-------------インドネシア ドライブ旅行記(目次)


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6日目 (1月1日(木))




まさに年が開けた0時に起床。



菓子パン2つを無理やり腹に放り込み、荷物をまとめて出発、、、


と、思ったら、降り続けた雨がテント内に浸水して予想外に荷物が濡れてしまって対応に追われたのと、テントの中に居たんだから無くしようも無いはずの GPSロガー が何故か見当たらず、テント内のすべての荷物をひっくり返して探すはめに。


すると、バークレイさんが突然テントにやってきてチャックを開け、「出発しよう」とインド ネシア語で声をかけてきた。


もうそんな時間かと時計を見ると、昨日あれだけ話して1時に出発時間を決めたのにもかかわらず、まだ0時半だった。


そんなことなら0時半に出発すると始めっから言ってくれればいいのにと思いつつ、GPSロガーを探したり(結局見つからず)、そこからパッキングをしなお したりしていたら、結局30分近くかかってしまい、1時ちょうどにテントから出た。


バークレイさんはすでにテントの近くに立って待っていたので、すぐに出発と相成った。


幸い雨は止んでいたが、曇天でいつ降り出すかわからなかったので、カッパは着たままにしておいた。



登り始めてからすぐにバークレイさんが登山道脇に落ちていた枯れ木をナタで整形して杖を拵えていたので、この後のことを考えてそれを譲ってもらった。 (バークレイさんはその後すぐに他の枯れ木を拾って自分用の杖を作っていた)


しばらくはゆるゆると登る林間の道を進み、途中から一気に斜度がきつくなって樹木はなくなり視界は開け、足元は火山灰に覆われたエリアに突入した。


いよいよ核心部に突入したらしい。


そこからはちょうど富士山の須走コースを直登するような感じで、1歩登って足を踏ん張った瞬間に1歩分そのままずり落ちてしまう感じなので、登山道脇ギリ ギリの足場の固いところを狙って歩かないとちっとも進まないということになってしまう。


うわさ通りの歩きにくさである。


人気になった映画のタイトル「5cm」は一歩で5cmしか進めないことを意味してるんじゃないかと思う。


やはり杖をもらっておいて大正解だった。


埋まって固定されている石を利用したり、少しでも砂が固まってそうなところを狙って歩いているので、これも体力温存に効いているとは思う。








逆にただでさえ休憩大好きなインドネシアの若者たち、登山道のあちこちでヘバッて座り込んでいるのが上の方で点々と続くライトの明かりでよくわかる。


我々は完全に出遅れ気味だったので(たぶんテン場の若者たちは12時には出発していたはず)最後尾から追い越しにかかっているらしく、空を見上げる30度以上 の斜面に延々とヘッドランプの明かりが「こちらを向いて動くこと無く灯っている」のは、なかなか壮観である。


というか、バークレーさんも登りのペースが遅すぎるので、このままじゃ日の出に間に合わないかもと考えて追い抜かしてしまった。


すると、私のペースについてくるので、どうやら私のことを慮ってゆっくり登ってくれていたらしい。


それならと再びバークレイさんに前を歩いてもらうと、やっぱり妙にペースが遅い。


というわけで、結局抜き返して自分のペースで登り続けることにした。
(バークレイさんもちゃんと着いてくる)


次の休憩の時に気がついたのだが、どうやらバークレイさんのヘッデンの電池が切れかかっていて、ほとんど足元が見えてない様子。

これじゃぁ、スタスタと歩けんだろうと、自分の予備用のヘッデンを貸してあげた。








この予備ヘッデン、バークレイさんがプレゼントか何かと勘違いして返してくれなかったのと、自分も貸したことを忘れていたので、そのままバークレイさんの 持ち物になってしまった。


まぁ、いいや。









バークレイさんが背後を指差すので振り返ると、昨日通過したマランの夜景が見えていた。



そして、いよいよヘバッた若者たちの群れに追いついた。



このヘバッた若者があちらこちらに転がってるのは富士山とまったく一緒なのだが、困ったのは彼らが大きな石に腰掛けて休んでおり、こちらとしては柔らか い砂地よりも硬い石を利用して登りたいのに、彼らが休憩用に手頃な石を陣取って休んでいるので、まったく利用できないのである。


バークレイさんは登山道から離れた場所で休んでいるいちいち若者に何やら話しかけて確認していたが、気遣って話しかけていたのか、それとも何かを注意して いたのかはインドネシア語の会話なのでさっぱりわからなかった。



ただ、登山道から外れたところを登っている若者には何やら注意していたような気はする。




頂上らしき地点が近づいてきた辺りで「ドーーーーーン!」という腹に響く音が聞こえてきた。








見上げてみると少し明るくなった空に噴煙が昇っているのが見え た。

いやぁ、すごいすごい!

