ブラジルドライブ旅行記 25

目次










官庁街を抜けていきます。











なかなかおしゃれなデザインですね〜。











この辺りはオフィス街でしょうか。











翼にあたる居住区エリアに入ったのですが、左右に平行して道路がたくさん走ってる上に植栽が多くて幹線道路から団地が見えませんでした。


住んでる人は静かな環境で暮らしやすいんでしょうね。










ファベーラ(スラム)があるって聞いていたので探したのですが、全然見つかりませんでした。










植栽の切れ目にちらっと見えた居住区。


ちょうど日本でかつて作られたニュータウンそっくりです。





というわけで、ブラジリアの街中から出てしまいました。








ブラジリアのパトカーは目立つ黄色ですね〜。











珍しく町外れの警察でちゃんと検問やってるなぁと思ったら、左車線の車(追い越し車線)の車は全て止められました。

つまり私の車もです。


悪いことをしているわけでも無いのに、ケニアの警官の件や「もしかしたらアメリカみたいに一人乗車で追い越し車線を走っちゃダメだったのかも」と、ちょっと緊張したのですが、若い女性警官がポルトガル語で何やら笑顔で説明してくれ、最後にパンフレットを渡してくれました。


パンフレットの雰囲気からして交通安全運動週間だったみたいです。



そう言えば、今日はネズミ捕りもやってましたしね。








というわけで、ブラジリアから北に向かい、GO118号線に入りました。


入ってすぐにガタガタ道が続いて、「こりゃ、大変だ!」と思っていたのですが、すぐに道の状態が良くなって一安心です。









ゆるやかな丘陵がどこまでも続き、気温の高さを除けば北海道を走っているような感じです。


レーダー取締機も無ければトラックも少ないので、かなり快適に走れます。









最初に見つけたガソリンスタンドに立ち寄り、炭酸水とアイスキャンディを購入しました。


炭酸水は英語の「with gas」で通じたのですが、値段が聞き取れなかったので適当に財布からお金を出そうとしたところ、店員のお姉さんが気を利かせて電卓を使って「4.25」という数字を見せてくれたので、10.25レアルを支払いました。(190円)


車に乗ろうとしたら年配の女性が声をかけてきたので話を聞いてみると、ハンカチ売のおばちゃんでした。


やんわりと断ってから車を発進させます。








うーむ、着色料たっぷりですね。











日本で売っているものと同じ味で美味しかったのですが、予想通りバーと同じぐらい舌が紫に染まってしまいました。










その後も走りやすい道を気分よく走っていきます。



魔法瓶には炭酸水を入れたので、相変わらず蓋を開く度に勢い良く「ポン!」と音がして心臓に悪いです。









北海道なんかでよく見かける公務員住宅みたいな建物が並んでました。

ブラジルみたいな国土の広い国にもこんな建物があるんですね。









延々と畑地帯のど真ん中を走っていきます。










お、小さな丘とカーブだ。

珍しい!




