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早速移動開始です。(移動距離は300kmほど)

いやぁ〜、晴れてると気分爽快ですね!
海外ドライブをしているなぁと感じる景色が続きます。

ん? 雲が増えてきましたかね?

ありゃりゃ、本日も積乱雲ですか・・・

この旅史上一番洒落にならないレベルの豪雨に巻き込まれました。
ワイパーが役に立たないレベルです。
国立公園近くのブルックスの街でガソリンを入れたのですが、屋根付きのスタンドでも雨を防ぎきれない大雨でした。

その雨の中を無数の渡り鳥が南を目指して飛んでいきます。
ブルックスの近郊にあるキャンプ場にお世話になるつもりで居たのですが、実際に行ってみたらスコールで地面が泥水だらけになっていた上に蚊の襲撃を受けたので(それで料金$20)、結局適当な場所で車中泊することにしました。
セーフウェイでチャーハンと惣菜の鶏肉を購入し(朝食用)、車中泊ポイントを探したのですが、このあたりで車中泊をする場所を探すのにえらい苦労しました。
(畑へと続く砂利道のドン付きで一晩を過ごしました)
8月17日(日)
朝6時に起床。
ここ数日、夜中は天の川が見えるぐらいの快晴なのですが、朝になると霧や薄雲が広がる天気が続いています。

国立公園内にある展望台の駐車場へ移動。

まぁ、こんな天気でもドラマチックな朝焼けが拝めるので良いのですが、今日は屋外プログラムに参加するので、なんとか晴れ渡ってほしいものです。

この旅で初めてまともに見た朝日です。
朝食用のセーフウェイのチャーハン、激マズ!
二度とセーフウェイの惣菜は食べないと密かに誓いました。
開館時間の8時半にビジターセンターの受付に顔を出してチケットを受け取り、9時半に始まるプログラムに参加しました。
私が参加したツアーは「Great Badlands Hike」というもので、「地球の歩き方」で紹介されていた「CentrosaurusQuarry Hike」よりも、さらに長距離を歩くプログラムです。逆に「」でも自信がない人は全年齢対象の「FossilSafari」というプログラムに参加すれば、歩く量は一番少ないと思いますし、「Explorer's BusTour」という歩かなくても良さそうなプログラムもあります。さらに、「6人まで限定ガイド付きリアル発掘($165)」とかもあります。(毎日は開催してないので、残念ながら申し込めませんでした)
ちなみに午後は「Centrosaurus Quarry Hike」を申し込んでいます。

プログラムに関係なくすべての参加者が9時半に建物前に集合し、ここで申し込んだコースごとにグループを分け、簡単な自己紹介(どの国から来たか)をしてからバスに乗り込みます。
一般車両は進入禁止の道を15分ぐらいバスに揺られてスタート地点に到着すると、ここからガイドさんを先頭に歩き始めます。

目の前にはバッドランドの荒涼とした景色が延々と広がっています。
先日のホースシーフ谷の辺りよりも、さらに面積が広そうな感じがします。

注意書きに書いてありましたが、意外に悪路を進んでいくので「サンダル」なんかでの参加は禁止されています。
今日は曇りがちで風も涼しかったので、ガイドさんが「今日はハイキング日和だ!」と、喜んでました。
晴れるとすごく気温が上がるそうです。
あと、ここも蚊が多いので虫除けは必須です。
ただ、参加者の中には蚊に刺されるのが平気だと感じてる人も居て、年配の白人女性の方なんかは半ズボンで参加していて、ふくらはぎに常に3匹ぐらい蚊が停まって血を吸っていたのですが、意に介さずという感じでした。(虫嫌いな人があの光景を見たら蕁麻疹が出ると思いますよ)
逆に蚊が苦手な人は常に蚊を気にしすぎていて、見ていて不憫でした。(数発刺されたぐらいだったら大したこと無いんですけどね)
ガイドさんがバッドランドの自然や地形の成り立ち、恐竜の骨が発掘された場所(Quarry、切り出し場)なんかを説明しながら歩いていきます。
30分から1時間ほど歩いたところで荷物を休憩する場所に到着し、ガイドさんから「日本では恐竜の化石は採れるんですか?」と、質問されたので「いえ、もし発見したら新聞に載るぐらい大ニュースになりますよ」なんて、答えながら足元を見ると、先日のインドアディノサイト!のプログラムで散々触っていた物体と似たものが足元に無数に転がってるのに気が付きました。

