ブラジルドライブ旅行記 01

目次




旅のきっかけ




前々から年末大ジャンプ(ドライブ旅行)は候補を南米方面に絞っていたので、9月頃に直感でブラジルに決めてエアチケットとレンタカーだけは手配してしまいました。


その後、ひとまず入手した「地球の歩き方」と「ロンプラ(キンドル版)」をパラパラっとめくって、「見どころはいろいろありそうだ!」と確認した後は、スイス旅行の後始末やらなにやらを優先させて具体的な計画も立てずに放ったらかしのままにしておりました。


12月に入ってからようやく重い腰を上げてブラジル関連の書籍(歴史、経済、政治、文化関連)をネットで数冊購入し、後は世界遺産指定地域を中心に立ち寄り地となりそうな場所の情報をネットやロンプラで調べつつ、行きたい場所の候補は上げつつも宿の予約などは一切取らずに過ごしておりました。


ふと気になって渡航にビザが必要か確認したところ、なんと南米大陸ではブラジルだけ必要だとのこと。


敵対国じゃあるまいしまさか今どき必要だとは予想していなかったので、慌てて領事館に出向いて申請手続きをしてきました。


申請はネットで事前に行えるなど便利な部分もあったのですが、勤め先の情報やら何やら予想外に事細かに書かないとダメな上に銀行の残高証明まで必要だったりして驚きました。

その理由は後で判明します。


申請と受け取りで平日の午前と昼(受け取りは12時から1時までのみ)に五反田の領事館に2回足を運ぶ必要があって大変でした。









洋服の青山の2階がブラジル領事館です。

北青山にあるらしいブラジル大使館と違って拍子抜けするような場所にありましたが、中の機能性の高さ(たくさんの人数を同時に捌ける具合)はさすがでした。







ビザ申請料は斜め向かいにあるブラジル銀行に出向いて行い、証拠の書類をもらってから領事館に戻るというスタイルです。




出発日が近づいてきたある日、そろそろ具体的な行程計画を立てようと自然系で代表的な見どころについて詳細な情報を調べてみたところ、


✕ イグアスの滝 (アルゼンチンに行った時にすでに見た)

◯ ボニート (ハイシーズンは乾季にあたる冬だが夏の雨季でも一応OK)

✕ レンソイス (雨季がシーズン。で、今は乾季!)

✕ パンタナール (乾季がシーズン。で、今は雨季!)

✕ エマス国立公園 (10月、11月の雨季の初めがシーズン。その時期以外の情報は無し)

◯ アマゾン (一年中OKだが道路が繋がってないので車ではマナウスに行けない)



とか、こんな感じだったので、とりあえずボニートにだけは行くことに決めて、後は適当に巡ることにしました。

大きな国だし、たぶん走りまわるだけでも十分楽しいはずです。


というわけで、ブラジル到着直後の最初の目的地をボニートにしたのですが、そうするとちょうど年末年始をボニートで過ごすことになりそうです。
ところが、そんな事情は他の観光客にとっても同じらしく、booking.comで確認すると年末年始の宿の空きがほとんど無くて、あってもバカ高な状態です。
仕方なしにキャンプ場の空きだけメールで確認しておき、あとはぶっつけ本番で行って宿を探すことにしました。(ネット上に掲載されてないローカルな宿が空いてるだろうという判断です。最悪レンタカーがあれば車中泊もできますし、キャンプ場もあるみたいですし)


何気なくサンパウロからレンソイスまでの片道の距離をGoogleMapで調べてみたら3000kmと出てきて、ここで初めてブラジルが超巨大な国だということを実感しました。
アメリカや中国よりちょっと小さいぐらいで世界5位の面積。日本の20倍以上だそうです。だいたい南米大陸の半分がブラジルだというのだから、すごい話です。

こうなると、地図上ではボニートに近いエリアをちょろっと見て回るぐらいしかできなさそうですし、このエリアの年末年始は雨期ということになり、急にテンションが下がってしまいました。



それでも気を取り直してパンタナール在住の日本人ガイドでテレビ取材なんかのサポートをされている湯川さんにフェイスブック経由でガイドをお願いしたのですが、残念ながら年末年始は閑散期なのでそもそも活動をされてないのと、調査で他の場所に行ってるということで、「もし、調査が終わっていてタイミングが合えば」という感じになりました。こちらもブラジルでの行動計画を決めていなかったので、こういうアバウトな約束は有りがたかったです。

しかも、その時に湯川さんからブラジルでのドライブ旅行についてアドバイスをスカイプを使って直接頂き、さらに出発直前になってこんなニュースとともに走るコースのアドバイスもしてもらって、大いに参考になりました。

2013年12月28日 ブラジルで大雨・洪水!40人死亡、6万人以上が避難!イギリスでも大嵐!アメリカでは大寒波と高温を同時観測!