これを見たかったのだ。



そう言えば、急登の中間辺りから雨がぱらついてきたかと思ってたけど、これ、もしかしたら火山灰かもしれない。







というわけで、案外あっけなく山頂についた。(4:45)


ほぼ最後尾で登り始めたはずだが、我々より先に山頂に着いていた若者は10人にも満たなかった。


まぁ、3600mを超える山だし、慣れてないとキツイだろうね。しかも、何も考えずにがむしゃらに柔らかい砂地に突っ込んでいった子ばかりだったし。



山頂手前でバークレーさんが急に振り返って満面の笑顔で握手を求めてきた。


どうやら山頂に立てたことが嬉しかったらしい。

(私は早く火口付近に行きたかったので、山頂到着には正直あまり感動していなかった)







というわけで、山頂での滞在はそこそこに、すぐに300mほど先にある火口へと移動した。


我々以外に1組だけ火口の100m手前ぐらいまで行っていた若者2人組が居たけど、すぐに戻ってきてしまった。


これで火口を貸し切りに出来る(笑)。








だいたい15分に1回ぐらいのペースで小噴火を起こしているらしい。


まぁ、こんな調子なら近づいてもたぶん問題ないだろう。









山頂から5分ほどで火口の縁に到着。

あと1歩前に足を踏み出せば火口に真っ逆さまに落ちる場所まで来た。


上の写真は広角レンズで写しているので大きさが伝わりにくいが、煙が出ている範囲の直径はだいたい30mぐらいある。


バークレイさんは噴火に興味が無いのか、はたまた怖いのか、数歩下がった所に立っていた。










なるほど、これは暗いうちに到着してよかった。

人生ではじめて赤い溶岩を見られた。




では、動画で撮影でもしておくかとカメラを構えたら、、、、








「ズォオオオオオオオオオーーーーーーーンン!」という重低音とともに溶岩が吹き上がり、すごい勢いで煙が噴出してきた。




これはとんでも無い迫力である。


いやぁぁぁぁ、悪天にもかかわらず、めげずに来てよかった!



振り返ってバークレイさんに「噴火が間近で見られてよかった!」と伝えようと思ったら、さっきよりさらに10mほど後ろに立っていて、ちょっと笑ってしまった。



まぁ、これはビビるよね。




その後も立ち上っていく噴煙を眺めていたら急に雨がパラパラと・・・


じゃない、やっぱり、これ火山灰だ。







頬に当たって冷たいなと思っていたけど、どうやら水分を含んだ状態で落ちてきてるらしい。(これは下山時に撮影した写真)


火山灰が乾く前に拭うと泥を塗ったみたいに伸びて広がってしまうので、そのまま放置しておくことにした。



幸い事前情報で火山灰を被ることは知っていたのでデジイチは久米島でクジラを撮影つするときに購入した専用のナイロンカバーで防護していたのと、カッパを 着っぱなしにしていたからよかった けど、無防備だったらカメラをパーにして(正確には防塵仕様じゃないシグマのレンズ。カメラの方は防塵防滴だけど)、頭から服から火山灰だらけになるところだった。


でも、少しだけ心残りなのは、この時のためだけに100円ショップで買ったレインコートがあってそれを着る予定だったのだが、着る前に火山灰を被ってしまった ので使いドコロが亡くなってしまったこと。




さて、ここでバークレイさんに記念写真を撮ってもらいますか。







というわけで、これがカットその1









カットその2








カットその3



と、まぁ、写真だけ並べると順調に撮られているようには見えるわけだけど、これが言葉が通じないカメラの使い方も知らないバークレイさんにタイミングよく望んだ構図で 撮ってもらうのにえらい苦労して (ついでに「あけましておめでとうメール用に」スマホで撮ってもらったのだが、これまた一苦労)、ここでえらい時間を浪費してしまった。








