ブラジル旅行記






レンタカーを借りて、ぐるっと走ってきました。







まずは広大なサトウキビ畑にて。







カンムリカラカラ(Caracara plancus

めったに使わない超望遠レンズの練習も兼ねて撮影してみました。(15mぐらいの距離)



ハヤブササイズの鳥ですが、なかなか凛々しい面構えです。












エマス国立公園
(世界遺産に登録されていて、光る蟻塚で有名です)












赤土の道路に緑の灌木地帯に無数に浮かぶ雨期の積雲。

なんと印象的な景色なんでしょう。









国立公園内の橋にて










次の目的地に向かう途中の光景。

日本では滅多にお目にかからないこんな真っ暗な雲で、ワイパーも追いつかないぐらいのスコールでしたが、なんとか無事に通過しました。


しかし、今度は道路に穴が登場し始めました。


穴が空いてる道路はコスタリカやケニアでも遭遇済みで、その時の経験を活かしてあえてスピードは落とさず、タイヤが穴に落ちきる前に駆け抜ける作戦で走っていきました。


周囲の車はかなりスピードを落としているので、ここぞとばかりにガンガン抜かしていきます。


というか、こんなど田舎でスピードを落として走っていたら宿をいつ見つけられるのか想像もつきません。


というわけで、最初のうちは順調に穴をクリアーして優越感に浸っていたのですが、この道路の穴はこれまで経験したものよりも一回り大きく深いらしく、そのうち道路半分を覆うぐらいの大きな穴が突然登場して避けきれずに突っ込んでしまい、スピードを落としていなかったこともあって、けっこうなショックが「ガツン!!」と、車に伝わってきました。



うーむ、これはマズイかも。



確かによく考えてみれば「高速穴飛び越し走法」はコスタリカではジムニー、ケニアではRAV4とタイヤの径が大きな車だったからこそ出来た芸当なのかもしれません。




いや、さっきみたいな大きい穴はもう無いかな。



と、そんなことを考えながら走っていたら、反対車線を走ってきた古いコンパクトカーが穴を避けるために30mほど前方で突然こちらの真正面に車線変更してきました!


まずい!これはぶつかる!




何かを考えるより先に体が反応し、ブレーキを踏みながらおもいっきり左にハンドルを切って反対車線に逃げます。


もちろん、そちらには対向車が避けた穴があるはずなのですが、そんなことはお構いなしです。


ABSの付いてないVoyage号はスキール音を立てて軽く蛇行したのですが、それでもなんとか反対車線に移すのに成功したのも束の間、今度はこちらの存在に気付いた対向車がこの期に及んで自分の車線に戻ろうと動きはじめたので、「もう間に合わないから左から行く!」という意志を相手に示しすためにさらに左の路肩まで寄せました。



そして、お互い対向車線のまますれ違いました。



対向車が突然こちらの車線に出てきてから、すれ違うまでほんの3秒ほどの出来事。



正面衝突だったらただじゃすまない状況でした。




その後、なんとかホテルのある街に到着。

大晦日でしたが空室があったので即申し込みました。







国立公園内のコブでジャンプしてしまってバンパー破損、その後、穴でホイールをひん曲げてタイヤをパンクとふんだり蹴ったりの大晦日でした。











翌朝、見渡すかぎりの大豆畑で朝日を浴びつつ記念撮影。












日本人だったらこのぐらいはしないとね、ってことで、端っこギリギリに立って、体を気持ち外側に倒してみました。


これのせいで頭のネジが飛んでると思われたのか、写してくれた若い子に「そこで前転してよ!」と、ジェスチャーでリクエストを出されてしまったのですが、そこまでお調子者じゃないのでお断りしておきました。










別の展望ポイントにて。誰も居ない貸切状態です。

(私がセルフタイマーをセットしてからあの石の上まで走って行き、さもずっと座っていたかのかのように慌ててポーズを取っているということを想像してはダメです)



実際、この写真を撮影した後は、他の観光客(中年の夫婦)が来るまで15分ほど石の上でぼーっと座ってました。









ボンジャルジンという地元の人しか知らない小さな村に向かう途中にて


車の車重に耐えられるのかどうかわからず、進入するときはちょっと緊張しました。











ブラジルでよく食べられている料理。

ごはんに大豆をかけて、スパゲティに肉に野菜などを適当に盛ります。

ブラジルの食事、自分で気をつければなかなかヘルシーですね。







ここでシュノーケリング&川下り。


おぉ〜、魚がいっぱい泳いでる!











