10日目
テ・アナウ → ミルフォード・サウンド 116km
本日は朝6時起床。おじさんは寝ていますので、そーっと部屋を出ます。
そして、外は天気予報通り快晴です。天気の神様、本当にありがとうございます。本日もありがたく楽しませて頂きます。
朝食をキッチンで作っていると、他にも作っている団体さんが居たので、会った人「国リスト」を充実させるために
「どちらからですか?」
と声をかけてみます。
「イタリアから。あなたは日本でしょ?」
「なんでわかったんですか?」
「顔の感じが」
「そうなんですか! 韓国人とか中国人も似てると思うんですけど」
「いや、日本人はちょっと違うよ」
へぇ、そんなもんなんですね。私、成田空港のレストランで韓国人に韓国語で話しかけられたことがあるんですけど。
美にうるさいイタリア人はちょっとした違いを見抜く目を持っているのでしょうか。

というわけで、ご当地カップラーメンです。(いいんです、この際ご飯はどうでも)
せっかく晴れているので、早めに出発します。

今日も霜がおりてますね。
早速期待に胸を膨らませ、ミルフォードサウンド方面を目指して車を走らせます。テ・アナウからだと2時間弱と言ったところでしょうか。

これまで見たどことも違う景色です。

朝日に照らされたテ・アナウの湖が青く輝きたたずんでいます。
フィヨルドランド国立公園に突入すると、氷河が削り取ったであろう地形が突然現れます。

こんなかんじに。
もう少し太陽が登ればここも日がさすのでしょう。

いたずら好きのケアです。オウムの仲間ですね。人が近づいても恐れないと聞いてましたが、さすがに撮影のために近づくと距離をとるようです。
私が今回自前のテントを持ち込まなかったのは、このケアに食い破られること恐れたからです。
ちなみに車のワイパーやスキーキャリアーなどはこの鳥達のかっこうの遊び相手になります。

高さ何mあるのでしょうか。かっこよすぎます。

昔は氷河が流れていたであろう深い渓谷を走ります。

ただただそのスケールの大きさ、左右の山の高さに圧倒されっぱなしです。

原生林が手つかずで残っています。
もう皆さんお気づきかと思いますが、ニュージーランドでは道路の走っている場所ではむしろ珍しい風景です。(道路が走っていない原生林は広大な面積があるのですが)

この川の色、ちょっと覚えておいてください。
ミルフォード・サウンドには16時前に着けば良いので、その前にトランピングを計画していたのですが、雲が増える前にある程度景色を見ておこうと、ホーマートンネルを越えて視察に出かけます。

トンネルですらそのスケールで感動を与えてくれます。
(ちなみに誰かのブログでニュージーランドにはトンネルが4つしかないと読みました。実際私もここ以外のトンネルをくぐった記憶が無いです)

手堀のトンネルです。
大量の雪融け水が出たり雪崩に悩まされるなど、黒部の工事と似たような苦労があったようです。

反対側です。
道がクネクネと下って行きます。
こちら側はちょいと雲が多いですね。太陽がまだ低いせいもあって、日陰率が高いので一旦戻ることにします。
ここでちょうど9時を回りました。

このトンネルは9時を回ると信号が点灯して、一回赤になると、かなり待たされます。なんかマックス15分とか書かれています。バス同士のすれ違いが出来ないんですよね。写真はちょうど青になった瞬間です。それまでその辺で車から降りてぶらぶらしていたドライバーが青になると同時に車に走ります。まるでサーキットのスタートシーンみたいです(笑)。
あ、青の時間はむちゃくちゃ短いので、青になったらダッシュで車に戻りましょう!
さて、トランピングをしますか。
この辺りには有名なショートトラックがいくつかあるのですが、私はマイナーだけども評判が良さそうなコースを選択しました。
トンネル越えてすぐの駐車場に車を停めます。ガイドブックには紹介されていない場所なのですが、信頼できる方のブログで「すばらしい。ただ行くのは大変だけど」と書いてあったので、それを信用して来てみたのでした。
駐車場には私以外に1台しか停まっていないので、現地でもマイナーなようです。
さて、どんな景色が拝めるのやら。

