北海道ツーリング 後編 帯広 → 旭川 



日曜日


朝5時30分起床。

最新の天気予報をチェックして本日のコースを吟味します。小ジャンプ予告の時にちょろっと書いたのですが、行きは羽田→女満別で帰りは旭川→羽田のチケットを抑えてあります。

これは、大分前に予約したときに気分で決めたことで、何か目的があって選んだわけではないです。

帯広から旭川への脱出ルートは主に3つ。いずれも峠越えで日勝峠→日高→旭川、狩勝峠→富良野→旭川、三国峠で直接旭川のいずれかになります。雪をまとった大雪山脈につっこむ三国峠越えも魅力的ですし、美瑛に寄り道したかったので富良野経由もありです。
札幌にまっすぐ向かうのなら日勝峠ですが、さすがに今回は日高経由は無いです。

天気予報的には残りのどちらのコースをチョイスしても似たような状況で、9時までは帯広付近をうろうろ、昼前後に大雪、昼過ぎは旭川周辺がそれぞれ部分的に晴れているようです。

ですので、とりあえず三国峠から層雲峡経由で美瑛に立ち寄って、それから旭川空港に戻るコースに決めます。(実際はそこまで正確に予報は当たらないので、空を見上げながら走ることになります)

そうと決まれば、早速出発。





帯広からとりあえず北上します。





走り始めてみると糠平方面(三国峠方向)は天気予報に反して曇っているようです。(道道337号線)







一方、狩勝峠方面は晴れていて山脈が光り輝いて手招きしています。






迷わずハンドルを切り、狩勝方面に車を進めます。



すると、今度は若干ガスっているものの、光り輝く大雪山脈が見えるではないですか。






またまたハンドルを切り直し、今度はそちらに向かって走り始めます。(道道771号線)







当初の予定通りのコースに決定です。






道道を適当に走ってもカーナビのおかげでまったく道を見失わないんだから、世の中便利になったもんです。(農道西9線)






防風林で整然と区切られた広大な畑の真ん中を、道路はどこまでもまっすぐに伸びています。

道東ではおなじみの光景です。


早朝に出発し、まだまだ時間に余裕があるので、あっちゃこっちゃの道道やら農道を探索しながら、勝手気ままに走ります。






調子に乗って砂利道に突入。気分はWRCです。(西11線)







WRCチャンピオン気分だけではどうにもなりませんでした。

引き返します。

(行けそうに見えるかもしれませんが、轍はトラクターサイズです)







ただ引き返すんじゃ面白くないので、違う砂利道に入ります。






これ、なんだかわかりますか? 知っている方居たら教えてください。





延々、似た景色ですんません。でも、実際こんな感じなんです。(西9線)





では、たまには違う感じの場所も。






まっすぐな道は上下していると良い感じなんですよね。

え? もう見飽きた?


そうですか。




でも、こんな道ばかりなんです。(好き好んで走っているという噂も・・・)
(道道337号線)




太陽も昇り、少しずつ気温は上がってきましたが畑には氷が張っています。




さて、そろそろ三国峠方面に向かいますよ。






(国道273号線)

さすがに雪が増えてきました。






頭の上を大きなタカの仲間が飛んで行きます。さすが大雪国立公園。







3匹居るのわかりますか? (天然記念物のオオワシに見えるのですがいかがでしょう?)






白樺並木の綺麗な道です。

実は大学生の時、初めての三国峠越えは恐怖の体験でした。というのも夜間は視界20m以下の濃霧が発生する上に、細い砂利道でガードレール無しという状態だったので、ライトを照らしてもまったく前が見えず、いつ落ちてもおかしくないという酷道だったのです。(これを越えた興奮が今の酷道好きにつながっているのではと自己分析)






今じゃ、こんな立派な橋が並ぶ道路になってしまいました。


一方、かつてと同じなのは交通量が少ないことですね。

(夏は観光客がけっこう利用しているかもしれません)




しかし、どうも空がすっきりしません。天気予報を信じるのなら、晴れていておかしくないはずなので、休憩がてら仮眠を取りつつ待つことにします。



そして、寝ること30分、やはり晴れてきました!






走り始めるとすぐに大雪の山々が顔を出しました。




アイヌ語でカムイミンタラ





神々の遊ぶ庭でございます。






新しい三国峠になってから走るのは3回目ぐらいですが、あまりに美しすぎて違和感があるのも事実です。(私にとっては思い出の酷道ですから)




大雪の名水ですな





大雪付近の峠道に雪が無いとなると、どうも今回はオールアスファルトということになりそうです。




これでビッツが夏タイヤだったらなぁ、と無い物ねだり。





というか当たり前ですが、ロードスターで走りたかったですね。(国道39号線)
(女満別乗り出しのロードスターのレンタカーが無かったのですよ。夏ならあるんじゃないですかね)





あっと言う間に層雲峡に到着しました。(写真の白い氷瀑は銀河の滝)

ここにはさすがに観光客が居るなぁと思っていたら、皆中国人観光客でした。

ファッションが日本人とそれほど変らず、しゃべっている言葉を聞くまで分りませんでした。(多くの人がデジイチ構えてますし)





こちらは流星の滝。よく見ると水が流れてますね。




国道38号線はさすがに交通量はそれなりに多いです。しかし、大雪のあたりは逃げこむ道道が無いので、そのままチンタラと走っております。




層雲峡、久しぶりに見ました。在住当時はあまりの混雑っぷりにスルーすることが多かったので、むしろ初めてゆっくり見た気がします。





さすが、新聞に掲載されている「北海道旅行」の定番観光ポイントなだけはあります。







再び旭川方面に向けて車を走らせます。





新しく高速道路が出来ており、無料解放されていたので、インチキして高速移動。

背後の山々(大雪)はガスをまとっております。(だいぶん気温が上がってきたということです)





