-------------インドネシア ドライブ旅行記(目次)
-------------前のページに戻る
13日目(1月8日(木))
今日も元気に朝五時に起床した。
まだ外は暗いので、本を読んだりして時間を過ごした。

明るくなってきたので食堂に降りてみると、スタッフのおばさんが大量の虫の死骸(ウスバカゲロウ系)を箒で回収して捨てていた。
そう言えば宿泊しているコテージのベランダにもけっこう落ちてたけど、ここまですごい量だったとは思わなかった。
まさに生命の営みという感じで圧巻だった。

よし、今日も朝は晴れそうだな。

昨日とほぼ同じメニューの朝食を頂き、エンキオンさん(左)とシュノーケルセットを携えたスベンさん(その隣)が揃ったところで8時半に出発した。
(ちなみに、その右がウイーレケさんで一番右がジミーさん)

行ってきまーす!
ジミーさんから「今日の1本目はブナケンティムア(ブナケンの東という意味)、2本目はパンガリサン、3本目はマンダリンポイントという予定だけどい
い?」と、尋ねられ、2本目と3本目はこちらからリクエストしたポイントなのと、1本目は(私の勘違いだが)隣のシラデン島のポイントで面白そうだったの
で、即OKと答えた。

沖に出るときにドロップオフのサンゴ礁から深海に切り替わる瞬間を船の上から見るのは本当に気分が良い。

ポイントに向かう途中ブナケン島の東南にある島唯一の村の前を通過したのだが、大きな教会があったりしてそこ
そこの人口の人が住んでそうな雰囲気だった。(ちなみに本日2本目に潜るパンガリサンはこの村の正面のポイント)
船はそのままブナケン島の東側に回りこみ、ちょっと北上したところで停泊した。
あれ? シラデン島に行くんじゃ無かったっけ?
(シラデン島の東にシラデンティムアという似た名前のポイントがあって、「ティムア」という名前が同じだったので勘違いしていた)

というわけで、ポイント名を聞き間違えた私は不思議に思いながらダイビングを開始した。

スベンさんはシュノーケリングセットで別の方へ泳いで行った。
こちらも早速潜行開始。

って、あっちゃーーーー、エンキオンさん、去年ここで1ヶ月間で45本潜ったって言ってたから中級者ぐらいのスキルがあるかと思ってたけど、潜行で苦戦す
る
ぐらいの初心者さんだったか。
なるほど、それでジミーさんが1本目をここに(雰囲気からしてたぶんまったり系ポイントに)指定してきたんだな。
というわけで、私だけ先に潜行し水中で待つこと5分、ようやく2人が水底に降りてきてダイビング開始と相成った。
こんなことならスベンさんも誘ってあげればよかったなぁと思ったけど後の祭りである。
そんなわけで、のっけからこのポイントにはまったく期待してなかったわけだが、、、

ありゃ、魚がいっぱい居ていいじゃん!

空は晴れてるし(この時はたまたま良い潮が入ってきていて)透視度も良いしすごい綺麗!

帰国後にベストシーン動画を編集した時に気がついたんだけど、実はこの1本で撮影した水中の光景が一番たくさん採用されていて驚いた。
(それに気がつくまでは、昨日のタンジュンコピが一番お気に入りのシーンが多かったと思っていた)

こちらは「私が近づいてきたので逃げようと思ったけど実は出口を塞がれていて逃げられないことに後から気がついたかわいそうなアカウミガメ君」。
焦らせちゃってごめんね〜。

ここのカメたちは基本のんびりしていて、一緒に泳いだりもできる。
(1匹だけすごい猛ダッシュで逃げたカメも居たけど)
これまで他の海で出会ったカメたちは基本的にダイバーと距離を取ることが多かったので、これは嬉しかった。
逆にカメ以外の特に中型以上のサイズのほとんどのさかなたちがダイバーを見ると逃げていってしまうことが非常に多い。
(別のことを調べてる時に偶然知ったのだがスラウェシ島では銛猟が盛んで、ダイバーのことを捕食者として明確に認識している)
私にとってのダイビングの醍醐味って、人間のことをよく知らない動物(魚)達の群れに混ぜてもらえることなので、これは残念だった。

まぁ、それはともかくこのポイントは本当に素晴らしい。

個人的にはダークホース的なポイントだった。
ジミー、このポイントを選んでくれてありがとう!

