ブラジルドライブ旅行記 07

目次









あ! 看板があった!


ナイス判断!(自画自賛)



なるほど、MS-306号線をチョイスし続けてコスタリカの街はショートカットしても良かったわけですね。


とりあえず、これで一安心です。









一安心ついでに先ほど購入した調理パンをパクつきます。





うーむ、味は普通、、、そして、量がめちゃくちゃ多い。。。



まぁ、余らした分は夕飯の代わりにもなるからいいか。










おっと、ここで右折ですか。


残り20km、全部未舗装路ってことですかね?










さて、道の荒れ具合はどんなもんでしょう?





ふむ、道の状態も悪くないですし、国立公園に到着できそうな実感が湧いてきて、テンションがだんだん上がってきました。











手付かずの自然が残ってる国立公園の側ですが、周囲はまだまだ畑地帯が続きます。


農業用のトラックとかが普通に走ってます。











うーむ、雲行きが怪しくなってきました。


あと、もう少し持って欲しいところです・・・












巨大な車輪のこの車はトラクターでしょうか?











広大なサトウキビ畑にて記念撮影。



日本ではまずお目にかかれないこんな風景に出会えるから海外ドライブは止められません。










エマス国立公園に関する看板が途中に立っていたので車のスピードを緩めたのですが、何が書かれているのかさっぱりわかりません。


とりあえず先ほどの交差点から20km走ってませんし、ここが入り口じゃないことだけは確かです。










大豆畑になりました。


その向こうには積乱雲がスコールを降らせています。


幸いエマス国立公園は左側にあるので問題無しです。







お、猛禽類の鳥が居ますね。











カンムリカラカラ(Caracara plancus

めったに使わない超望遠レンズの練習も兼ねて撮影してみました。(15mぐらいの距離)



ハヤブササイズの鳥ですが、なかなか凛々しい面構えです。











とても臆病で、すぐに飛んでいってしまいました。











先ほどの交差点から30分ほどでエマス国立公園のゲートらしき場所が見えてきました。(14:40)

ついに到着です!












ちなみに、現在地はここです。


「そんなの、わかるかぁ!」って場所です(笑)





それはともかく、いやぁ、良かった良かった。






って、なんか入り口に鎖がかかってるんですが・・・・



嫌な予感がしつつ車から降りて中の様子をうかがってみると、レンジャーの格好をした若い白人男性が中に居たので声をかけながら、鎖をまたいで中に入りました。



鎖がかけられていたので今日は入れないのか尋ねてみたところ、どうやら返事の雰囲気からして、今日はすでにクローズされてしまったようです。



これはマズイ!



当然のようにここでも英語は通じず、スマホの電波が届くわけがないので翻訳アプリも使えない状況の中、自分が日本から来て、どうしても今エマス国立公園に入りたいのだということを全身を使って情感を込めて訴えてみました。


そして、それに応えてレンジャーさんが何やら説明してくれたのですが、これまた何を言ってるのかさっぱりわかりません。


そんなお互いに何を話しているのかわからない会話のなかで、レンジャーさんが首からぶら下げていた顔写真付きのIDカードを指さした時、「ここに入るには自分みたいなレンジャーをガイドとして雇う必要がある」と言ったのかと解釈して、「ガイドは雇ってないから、あなたがガイドをしてくれないか?」と頼んでみたところ、返事の代わりに紙にものを書くジェスチャーをしたので、車の中から紙とペンを持ってきて彼に渡しました。


書いてくれたのは以下の文章。


voce pode ir ate a sede e voltar sem guia e tambem pode falarcompessoas que estao la.
(実際にはsedeのところはcedeと書いてるように読めるのですが、google翻訳の「もしかして機能」によるとsedeが妥当との判断だったので、勝手にそう書き換えてます)


せっかく書いてもらったのにこの時はさっぱり意味がわからなかったのですが、翻訳ソフトでは以下のとおりとなります。


You can go to the office and back without a guide and can also talk to people who are there.
(事務所(入り口から車で20分ほど中に入ったところ)までガイド無しで行って帰ってくるのはOKで、そこにいる人に相談できるよ)


というアドバイスだったみたいです。


説明の時に名札を指さしたのは、後に同じことをした人の行動パターンからして「CPF」(国民番号)が必要みたいなことを言ってたか、同じような名札をつけた人が事務所に居るという説明だったんだと思います。


いずれにせよ、この時は書かれた文章をいくら眺めてみてもまったく意味がわからずポカンとしていました。

するとレンジャーさんが入り口にかけられていた鎖を外してくれたところで中に入る許可が降りたんだとようやく理解し、すぐに何時まで国立公園内に入っていて良いのか、筆談で確認してみました。


結論としては16時半まではOKとのことです。(今15時過ぎなので事務所まで行って、ちょっと相談して帰ってきてOKという話しだったんでしょう)


中に入るOKが出たことに気を良くして「キャンプセットを持っているので今晩泊まってよいですか?」と筆談で確認してみると、それはダメとのこと。

それでも、鎖がかけられていた時点で入ることすら諦めていたところに、たとえ1時間ちょいでもOKが出ただけでもめっけもんと思い、ありがたく入らせてもらうことにしました。




では、いざエマス国立公園。







いやぁ、辿りつけた上に、中に入れて良かった!











なるほど、セラードというのは開墾前はこんな景観だったんですねぇ〜!



