魚の動きもゆったりとしていて、とても幻想的な光景が広がっています。
他の方々が入ってくるのにもたついたのは、私にとってはラッキーでした。
そして、雲が途切れて薄日が差し込んできてからは、さらに美しさが増しました。
泉の底を見ると、ちょうどこの泉が湧水池らしく、滾々と水が湧きだしていました。
いやぁ〜、幸せです!
尾びれの色からして、たくさん居るPiraputangaの幼魚ですかね?
後からやってきたおじさん達に写真撮影を撮ってくれとジェスチャーで頼まれたので写してあげます。
写してあげるのは全然良いのですが、彼らは「透明度を保つ」という概念が無いので(まぁ、そんなもん一部のスクーバダイバーぐらいしか持ってないと思いますが)、底の砂をガンガン巻きあげるのが困りものです。
せっかく澄み切った水で満たされていた泉も、10分後ぐらいには浮遊物だらけになっちゃいました。
なので、私はできるだけ水源に近く、人の居ないところに佇んで、一人で魚の群れの中に入って至福のときを過ごしておりました。
さて、お次はこの泉に端を発して流れる川を利用して、シュノーケリングで川下りを行うみたいです。
実はどんな感じでアクティビティが進行するのかさっぱりわかってなかったので、周囲の動きから判断してます。
ガイドの女性の後ろについて、川の流れに任せてプカプカと浮いたまま幅5mぐらいの川を下っていきます。
皆が下り始めてから最後尾をついて行きました。
水面から顔を上げるとジャングルの光景が広がってます。
そして水中に顔を戻すと、皆さん前方で川底に足をついたり暴れたりしてるらしく、最後尾だと浮遊物だらけでさっぱり何も見えません。
大人げ無いなとは思いましたが、ガンガン泳いで全員追い抜いて先頭に立っちゃいました。
ガイド役の女性は水を怖がったのであろう子どもを背中に背負ってグループの中間ぐらいに居たので、結果的に私が先頭になりました。
というわけで、ようやくきれいな川の景色を眺められました。
熱帯魚屋さんの水槽みたいな光景が延々と続きます。
藻がたなびいて綺麗ですね〜。
大小様々な魚たちが生息していて目を楽しませてくれます。
ただ、魚影の濃さだけで言えば、泉のほうが圧倒的に上でした。
これはジャングルの中を川に流れでゆっくりと下り、周囲の景色を楽しむアクティビティなんでしょう。
一人きりだとどんどん良いペースで進んでしまうので、たまに振り返って自分だけ行き過ぎてないか確認します。(皆さん流木を超えているところです)
う〜ん、神秘的!
これは参加して良かったです。
ただ、この川下り、一つだけ難点があって、それは常に前方を見ているせいで(ウルトラマンが空を飛ぶ姿勢)首が疲れてくるのです。
川底を見てればいいんですけど、たまに巨大な流木が転がっていたり、浅かったりするので、前を見てないと危ないのです。
それに前方のほうが綺麗ですしね!
というわけで、川の中に突然階段が登場し、ここで終了となりました。
動画編はこちらから。
動画の高画質版はこちらからどうぞ。
なんだかんだで40分ほど水に浸かってたんですが、水温は割りと低めなので、さすがに体が冷えました。
外の暑い気温でちょうど良いぐらいです。
こういうライフジャケットを着たシュノーケリングによる川下り、今後日本でも流行るんじゃないですかね?