たぶん距離が長ければルート扱いなんだと思いますが、往復4時間という距離です。これなら、ひょいと行けそうです。
この緑と黄色の看板、これまで走っている間に、それこそ何十と見かけました。それらすべてがトランピングコースなんだとすると、いったい制覇するのにどんなけ歩く必要があるんだろうと気が遠くなります。
登山靴を履いても痒みはありません。どうやら一日でサンドフライの痒みが引いたようです。よかったよかった(これは体質によります)
歩き始めてすぐに涸れ沢を渡ります。一応ポールサインが立ててあるので、道を見失うことは無さそうです。

そして、小さな林を抜けると

灌木の間に花が満開で咲いていました。
意外に思われるかもしれませんが、ここまでの花畑はニュージーランドでは初めて見た気がします。これだけでも、ここに立ち寄った価値があると言うものです。
そして、私以外ここに誰も居ないというのがすばらしい!

と思ったら、家族連れが居ます。(石の所に写ってます)
先ほど停まっていたもう一台の車でしょうか?

1時間ほど進んだところから急登が始まります。
ポールサインはここで無くなり、ここからは踏み分け後とケルン(小さな石を積んだもので、登山道であることを示す物)を頼りに登ることになります。
標高差600mぐらいなので、体力的には特に辛いことはなさそうです。
家族連れパーティーには御年配の方も入っており、歩くペースはかなり遅いようです。ここで挨拶をして追い抜きました。
首からぶら下げているカメラを見て
「カメラマンの人?」
と聞かれました。素朴でいいかんじです。
「たくさん写真を撮ったかい?」
と聞かれたので
「もちろん!」
と笑顔で答えました。
そりゃぁ、感動メーター振り切りっぱなしで、ずーっと撮影しまくりですよ。

最初、踏み分け後が雪渓に続いていたので、そのまま乗ったのですが、どう考えてもおかしい(雪渓に切れ目が多く、いつ崩れてもおかしくない状態)ので、ふたたび最後に確認したケルンまで戻ります。
すると、沢を横切って反対側にケルンがあり、川を渡らなければならないことに気がつきました。

昨日購入した地図には登山道は記されてないので、とにかく次のケルンを見つけることを最優先にして登っていきます。
踏み分け後の方は過去に間違えて歩いた人の分を含め、細いものがいくつもあって、あてになりません。(晴れていているので、深刻な問題ではないのですが)

滝や川を左手に見ながら、しばらく登ります。

スラブ状の大きな岩のところに出ます。写真ではその大きさがまったく伝えられないのですが、とにかく巨大(笑)な岩の塊が氷河や水で削り取られて滑らかな坂になってます。斜度20度~30度といったところでしょうか。
幸い登山靴はガッツリグリップするので、気にせず登っていきます。

最後はワイヤー(日本で言えば鎖場)もありますが、別に無くても問題ないぐらいの岩場です。

地図通り、そこにはブラックレイクがありました。偏光サングラス越しには緑色の池に見えます。

落ちてきた雪の塊が美しいグラデーションを見せています。

ゴールはまだ数百メートル上のようです。

大きな雪渓に足跡がついているのですが、何となく目の前の岩場を登るのが楽だろうと判断し、そのまま岩場を手足を使ってよじ登っていきます。
(やはり難易度的にはたいしたことは無いです)
そして、登りきったところで視界が開け、

サドル(鞍部、峠)に到着しました。

足元目の前には氷河が削り取った数百メートルの谷底が覗いています。

ちょうどフィヨルドランドを上から見下ろすことになります。
ここで標高1400m。遠くの青っぽく見えるのがミルフォードサウンドです。

右側の山に登れば、マウントアスパイアリングやアオラキ/マウントクックも見えるらしいのですが、どう見ても冬山の装備が必要そうですし、上はすんごい風が吹いていそうです。