いやぁ、それにしてもすごいなぁ。



ちなみに噴 火の仕方はいくつかパターンがあって、「ドカーーーーーーーーン!」という、一瞬ヤバイんじゃないかと思うぐらいの音がしたわりには煙がちょろっと出るだ けの時もあるし、最初に目の当たりにした重低音の渋い音だけどすごい勢いで噴煙を巻き上げるときもある。


噴火だけじゃなく延々と噴き出してくる煙を見てるだけでも まったく飽きない。



というわけで、延々眺めていたら腹が減ったのでコモパンを取り出し、バークレイさんにもひとつプレゼントして二人で食べた。







煙だけじゃなく常にガスも噴き出しているので、噴煙はそれに巻かれて渦を巻いている。









これが龍のように螺旋状にウズを巻きながら立ち上っていくので、いつまでも眺めていたい気分になってしまう。


ちなみに噴き出すガス成分を吸い込んでいるからか、たまに胸が苦しくなるんだけど、硫黄臭(硫化水素臭)とかはしないのでたぶん大丈夫なはず。(ちなみに硫化水素臭がしない時は濃度がすごく濃い場合もあるけど、その場合はとっくの昔に即死なので、そういう意味でも大丈夫)



なんて感じで火口付近にへばりついてる間に御来光の時間を迎えたわけだけど、予想通り朝日は雲に隠れて拝めなかったので、やはりこっちで火口だけ眺めて いて正解だった。








個人的には何時間でも眺めてられる勢いだったのだが、バークレイさんが顔と仕草で「早く帰ろう」というオーラを出しまくっていたのと、まぁ、早めに下山す ればブロモ山にも行けるかと考えてそろそろ火口を離れることにした。









山頂に戻ると、若者たちの人数が大分増えていた。


とは言っても、正月の御来光目的で大混雑と言うほどではなかったのは、山頂がすごく広いからというのと、1日500人という人数制限が効いてるからだとは思う。



山頂は山頂で良い眺めだねぇ。









ブロモ山方面。


晴れていれば、さらに素晴らしい眺めだったはずなのに。

惜しい。







まぁ、こんな雲海を見下ろすのも味があって良いか。









インドネシアではメッセージを紙にプリントアウトしたのを持参して、それを手に持って記念撮影するのが流行りらしい。


たくさんの若者がこうして写真を撮っていた。



さて、バークレーさんの帰りたいオーラがさらに増してきたので、そろそろ下山するかね。










お〜、なるほど、登ってきたのはこんな登山道だったか!










どうやら下り用と登り用で道が分かれていたらしく、登るときにバークレイさんが声をかけていたのは、下り用の砂が柔らかい方を登っていた若者に道を教えて いたんじゃないかと思う。(基本右側通行)



あと、バークレイさん、しょっちゅう登山道から外れてまでゴミ拾いをしてるのかと思いきや、使えそうな登山グッズで放置されてるものを回収してるよう だった。(懐中電灯とかマフラーとか)


生活の知恵というか、少しでも稼ぐための逞しさだね。









しっかし、登りではあんなに足が遅かったバークレイさん、下りはえらい速くて、特に砂地の下りではまったく付いて行けなかった。


というか、ついて行こうとしてザックザクの砂を私も飛ぶように下っていくのだが、3回ほど予想より滑って尻もちを着いたので、諦めてペースを落とさざるを得な かった。


こればっかりは経験の差としか言い様がない。



その後、林間地帯に入ってようやく追いついた。(とは言え、歩くペースとしてはかなり速い)


ここで、我々が飛ぶように下っていくのに目を つけた若い男の子が途中から後ろにぴったりとはり着いてきた。

どうやら彼は日本大好きということで質問攻めにあったのだが、「なぜあなたは 結婚しない のか」という、大きなお世話な話題になったので、仕返しとばかりに、「じゃぁ、君は彼女は居るの?」と反撃してみたところ、「いるよ。登山は好きじゃない みたいだから連れて来なかったけど」とあっさり答えられて完敗したのであった。