ちなみに、スカイプで「初めまして」とお互い名乗った後の湯川さんの第一声は


「ブラジルをレンタカーで走るなんて、あなたもチャレンジャーですね!」


でした。(笑)


自分としては「あのケニア」を経験した後だったので「まぁ、ブラジルぐらいはなんとかなるだろう」ぐらいの気持ちではおりました。

しかし、現地情報をいろいろ調べてみたところ、やはりそれほど甘くはないようです。

交通事故死者、殺人と同規模=1割減でも日本の7倍超−ブラジル

ケニア同様、気をつけて走らないとダメそうですね。



出発2日前にはパッキングを済ませたまでは順調だったのですが、出発前日にネットで調べたデータをすべてタブレット端末に移しておこうとしたところでSDカードのトラブルにハマって時間を浪費してしまい(パソコンのUSB関連がなぜか元々不安定なのです)、結局3時間しか寝られないまま出発と相成りました。





12月28日(土)(1日目)





湯川さんから例の大雨のニュースがメールで届いていましたが、今あれこれ悩んでもしかたがないので、とにもかくにも出発することにしました。



道中のトラブル対応時間を確保できるようにフライトの3時間前には空港に着くように家を出たのですが、乗りたかったスカイライナーが満席で一本後ろにずらさざるをえませんでした。






驚いたのは一本後ろも満席寸前という混雑具合。


毎年この時期に成田から飛行機に乗ってますが、これは想定外でした。

早めに家を出ておいて正解でした。



ブラジルで荷物にならないように薄着で来てしまったのですが京成日暮里駅のプラットフォームはかなり寒く、前回夏にスイスに行った時は死ぬほど暑かったこと、さらにその前のケニアからの帰国時は大雪で酷いことになってたことをしみじみと思い出し、ここは両極端な気象条件を食らう場所だなぁと思いつつ列車を30分ほど凍えながら待ちます。




列車に乗り込んでからは順調に事が進み、何事も無く出国手続きが終わりました。

それもこれも、これまでの数々の失態から少しは学んだからですが。








久しぶりのボーイング747。


さすがドイツの航空会社、こちらも何事も無く定刻に離陸です。(10:25)


今回使用したルフトハンザ、全日空とのコードシェア便ですが残念ながら飯はいま一つでした。

全日空だと思って乗った人はがっかりしたことでしょう(笑)。



お隣の席の若い白人カップルはニュージーランド出身で現在世界旅行中とか。


私の隣に座っていた彼女さんが分厚いノートに日記を書きながら日本のマクドナルドのチラシや無印良品のレシート、泊まったホテルのレシート、あとは日本でしか売っていないのであろうキットカットの袋を糊で余白に丁寧に貼ってました。

日本の感想を尋ねてみたら、「もともと大好きだったし、実際に行ってみて本当に素晴らしい国だった」とのこと。


嬉しい限りです。



さて、フランクフルトまで11時間以上のフライトです。

時間はいくらでもあるので、持ってきたブラジル本を軽めのものから二冊読破しました。

これでブラジルの政治、経済、歴史、文化については浅く広く抑えられました。



後は、寝ないように頑張っていたんですが、さすがに3時間睡眠で本を読んでいたので、たまに寝落ちしたりしているうちにフランクフルトに到着しました。(現地時間14:00)








ドイツらしい機能性とデザイン性を兼ね備えた空港です。


今回アメリカ経由にしなかったのは、この時期は高確率で寒波に襲われあちらこちらの空港が閉鎖を食らう確率が異常に高いからです。(実際、今年も帰りのタイミングで封鎖になってました)









ここはドイツなのになぜにイギリス車?(たぶん懸賞の商品)



と、思いつつ、今一番欲しい車です。

かっちょいい!