おおおお、青い! (半水面写真)











そして、すごい透明度!


魚たちは人馴れしてるのか、私のことを気にせず目の前を泳いでいます。


わりとたくさん居るのは熱帯魚屋でよく見かけるカラシン目の仲間でPiraputanga(Brycon microleps)という魚で、たまによく似た魚でドラド(Dorado (Salminus  brasiliensis)という釣りに好まれる金色の魚が混じっていたりします。







ありゃ、コロソマですね。日本の熱帯魚売り場でもたまに売ってる魚で、小さいサイズのはピラニアそっくりの魚です。tambaqui (Colossoma macropomum)

天然物は初めて見ました。


一匹一匹が大きいので、なかなか迫力があります。








魚の動きもゆったりとしていて、とても幻想的な光景が広がっています。









泉の底を見ると、ちょうどこの泉が湧水池らしく、滾々と水が湧きだしていました。








いやぁ〜、幸せです!










その後は水が湧き出している泉から流れる小川を下っていきました。

とても幻想的な体験でした。






動画編はこちらから。

動画の高画質版はこちらから。








続いてLagoadas Ararasという池です。


ここはインコたちの塒(ねぐら)になっていて、夕方になると無数のインコの仲間がここに集まってくる場所です。


とくに大型のコンゴウインコの仲間が見られるということで、夕方と早朝にここに訪れるのが人気のアクティビティになってます。








ルリコンゴウインコ(Ara ararauna)が居ました。





宿に帰ってから、夕飯を食べ、夜に散歩に出てみることにしました。





すると、緑色の光が点滅しながら目の前をフワフワと通り過ぎていきます。





「あ、蛍だ」



エマス国立公園では光る蟻塚を見られませんでしたが(そもそもシーズンが違います)、こんな牧場地帯でホタルが見られるんですね〜。




飛んでるホタルを追って歩いて行くと、2匹、3匹とホタルの数が増えてきました。




あれ、けっこういるんかな? これ。






うわ!








けっこうどころじゃありませんでした、牧場一体ホタルの乱舞状態です!









こ・れ・は・すごい!!


目が暗闇に慣れれば慣れるほど遠くを飛ぶホタルも見えるようになってきたので、無数の星空と相まってすごい光景になってます。



最初はまだ月明かりの影響が残っていて天の川は見えていなかったのですが、数時間後には天の川も登場したので、満天の星空と周り一面飛び交う無数のホタルのコラボレーションが楽しめました。



私は一人で喜んで眺めて牧場をほっつき歩いてるわけですが、特にガイドにも書いてませんでしたし、これってブラジルでは通常の景色なんですかね?



いやぁ、本当に良い物を見させていただきました。



なんだかんだと2時間近く外をほっつき歩いていた気がします。











翌日、青の滝(Cachoeira da Serra Azul)へ。








お〜、なかなか迫力のある滝です。


私が到着した時には団体さんがまだ15名ほど残っていて、ちょうどこれから引き上げて帰ろうとしているところでした。




実は着替える場所が無いということを知らなかったので、「まぁ、いいや」ということで、人目も憚らずにその辺で海パンに履き替えました。

(一応あさっての方向向いて着替えましたけど)









というわけで、滝壺スイミングにチャレンジです。(撮影:一緒に来てくれた宿のスタッフさん)


私が水に入るときにはすっかり誰もいなくなって貸切状態になってました。











あれ? ここも魚が居るんだ。










では、さっそく入ってみましょう!










へぇ〜、紹介ページに書かれていたのかもしれませんが、読み飛ばしていたので嬉しい誤算です。












さすがに昨日の泉ほどの透明度ではありませんが、これだけたくさん魚が群れていれば十分です。


というか、ここは滝を楽しむ場所ですしね。













積乱雲が湧いてきたのでクイアバという街に戻りました。








お、トゥーカン! 
オニオオハシ (Toco Toucan 、Ramphastos toco


コスタリカではよく見かけましたが、ブラジルでは初めて見ました。





翌日パンタナールへ







おおお! カピバラ横断注意の看板!