これはもしかして、と思いつつそれを拾い上げ、「これって、本物の恐竜の骨なんですか?」
と、質問してみたところ、
「そうだよ」
と、事も無げに答えるので、目をパチクリさせてしまいました。
いや、確かにボーンベッドと言われる恐竜の骨がたくさんある場所に連れていってもらえるのは知ってましたが、当然そんな場所は柵で囲われていて近づけなかったり、発掘の真っ最中だったりするんだろうと想像していたので、まさかこんなに無造作に無数の恐竜の骨が地面に無造作に落ちているというのは想像すらしてませんでした。
というわけで、休憩時間だったわけではなく、ボーンベッドを好きに観察してていいですよという時間だったらしいので、周囲を歩きまわってみたのですが、あるわあるわ恐竜の骨が・・・

大腿骨ですかね?

これも足の骨でしょうか?

これは脊椎でしょう。

先日のディノサイト!のおかげで簡単に同定できたカメの甲羅。

もう、いたるところが骨だらけで自分の理解の範疇をはるかに超えております。

こちらはワニ類か恐竜の歯の骨です。
(歯と爪の骨の違いも先日教えてもらったばかりです。インドアプログラムが役に立ちました)

これもそうです。
ガイドさんになんで発掘しないで放ったらかしになってるのか尋ねたのですが、「あまりに数が多いので、完全体とかレアな種類の骨じゃないと発掘にはならないんだ」と教えてもらいました。
日本に帰ってきてから化石ショップで調べてみたら、ここらへんで転がってる骨で1万円ぐらい(現地価格で1000円ぐらい?)、ティラノサウルスの歯でも10万円ぐらいなので、ここは世界遺産指定の国立公園なので一切持ち出し禁止ですが、取れる場所に行けば、かなりの数の骨を拾えるもんなのかもしれません。
ですが、じゃぁ10万円でティラノサウルスの歯の骨を入手して嬉しいかと問われればそんなこともなく、やはり、この地層に恐竜の骨が露出して転がっているという状況に興奮を覚えるのでした。

再び場所を移動しtます。

ここも別のボーンベッドです。
もう至る場所が骨だらけです。

これを勝手に拾ってポケットに入れると5000ドルの罰金か、1年の懲役だそうです。

もう、いくらでもあります。

これは草食恐竜の歯の化石でしょうか。
象の歯そっくりです。

これは小学生ぐらいの男の子が拾ってきた大腿骨。

いやはや、世界にはこんな場所があるんですね〜。
恐竜に興味を持っていた小学生時分の私をここに連れてきたら、どんなに喜んだでしょうか。
(いや、今でもすごい喜んでますが)

恐竜大好き女子の参加者が見つけてきたornithomimidの歯。
ガイドさん曰くこれはレアだそうです。

ちなみに、ここにはフードゥーがいたるところにできているので、先日の場所でわざわざ見に行かなくてもよかったみたいです。
(結果論ですが)

ここはミニフードゥー地帯。

いやはや、本当に驚きました。
ニュージーランドやパタゴニア、スイスなんかで見てきた氷河地形に似ているカナディアン・ロッキーよりも、断然ここのほうが強く印象に残りました。

再び移動していきます。
ここには野生のシカなんかも住んでいて、たまに角なんかが落ちていたりします。(毎年生え変わるらしく、けっこうあります)
100mぐらい先に1匹だけ見つけて皆さんに知らせようと思ったのですが、声を上げる間もなく影に逃げ込まれてしまいました。
(なんせ隠れる場所だらけの地形ですからね)
ちなみに恐竜の骨と原生動物の骨は明らかに重さが違うのですぐに区別がつきます。