やはり、浅場のサンゴ礁を潜るときは晴天に限るなぁ。

目の前をのんびりと通り過ぎて行く大きなカメ。(体長1mほど)
ちなみにエンキオンさんは40分ぐらいでエア切れになって一人で浮上していってしまったので、残り30分ぐらいはこ
れまで通りジミーさんと2人で潜っていた。
1本目が終了してから軽く水面休息を取り(1時間弱)、すぐ隣りのパンガリサンポイントへ移動した。
先ほどのブナケンティムアでも後半に濁った潮が流れ込んできていたのだが、パンガリサンポイントはすっかりその濁った潮に覆われてしまっていて、空の雲も
かなり
増えてきてしまってとても残念な感じだった。
まぁ、それを嘆いていてもしょうがないので、とりあえず行ってみよう!
先ほどと同じようにシュノーケリングのスベンさんとは水面でお別れした。

最初はこれまで通りドロップオフの中層を流していたのだが、浅場にアオヤガラが群れているのが見えたので、一人だけ浮上して見に来た。

アオヤガラを観察してから振り返って中層の2人を見ると、2人とも何やら沖のほうを注視していて、振り返ったジミーさんがこちらに気がついて両手で大きく
羽ばたくハンドサインを送ってきた。
え?それって、マンタかマダラトビエイが出たってこと?
慌てて潜行して二人に近づき、ジミーさんが指差す方向(潮の流れの上流)を凝視するも何も見えず・・・・
後で聞いたら大きなマダラトビエイが2匹(ダイバーは2枚と言う)通り過ぎていったんだとか。
あぁぁぁぁ、なんて間の悪いことをしてしまったんだ!
まぁ、いいや、マダラトビエイは時々いろいろなところで見られるし。(運が良ければ伊豆の神子元でも見られる、って、伊豆では見たことないけど(笑))
でも、この海況を考えると、間違いなくマダラトビエイがこの1本のハイライトだったよなぁ。
とほほ。。。
まぁ、でもマンタじゃなくてよかった。
(ダイビング歴20年近くにもなるし、リゾートでもそれなりに潜ってるのに、未だに水中でまともにマンタを見たことがない。しかも、これまでに数回「マン
タポイント」チャレンジをしたにもか
かわらず。まぁ、これもいつか見られるだろうと思ってるんだけど)

というわけで、普段よりも一層多く感じるアカモンガラを眺めながら潮の流れに身を任せて黄昏れていた。
そんな私の落ち込んだ雰囲気を感じたからか、ジミーさんが何かを見つけて手招きをした。
どれどれ。
って、ゴンズイの群れかい!(笑)
本当に思いっきり水中で吹き出したので、危うくレギュレーターを口から吹き飛ばすところだったよ!
(まぁ、この面白さは普段伊豆で潜っていて、南の島で「群れが見たい!」ってリクエストしたらゴンズイ玉を紹介されたシーンが目に浮かぶ人じゃないとわか
らないとは思うけど)
でも、ジミーさんが気を遣ってるのが伝わってきて、なんだかほんわかとした気分にはなったよ。
ありがとう、ジミーさん。

そして、こちらもジミーさんが見つけたタコの擬態シーン。
タコもジミーさんもお見事!
というわけで、やはりマダラトビエイがハイライトだった2本目が終了した。

ここで一旦リゾートに戻って昼食タイムとなった。
この時初めてエンキオンさんとまともに話したのだが、彼はポーランドのレストラン(チェーン店)の部長さんだそうで、レストランの営業期間が2月から11
月までなので休暇中の1月にここのリゾートでダイビング三昧をするのを何よりも楽しみにしているんだとか。
12月と1月が休みなのか、、、国が違えば生活サイクルも変わるもんなんだねぇ。
さて、私だけ3本目をリクエストしていたので、今度こそ流れの強い大物系ポイントへ連れて行ってもらおうと張り切っていたのだが、なんとここでジミーさん
から残念なお
知らせが届いた。
2本目が終わったあたりからかなり波が高くなってきていたのだが、昼過ぎから本格的に海が荒れてしまったので、リゾートから一番近いポイント以外はどこに
も
行けないとのこと。
はぁ、こればっかりは仕方がないか・・・
というよりも、昨日のうちにバラクーダポイントとタンジュンコピには行けたのはすごくラッキーだったし、今日も1本目はすごい楽しかったし、これでダイビ
ングは終了ということでいいなと考え直し、3本目はキャンセルすることにした。
というわけで、本日のダイビング動画編
本日のログ
つづく