と、デジ一だけでなく、スマホまで取り出して記念撮影をしていたら、どこからともなく数十匹の蚊が突然飛んできたので、慌てて車の中に逃げ込みました。



しかし、この行動は想像力が足りなすぎでした。




なんと、数十匹の蚊はそのまま私にまとわりつきながら車の中に入り込んでしまったのでした、、、、




って、ま・じ・か!!!



窓を開けて追い出そうにも車の外には中に入れなかった蚊がブンブン飛んでいて窓ガラスにぶつかってきてます。

半分パニックになりながら、目についた蚊を片っ端から叩き潰していきました。



ちゃんと数えたわけではありませんが、20匹以上叩き殺したところで、だいたい目につかなくなったので、ひとまず心を落ち着けて車を走らせました。



いやぁ、湯川さんから「雨期は蚊が多い」と聞いてはいましたが、まさかこれほどとは思いませんでした。



これで、小型の鳥と蚊の大群ぐらいしか出会えなかったら目も当てられません。




あ、蚊がまだいた・・・(パチン!)←叩き潰した音




あ!







カピバラの親子が看板通りの形で登場しました!
Capybara (Hydrochoerus hydrochaeris)


よく似た形状のアグーチとは大きさも素早さも全然違うので、これがカピバラだと遠くからすぐにわかりました。



うむ、この調子なら、蚊が多いのはともかく、日帰りで済まさなくて済みそうです。



写真は100m先ぐらいに居たところを望遠レンズで撮影していますが、カピバラはテレビで見るのんびりしたイメージよりも臆病な動物で、撮影後にゆっくりと車を前進させたら、そそくさと脇の側溝(道路脇の草むらの中に盛土のために土を掘った跡の水溜りがあります)に逃げていってしまいました。





あ、蚊がまだいた・・・(パチン!)











あ、ワニだ!
Yacarecaiman(Caiman yacare)



こんな道端に居るもんなんですね〜。



あ、蚊がまだいた・・・(パチン!)








うっへ〜、これが橋から飛び出す釘かぁ。

目の当たりにすると恐怖感倍増です。




あ、蚊がまだいた・・・(パチン!)


というわけで、車内に居た20匹以上の蚊と格闘したおかげで、叩き殺すのが上手くなりました。






大型のエリジロサギの仲間が魚を狙ってます。
CocoiHeron(Ardea cocoi)




あれ、なんか流木が少し動いたような・・・



もしかして、、、、(双眼鏡で確認)







あ! カピバラだ!(持ってきてよかった超望遠)


いやぁ、今回カピバラをそれほど見られなかったらどうしようと思っていたので、出会えて良かったです!









あ、少しだけ動いた(笑)











クロハラトキ(Buff-necked Ibis、Theristicus caudatus










牧場の牛達。











そして馬たち。


特にこの馬は人間に興味津々な様子。











というわけで、「良い子良い子」をしておきました。



しまった、こんなに人懐っこい馬がいるんだったら、ブラシを持って来れば良かったです。









頭上を飛んでいった猛禽類の鳥。
Black-collared Hawk (Busarellus nigricollis)










後ろ姿ですが、うまくピントが合った写真なので掲載。











見たままの名前でアオヅラサギ。
Capped Heron (Pilherodius pileatus)











ミドリヤマセミ (Green Kingfisher、Chloroceryle americana)











アメリカヌマジカの雌。(Marsh deer 、Blastocerus dichotomus)











お、あそこの木陰にカピバラの群れが居ますね。


慎重に近づいてみましょう。









それでも3分の2ぐらいの個体は逃げてしまいましたが、残りの子たちは逃げないでその場に残ってくれてました。











なんというか、人間が怖くないというよりも、ただ単に眠かっただけのような気がします。


何にせよ、愛嬌のあるかわいらしい動物です。



カピバラはブラジルでどうしても会いたかった生き物の1つなので、こんな時間を過ごせるだけでもパンタナールに来たかいがあったというものです。



雨期はカピバラですら会える数が減ると聞いていたので、本当によかったです。







子ども(左)が特にかわいいんですよね〜。











さっきは1匹、2匹しか見つけられなかったワニも、よく見ればたくさん居るのでした。











羽の綺麗なナンベイレンカク。
Wattled Jacana (Jacana jacana)












宿の周辺に住み着いてる1mオーバーのオオトカゲです。
Gold tegu、 Tupinambis teguixin

大きさの割に臆病で、さっさとヤブの奥へと逃げていってしまいました。











ミドリヤマセミ (Green Kingfisher、Chloroceryle americana)
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レアのファミリー。