愛別インターから適当に道道と農道を走りながら美瑛を目指します。(道道486号線)

この辺は最短距離というわけでも無いので、適当に遠回りしております。




道道の番号もついに4桁に突入しました。





こういう道をみるとついついシャッターを押しちゃうんですよね〜。






行ったことある方はわかると思いますが、美瑛の裏側まで来ております。






というわけで、カルビー、もとい、丘の街「美瑛」に突入ですよ。







春先の美瑛も味があっていいですねぇ







大学生や社会人新人の頃はコンビニのお弁当片手によく来たもんです






360度、適当に写せばこんな感じの写真になります







そして、エンジン止めると音の無い世界が広がります







遠くには十勝岳連峰






あっちで景色を眺め、こっちで景色を眺めしながら時間を過ごします


さて、ここで昼食を食べる予定だったのですが、期待していた個人経営のレストランはどこも冬期休業中。こりゃぁ困ったということで、道の駅にでも行ってフランクフルトなどのジャンクフードでも食べることにします。


初めてです、道の駅にたどり着くまでに2回も道に迷ったの。(看板を頼りに走りました)






道道のさらに1本入ったところにある、この施設。駐車場もわかりにくいところにあって、まったく気付かずに通りすぎました。






そして、なんか予想外に良さげな雰囲気です。





おぉぉぉ、素敵な料理! (ポテトスープ)





そして周りはカッポーーー! (カップル)
写真はポテトグラタン。むちゃくちゃ量が多いです。

ポテトたっぷりの素敵な料理でした。

清算するときに聞いてみたところ、ここはサテライトで本店は畑の中にあって冬期休業中とのこと。ポテト好きにはたまらない店だと思います。





まだまだ時間があるので、ふたたび探索開始。





気に入った景色を求めて彷徨います。






ガスっていても素敵なコントラストを見せる十勝岳連峰。




マイルドセブンの丘。晴れていたら撮影ポイントまで歩いたんですけどねぇ。





この辺の道になるとカーナビでもよっぽど縮尺上げないと表示されないです。





道があるんだか無いんだか。

良い感じに除雪されてはおります。



と、思っていたら最後は雪の山にぶちあたってしまいました。






これからまさに美瑛にも春が訪れるんですね。




さて、飛行機の出発までもう少し時間があるので、温泉に入ることにします。


そのまんまの名前ですが十勝岳温泉に行くことにします。






美瑛から白金温泉経由で行く道は冬期閉鎖になっているので、上富良野にまわり温泉を目指します。





山はいいですねぇ



とにかく絵になる道です。





晴れていてよかったです。





さすがに雪に覆われているかと思っていましたが、全然大丈夫です




雪道と格闘することを想像していたので、ちょいと拍子抜けしてます


だいぶん標高が上がってきました。(1000mぐらいですかね)





雲海ドライブになります。(今年初ですね)




やっほ〜!






って、雲海に突入しちゃいました




これって温泉展望無しってことか!?

そして、ガス真っただ中のまま、温泉に到着しました。



駐車場に車を置いて、歩いていると、何やらガスが取れてきます






おお!






来たぁーーーーーーー!(織田裕二が目薬指した風に)







ここの温泉、この景色を堪能しながら露天風呂に浸かることが出来ます




夏の写真ですが、こんな感じです。元ネタはこちら

誰ですか? 目を凝らしている方は。








たぶん女性露天風呂はこちら方面を見下ろすことになると思います。



湯船に1時間浸かってましたが、晴れたのは2回半、それぞれ5分といったところでした。逆に言うと絶景を見ずに湯船から上がってしまった方が多かったように思います。(もったいない)





あまりにも粘りすぎて、すっかり日が落ちてきてしまいました。







それでは、そろそろレンタカーを帰しに行くとしますかね



すると、道路の真ん中を黒い物体がうごめいています。



あの黒い生き物は、もしや!!







犬でした。(紛らわしすぎ!)








楽しかった2日間もいよいよ終わりが近づいております









さようなら美瑛






さようなら広い空







さようなら北海道







次はロードスターで走りたいぞ〜

(というか、今年のお盆は北アルプスにするか北海道にするかで悩み中です)




これ、18時時点のメッシュ天気予報なんですが(18時発表なのでほぼリアルタイム)、美瑛は奇跡的に晴天だったようです。(実は朝の時点の予報では15時から全道的に曇天となっていたので、まったく晴れることを期待していなかったのでした)




これが21時。なんと雪になってます。

というかですね、レンタカー屋のお兄さんに聞いたのですが、道路から雪が無くなったのはここ1週間の話だそうです。季節外れの雨で融けてしまったんだとか。
私も雪道を覚悟していたので、本当にラッキーだったのと、本日も400km弱走ることが出来ました。雪道だったらだいぶん移動範囲が狭くなっていたと思います。





旭川空港に到着です。






これ、ご存じですか?

Alwaysの皆さんのために1箱買っておきましたので、次回ミーティングを楽しみにしておいてください。(数に限りがありますが、その時は負け抜けじゃんけんということで(笑))







締めくくりは旭川ラーメン。(これは正直おすすめしません。いたって普通の味です)






今回の週末ドライブ、飛行機エアドゥー早割往復2万円ちょい、ホテル3200円、あとレンタカー代で楽しめちゃいます。
(ガス代、飯代は普通にドライブしても必要ですからね)


屈斜路、摩周、阿寒、鶴(釧路)、帯広、大雪、層雲峡、美瑛(今なら旭山動物園という手もありますね)、十勝岳温泉と、2日間あればこんなけ楽しめます。
こちらに比べればお得だと思いますし、美瑛と札幌でよければこんなプランもありますよ。

どうですか? 皆さん、週末北海道。



以上です!