私が知ってる範囲だと岩手県に鮭の遡上を観察するシュノーケリングツアーがあったりもしますが、すごく楽しかったのでもっともっと広がりそうな予感がします。
川から上がった後は再び遊歩道を歩いて宿に戻りました。
車の中で水着を着替えると、先ほどまですべて埋まっていたハンモックが空いてたので、ひとつお借りして、ブラブラと左右に揺られながらまったり時間を過ごしました。
う〜ん、なんて優雅な時間の過ごし方なんでしょう。
ハンモックで本を読んだり、今後の計画について思いを馳せているうちに夕方になったので、コンゴウインコを探しに湖(Lagoa das Araras)に行ってみることにしました。
受付の女性スタッフに夕食の時間と、湖への行き方を尋ねてみたところ、手書きのバウチャーを出されて湖見学にはお金を払う必要があることを説明されました。(10レアル、450円)
そして肝心の湖の場所は何度説明を聞いてもさっぱりわからなかったのでした。
とりあえず先ほど丁寧に道を教えてくれたボンジャルジンの街中にある旅行代理店に顔を出して、道を教えてもらおうと心に決めてから出発しました。
相変わらず道路好きな牛達を横目に眺めながらボンジャルジンの中心部に向かいます。(17:30)
旅行代理店に到着する前に「Lagoa das Araras」の看板が目に入ったので案内に従って脇道に入ってみました。
特に分岐も無いまま私有地っぽい柵に囲われた場所に入っちゃったのですが、たぶん牧場か何かの中に湖があるのでしょう。
それで(私有地だから)お金を取られるんだなと一人で納得します。
あれ? ゲートが閉まっててチェーンがかけられていますね。
近くに人は立ってないし、料金所があるわけでもなし、、、ここに来るまでに唯一見た建物は工具やら資材を売ってる店だけだったし、、、
というわけで、結局旅行代理店の英語の通じる優しいおばさんに頼ることにしました。
来た道を引き返して旅行代理店に向かい、まだいらっしゃった先ほどのおばさんに行き方を尋ねてみたところ、やはり先ほどの場所で正解で、バウチャーをマテリアルショップ(手前の工具・資材屋さん)に提出すればOKとのこと。
なるほど、そうだったんですか。
もしかしたら、宿の受付のお姉さんが一生懸命説明してくれていたのは、行き方ではなく入り方だったのかもしれません。
ついでに明日行く予定のCachoeira da Serra Azulも行き方を教えてもらっておきました。
これで準備万端です。
本日ここで1レアルも払ってないのに最後まで親切だったおばさんにお礼を言い、まずはマテリアルショップに出向いて従業員の人にバウチャーを渡すと、ちょっと驚いた顔をしてました。
(なんとなくなんですが、ここに顔を出してお金を払わずに無許可で湖に行っちゃってる人が多いんじゃないかと思いました。入り口ゲートのところも後で判明しますが全然管理してないみたいでしたし)
店員のお兄さんに入り方を尋ねるとゲートは自分で開けられるらしいので(ジェスチャーでそう判断)、先ほどのゲートのところに行くと、ちょうど他の車がゲートをくぐり抜けて鎖を手でかけて閉じようとしてるところでした。
なるほど、南京錠とかがかけられてるわけじゃないので、自分で勝手に鎖を外して入ることができたんですね。
というわけで、私も鎖を外して中に入ってから、再び鎖をかけて閉じようとしたら、後続の車が来たのでそのまま車を進めました。
そこから100mほど牧場のまんなかを行く小道を進んでいきます。
どん詰まりに駐車場があったので、そこに車を置いてカメラと超望遠レンズを持ってさらに先に進みます。
お〜、これがLagoa das Ararasですか!
綺麗ですね〜。
ここはインコたちの塒(ねぐら)になっていて、夕方になると無数のインコの仲間が集まってくるんだとか。
とくに大型のコンゴウインコの仲間が見られるということで、夕方と早朝にここに訪れるのが人気のアクティビティになっています。
周囲をざっと眺めたところ、私の他にこの湖のほとりに居るのは10人ほど。
「人気」と言っても、まぁ、それほどでも無いみたいです。
遠くの椰子の木に大型の鳥が停まっているのが確認できたので、双眼鏡でしばらく観察してから超望遠レンズの練習も兼ねて撮影にチャレンジしてみることにしました。
クロハラトキ(Buff-necked Ibis、Theristicus caudatus)
ここに巣があるんですかね?
コンゴウインコを必死に探しているので、こんな小さな鳥も見逃しません。
コスタリカから始めた鳥撮影のおかげで私の鳥レーダーは大分鋭くなってきたと思います。
(自画自賛)
最初は駐車場から近いところにあった展望スペースから探していたのですが、後続の車でやって来たであろうカップル含め、ここにいる人は鳥を見に来たという気合が感じられず、なんとなくコンゴウインコの観察に良い場所はここじゃない気がして、畔を反時計回りに歩き始めました。
すると、どん詰まりのところにも木々に覆われた展望台があって、そこにフルサイズデジイチに白い望遠レンズ、大型三脚を取付た気合い入りまくりの若い白人カップルが居たので、たぶんここが正解だろうと判断して、私もここに陣取ることにしました。
そして、二人の邪魔にならない場所に立ちます。
この辺りは鳥、とくにインコの仲間が沢山居て、簡単に見つけることが出来ました。
Golden-collared Macaw (Primolius auricollis)
気合い入りまくりな割にはおしゃれな格好で美男美女なカップル(日本の野鳥観察場所ではまずお目にかかれないタイプの人種です)に声をかけると、風貌に似合わず二人とも鳥マニアな様子。
まぁそうじゃなきゃ、こんなところで三脚立て無いですよね。
彼女さんのほうが流暢な英語でいろいろ情報を教えてくれました。
ここの湖の名前にもなっているArara(アラーラ)というのが、かつてインディオたちがコンゴウインコにつけていた名前で、もう少ししたらコンゴウインコのペアがこの辺りに飛んでくるんだそうです。
アラーラにも種類があって、赤いやつが一番レアで、もし見られたらラッキーなんだとか。
コンゴウインコのペアが現れるまで、周囲に居るいろいろな鳥を見ながら時間を過ごします。
(Flycatcherの仲間)
さきほど駐車場近くの展望台でまったりしていたカップルもこちらに移動してきました。
彼らも良い勘してます。
しばらくすると、突然イケメン彼氏が「来たよ」と言いながら遠くの木を指さしたので、その方向を眺めて目を凝らします。
あぁ、いつの間に! ルリコンゴウインコ (Ara ararauna)が来てた!