いや、漫画で言うとのび太くんに似た風貌で登山に男一人で来てるぐらいだから、彼女は居ないのかな?と、ちょっと意地悪な予想をしてたんだけどね。


彼は次はニンジャリ山に登りに行くと張り切っていたので、どうやら単なる山好きの青年だった様子。


結局彼は我々2人のペースには最後までついて来れず、途中で離脱していった。








ふと、正面を見るとガスが流れ込んでくる様がとても幻想的で綺麗だった。
(このアニメーションは早送り)



テン場に到着したのでテントを畳んでパッキングをしていたら、バークレイさんが「腹が減った」というジェスチャーをしたのでコモパンをプレゼントしようと したら要らないと断られた。


どうやら山頂でうぐいすパン味のをあげたのだが口に合わなかったらしい。


まぁ、いいやとパッキングを続けていたら、いつのまにやらガイド・ポーター仲間が集まってきていて、私の双眼鏡やらカメラやらを皆で回し見して楽しんでい た。



イッツアフリーダム!


そう言えば山頂でバークレイさんに覗かせてあげていたいからか、すっかり双眼鏡が気に入ったみたいだった。




でも、さすがにそれはプレゼントできないので全部回収してから出発した。








お、ちょっと晴れ間が見えてきたぞ!(9:20)


さーて、今のうちに下山するか。









途中で休憩中のズルコニーさんグループに追いついたのでご挨拶。










バークレイさんが休憩中の若者たちに気軽に話しかけるということも有り、見た目で外人とバレる私が逆に質問攻めにあうこともしばしばだった。


ちなみに、この写真の若者たちは真ん中に1つだけ置いたマグカップにコーヒーをなみなみと注ぎ、「インドネシアンコーヒーだよ。飲んでいきなよ」と、最初 の一口を私に飲ませてくれた。


さらにバークレイさんは気が向くと登ってくる若者と握手したりするので、(大抵は先頭を歩いているガイドやポーター仲間と握手して、その流れで全 員と握手する雰囲気になってしまう)、たまにグループに若い女性が混じっていたりすると、私も相手もちょっと気恥ずかしい顔をしたまま握手するのがなん か中学校 時代の林間学校のフォークダンスで初めて女性の手を触った時の感覚がよみがえるようで、我ながら妙に照れくさかった。
(※そう言えば「地球の歩き方」なんかには、ムスリムの女性は握手しないって書いてあった気がするのだが、その辺、どうだったんだろう。登ってくる女性は 十中八九ヒジャブを被ってたし)








一瞬だけ晴れてたんだけど、また曇って来ちゃったかな。











途中の休憩小屋で揚げ物を買ってみた。


春雨中みたいな細麺が中に入ってて、登山補正はあるにしてもかなり美味しかった。ちなみに 1個50円。

2つ分お金を支払い、バークレイさんに1つ選んでいいよと声をかけたら、スイカを手にとっていた。

どうやら揚げ物はお気に召さないらしい。

(スイカだったら50円はしなかったんじゃないかという気がしないでもないが、まぁいいや)









この辺り、景色がすごく良くて行きの行程でも気に入っていたエリア。









惜しいなぁ、晴れてればなぁ。









行きも帰りも上(左)の道を使ったけど、下に降りるのもなかなか良さそう。


(どちらを歩いても最終的には合流する)








Ranukubolo Lakeのキャンプ地が見えてきた。









FaceBookで「いいね」をもらう用の写真かな?

(まぁ、自分も前後ろ逆で似たような写真を掲載してるから傍から見たら似たようなもんか)











今日もテン場は若者たちで大賑わい。(10:25)









あちらこちらで「●●●●、ファイトーーー!、イエェェェェェイ!」みたいな、掛け声で写真を撮っていたりして、まぁ、なんというか、若いパワーに圧倒されっぱなしのお じさんなのであった。









昨日はあまり周囲を見ないで歩いちゃってたけど、この登山道は意外に花が咲いてるんだなぁ。


というか、昨日は湖畔を歩いてたけど、今日はなんで上の方をヘツリながら歩いてるんだろう?


