ブラジルドライブ旅行記 31

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1月8日(水)12日目





目覚ましで6時に起きました。





朝食の開始時間を確認していなかったので様子をうかがいに食堂に顔を出してみると、電気は点いてないし、スタッフも居ないし何の準備もされてなかったのですぐに部屋に戻り、早めに出発できるようにパッキングを開始しました。

なんせ、今日の走行距離は1150km、夜の22時までに宿に到着しなければなりませんからね。




と、ここで腹痛が!!


まだ、治ってなかったのかと思いつつ、トイレに駆け込みます。




しばらくすると、部屋の突然ドアをノックされました。


とりあえず大声で返事だけ先にして、慌ててお尻を拭いてドアを開けると、そこには主のおじさんが立っていて、「朝食はあと20分で準備できますよ」と、教えてくれました。


どうやら私が食堂に確認しに行ったのに気がついていたみたいです。


あと、20分か・・・


じゃぁ、朝食を頂いていくとしますか。




あれ、そう言えば携帯電話(ideosという小型スマホ)はどこに置いたっけ?


充電器の周辺・・・・無い。


短パンのポケット・・・・無い。


巾着袋の中・・・・無い。


ベッドの下・・・・・無い。


旅行かばんの中・・・




無い!




って、まさか、どこかに落とした!?




あと、可能性があるとしたら車の中・・・・


探すためには駐車場の電動ゲートを開けてもらわないとダメか。




いや、待てよ・・・


ふと気になって、宿泊用の建物と食堂の建物の間にある渡り廊下みたいな場所に行ってみると、そこから駐車場に抜けられることがわかりました。


というわけで、祈るような気持ちで車の椅子の下を探してみると・・・・




ありました!



どうやら昨日運転している時に短パンのポケットから椅子の下に転げ落ちたようです。


よかったよかった。




そうこうしているうちに6時40分になったので食堂に顔を出しました。







2人分の朝食が準備されていました。


ということは、宿泊者は2名だったのでしょうか?



朝食はいつものメニューです。

準備されているのはパン、ハム、チーズ(ここまでサンドイッチセット)、菓子パン(というよりも手作りケーキ)、フルーツ、フルーツジュース、コーヒー。クッキーみたいなお菓子。ソーセージ、スクランブルエッグ。ヨーグルトなど。



ここのフルーツジュースは甘くて美味しかったです。



サンドイッチは昨日マテウス君がやっていたようにナイフを使って自分で作って食べました。



なるほど、これは美味しいし食べやすい。



あぁ〜、こんなまともな朝食ならゆっくり食べたかったなぁ、と思いつつ、急いで食べて、すぐに出発の準備にとりかかりました。



荷物を抱えて部屋を飛び出すと、昨日、最初に受付対応してくれたおばさんが、「あんたは何でそんなに急いでるの?」って顔でこちらを見ていましたが、笑顔で「オブリガード!(ありがとう!)」と挨拶してから出発しました。








さて、行きますか! (7:00)



GoogleMapナビによると、宿に到着するまでにかかる時間は16時間。


単純に計算すると23時着予定ということになります。


GoogleMapナビの残り時間計算はわりと正確なので、これじゃ間に合わないんですが、まぁ、きっとなんとかなるでしょう。









うーむ、東向きの行程は朝日が眩しい!










この辺りは工事中の区間が多くて舗装も完了していないので、トレーラーの追い越しもこんな感じになります。











ずいぶん長いこと舗装工事中の区間が続くなぁと思っていたら、工事区間が終わると同時に穴ぼこだらけの道になりました。


もしかしてゴイアス州を抜けてしまったんですかね?


まさか、このままサルバドールまで道が悪かったら・・・、と、不安になり始めたところでマシな状態に戻りました。



しかし、その後も道の状態は一進一退といった感じで、良かったり悪かったりを繰り返しました。



このぶんだと22時着は確実に無理そうなのですが、22時に到着できなかったらって死んじゃうわけじゃないので、事故らないようにマイペースで走るしか無いですね。







行き先の距離表示が桁レベルで増えていくのは相変わらずです。(笑)










うーむ、何人目でしたっけ?