振り返ったところです。ここも360度絶景ポイントです。
しばらくぼーっと佇んでいると、先ほどの右の山から若者パーティーが下ってきました。なんと彼らは上にいたみたいです。そして、私の居るところでは立ち止まらずに、そのまま下山して行きました。

私はここでの景色を堪能すべく、昨日スーパーで買った「ステーキサンド」なるものを広げます。
文字通り、ステーキをサンドしたものでした。豪快な景色に豪快な食べ物です。
さて、そろそろ下山の時間です。

楽をするために雪渓を下ります。斜度もそんなんでもないし、踏み分け後もあるので、そこを辿りながら降りていきます。

ブラックレイクでは先ほどのパーティーが休憩してました。(私もそこで一人で休憩したかったなぁ。ちょうど滝が落ち始める場所なんですよ)

なので、ちょいと離れた場所に腰を下ろし、持って上がってきたコーラを飲みながら、景色を愛でます。これがマイナーなコースだなんてすばらしすぎます!
再び下山開始するときに、彼らとちょっと話してみたら、やはり上で一泊過ごしたようです。(強風の中、テント泊) やはりロープやらピッケルなど冬山装備です。
アベルタスマン近くに住んでいるそうです。

登るときに使ったコースを辿りながら急坂を下りてゆきます。下山も幸せです。
ここで、遅れて登ってきた先ほどの家族連れパーティーとすれ違いました。
「写真はたくさん撮ったきたか?」
とまた聞かれたので
「上はすばらしい景色でしたよ! たくさん撮りました!」
と答えながらすれ違いました。

しばらく歩いてから振り返ると後ろから先ほどの若者パーティーがついて来ていました。(中央下)

念のため拡大しておきます。

最後はお花畑を愛でながら駐車場まで戻ってきました。
往復4時間とはとても思えない充実したコースでした。
順調に下山できたので(登った道を下るのですから当たり前ですが)、次のアクティビティの集合時間から逆算して、まだ45分ほど時間に余裕があります。
そりゃぁ、走りますよね。

こんな道がそこにあるのですから。
ちなみに、先ほど振り返って写した写真でわかる通り、ホーマートンネル越えてミルフォードサウンド側はまだ雲が多いようです。
ですので20分間だけ来た道を戻ることにしています。

今日も晴れていることに心から感謝します。

ここで20分経ったので、今度こそミルフォードサウンドに向けて走り始めます。

何往復しても感動しっぱなしです。

数百メートルの絶壁を携えた山々が、雲をまといそびえ立つその様は、ここでしか見られない景観です。

これだけの場所ですからそれなりに車は走っているのですが、そうは言ってもこれだけの景色にしては圧倒的に少ないと思います。

次に来る時はやはりロードスターで走りたいですね。

こんな山々を見上げながら走る。考えただけでゾクゾクします。

先ほどトランピングしていた場所ですが、どうやら向こう側も晴れてきたようです。
再びホーマートンネルを越えます。

生えている植物も独特ですね。この不思議な景観を形作るのに一役買っています。

いよいよミルフォードサウンドに近づいて来ました。

予定時間10分前に到着しました。完璧です。
さて、ミルフォードサウンドで何をするかと言えば、当然私も名物の遊覧船に乗るわけです。
現在16時になろうかという時間なのですが、今回乗るのはオーバーナイトクルーズなのです。船の中で一泊するわけですね。
(このすぐ側に、世界一美しい散歩道と言われているミルフォードトラックというグレートウォークスがあるのですが、山小屋は完全予約制の上、世界中からやってくるトランパーによって3泊しなければならない山小屋は数か月前から余裕で一杯になるそうです。逆に言うとそれだけ入山制限をしているということでもあります)
観光客用の駐車場(と言っても、こんな規模で足りるのか? という面積です)に車を停め、歩くこと10分、船着き場に到着しました。

場所に似合わないすごい立派な施設で驚きました。
ミルフォードサウンドのクルーズは2社で独占しているらしく、受付カウンターが左右にそれぞれどかんとあります。
ここであらかじめ予約しておいた船のチケットをもらい、15分後に出港だというので、桟橋でトランピング中に、ステーキサンドのあまりの迫力のせいで食べ損なったサンドイッチをぱくつきます。
そして、これが本日乗船する船、クイーンエリザベスⅡ世号