途中の小さな街(サンジョアンダアリアンサ Sao Joao da alianca)で早めの給油をすることにしました。



ちなみにこの辺はガソリンスタンド(というか、街)が少ないので、ここのスタンドは大人気で順番待ちをさせられました。






隣のトラクターのタイヤが大きいこと、大きいこと。

この角度から見ると、左前のバンパーが気持ち外側にひん曲がってしまってるのがわかります。



窓ガラスに虫の死骸がたくさん付いていたので、自分でブラシを持ってきて洗っていたら、スタンドのお兄さんがジョウロで水を流してくれました。


ついでにリアのブレーキランプも綺麗にしてくれたシーンを撮影したのが上の写真です。



ポルトガル語で「満タン」を意味する言葉で、これまで何度も聞いて耳コピーした「コンプラータ!」で、オーダーできるようになりました。

315km走行で35リットル、74レアル(3300円)なり。

エアコン使いすぎでリッター10kmを切っちゃいました。



さて、行きますか。




こんな小さな街にもピザ屋があるところを見ると、どうやらブラジルではピザが大人気のようです。


もしかしたら英単語で私にも読めるので目につくだけかもしれませんが。








トウモロコシ畑に防風林。

やはり北海道みたいな景色です。











ありゃ、積乱雲ですか。

でも、進行方向とは違う方角なので今日は大丈夫でしょう。











その後もひたすら畑の中を走っていきます。











延々と走っていきます。











そっか、あの宅配車みたいな車、路線バスだったんだ。











オーストラリアやアフリカなんかでよく見かけた台形の土地が見えてきました。


そろそろヴェアデイロス平原国立公園に近づいてきたのでしょう。











というわけで、本日の宿を予約したアウトパライーゾ(Alto Paraiso de Goias)の村に到着しました。


そう言えば、エマス国立公園近くにもパライーゾという地名があったなと気が付き、後で翻訳ソフトで調べてみたら、「楽園」(パラダイス)という意味でした。


Alto Paraiso de Goias」は、「ゴイアス高原(高地楽園)」みたいな地名なのでしょう。











GoogleMapナビのおかげで迷うこと無く宿に到着できました。
(17:00)

今回はGoogleMapに登録されている場所が正確で助かりました。



受付には40代か50代ぐらいの女性の方(マリーナさん)が居て、観光地なので英語が通じるかと思ったのですが、ここもダメでした。


booking.comによると、ここの宿は旅行代理店も兼ねてるらしいので、ここで明日のガイドを雇うつもりでいたのですが、英語が通じないんじゃどうにもなりません。









しかし、幸い(というか、booking.comで予約ができる宿ならどこの宿でも)ネットが通じるPCが受付カウンターに置いてあるので、Google翻訳を使って相談してみました。

写真はちょうど彼女が誰かに電話をかけてから「英語が話せるスタッフが後から来るから待ってて」って打ち込んだところです。



それに、「OK」、と答えつつ、せっかく翻訳サイトが使えるので、そのまま英語であれこれ質問してみました。







壁にいろいろな散策コースの写真が貼ってあったので、彼女のおすすめのコースを教えてもらいました。


マリーナさん曰く「Parque Nacional Saltos」(国立公園の滝)と「Vale da Lua」(月の谷)がおすすめとのこと。


1日で2つとも回れるか尋ねてみたところ「体力があれば」ということだったので、きっと大丈夫だろうと判断して2つとも申し込むことに決めました。

だてに普段から20kg近い重りを担いで生活してませんからね。


ちなみにガイド料金は丸1日拘束で150レアル(6750円)とのこと。


たしかロンプラに半日ガイドで100レアルって書いてあった気がするので、妥当な値段と判断して即OKしました。








先に荷物を部屋に置いてきたら?という話になり、若い男性スタッフの案内で宿泊部屋(コテージ)に移動します。


赤いTシャツはこの宿のユニフォームのようです。


車は中庭が駐車場になっていて、そこに停めました。









1泊80レアル(3600円)。
観光地ですから、まぁこんなもんでしょう。


部屋で荷物をほどいたりしていたところ、赤いTシャツを着たヒッピー風の髭を生やした長髪の若い男性スタッフがやって来て流暢な英語で話しかけてきました。


マリーナさんが「後で英語が話せるスタッフが来る」と言っていたのは彼の事のようです。


しかし、すでに明日のガイドの予約も出来たので彼と話すことも無いなと思っていたのですが、明日の集合時間(午前9時)やら服装などの説明をしてくれるので、もしかしたら、、、と、思い、


「もしかして、あなたが明日ガイドをしてくれるんですか?」


と、尋ねてみたところ


「そうですよ」


と、答えたところでようやく話しかけられた理由が理解出来ました。



改めてお互い自己紹介しました。


このガイドをしてくれる若い男性の名前はマテウスくんです。


後で聞いたらオフィシャルのガイド免許を持ってないんだそうですが、まぁ、私としてはちゃんとコースを歩ければ良いわけで、しかもガイドさんが英語を話せるなら、なおさら助かります。


念のためと思い、受付に移動して壁に貼ってあったコース一覧を見ながらマテウスくんのおすすめコースを尋ねてみたところ、「Parque Nacional Saltos」と「Cataratas dos Couros」とのこと。どちらも景色が最高で彼のお気に入りのコースなのだとか。