本場のハーゲンダッツ。

と、この旅行記を書くまでハーゲンダッツは発音やら文字の書き方からしてドイツのお菓子メーカーだと思い込んでいたのですが、アメリカの会社だったのですね。

どおりでドイツバージョンは甘いわけです(日本で売られているものとの比較で)



乗り継ぎの保安検査でザックに入れていた超望遠レンズが引っかかり、別室に連れて行かれて専用機器による薬物チェックを受けました。

係員の対応自体はすごい丁寧で好感が持てました。



空港内のWiFi環境で(30分だけ無料)天気予報を調べたところ、ブラジルで唯一行こうと決めていた観光地のボニート方面が数日間雨の予報が出ていたのでどうしようか悩んだのですが、どうせ雨期ですし他に行きたい場所が思いつかなかったので、そのままボニート方面に行くことに決めました。


明日サンパウロには早朝に到着してすぐにレンタカーを借りて行動開始できるはずなので、何かトラブルがあったとしても1日で500kmぐらいは走れるだろうと予想して、サンパウロからボニート方面に向けて600kmほど走ったところにある小さな町のホテルにbooking.com※経由で予約を入れました。
(※スイス旅行時から気に入って使っている海外版の「じゃらん」とか「楽天トラベル」みたいなサイト。すごく使い勝手が良いです)

さらにボニートの宿も再度チャレンジしてみたのですが、良さそうな宿がすべて満室なのは変わらずです。一応キャンプ場はあるのですが、天気予報から考えて雨になりそうで、それはそれで気分が萎える話です。

まぁ、こればっかりは現地で探すしか手段が無さそうですね。



飛行機の乗り継ぎ時間は6時間ほどあったのですが、その間に猛烈な眠気に数回襲われました。
レストコーナーには仮眠を取るのにおあつらえ向きな足首までサポートしてくれる椅子が並んでいて誘惑に駆られたのですが、ここで熟睡してしまうと時差ボケしたままブラジルに到着してしまうので、ぐっとこらえました。
(堪えるも何も椅子が大人気でなかなか空かなかったというのもありますが)



そうこうしているうちにサンパウロに向けて飛び立つ時間になりました。(20:00)



飛行機はTAMエアーの機材(コードシェア便)でボーイング777。

ブラジル仕様なのか、座席間隔がルフトハンザよりも窮屈でした。


お隣の席は若い白人男性二人組。話している言葉からして、たぶんドイツ人です。


前の座席には慎重190cmはあろうかという巨漢のニューハーフの方。

前も横もガタイの良い人で、座席の前後間隔が狭いことも加わって、えらい圧迫感を感じながらのフライトでした。


逆に期待していなかった飯はまずまずでした。

特にチーズは美味しかったです。




12月29日(日)(2日目)






サンパウロには現地時刻の早朝到着予定なので、眠気に任せて数時間寝ました。




ふと目が覚めて窓から足元の景色を見てみたらヨーロッパ上空では夜景が輝いていてすごかったのが、ブラジル上空ではほとんど街明かりが見えてきません。

最初は曇ってるからかと思ったのですが、たまに街明かりがポツポツ見えてるところからして、どうやら単純に人口密度が低いのだと気が付き、ドライブがどんな感じになるんだろうと不安と期待の気持ちが入り交ざるのでした。







こうやって人工衛星からの合成画像を見てみるとアフリカやオーストラリアのアウトバックよりはマシなんですが、やはりブラジル中央部は光が少ないみたいです。




そして、フランクフルトから12時間ほどのフライトで、定刻通りにサンパウロ国際空港に到着しました。(5:10)


なかなか順調な滑り出しです。






サンパウロ国際空港、なかなか年季の入った空港です。



外は天気予報通り雨模様でがっかりです。

雨期に来てしまったのでこればかりは仕方がありません。

ニュースで見たみたいに道路が冠水して走れないとかじゃなきゃいいかと開き直るしかなさそうです。



入国審査では日本でのビザ取得が大変だった分、何を尋ねられるでもなくあっさりと終了しました。



何をするにしてもお金が必要なので、まずはATMでお金を引き出しておくことにします。


早朝夜間取引ということで1回300レアルまでという制限があって(1レアル44円〜45円、300レアルはだいたい13500円)、当座の現金として600レアル(300レアルを2回で27000円ほど)引き出しておきました。



さらにスマホ(新しく買ったNexus5、シムフリー機)をネットに繋げられるようにと携帯キャリアショップを警備員のおじさんに場所を訪ねて訪問したのですが、、、








見つけたショップの中には店員だか掃除担当だかわからない風体のおばさん一人しか居らず、プリペイドCHIP(日本で言うところのSIMカード)は扱ってないとのことでした。(英語が通じないので、雰囲気でそう解釈しただけですが)