大きいのがハーレムの雄です。











探せばいくらでも居たカピバラのファミリー。










見張り中のボス。











カピバラは歩いて近寄ると、かなり遠い距離から逃げちゃうことがほとんどのなのですが、車で近寄るとそれほど逃げないというのは新たな発見でした。










草を食むのに夢中になってます。






道路に普通に佇んでいたスグロハゲコウ。(Jabiru 、Jabiru mycteria)

こちらではトゥユユと呼ばれていて、パンタナールを代表する鳥です。


体高は軽く1mはあるんじゃないでしょうか。

かなり大きな鳥で、顔はハシビロコウそっくりです。








いやはや、大きな鳥ですねぇ〜。


見入ってしまいました。









日向ぼっこ中のワニくん。











カピバラの背中にCattle Tyrant。

カピバラでは個人的なベストショットです。
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Guira Cuckoo (Guira guira)











野生化したイノシシ Feral pigs (Sus scrofa)

日本に生息するイノシシと同種で本来は南アメリカには生息しない動物ですが、狩猟目的でウルグアイに持ち込まれ、越境してブラジルに1990年代に入り込んだようです。










鶏冠のきれいな、Bare-faced Curassow (Crax fasciolata)










ハナグマ
South American coati (Nasua nasua)










かなり距離が離れてますが、こちらの存在に警戒してるのか、しっぽを立ててます。











イグアスやコスタリカでもよく見かけた動物ですが、パンタナールでは初登場です。











こちらもコスタリカでよく見かけたRufescent Tiger Heron (Tigrisoma lineatum)












ハイイロトキのペア。
Plumbeous Ibis (Theristicus caerulescens)











アカオヒメシャクケイは道路にわんさか居るのでまともに写真を撮ってなかったので、記録としてアップで1枚撮影しておきました。
Chaco Chachalaca (Ortalis canicollis)











Blue-throated Piping Guan (Pipile cumanensis)

えらい綺麗な鳥です。











あ! スミレコンゴウインコ!
Hyacinth Macaw (Anodorhynchus hyacinthinus)



コンゴウインコの中でも最大となる種です。




夕食後、ナイトドライブへ







わお、道路がカピバラと牛だらけじゃん。










なんか我が物顔で道路を陣取っていて、車を近づけてもさっぱり退いてくれません。











ここまで近づいてようやく退いてもらいました。











あ、大きな鹿だ! (道路を駆け抜けていくところは撮影間に合わず、写真右にお尻だけ見えてます)









そして、カピバラが陣取っている道路をトロトロと進んでいきます。



退いてくれ〜。








寸前まで車を進めると、「しょうがないなぁ」という感じでボチボチと道から退いていくカピバラ達。











水溜りに光っているのはワニの目です。











カピバラが退くのは必要最低限の距離なので、車の窓から手を出せば、背中をさわれそうです。


親の中に子どもが挟まってるの、見えますでしょうか。




宿から1km圏内はこんな感じでカピバラだらけでした。





その後、道路脇に大きなバクを見つけたのですが、すぐに逃げられてしまい、写真には撮れませんでした。






続いて早朝ドライブ






1列に並んで行進していくカピバラのファミリー。

手前でこちらを警戒しているのが雄のボスでしょうか。










気温が下がったからか、朝靄が発生しています。












道路に佇むカピバラ。











昨晩は道路上に陣取っていたカピバラ達も、早朝は道路脇の草原で休んでいるみたいです。











あ! なんか居た!

と、思ったら道路をワニが横断してました。

さすがパンタナール。









 Black-collared Hawk (Busarellus nigricollis)











なんか池から音がするなぁと思ったら、ワニが一斉に鳴いてました。


ワニって鳴くんですね!

知りませんでした。









こんな感じでエビ反りになって腹から空気を出しながら「ゴウ! ゴウ! ゴウ!」と鳴きます。











これも陸上に居た個体が鳴こうとしてるところで、少しエビ反りになってます。











ちょっとだけ録音出来ました。(本当はもっと長く鳴くんですが、うまく撮影できなかったうえに、この動画を撮影した後に鳴き止んじゃいました)









小型のシカのペアが居ました。
Gray brocket (Mazama gouazoubira)の子どもですかね?