前者はマリーナさんがおすすめしてくれたコースと同じだったから良かったのですが、後者は意見が別れた格好になったのでどうしようかちょっと迷ったのですが、マテウスくん曰く、彼のお気に入りのコースは両方共似た感じということだったので、当初の予定通り「Parque Nacional Saltos」と「Vale da Lua」の2コースをオーダーしました。


あと、ロンプラにも掲載されていてマテウスくんもおすすめのコースとして「Parque Nacional Canions」というのもあったのですが、ここにはCanion1とCanion2と2つの渓谷があって、今日現在川の水が溢れてCanion1がクローズドになっているとのことだったので、ここは迷わずパスしました。


「明日一日で2つのコースを歩くのはちょっと大変だけど大丈夫ですか?」


と、尋ねられたので、


「日本で登山してるから大丈夫!」


と、大見得を切ってしまいました。

これで一本目のコースでバテてたらかっこ悪すぎて目も当てられません。

まぁ、ポスターの説明にも「ハードなコース」と書いてないので大丈夫だとは思うのですが。




さて、ガイドさんとも先に会えていろいろ確認できましたし、これで明日の準備は完璧です。



では小腹も減ったし、夕飯でも食べに行きますか。



マテウスくん曰く、街の中心部は狭く、宿から歩いていける範囲に全て収まってるということなので、軽く散歩がてらレストランを探してみることにしました。







途中で見かけた摩訶不思議な壁画をメモ撮影。



早速レストラン風の建物があったので中に入ってみたところ、椅子が机の上に上がっていてまだ営業開始していない様子でした。

おみやげ屋さんを併設してるだけあって英語が通じたので営業時間を尋ねてみたら、夜8時からとのこと。



うーむ、ブラジルの夜は遅い・・・



他のレストランも同じような状況で、どこもおみやげ屋さんぐらいしか営業してなかったので、一旦宿に戻りました。



各部屋の前にはテーブルと椅子が置かれたテラスみたいなスペースがあったので、そこにタブレット端末を持ち込んで明日の予習をしながらレストランがオープンするのを待つことにしました。



ふと気が付くと、周囲を蚊が飛んでいるのに気がついたので蚊取り線香を焚いて
足元に置いておきました。



部屋にはエアコンがありませんでしたが、テラスに居るとかなり涼しいです。

というか、むしろ少し肌寒いぐらいです。

(この時はまだアルト(高い)という単語の意味を知らなかったので、自分がけっこう標高の高いところ(標高1272m)に居るということを知りませんでした)




椅子に腰掛けタブレットの画面を眺めていたら、1匹の蚊が目の前に「プイーーーン」と飛んで来たので、勢い良く
両手で叩きました。








しまった!

メガネを叩いちゃいました!!(しかも、蚊は叩き損ねました)




蚊を叩き殺すのが上手になったと調子に乗っていたらこのザマです。




幸い、こんなこともあろうかと予備のメガネは持ってきていたので、そちらに切り替えました。
(さすがに蚊を叩き殺そうとしてメガネを壊すとは予想してませんでしたが)



予備のメガネはネットショップで購入した安物(2000円ぐらいで購入)なのですが、購入時にドライブに便利かと度を少しキツメに設定していたので、メガネをかけたままタブレットの画面を見ようとしたら焦点が合わなくて、否が応でも老眼が進行していることを再認識させられるのでした。


はぁ、歳をとるって嫌ですね〜。


とほほ。。。




あと、安物で度がキツイ分世界が小さく見えるので、明日のトレッキングの時に距離感覚が狂って躓いてすっ転ばないようにしないとな、と思いました。




まぁ、こんな小さなトラブルもありましたが、それでも気分的に余裕があったので、日頃お世話になってる方々に一斉に「あけましておめでとうメール」を出しました。



そうこうしているうちに夜の8時を回ったので、夕食を求めて再び外に出かけました。



もしかしたら、少し遠くに良いレストランがあるかもと思い、今度は車で探してみました。









その26へつづく