まぁ、Chipはショッピングセンターなんかで簡単に手に入るって話なので、後で手に入れるということでOKでしょう。


続いてレンタカーオフィスに案内看板に従って向かうと、AVISなどの大手の会社がひと通り揃ってる中で私が予約していたThriftyの受付が見当たらなかったので、AVISレンタカーの若い女性従業員に場所を尋ねてみたところ、「送迎が必要なので呼んであげますよ」と電話をかけてくれました。(さすがにレンタカー会社の受付では英語が通じました)


他社の顧客なのになんと親切なんでしょう。




それから待つこと15分、、、






制服を着たスタッフらしき人が迎えに来てくれたので、その人について行って専用のマイクロバスに乗り込み、レンタカーオフィスまで送ってもらいました。



マイクロバスに乗り込むとき、ふとした思いつきでスマホアプリのGPSログ機能をONにして、どこにレンタカーオフィスがあるのか返却時用に記録を取っていたのですが、これが想像以上に空港から遠くて道順が複雑だったので、我ながら気を利かせておいて正解でした。



さて、レンタカーオフィスに到着しました。(6:30)






今回借りた車はフォルクスワーゲンブラジルのVoyage(ボヤージュ、日本語で航海)という車です。
小さな傷が一ヶ所のみで8500kmほどしか走ってないピカピカの車です。


フロントマスクは最新のゴルフそっくりなんですが、全体のシルエットが小型のセダンにありがちななんともおじさん臭いデザインです。

すぐ隣に停まっていた兄弟車でハッチバックタイプの「GOL」のほうがかっこ良かったのですが、荷物を泥棒から目隠しできるという点ではセダンタイプのほうが有利なので、そのまま注文付けずにVoyageを借りることにしました。
(この時はVoyageとかGOLがフォルクスワーゲンブラジル生産の現地限定車だとは知らず、GOLはゴルフの事かと勘違いしておりました。だいたいサイズ的にはポロぐらいの大きさなのですが)



オフィスでの貸出手続きは南米国家なのに意外にちゃんとしていて(偏見入り)、スペアタイヤに空気が入ってるかだけでなく工具まで指差し確認してくれました。


さらにステレオの使い方まで丁寧に教えてくれたのはこれが初めてかもしれません。
(この時、どうせ使わないだろうと聞き流していたのですが、後で使いたいと思った時に使い方がわからなかったので、ちゃんと聞いておけばよかったと後悔しました)


あと、ネットで申し込んだ時にフルカバレッジで予約していたかと思っていた車両保険が実は入ってないということに最終確認の時に気がついたんですが、訂正のために最初から手続きをやり直すのが面倒くさくて、そのままにしてしまいました。


まぁ、オーストラリアの時みたいに派手に壊しても「そんな悪路を走ったあなたが悪い」ということで保険が一切効かなかったこともあれば、ケニアやコスタリカの国立公園で灌木で付けた小さな傷ぐらいでは何のお咎めも無かったことを思い出して、2週間分の保険代や免責条項まで考えると入ってなくてもそんなに変わらないかと思いました。


さて、これが吉と出るか凶と出るか。


ちなみに、この車はフレックス燃料車だそうで、燃料はガソリンでもエタノールでもどちらでもOKだとのこと。

ブラジルではエタノール燃料で車が走っているというのは知ってましたが、それは専用車があるという話だと思っていて、両方使えるフレックス燃料車というのは存在すら知りませんでした。

英語力に自信がないこともあってエタノールとガソリン、いつでも自由に給油して良いのか何度も確認してしまいました。

フロントのお姉さん曰く、今Voyage号にはエタノールが入っているんだそうです。


契約書のサインも済ませてひと通りの手続きが終わり、スマホをダッシュボードに固定して現在地と日本で作成しておいたボニートまでの道順を表示させて準備完了です。


ちなみにボニートまでは約1200km。東京から熊本まで走るぐらいの感覚です。


本日はほぼ中間地点のプレジデンテプルデンテ(Presidente Prudente)という街に宿をおさえてあるので、まずはそこまで走ることになります。




では、曇天ではありますが、張り切って行ってみましょう!(7:00)







って、まず、高速道路に乗るところからして迷いまくってるんですが・・・



まさか、こんなところで躓くと思いませんでした。


こんな時にGoogleMapナビが使えれば・・・

そういう意味ではGoogleMapナビを使えるようにするために空港でスマホのプリペイドCHIP(SIMカード)が手に入らなかったのが、今思えば実に痛かったです。
(実はフランクフルト空港でナビゲーションを開始状態にしてサスペンドさせていたタブレットが手元にあったのですが、この時はすっかり存在を忘れておりました)



