
本日歩くコース案内図です。
国立公園内には本日我々が歩く「Parque Nacional Saltos」(国立公園の滝)コースと、「Canion1」「Canion2」を巡る「Parque Nacional Canions」コースがあって、両方共ここから往復するコースになっているようです。

コースについての説明が終わると視聴覚室みたいな小部屋に移動し、ここで国立公園の簡単な紹介と公園内での規則に関するビデオを見せられます。
(川に入る場合、ロープより先に行ってはいけない等。ポルトガル語がわからなくても映像を見れば理解できる内容です)
最後は受付カウンターで申請書類に必要事項を書き込んで、入場手続完了。
国立公園自体の入場料は無料のようです。
こういう手順はマテウス君が居ないとさっぱりわからなかったので、やはりガイドさんを雇っておいてよかったと思いました。
では、出発。(10:00)

さすが国立公園、ちゃんと矢印看板が整備されてます。
イエローが「Parque Nacional Saltos」、赤が「Parque Nacional Canions」です。

おぉ〜、セラードの手付かずの景観が広がってますよ!
かつてはブラジル(南米大陸)の中心部はすべてこんな景色だったんでしょうね〜。
そう思うと、感慨もひとしおです。

マテウス君が「この植物はカネーラ・ジ・エマ(Canela-de-ema (Vellozia squamata))といって、このエリアを代表する植物なんだ。1年に1cmぐらいしか成長しないから、これだと樹齢100年近いってことになるね」と、ガイドらしい説明をしてくれてるところです。
たまたま近くで一緒に話を聞いていた若い女性がマテウス君に「この植物の名前、初めて知ったわ。ありがとう!」お礼を言ってました。

その後もセラードらしい景色を眺めながら、気分よくトレイルを歩いていきます。

分岐にも必ず看板があるのでわかりやすいです。
あ! しまった!
スマホを車のダッシュボードの上に忘れてきた・・・。
慌てて出発したからなぁ・・・
まぁ、国立公園の駐車場なら盗む人もいないでしょうし、大丈夫かな。
というわけで、少し気になりましたが、放っておくことにしました。

岩についた地衣類の仲間。
(これもマテウス君がちゃんとガイドしてくれました)

前を歩いていた遅いペースの団体さんに追いついてしまいました。
しばらく歩いたところで抜かさせてもらいます。

大きめの灌木の中を歩いていきます。

よく見るときれいな花も咲いてますね!

とても色鮮やかです。

いろいろな種類が咲き誇ってますね〜。

マテウス君がラダーハットと呼んでいたように聞こえたのですが、正しい種名はわかりませんでした。
固いゴワゴワした肉厚の葉っぱでした。

しかし、これまでに見たこともないユニークな景観で植物学を専攻していた私としては実に興味深い眺めです。
マテウス君いわく、このエリアでは人為的な理由や雷などが原因で火事がよく起こるらしく、火事自体がエコシステムの一つに組み込まれているんだそうです。(アフリカのサバンナもそんな感じでした)
ここ最近だと5年前に大きな火事があって、ここら辺一体の70%が焼けたらしいのですが、すでにここまで復活しているんだそうです。

火事で全て燃え尽きること無く、焼ける度に生き延びたところから再生してジグザグの幹になった灌木です。
生き残った部分と再生した部分は目視で簡単に区別できます。

これは火事によって最終的に枯れてしまった木です。

また、ここら辺一体はかつては水晶の産地として栄えた場所で、いたるところに人為的に掘られた大きな穴が口を開けています。
ちなみにここで採れた水晶の主な輸出先はイギリスと我らが日本です。

この穴は深かったです。
落ちたらただじゃすまないでしょう。
ちゃんとロープが張られて近づけないようになってました。

穴の周囲やトレッキングルート上には石英がゴロゴロ落ちてます。
写真の石はそんなに透き通ってないのですが、、、

場所によってはガラスみたいな水晶がたくさん落ちています。

こんなにきれいな天然水晶、初めて拾いました。(国立公園なので残念ながらお持ち帰りは出来ず)
我々がよく見る六角柱の水晶の結晶は大きな石の中に入ってるんだそうな。

これはシロアリの巣ですかね?

灌木地帯を抜けると開けた場所に出ました。
景色は気分爽快なのですが、日差しが強くて少し暑いです。
持ってきた温度計で確認すると28.6度。
標高が高いからまだこんなもんで済んでるんでしょう。(標高1200m)

足元は本当に石英だらけです。

引き続き雄大な景色の中を歩いていきます。
そして、こんなところで軽く腹痛が始まりました・・・
「下痢止めストッパ」はあと1つしか無いので、ここは可能な限り耐えることにしました。

この辺りでマテウス君と歩きながら少し世間話をしました。
お互い英語は母国語じゃないので込み入った話は出来ないのですが、マテウス君がブラジリアの大学生で夏休みのバイトで宿に働きに来ていることや、ブラジリアの建物のデザインの話で盛り上がりました。
(ブラジリアについて少しでも予習しておいて良かったです)

その後もひたすらこんな景色の中を歩きます。

足元にはタンニンで茶色くなった水が流れています。
(石英が茶色く見えるのは白い石の上を茶色い水が流れているからです)
よく見るとおたまじゃくしが泳いでたりするんですが、、、

マテウス君がザックにつけてあったマグカップで川の水を汲んで飲み干し、さらに私の分も汲んでくれて「どうぞ」と渡してくれたのですが、腹痛のこともあって一瞬躊躇してしまいました。
まぁ、なるようになれ!
というわけで、私も飲み干してしまいました。
水自体は冷たくはなかったですが、普通に美味しかったです。

草原と巨岩の組み合わせが印象的です。

道が少しずつ下り始めました。
下りはお腹を上下に揺らすからちょっと辛い・・・

こんな川があちらこちらに流れていて、再びマテウス君が水を汲んでくれたので、それも飲み干しちゃいました。

再び灌木地帯に入り、急な下りになりました。
お腹の方も定期的に痛みが襲ってきて、まさに風雲急を告げるといったところです。
うーむ、どうしようかなぁ、国立公園のど真ん中にトイレも無いでしょうし・・・

大きなU字谷が見えてきました。
谷底には川が流れています。(プレト川)

標高差200mほど下ったところで渓谷を望む展望台に到着しました。

わお、素晴らしい眺めです!
川で削られた地形なんでしょうね〜。
悠久の時を感じさせられます。
しばらく眺めてから、再び下って行きます。
すると、本日の目的地を見えてきました。

おおおおお、これはすごい!
リオ・プレト・フォールズに到着です。(11:30)
(Rio Preto Falls 直訳するとプレト川滝)

落差120m、華厳の滝が100m弱ですから、それよりもさらに大きな滝です。

事前に写真で姿形は知ってましたが、実物は迫力満点でした。
そして、今日も快晴で良かった!
しかも、この迫力の景色のおかげでいったん腹痛も収まりました!
まさに一石二鳥です。
滝を落ちる水の動きを堪能していたら、だいぶん前に追い抜いた団体さんが追いついてきたので、我々は先に進むことになりました。
本日歩くコースがどういう感じになってるのかちゃんと頭に入れていなかったのですが、違う方向に進み始めたので往復ではなくサーキットコースになってるんだろうと予測しました。
その28へつづく