北海道ツーリング 前編 女満別 → 帯広




土曜日


7時前に羽田を出発する飛行機に間に合わせるため、6時過ぎに空港に到着。


今回使用する航空会社は道民御用達の



エアー





ドゥードゥドゥ、ドゥドゥードゥドゥ・・・(エド・はるみ風に読んでください)



と、眠いのを我慢して朝からテンションを上げております。







というのも、天気予報で知っていたとおり、網走(女満別)は「雨!」なんですよね〜。




早速予約しておいたレンタカーを確保し、気の向くままドライブを開始します。








クルマはビッツのCVTオートマです。(正直CVTの加速感って苦手です(と言う割に、人生で2回ほどCVT車保有していたりしますが))


私が一番信頼を置いているメッシュ天気予報によると、全道的に雨もしくは曇りの中、帯広方面が昼から晴れるとのことなのでとりあえずそちらを目指すことにします。






こういう道を見るとがぜん盛り上がってきますね!

カーナビの目的地を「屈斜路湖」に定め、ルート探索を「距離優先」にしておきます。







すると、勝手にマイナーな農道やら道道に誘導していってくれます。







さすが農道! あとは天気だけですね。







さすがに山間部は国道でないと越えられないので、国道243号線に合流し、美幌峠を越えて屈斜路湖に下って行きます。


峠から屈斜路湖が見えないのは仕方が無いとして、いくら下っても、なぜか湖面が見えてきません。




湖の目の前まで来てようやくわかりました





まだ湖面が凍っていて、白くてわからなかったんですね。





屈斜路湖では、すっかり餌付けされている白鳥達が集まってきました。



近くに硫黄山があったことを思い出し、久しぶりに硫黄の香り(好きなのです)を嗅ぎに行くことにします。







硫黄山です。ここの景色が好きなんですよね〜。









ちゃんとお土産屋さんで買ったんですよ!

(しかも最低2個からという条件付きで、2つも買わされました。おいしかったですけど)

というか、暴力団関係者どころかお客さん私しかいません。寂しすぎます。





気を取り直して、噴出口の方へ歩いて行きます。






踏み抜いた後にビビリながら、進みます。
(ビビっていたわりには余裕で2回踏み抜きましたが)



熱い水蒸気がもうもうと噴出しております。温泉好きとしては燃え上がるシチュエーションですが、残念ながら入れる湯船は付近にはありません。(たしか、どこぞに野湯があったという話を昔どこかのHPで見たような)






靴を掃いたまま足湯に浸かっておきました。靴は遅れて温度が上がるので火傷するかと思いました。




さて、どうしましょうかね。




お盆の間は観光客でごった返す道道52号線を走っているのですが、向かう先には摩周湖があります。どう考えても霧で何も見れないと思うのですが、万が一ということもあるので、行ってみることにします。







視察終了


(たぶん弟子屈(てしかが)方面から入れば行けると思います)



このまま引き下がるのは悔しいので、摩周湖は諦めて、阿寒湖にまわることにします。本当は雌阿寒、雄阿寒の勇姿を拝みたかったのですが、今日の天気では無理な感じですが致し方ありません。




国道241号線、通称阿寒横断道路。

見た目寒そうに見えるかもしれませんが、雪ではなく雨が降っていることからわかるとおり、実はそんなに寒くなかったりします。





さすがに屈斜路→阿寒間はかなり空いておりました。(そして寄り道として狙っていた山間部の道道はことごとく冬期閉鎖になってました)






阿寒湖です。良い感じに凍ってます。

ちょうど12時になったので、付近で除雪作業をしていたおじさんにおすすめの店を聞いたところ





ここを紹介されました。





ヒメマスの親子丼です。(ルイベとイクラ)

むちゃくちゃおいしかったです(おすすめ!)



お腹一杯で車に戻ってくると、湖に張った氷の上で子どもが遊んでいます。




な〜んだ、乗れるんじゃん! ってことで、写真展覧会出品用の作品でも撮影しますかね。




題して




「阿寒湖に佇む若人」







     ↑



ん? なんかどこぞのガキンお子様が写ってんじゃん。



これでは佳作すら狙えないので、再度撮り直し。



お子様が写らないよう画角を狭くして、その分遠くまで行き、渋く佇むことにします。


セルフタイマーは10秒なので、遠くまで行くには先ほどより急がねばなりません。(モデルって大変ですね!)


では、行きまっせ〜!







ズボ!






はい、湖に降りてすぐに氷を踏み抜きました。



そして背後からはもうすぐ写りますよというセルフタイマーのアラーム音が・・・・



どうする俺!   怖くて遠くに行くどころじゃないぞ!

しかし、大賞が、佳作が、新人賞が、賞品が・・・




ピピピピピピピ(アラーム音)








作品ナンバー116          題名「阿寒湖に佇む若人」          出品者 ぎんがめ(東京都)






足が冷たくて死にそうなのに、健気にポーズだけはとっております(笑)


しかも、全然遠くに行けてません。


ここで一言。




「阿寒湖を走ってはアカン!」(by 若人)





寒いですか?