あと、左ハンドルのMT車は慣れるのに毎回少し時間がかかります。

これまでに何度か運転してますが、まるで仮免許取りたての時のように「右車線走行で、えーっと3速はこっちか」みたいな感じになってしまうのです。

というのも、左ハンドル車でMTを操作すると、体が覚えてる動作と真逆になってしまうのです。

右ハンドル車でも左ハンドル車でも左上が1速なのは同じなのですが、無意識に操作すると「体から離れる方向に倒して前に入れると1速」と動作で覚えてしまっているので、ついつい右手でレバーを向こうに倒して1速に入れようとして、「あ、これは5足だったか」って、いう感じになっちゃうのです。

それでもしばらく運転してると慣れてくるのですが、この時はのっけから道に迷っていたせいで、現在地や進みたい方向の確認やらブラジルなりの交通ルールや慣習の習得も同時進行で、一人でドタバタしておりました。


そんな状態のまま15分ほど北へ南へ東へ西へとUターンを繰り返して、なんとかかんとか高速道路に乗れました。



ふぅ、やれやれです。



ところが最初の分岐でいきなりの選択ミス!

西に向かうつもりが東に走り始めてしまいました。



幸いすぐにインターチェンジが登場したので一度降り、すぐにUターンして高速に戻って事なきを得ました。



というわけで、ようやく目的地のボニートに向けて走り始めました。









高速道路の制限速度は110kmの表示。

これなら快適に走れそうです。



パンタナールでガイドをされている湯川さんから「ブラジルは運転荒いから気をつけて」とアドバイスを受けていたのですが、実際の印象としては日本の中では運転が荒いと言われている名古屋、大阪レベルです。









つまり、たしかに一部の車の運転マナーは良くないのと(左車線の煽ってる車など)、関東圏みたいな譲り合い文化は一切無いのですが、ケニアの都市部程マナーは酷くはないので、これならまったく問題無しのレベルです。



とはいえ、事前に調べたデータでは日本の7倍という話だったので、まだ気は抜けません。



ちなみに帰国後にもう少し調べてみたら、こんなデータが出てきました。

             ブラジル      日本
年間事故死者数   3万人   5千人  日本の6倍
死者数/車数       1090人   67人  日本の16倍
(車百万台あたり)

どういう指標だったかは忘れましたが、ケニアは日本の40倍だったので、やはり「ケニアよりはマシ」というレベルのようです。



さて、Voyage号ですが、高速道路を走る分には特に問題がなく、長距離の行程も難なく進めることが出来そうです。

ただし、運転していて楽しい車では無いです。

フォルクスワーゲンだからってことで、期待したレベルが高すぎたのかもしれません。

エンジンパワーはちょいと足りないですが、これがエタノールで走っているのだと思うと、感慨深いものがあります。

この時は知らなかったのですが、実はこのVoyage号はリッターカーでした。

どおりでエンジンが少し非力なわけです。

あと、フレックス燃料車ではエタノールでもガソリンでも対して出力が変わらないように燃費で調整されてるらしいです。(ガソリン時72馬力、エタノール時76馬力)








えらい細長い高層マンションですね〜。


地震とかは大丈夫なんでしょうか?
(後で現地の人に聞いたら、まず起こらないんだそうです)








立体交差もけっこうあります。


サンパウロは想像以上に近代的な都市です。









そして、高速道路はすさまじい車線数で、下り方面だけでも高速(今走ってる道路)、準高速(右側)、市街地道路(さらに右側)が片側3本走ってます。


さらに左側の大きな川を挟んで反対側に逆向き車線が3本走ってるので、普通の道路が6本平行して走っている状態です。


日本でもさいたま新都心あたりで高速と国道が平行して走ってる場合はありますが、あれのもっとすごい版です。









いや、しっかし、レーダー取締機が多いですね〜。


こんな感じで予告看板が出てるので、知らずに撮られるってことにはならないと思いますが、本当に頻度が多いです。

事前に聞いてはいましたが、これほどとは思いませんでした。







ちょっと写真がブレブレですが、これが本体。

けっこうコンパクトです。



予告看板が無かったら、気付かずに通り過ぎそうです。

制限速度表示の見落としに気をつけなければ・・・




その02へつづく