こんな景色がかつて日本の数倍の面積に渡って広がっていたんだと感慨に浸ります。











アフリカの国立公園みたいに動物がたくさん密集して生息している地域では無いようですが、あわよくばオオアリクイを見てみたいと左右に視線を送りながらゆっくりと走っていきます。(制限速度は40km)











灌木と蟻塚が登場するという景色が続き、ひと気はまったくありません。

なんせ入り口に鍵がかけられていたぐらいですから、誰ともすれ違いません。

大晦日の世界遺産なんですけどねぇ。





程なく事務所らしき建物が見えてきて、先ほどレンジャーさんが言っていた川も見えてきました。


しかし私は文章に書かれている内容を理解していなかったので、事務所は素通りしてしまいました。


もし、事務所のスタッフと話をしていたら違った展開もあったかもしれないので、今思えば実にもったいないことをしてしまいました。









たぶん、先ほどレンジャーさんも筆談で川のことを説明していたので、普通のツアーではこの川の水を飲みに来る動物を観察するんだろうと予想し、しばらく川の近くで待機してみたのですが、動くものの気配すら感じなかったので、結局時間の許す限り先に進むことにしました。











赤土の道路に緑の灌木地帯に無数に浮かぶ雨期の積雲。

なんと印象的な景色なんでしょう。










16時半に入り口に戻れるように、30分走りきったところでUターンするというルールだけ決めて、さらに奥へ奥へと進んでいきます。











分岐が登場しました。

きっと何か意味のある枝道なのでしょうが、こんなところでトラブルを起こすわけには行かないので、そのままメインロードを選択します。











ふむ、そろそろUターンしなきゃダメか・・・




しかし、どこまで走っても車1台分の道幅しかなく、Uターンできそうな広場がさっぱり無かったので、Uターンするのにえらい苦労しました。


おかげで30分走った地点でUターンするつもりが35分ほど走ってしまいました。









再び先ほどの川まで戻ってきました。(橋の上で記念撮影)




帰りは予定より超過した時間を取り戻すために、道路脇の動物を探すこともせずにきっちり時速40kmで走っていたのですが、大きめのハンプ(バンプの巨大なやつで、高さ1m以上あります)を減速せずに乗り越えたら、予想外に車をジャンプさせてしまい、着地時に「ガン!!!」っと、えらい衝撃を感じたところで「こりゃ、マズイ」と気が付き、以降ハンプでは時速20km以下まで速度を落としながら走って行きました。




ゲートに近づいたところで時間を確認すると、16時30分まで少し余裕があったので、再びスピードを落として観察モードに切り替えました。








とても不思議な見た目の植物です。


セラードには1万種類の植物が生えており、その半分は固有種なんだとか。









これが巨大な蟻塚です。


日本のテレビ番組でも紹介された雨期のはじめに光り輝くやつです。




蟻塚の撮影を終えて車に戻ると、左前のバンパーが妙に外に膨らんでるのが気になったので確認してみました。






げ! フロントバンパー割れてるじゃん!





そっか、さっきジャンプして着した時にバンパー地面にぶつけたんだ・・・・



ありゃりゃ、やっちゃったなぁ〜。こんな時に限ってフルカバーの保険に入ってないし。


こりゃぁ、あとで補修しないとダメですね。


ちょっと急いだ代償がこれかぁ、、、、





とほほ・・・





そして、軽い失意のまま16時30分ちょい前にゲートに到着し、レンジャーさんに帰ってきたことを報告しようと探したのですが、姿が見当たりません。


ゲートのところには小さな建物が3つほどあるのですが、そのどれにも人が中に居る気配はなく、先ほど置いてあったバイクも無いのでたぶんどこかに出かけたか自宅に帰ってしまったのでしょう。



入り口の鎖は再びかけられていましたが、柱のフックと鎖の間に付けられた南京錠が開いた状態になっていたので、これを外して出てくれってことみたいです。


というわけで、南京錠を外してひとまず車を外に出し、再び同じように南京錠を開いたままフックと鎖のつなぎに使おうと思ったのですが、何度試しても南京錠が外れてしまいます。



あれ? どうやって着いてたんだっけ?



何度試してもダメだったので、結局南京錠を閉じる形で鎖をかけてしまいました。

まぁ、本来は南京錠を閉じてるはずなので、これで正解ですよね?


レンジャーのお兄さん、ありがとう!




可能ならエマス国立公園近くに宿泊して明日も訪問しようかと思っていたのですが、入り口でさっぱり話が通じなくて入れただけでも奇跡に思えたのと、1時間走って動物を何も見つけられなかったので、結局次の目的地に向かうことにしました。


今思えば、本当にもったいないことをしました。

(奥に行けばオオアリクイに会えたかもしれませんし、他の方の写真を見ると、もっと蟻塚がたくさん立っている不思議な景色の場所もあります。まぁ、これは蟻塚が光るシーズンにリベンジですね)








ちなみに次の目的地は(2)のギマランイス高原という場所で、ここから560kmほどのところにあります。


今からそこまで辿り着くのは不可能なので本日はどこかに宿泊しなければならないのですが、途中ちょうど良い場所に大きな街は見当たらず、どこかの小さな町で適当に宿を探す必要があります。

唯一近くの街として名前が表示されているのはミネイロス(Mineiros)ということになるわけですが、これまた少し遠回りしないとたどり着けません。

とは言え、それ以外に良い案も浮かばなかったので、とりあえずミネイロスに向けて出発することにしました。





さて、まずは未舗装路を20km走ってMS-306号線まで戻らなければなりません。




コンゴウインコのペアが頭のすぐ上を飛んでいき、相変わらず綺麗だなぁと見とれていたのもつかの間・・・









道が水に濡れてドロドロになってました。


行きとえらい違う光景です。









その08へつづく