おーーーーーっと!!!











北海道みたいに「牛横断注意」の看板が出てなくても、本当に横断シーンに出会うのが海外ドライブです。











このぐらいの道の状態だったら快適に走れるんですけどね〜。











喜んでると、すぐにこんな感じになっちゃいます。


まぁ、これでもパンクさせられたエマス国立公園から北上するMT100号線に比べれば全然マシなのですが。



しかし、日本だったらこの状態の道路が80km制限に設定されることはまずあり得ないでしょうね(笑)








タグアティンガ(Taguatinga)の街に到着。










ここまではTO110号線というマイナーな州道でしたが、ここからはBR242号線という国道に入ります。











ESCOLAR・・・?

帰国後に調べてみたら、Studentという意味だったので、スクールバスなのでしょう。











バンプの向こうにお犬様。


いちいち写真には撮ってませんでしたがブラジルは野犬がたくさん居ました。




あと、未だに左ハンドルのMT車に完全に慣れきっておらず、気を抜くと無意識にギアを左右反対に操作して、5速発進をしたりしてました。









さっすが国道!



すばらしい整備具合です。


あと、シャパーダの景色も素晴らしい!











ヤッホー!











広角レンズだと小さく写るだけですが、実物はかなり迫力があります。











こんな道が続くと良いなぁ〜。











お〜、なんか奇岩が並んでますね!

素晴らしい。










奇岩地帯が終わると、今度は広大な大豆畑地帯に飛び出しました。


ちょうどこの辺りが州境でゴイアス州からバイーア州になりました。



ここは空が広くて良いですね!


現在の標高は大分下がって900mですが、まだけっこう涼しいです。





さて、張り切って行ってみますか!








って、あれ!?


未舗装路?



いやいや、国道ですし、ご冗談でしょう?












えーっと、まさかずーっと未舗装路ってことは無いですよね?



なんか砂が深くて走りにくいし・・・


未舗装路でも交通量がそこそこあれば、こんなことにはならないはずなので、嫌な予感しかしません。








おっとっと、けっこうでかい水溜りがあります!

(ちゃんと迂回路もありましたが)











うげー、轍がけっこう深い!









雨期なんかに道路上を流れる水で削られたのか突然巨大な凹地があったり、大きな穴が口を開けてたり、車の底を摺るような深い轍があったり、パンクしそうな石が転がってたりと、かなりの悪路です。


しかも穴なんかはアスファルトの時と違ってまったく目立ちませんし、悪路の種類が場所によって次々に変化して注意すべき対象が変わるので、走りにくいったらありゃしない状態です。


まさか国道がこんな道になるとは大予想外でした。

(こういう事態があり得るとしたら先ほどまで走ってたTO110号線のほうだと思ってました)




とりあえずブラジリアで急いでバンパーを治さなくて正解だったと前向きに考えて走っていきます。





 

そして、走りながら左右を見渡してみて思ったんですが、、、









いやぁ、360度地平線ですよ!


すごいなぁ。


ここは本当に起伏の少ない平らな大地が広がっているのできれいな地平線が広がってます。


ブラジルの広大な大豆畑といえども、これまで見てきた場所は土地がなだらかに起伏していることが多かったので、ここまで平らな地平線が果てしなく見える場所は新鮮に感じます。



なんて、景色を眺めていたら、急に腹が痛くなってきました。


逆に運転中は忘れるからか痛くならないので、なるべく停まらないで走り続けることにしましょう。








いやぁ、どこまで未舗装路が続くんでしょう・・・?


まさか、バイーア州は道路整備に力を入れてなくて、サルバドールまでのほとんどの区間が未舗装路、、、さすがに、それは無いか。






無いですよね?








これ、水の量がこんなもんだから迂回で済みますが、雨が降ったら普通車での突破は不可能なんでしょうね〜。











道幅はけっこうあるんですが、まともに走れる車線は1車線分だけです。


右側通行もへったくれもありません。









ん!?


あれは、まさか・・・・



唯一走れる車線をフォルクスワーゲンの車(GOL?)が塞いじゃってます。






その32へつづく