用意しておいたルートデータが表示されているおかげで、間違えたことに早めに気がつけるだけマシですが)、なんとかルートをトレースして走っていきます。
すると「Waterfalls Chapada dos Guimarães」という看板があったので、看板の指示に従って脇道に入ってみたのですが、道がかなり狭くて悪路っぽかったのと、どのぐらいの長さの悪路を走らないと滝に辿りつけないのか皆目見当がつかない上に、そもそも滝自体は目的地では無いので(この滝は有名な観光地であることは昨日調べて知ってはいましたが)、結局すぐに引き返してしまいました。
そして、ギマランイス高原があるシャパダ・ドス・ギマランイス村(Chapada dos Guimarães)に到着しました。
はてさて、私のお目当ての観光ポイントはいったいどこにあるのやら・・・

街中をうろついていると、撮影ポイントを示すカメラマークの看板が登場し、続いて「Morro dos Ventos」という看板が目に留まったので、「ここかもしれない」と考え、立ち寄ってみることにしました。

あれ? 料金ゲート?
やはり、お金を取れるぐらいの観光地ではあるみたいです。
お姉さんに10レアル(440円)支払い、中に入りました。

あぁ、ここか!
誰かの旅行記で見た場所です。

下は網で透けており、右側には断崖絶壁と細い滝が、、、
私は登山のおかげで高所に少しだけ慣れてしまったのですが、人によってはまったく近寄れない人や、なんとか乗ったものの足がすくんじゃう人もちらほら見かけました。

正面にはパンタナールに続くであろう大平原が見えています。
もうちょっと晴れてればなぁ。

滝をアップで。
なかなかの景色ではあるのですが、私が来たかった場所はここでも無いのです。
お土産屋さんで適当に5レアル(220円)のカエル付き鉛筆を買いつつ、店員の若い兄さんにタブレットに保存しておいたwebページの写真を見せて「ここに行きたいんですが」と、場所を尋ねてみました。

すると、お兄さんは親切に地図を書いてくれました。
ふむふむ、左下の現在地から来た道(国道、BR)を6kmほど戻ると・・・
って、そんな観光地っぽい場所あったっけなぁ?
まぁ、とにかくお兄さんがそう言うんですから、行ってみることにしましょう。
その10へつづく