なんてことを思いながら歩いていたら、バークレイさんが突然振り返り、何やら昨日歩いたコースとは違う方角を指差して、「こちらに行くけどいいか?」みたいな 雰囲気の事を尋ねてきた。


それが、いったいどんなコースなのかさっぱりわからなかったが、とりあえず首を縦に振ってバークレイさんの後についていくことにした。








あぁ、なるほど、絶景遠回りコースだね!


どうやら、さきほどの景色の良い場所で足を止めて何度も写真を撮ってるのを見て、こちらのコースを歩くことを決めたらしい。



やるじゃん、バークレイさん。








日本にこれと似た景色は無いし、ガスの発生の仕方も独特で素晴らしい。













こりゃぁ、見に来てよかった!










そして、峠の登りに突入した。









行きに使ったコースだとアップダウンはそれほどでもなかったはずだけど、こちらはぐんぐんと登っていくらしい。


しかも、休憩用の小屋は一切なし。


今日は夜中に山頂アタックをしたばかりだし、あとは下り一辺倒だと思い込んでいたので、ここからの登りはけっこう堪える!

(幸い、バークレイさんは登りが苦手らしく、かなりペースが落ちるのでよかった)









いやぁ、参った参った。


ようやく峠に到着したよ。










と、思ったら甘かった。



きっつーーーー!










バークレイさんが後ろを指差すので振り返ったら、そこにはガスの中からスメル山が少し顔を出していた。













満面の笑みで休憩中の少女。











今度こそあそこが峠かな。










こりゃまた、なかなかの絶景&急登だな。









こういうワイルドな道、けっこう好きだったりする。









最後はちゃんと階段が整備されていた。









ようやく峠に到着!(12:00)


いやぁ、本当にきつかった!











しばらく姿を見せていたスメル山は再びガスの中へ隠れていった。


さようなら〜。










こちらのコース、峠までは長いが、峠からラニュパニ(RanuPani)村までは近いらしい。


峠から下り始めたらすぐに村が視界に飛び込んできた。


やったーーー!





と、思ってからが異様に長かった・・・



しかも、下りに入ってからのバークレイさんのペースは容赦なく速く、ハイキングシューズでの下りは親指が靴擦れするわ、足の裏に血豆できるわで(内出 血)、散々な歩きとなった。






ようやく村の中に入った。



さすが、地元民のバークレイさん、畑のあぜ道をショートカット。


これで、すぐに着く。




と、思ってから30分・・・






ようやく登山口の側にあった湖が見えてきた。









はぁぁぁぁ、ようやく管理事務所のあたりに帰ってきた!(13:10)
(登山口自体はここから右方向へ5分ぐらい歩いたところ)



さて、ここでバークレイさんに3000円+チップを払ってお別れ、、、と、思ったら、何やらバークレイさんが金が少ないと文句を言ってくる。



「いやいや、最初に3000円って約束だったでしょ?」


と、こちらも言い返すのだが、バークレイさんも一歩も引かないので埒が明かない。


しまったなぁ、確かに値引き交渉は前任のガイドとしちゃってて、バークレイさんには伝わってない可能性があるんだよね。


結局二人でWarungBagusへ行き、そこで英語の話せるインドネシア人の若者を探して通訳してもらった。


こちらは前任者の英語が少し話せるガイドから英語が全く話せないバークレイさんに代わった時点で3000円ということで交渉したという話を伝えたのだが、 バークレイさんは4000円だったと聞いているとのこと。


ならばと「ポーターは3000円が相場と聞いてるけど?」と伝えてもらったところ、「確かにポーターは3000円だけど、それはカリマティのキャンプサイ トまでの話で、今回は山頂まで案内したんだからプラス1000円で4000円欲しい」という主張だったので、確かにそれなら納得できるなと考えなおして 4000円 +チップを支払った。

(個人的には1000円ぐらいケチケチせずに払っちゃえばいいかというのは最初からあったのだが、「日本人はふっかければ払う」という世の中の流れ に自分が乗せられたくなかったので、きっちりと話をした次第)


あと、日本から持ち込んだ食材(スパゲティとか、カップラーメンとか)を使わなかったのと、これからも使う予定がないので、バークレイさんにプレゼントし た。


最後はちゃんと握手をして別れた。


できれば最後の最後で金の話なんかしたくなかったけど、これは完全に自分が最初に確認してなかったという落ち度があるので仕方なし。




つづく