アグーチ。
Central American agouti (Dasyprocta punctata)











車幅間隔をしっかり持ってないと脱輪してしまいそうな橋です。













湿原の水溜りは赤茶色をしています。
植物由来のタンニンのせいです。




こんな具合にパンタナールを堪能し、次の目的地、首都ブラジリアへ移動開始。









上下しようが何しようがまっすぐの道です。


こんな道が1200kmほど続きますので、途中で適当に安宿を見つけて一泊しました。





※ブラジリアをまったく知らない人向けの簡単な説明
今から50年ほど前に当時の首都だったリオデジャネイロからセラードのど真ん中に人工都市を作って遷都をするという壮大な計画の元に作られた政治を司ることに特化した人工都市です。
将来訪れる自動車社会を見越して車での移動を再優先に街づくりが行われ、オスカー・ニーマイヤーによる先鋭的なデザインの建物が道路脇に整然と並び、まさに1960年代に皆が想像していたであろう未来都市が出来上がったというわけです。
遷都から40年弱後の1987年、都市としては異例とも言える若さで「人類の創造的才能を表現する傑作」、そして20世紀を代表する建物群として世界遺産に登録されました。(都市で世界遺産に登録されるのはほとんど数百年昔のものですし)



事前に建築設計デザインをされている知り合いの方からブラジリア中心部の発展具合とそれを取り巻く都市の貧困具合とのコントラストを見てきて欲しいと言われていたのですが、ずいぶん手前から発展した都市を眺めているうちに中心部に入ってしまいました。

これは後ほど読んだ本で事情がわかりました。

ブラジリア完成当初は工事に携わった人々や職探しで集まった人(主に貧困層)が住むファベーラ(スラム)が周辺に出来上がってしまい、そのことが注目を集めたようです。さらに建設費用などの財政負担から来る経済破綻含め、ブラジリアは計画都市の壮大な失敗例として近代史の中で位置づけられていたみたいなのですが、昨今のブラジル経済の躍進に伴い、衛星都市含めて一気に開発・発展が進んで、今ではそういった風景は見られなくなったんだそうです。













さて、官公庁の並ぶメインストリートに入りました。








(Wikipediaの衛星画像より)ブラジリアの中心部は飛行機の形で街が設計されてるんですが、今、右の翼から入って機首に向かって走ってるところです。


飛行機の部位ごとに居住区とか官公庁区、ホテルが集まってる場所などがあります。










お〜、これがカテドラルですか!(奥の王冠みたいな建物)










ブラジリアを紹介するときに真っ先に出てくる建物で、高さ40mあるらしいのですが、それほど大きくは見えません。


キリストが被ったイバラの冠をイメージしているのだとか。












天井は視界いっぱいステンドグラスになっていて圧巻です。

写真の通り、外から見えている地上の王冠部分の中身はすべて空洞になっていて、我々は地下に降りて立っているようなイメージです。

空中に浮かんでる天使はアルミ製だそうです。



ステンドグラスの外側には水が流されているらしく、その気化熱と人の居場所が地下にあるという構成のおかげで、この外気温の中でもエアコン無しでも涼しく保ててるんだとか。


事前の予習でそのことは知っていたのですが、本当に涼しいので、実はエアコンがあるんじゃないかと探してしまいました。(見たところなかったです。50年前にすごい発想ですね!)



カテドラルの中でメモ録音をしていたら声が建物内で綺麗に響くことに気が付き、「ア!、ア!」と一人で大声を出して、反響具合の実験をしてしまいました。









左側の凸型のドームが上院(Senado Federal)、右側の凹形をした建物が下院(Câmara dos Deputados)だそうで、これらはカテドラルと一緒で蓋みたいなもんで、人間は涼しい地下で会議を行う構造になっているんだとか。













大統領府(Palácio do Planalto)。

大統領はここで仕事をします。











続いてヴェアデイロス国立公園へ。






宿に到着し、テラスに腰掛けタブレットの画面を眺めていたら、目の前を蚊が飛んだので、両手で勢い良く叩きました。










なんと、メガネを自ら叩き壊してしまいました!!(しかも、蚊は叩き損ねました)



パンタナールで蚊を叩き殺すのが上手になったと調子に乗っていたらこのザマです。



幸い、こんなこともあろうかと予備のメガネは持ってきていたので、そちらに切り替えました。
(さすがに蚊を叩き殺そうとしてメガネを壊すとは予想してませんでしたが)