バッドランドハイキング、なかなか楽しいです。
一人で来たら、圧倒言う間に迷子になりそうです。

移動中の一コマ。

壁から顔をのぞかせている恐竜の骨。

先ほどの恐竜大好き女子が目ざとく見つけた大きな骨。

こちらもそうです。
聞けば彼女はここアルバータ州(車で5時間とか言ってましたが)に住んでいるそうで、たぶんしょっちゅう参加してるんだと思います。
ガイドさんと拾った骨を見せながらディスカッションなんかをしてました。

あれ? 今日も積乱雲ですか?

飽きもせずにこんな写真を撮っていたら、急に雨が降り出してきました。
慌てて傘をさしてバスに戻りましたが、けっこう濡れました。(傘も雨具も持ってなかった人はずぶ濡れになってました)
バスでビジターセンターに戻って午後のプログラムの分のチケットを受け取ろうとしたら、この通り雨のせいで路面状況が悪くなり、午後の野外プログラムは全てキャンセルになってしまってました。
内容からして、午前中のプログラムのショートコース版だと思うので残念度合いは少なかったのですが、恐竜大好き女子の方みたいに恐竜の歯とか珍しい骨を自力で見つけることにチャレンジしてみたかったので、それが出来なかったのが心残りではありました。
売店で恐竜の骨の化石が売ってたら、ここを訪問した記念に安いのを1個ぐらい買って帰ろうかと思ってたのですが、ここでは売ってませんでした。まぁ、世界遺産登録地でそれは無いですよね。
(帰国後に調べたらドラムヘラーのおみやげ屋さんで売ってるみたいです。あとカナダ産にこだわらなければ日本でも買えますが、やはりそこまでして欲しくはないのでした)
ちょうど昼時になっていたので、ガイドさんおすすめのバイソンバーガー(普通のハンバーガーにバイソンの肉をベーコンにしたものが入っている)を食べました。
なかなか美味しかったです。

朝日を拝んでいた国立公園の展望台にて。この辺は蛇が多いと看板に書いてありましたが、たしかに居ました。
写真中央、わかりますかね?

カメラを近づけたら尻尾を振って威嚇されました。
(他の観光客の方に撮影してたらえらい心配されました)
というわけで、思いがけず午後のプログラムもキャンセルになってしまったので、天気予報(の雨雲レーダー画像)を見たら、キャンモアだけピンポイントで晴れてそうなので、早めにカナディアン・ロッキーに戻って、一箇所ぐらいハイキングをしてみることにしました。

うむ、確かにここだけ奇跡的に晴れてます。

駐車場からすぐ着くのかとおもいきや、少し歩くみたいです。

というわけで、やってきたのはキャンモアのグラッシーレイク。
これまでのとは雰囲気の違う湖です。(氷河湖ではなく湧き水)
駐車場から案外きっつい登り坂が延々と続いて、太陽が沈みかけていたのでダッシュで駆け上がったせいでけっこう疲れました。
(ろくに調べないで突入したので、どのぐらいで着くのかさっぱりわからないで歩いてました)

いやぁ、綺麗綺麗!

先ほどの湖より上の池で、たぶんここで湧いてるんだと思います。
この池でペットの犬を泳がせるのが流行っているのか、次々に飼い主が犬を湖に飛び込ませるので、波立ってない瞬間を拝むのにえらい苦労しました。
あとはキャンモアの(わりとイケてる雰囲気の)レストランでビーフステーキを食べたら美味しかったので、さらにテイクアウトでハンバーガーを注文。(明日の朝食用、セーフウェイで買うのだけは避けたかったので・・・)
バンフの財布落とした騒ぎを起こしたアッパースプリングスで今度こそゆったりとひとっ風呂浴びようと思ったのですが、コインロッカーを使おうと思ったら、ボーっとしていてビキニの海パン履かないままドアの鍵をかけてしまい、それが最後の$1コインだったので(お金、返ってきません)、結局無料のコインロッカーに荷物を入れたのと、相変わらずビキニのパンツで落ち着かなかったので、なんとなく浸かっただけで出てきてしまいました。
後は先日も使ったスコーキーバレーのトレイルヘッド(登山口)駐車場で車中泊して一晩過ごしました。
最後の最後まで車中泊の旅でした。
8月18日(月) カナダ最終日
天気予報だと本日は快晴のはずですが、さて、どうでしょうか?