とは似ても似つかない、ミルフォードワンダラー号。時代を感じさせる平底帆船です。(もちろん帆で走るわけではなく、エンジンで走ります)
いいんです、ミルフォードサウンドが見れて、ちゃんと寝れれば。

いよいよ乗船が開始されました。
やたら若い子(高校生ぐらい?)が多いのですが・・・・
なんと、修学旅行か遠足かわからないですが、高校生の団体と一緒でした。

本日のメニューです。

先に指定された寝室(と言ってもベッドが4つあるだけですが)に行くと、2人がすでにベッドに居たので、私は上のベッドに荷物を放り込みます。
マレーシアから来たチェさんと、オーストラリアから来たティムさんです。

一旦キャビンに戻り、そこで一通りの説明を受けます。(何を言ってるのかさっぱりわかりません(笑))
最後にお腹がすいた人には今からスープを出しますとか言っていたのですが、そんなことよりも、16時半をまわり船はすでに出港しており、外の景色が気になって仕方がないので、カメラ片手に甲板へ飛び出します。

わお、すんごい景色。
水面から一気に1000m以上の高さの山々そびえ立っています。
正面の一番高い山はマイターピーク(1682m)と言って、マオリ語ではラホトゥ、男らしさの象徴とされている山です。
海面からそそり立つ山としては世界で一番高いと言われています。

わたしと数名以外はこの絶景を観ずに、スープをすすっているみたいです。
信じられません。

強風で沸き上がる雲。

大好物な景色が延々続いています。
ようやく甲板に人が増えてきました。
そして、チェさんに「スープおいしかったよ」と言われ

すみません! スープすすりにキャビンに戻ってしまいました。
全速力で吸い取りました!
(あ、おいしかったです。久しぶりにちゃんと料理されたものを口に入れました)
乗船前にサンドイッチを食べており、お腹が空いていたわけではないのでパンはポケットに入れて夜食用にします。

皆さん甲板に出揃いました。

数隻の船がミルフォードサウド内を走っていますが、この日オーバーナイトクルーズを行うのは2隻だけのようです。

海の方から強風が吹き付けています。山肌に添って雲が流れて行きます。読者の皆様はご存じかと思いますが、大好きなこの景観をずーっと見つめておりました。

マイターピークを見上げます。さすがに1682m。首が痛くなるぐらいの高さです。

雲がすごい勢いで渦巻いてます。幸せです。
船はここで180度方向を変え、いったん戻るようです。

アシカのコロニーです。船に乗っているので高速擦り寄りをかまされることは無いでしょう。

サイズ比較のために船を写してあります。
右の白いのが船で中央の建物は明日立ち寄る予定の水中観測所です。

おぉぉぉ、カヤックです。気持ち良いでしょうね~。

船が滝に近づいてます。甲板に立っていたらびしょ濡れになりそうです。
(私が乗っている船がこの滝に近づくのは明日です)

先ほど紹介した水中観測所そばの入り江に向かって走っていきます。
そして入り江に入ったところで船が停止します。
キャビンに戻ると何やら説明が始まりました。
「夕飯の時間まで皆さんがここで出来ることは、
ひと~つ、カヤックを漕ぐ
ふた~つ、小さなエンジン付ボートに乗る、
みっつ、泳~ぐ」
まじか、泳げるのか! (海パン車に置いてきてしまったよ)
というわけで、カヤックに参加することにしました。(ほとんどの人がカヤックに手を挙げていました)

アベルタスマンで体験したのに比べると、おもちゃみたいなカヌーです。ただ、一人乗りなので、自分の好きなところに行けそうです。
救命胴衣(なぜか「クルー」と書かれている)を渡され順番を待ちますが、私の前に居たチェさんのところでカヌーが足りなくなります。(30人ぐらい手を挙げていて、カヤックは25隻ぐらい積んでいたらしい)
ですが、飽きた子どもがすぐに戻ってきたので、待つことはほとんどなく順番が回ってきました。
ちなみにチェさんはカメラをぬらさないようにビニールカッパを着てカヤックに乗り込んでおりました。
私は万が一のことを考えて、デジイチではなくコンデジをポケットに入れてカヤックに乗り込みます。