さすが、良い目をしてますねぇ。
これ、超望遠で撮影してさらにトリミングしてる写真ですが、展望台から30m以上は離れてるんです。
写真は一匹だけ写してますが、番いのもう一匹が少し離れたところに停まっています。
彼女さんと二人で今写した写真を見せ合いっ子したりしました。
(彼女さんは20倍ズームとかのネオ一眼カメラを使用)
その間、彼氏さんの方はクールに写真撮影に集中していました。
さらに別のペアが頭上を飛んできたので、手持ちで機動力のある私はとっさに超望遠レンズ付きカメラを向けたのですが、さすがに飛んでくる鳥は難しかったです。
2回チャンスが有ったのですが、残念ながら2回とも失敗しました。
にしても、やはりコンゴウインコは綺麗ですね〜。
コスタリカのケツァールもそうでしたが、大型で尾の長い鳥の飛翔は独特の優雅さがあります。
さて、そろそろ夕飯の時間が近づいてきたので宿に帰らなければならないのですが、インコ達のねぐら入りはこれかがら本番のような気がして、後ろ髪を引かれる思いでした。
駐車場までの帰り道で先ほどのカップルが夕日をバックに自撮りで記念写真を撮ろうとしていたので、自ら申し出て2人の記念の写真を撮って差し上げました。
イメージでは露出補正とフラッシュ使用で完璧な夕日写真が撮れる予定だったのですが、何度試してもフラッシュの光量が足らずに顔が黒つぶれ状態になってしまい、微妙な空気のままカメラを渡して帰ってきてしまいました。
無念!
日が沈んできて、牛達はさらに道路が好きになったようです。
人間が近づくと逃げて行くことが多い牛達ですが、夕方の牛達は大胆不敵です。
子どもたちもリラックしていて、立ち上がろうともしません。
まぁ、こちらも急いでるわけじゃないので良いんですが。。。
その後、蛇が道路を横断していたので、慌てて車を降りて捕まえようと思ったのですが、あっという間に逃げられてしまいました。
いやぁ〜、夕日が綺麗ですね〜!
写真だと日本でも普通に見られる夕日に見えますが、スコールがあちらこちらで降ってるせいか、独特の光加減になっていました。
というわけで、夕食の時間(19時)ちょっと前に宿に戻ってきました。
あれ?
車2台だけ?
出かける前まであんなにたくさん停まってたのに。
この時は、他の皆さんも夕食の時間ぎりぎりまで他所のアクティビティに参加しているのかと思っていたのですが、結局本日の宿泊客はドイツ語らしき言葉を話すグループと私の2組だけでした。(以後、ドイツ人グループと書きます)
人気の宿かと思ったら、えらい空いてるんですね〜。
そう言えば、予約なしで簡単に泊まれましたしね。
ちなみに、Voyage号の隣に停まってる日本の軽自動車みたいな車は、こちらではよく見かけるんですがフィアットミッレという名前でフィアット・ウーノのブラジル版です。
私が旅した2014年1月時点ではまだ新車で買えたみたいですが、このほど生産中止のアナウンスが出されたそうです。(南アフリカでは今でも買えます)
最初に見た時、ダイハツのミラ、日産マーチ、スズキアルトあたりかと思ってましたが、ジウジアーロデザインなんですよね。
さて、せっかく時間通りに戻ってきたのに、まったく夕食が始まる気配がなかったのでお姉さんに改めて夕食の時間を確認してみると20時スタートだったとか。
それなら湖でゆっくりして来ればよかったです。。。
暗くなってきたところで男性スタッフに突然LEDの懐中電灯を渡され、最初は意味がわからなかったのですが、
なるほど、部屋の照明が点かないんですね。。。
というか、照明だけじゃなく、エアコンも扇風機も点かないし(設置はされてます)、コンセントからスマホなどに充電しようにもコンセントに電気が来ていません。
今までで一番値段の高い宿なのにこれは酷い! って、この時は思っていたのですが、後で聞いたところによると、この時たまたま停電をくらってたんだそうです。
まぁ、それなら仕方がないですね。
ブラジルですし(笑)
フロントで水を購入したら、これはキンキンに冷やされていたので、たぶん冷蔵庫だけはバッテリーか何かで稼働させているんだと思います。(食料品が腐っちゃいますからね)
いやぁ、冷たい水は美味しい!
生き返ります!
その14へつづく