私も足が冷たいし雨に濡れて寒いです。お互い様です。(意味不明)





こんな時こそビッツの暖房装置が大活躍。




暖房を「強」設定にして、足もとに温風を




って、ビッツって足元に温風出ないんじゃん!   (んなアホな!)






冷風で足と靴と靴下を乾かし(冷やし)ながら走ります。





そういえば北海道に住んでいた7年間の間に鶴を見ていなかったことを思いだし(他には流氷と野生のヒグマ)、カーナビに鶴居村(いかにも鶴に会えそうな名前)、最短距離! と打ち込んで走り始めます。




マイナーな道道 (たしか666号線)







マイナーな国道つなぎながら、走って行きます。







そして、天気予報通り、ようやく晴れ間が見えてきました。

靴と靴下も乾きました。





やはり北海道は晴れてなんぼですね。

靴は乾いてなんぼです。





道東らしいのびやかな景色が延々と続いております。(西2号線)



そして、やってきました鶴居村。




鶴、鶴、つる〜






なんと、本当に道端に鶴が居ます。

ただ、これはさすがに国道ではなく農道。国道から姿が見えたのでぐるっとまわってきました。

畑の向こうに防雪柵が写っているのが国道)気を遣って少し離れた場所に車を停めたのですが、別段逃げるわけでもなく、逆に親子が餌をついばみながら歩いて来ました。






やはり、綺麗な鳥ですね。昔話に登場するのもわかる気がします。



一応村内に数カ所写真撮影ができる場所があるのですが、行ってみたところ遠くに数匹の鶴が居るだけで、私のレンズではどうにもならない距離でした。真冬に来るとかなりの大群を監察することが出来るようです。




空を見た感じ、帯広方面が晴れているのは間違いなさそうなので、本日の宿泊地を帯広駅前の「安ホテル」に決めて、予約を入れます。(一泊3200円でした)








あとはのんびりと走るだけです。










道道243号線です。








ここはなかなか良いワインディングがあって、かなりおすすめです。(道東は平野をまっすぐ走ることが多いですからね)









スタッドレスを履いたビッツに乗っているのが、本当にもったいない感じです









笹類は冬も枯れないので、3月とはとても思えない景色が広がっています。









東北よりも春っぽいんじゃないでしょうか?









釧路空港のあたりに来ました。








カーナビでいろいろ探したんですが、どうしても一旦海(国道)に出ないと駄目なようです。





出ました。(別にここまでこなくてもいいのですが、なんとなく)




そろそろ日も陰ってきたのでまっすぐ帯広に向かっても良いのですが、足寄(あしょろ)経由で遠回りすることにします。






さすがに遠回りコースだけあって国道(392号線)でもかなり空いています。


このペースで行くと19時には帯広に着いてしまいそうです。

本日は21時までに着けば良いので、2時間ほど余裕があります。


この辺何か無かったっけ?と思いながらカーナビを見ていると、行き先に上士幌の文字が。


ん? もしかして近くに糠平温泉ある?




層雲峡方面に地図を送ってみるとありました、ありました!



携帯で調べてみると、21時まで日帰り入浴オッケーらしいので、糠平を往復して帯広入りすることにします。






当然最短道道コースです。(88号線のあたりですかね)





あっという間に日は落ちて行きます





本日最後のショータイムですね






空が広い分、夕焼けの規模もでかいです








美しい夕焼けを堪能しました!







さて、糠平温泉行きますよ〜(道道468号線、見ればわかりますね(笑))








お、北海道の定番キャラ、キタキツネです。







というわけでやってきました、糠平温泉。(湯元館)







土曜の夜だというのに川沿いの露天風呂は私一人。

月夜に輝く流れる雲と雲間に除く星を眺めながらのんびりと浸かってきました。


しあわせ〜





(昼間の写真。公式HPより)

誰ですか? 目を凝らしている方は。




再び来た道を少し戻り、湯冷まししながら、20時頃帯広に到着しました。(走行距離 450km)







携帯で「豚丼」の店を調べ、一番最初に紹介されていたこの店に入ってみることにします。(電話したら「夜まで営業してるよ」とのことでしたので)


なんと専門店じゃなくてうなぎ屋さんなわけですが、店主が言うところによると、もともと帯広の豚丼はうなぎ屋を開業したとある方が、当時としてはうなぎを食べる習慣の無かった帯広人にあまりにも人気が出ないので、仕方なくうなぎのタレで豚を仕込んで出したのが始まりなんだそうです。

(豚丼ドットコムに書かれている話と微妙にニュアンスが違いますね)




この店、豚丼もおいしかったですし、うなぎの方も浜松産特上うなぎが5000円強という(東京で食べたら万単位?)強気の値段なので、もしかしたら相当おいしいのかもしれません。





さて、ホテルに到着しました。


3200円なりの設備でした。(部屋に風呂無しトイレ無し。しかし、まったくもって無問題)


21時までに到着したかったのには訳がありまして、実はこの日「世界不思議発見」でニュージーランド特集が組まれていたからでした。(カイコウラとロトルアが紹介されてましたね)


では、明日は朝早いので早めに寝るとしますかね!




つづく