カヤック視点で見た我が船です。

こんな感じの入り江に停泊しています。ここで今夜は泊まるのでしょう。

最初はおっかなびっくり岸沿いに居たのですが、そのうち調子に乗って入り江から出てみることにしました。

すんげー波を被ります。大きな船に乗っているときには、まったく波がないかと思ってましたが、小さなカヌーだとけっこう水を被りますし、カヤックは強風の影響をもろに受けます。

入り江最高!!
なるべく回りに他のカヤックの居ないところに陣取り、漕ぐのはやめて、ぼーっと空と山と雲を見上げて一人だけの時間を過ごします。
なんたる贅沢。
サンドフライがどこからともなくやってきますが、ばっちり虫よけを塗っているので、すぐに逃げていきます。これ最強です。
ふと、気がつくと丸いブイが目に入ります。

人間の頭でした。
水温低いので厳しいと思うのですが、満面の笑みで泳いでいました。うらやまし~。
あと、高校生は甲板から船に飛び込んでおりました。若いっていいねぇ。

かなり浅いところまで来てようやく底が見える感じです。透明度は高くないようです。(理由は後で書きます)
気がつくと私以外のカヤックはほとんど船に戻っていたので、私もぼちぼち戻ることにします。
18時に漕ぎ出して今19時なので、1時間近くボケーッとしていたでしょうか。
船に戻ると、お楽しみの夕食タイムです。

なんですか? このワイルドな夕食は。
ティムさんとチェさんは二人ともおかわりをしていました。ちなみに女子高生はほとんど食べずに残していたので、この辺は万国共通なようです。

沈む夕日と変わり行く空の色を甲板で眺めていたら、チェさんが一生懸命カメラをいじっては首をかしげています。聞くと、持ってきたカメラ(パナソニックの新しいやつ)が壊れてしまったとのこと。(結局カヤックで濡らしちゃったんですかね?)
それならということで、私のサブ機(コンデジ)を乗船している間、貸してあげることにしました。これで、イルカとかが居てもムービーは撮れませんが、まぁ、彼が一枚も撮れないで落ち込んでいるのを横で見ているよりはいいでしょう。
ちなみに、フランツジョセフの氷河トレッキングで、1日コースが4つのグループに別れるのは、スピード別だということはチェさんに教えてもらいました。彼は超速グループに入ったらしいのですが、早すぎて写真を取る暇すら無かったとのこと。
私にとっては遅めのグループで良かったということでしょうか。

この景色を見ることが出来るのがオーバーナイトクルーズの特権ですね。
キャビンに戻ると、高校生軍団や家族連れは皆トランプやボードゲームを楽しんでいます。彼らにこの景色のすばらしさは届いたのでしょうか。
(届いてないだろうなぁ、ほとんど甲板に居なかったし)
私は飲み放題の珈琲やココア、ポケットからパンを取り出して食べながら相変わらずノートPCを広げています。
そしてスタッフが「まだ寝ないの?」と声をかけてくるので、周りを見渡すと、またもや私一人になってました。皆さん、相変わらず寝るの早いねぇ。(23時)
「明日は雨ですね」
とスタッフに声をかけると
「雨のミルフォードサウンドも素敵だよ」
との返事。
「楽しみです。おやすみなさい」
と言って、スタッフを送り出します。(普通逆でしょ)
その後もしばらくパソコンを開いたり、ガイドブックをいまさら読んだりしながら、寝ないで時間を過ごします。
寝てしまったら、あとは帰国に向けて一直線なんですよね。
とは言っても、明日は下船後760km先のクライストチャーチまで一気に戻らないといけないので、やはり寝ておかねばなりません。
そして、24時30分頃布団に潜り込みました。
入り江の夜は風の音が遠くに鳴り響くのみの世界でした。
つづく
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