多少雲や霧が出ていましたが、今日こそは大丈夫そうな雰囲気です。

前回、N君ファミリーと来た時にガイドブックの色合いと全然違っていてガッカリだったモレーンレイクに再訪してみました。(周囲の山々が朝日を浴びている様子)

ふむ、これはなかなか綺麗です。
(カメラマンの人たちがすでに20名ほど集結してます)
中国人の方々、朝の静寂の時間ぐらい黙っていてもらいたいもんです。(笑)

しかし、やはりパステルカラーの水色にはならないですね〜。
どうやら、この季節(盛夏)はこんな色合いのようです。

でも、日陰だとこんな水色に見えてるので、太陽光線次第では水色に見えるのかもしれません。

なんだかんだで今回初めて見たモルゲンロートかもしれません。
ブラボー。
OK、モレーンレイクは納得しました。

あと、もう一箇所立ち寄っておきたい場所があったので、すぐに移動開始しました。

アイスフィールド・パークウェイを駆け抜けていきます。
前回と違って早朝なので空いてました。

というわけでやって来ました、ペイトー湖の展望箇所です。
(ガイドブックにも掲載されている観光客用の展望台のもう少し上の場所)
ちょっと色が濃い目ではありますが、ほぼ望む色の湖を拝むことが出来ました。
他の方の写真もだいたいこんな色で写ってるので、ペイトー湖は安定してこの色なんだと思います。
誰も居ないこの広場で昨日レストランで買ったハンバーガーをぱくついて時間を過ごします。
うーん、贅沢!
さて、ぼちぼち下りますか・・・

あ〜、ずーっとこんな天気だったら良かったのに。

なるほど、下の観光客向け展望台だと周囲の山が湖面に映り込むんですね〜。
ガイドブックやいろいろな人の旅行記でも上の展望台が(観光客こなくて空いていて)良いって書いてありましたが、この時はこちらの展望台もそこそこ空いていて、これはこれでなかなか良いなと思いましたよ。
駐車場に戻った時には続々と観光バスが入ってきたので、日中はその限りじゃないんでしょうけど。

今日もなんだか気温が低いな〜と思っていたんですが、最低のところだと4度になってました。
どおりで肌寒いわけです。

さて、名残惜しくはありますがバンクーバーに向かいますか!

お、コルベット軍団。
かっちょいい!

道路脇のボウ湖が綺麗だったので、ついつい立ち寄り。

へぇ〜、前回走ったときはすっ飛ばしちゃいましたが、ここもこんなに綺麗だったんですね!
(影を見ると私が少しでも上から撮ろうと努力していたのがバレてしまいますね(笑))

カナディアン・ロッキー、最後のドライブを楽しみます。

左側がヨーホー国立公園のバージェス頁岩のある辺りです。

どんどん下っていきます。

グレーシャー国立公園を通過中。
ここの眺めもなかなかでした。

今回何回かお世話になったA&Wバーガーが妙に気に入ってしまい、朝もハンバーガーでしたが、昼もハンバーガーにしてしまいました。
(さすがに食べ過ぎで飽きてしまいましたが)
日本だと沖縄か米軍基地の中にしか無いのが残念。
1年に1度ぐらいは食べに行きたいジャンキーな味です。

平野部の気温は33度。
カナディアン・ロッキーと気温が違いすぎです!

やっと見つけた貨車の機関車。
(追い越してから待ち構えて撮影)
つづく