とほほ。








翌日、ヴェアデイロス国立公園へ。



このエリアでは人為的なものや雷などが原因で火事がよく起こるらしく、火事自体がエコシステムの一つに組み込まれているんだとか。(アフリカのサバンナもそんな感じでした)



ここ最近だと5年前に大きな火事があって、ここら辺一体の70%が焼けたらしいのですが、ここまで復活しているんだそうです。








火事で全て燃え尽きること無く、焼ける度に生き延びたところから再生してジグザグの幹になった灌木です。


生き残った部分と再生した部分は目視で簡単に区別できます。









場所によっては小さいですがガラスみたいな水晶がたくさん落ちています。













こんなにきれいな天然水晶、初めて拾いました。









リオ・プレト・フォールズ。

(Rio Preto Falls 直訳するとプレト川滝)










落差120m、華厳の滝が100m弱ですから、あれよりも大きな滝です。







事前に写真で見て姿形は知ってましたが、実物は迫力満点でした。










続いて、ひとつ上の滝に到着。(現地の案内ではcachoeira、つまりポルトガル語で単に「滝」と命名されてました)(11:50)






こちらも高さ80mあるそうです。


迫力満点、素晴らしい眺めです。




写真でも水着の方が写ってますが、我々もここでスイミング休憩をすることになりました。



今回は昨日のブリーフィング内容に従って最初から海パンを履いてきていたので、短パンとTシャツを脱ぐだけでOKです。







浅瀬には小魚がたくさん群れていて、足を突っ込むと一斉に集まってきて皮膚をつついてきます。






岸辺に群れている魚はいわゆるドクターフィッシュなんですが、日本のどこかの温泉で体験したのに比べて、ここの種類は少し噛む力が強いです。


特に足の親指の先っちょばかり狙われてしまい、最初は突かせて喜んでいたのですが、たまに親指の先が痛かったりするので、早々に切り上げて泳ぎを楽しむことにしました。









ヤッホー!(撮影:ガイドのマテウス君)

このポーズはどうしても溺れてるように見えちゃいますね。。。









滝を眺めているところをガイドさんに記念撮影してもらおうとしたのですが、終始おじさんがウロウロしていたので、結局こんな写真になってしまいました。


私が立ってる場所は身長よりも深くて、川底に転がっていた大きな石の上に立っているのですが、そんなところにまでドクターフィッシュが次第に集まってきて親指の先っちょを囓るので、内心で「おじさん早くどいてくれ〜、というか、ガイドさん、もう撮影粘らくていいよ!、あ! 流れで岩から落ちる!姿勢を保てない! 痛て!親指かじらないで〜!」という感じでしたが、そんな表情は一切写ってないので良しとしましょう。








私は腹痛が酷かったのですが、こんな水を2人で飲んでました。

まぁ、含まれてるのはタンニンでしょうからきっと大丈夫なのでしょう。



(って、書きながら改めてタンニンについて調べたら、なんと整腸作用があるのでした。どおりで一時的に腹痛が治まったわけです)








お〜、素晴らしい眺めです!







天然の岩なのに階段みたいになってます。









これは、ここでしか見られない光景だと思います。







ヴェアデイロス国立公園、世界遺産に登録されているにもかかわらず、ほとんどの日本人が名前すら知らない場所だと思いますが、本当に良い場所でした。

きっと、これから人気がでると思います。








続いて、月の谷。Vale da Lua












川の水によって削り取られた岩なのですが、北アルプスの残雪を溶けていった後の景色みたいです。











Vale da Lua(月の谷)とはうまいこと命名したもんです。









写真だとわかりにくいと思いますが、私が立っている場所から谷底まで5mぐらいあります。

川は急流ですし、落ちたらただじゃすまないでしょう。


この後、滝壺で泳いでリフレッシュ。

最高に気持ちよかったです。






続いてダイビングをしにサルバドールへ。(その距離、1350kmほど)









おーーーーーーっと!!!



珍しく轢き殺されたアルマジロじゃなくて、ちゃんと生きて動いてました。



慌てて車を路肩に停めて、アルマジロが居たあたりにカメラを持って走っていきます。



たぶん道路の2mほど下に広がる牧草地に逃げ込んだんだろうとあたりをつけて降りて行くと、「ガサガサガサ」とアルマジロが逃げていく足音が聞こえてきました。








足音を頼りに追いかけていきます。






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