東北ツーリング (前編)

m1まずは、宮城・岩手地方のドライブブレポ(私が訪れたのは地震が発生する1週間前でした)をアップする前に、昨日の大地震で命を落とされた方のご冥福をお祈りするとともに、行方不明となっている方が一日も早く発見されること、そして被災地が一日も早く復興できることを心よりお祈りしております。

私自身は東北ドライブが大好きな身として、これからも今までと変わらず東北地方を走って行きたいと思っております。




土曜日6月7日


金曜の深夜に急遽用事がすべて完了し、あわてて天気予報を確認したところ、東北方面の太平洋側、すなわち宮城県、岩手県が部分的に晴れていることが判明。
しかも日曜日にかけて、天気が良化することがわかり、午前0時過ぎに出発し、北に向かってロドを走らせます。



郡山の手前で一眠りし、一気に岩手入りを狙おうと東北道をひたすら北上します。





お、新幹線です。


快調に北上しますが、北に向かえば向かうほど雲が増えてきます。


天気予報を確認すると、どうも岩手県は明日にならないと晴れないようです。





いったん宮城県の泉PAで高速道路を降ります。


ちょうど、昼前の時間になったので、塩釜にあるお気に入りの寿司屋に向かうことにします。



(仙台の郊外を横切ってしまい、到着までに予想外に時間がかかってしまいました)






大魔神佐々木投手もお気に入りだったという塩釜のこの寿司屋、去年は行けなかったのですが、年に1回は顔を出すぐらいお気に入りだったりします。


特に一度も冷凍をしていない塩釜で上がる近海物マグロは絶品です。(有名ですね)



メヌケ、アカガイ、鰯、ブドウエビ、近海キハダ中トロ、ニシン、穴子、しゃこ




ウニ、ホッキ貝、ヤリイカ、松葉カレイ、




(串本産)本マグロの赤身と近海キハダ中トロ(再び)などと頼んで1諭吉強。東京で食べたら幾らになることやら。


年に一回の贅沢なのです。(しかも真っ昼間っから)



ここは空いている時間帯にカウンターに座り、板長(社長)さんのネタ解説を聞きながら食べるのが幸せな感じの場所です。
今回は観光客がドヤドヤとやってくる時間帯に重なってしまい、さすがに忙しそうでした。
(あと、春物と夏物の端境期だそうで、良いネタが出せなくて・・・と申し訳なさそうに言ってましたが、なかなかどうして、いつも通り美味しかったですよ!)





さて、宮城観光しますかね。





といいつつ、松島は素通りして





Alwaysメンバーにはおなじみの牡鹿半島にやってきました。





写真には車が写っていないんですが、意外に混んでいるんですよね。人気の観光道路のようです。





先端までやってきました。

先ほどまで持ってくれていた晴れ間が、いよいよ少なくなってきました。(逆に言うと、天気の良くない岩手に近づいてきたとも言えます)






そして、本日の本番はコバルトブルーの海を望むここからです。

前回は時間の都合で残念ながら体験できなかった、kachan7さんお勧めのコバルトラインに突入します。







なるほど! これはすばらしい!!
(しかも岩手側の道なので、空いている)






次から次へとカーブが迫ってくる道を、気持ちよく走らせてもらいます



チラチラと海が見える稜線を駆け抜ける、すばらしいスカイラインです。






しかも、距離が長い。

真面目に走ると、けっこう集中力が消耗するぐらいの距離です。(私は途中から流しモードに変更しました)

前回のツーリングの時、そして今回先端に向かう時も、長いなぁと感じたのですが、牡鹿半島って日本列島全体を描いたときに、それとはっきりわかるぐらいの長さがあるんですよね。


山形のツーリングの時に宮城の方々に聞いたら、ここをホームグラウンドにしている方は多いみたいでした。私にとっての西伊豆みたいなものですね。






国道に戻ってきました。

いつもならリアス式海岸を堪能するためにそのまま北上するところですが、今日は内陸部の県道を探検することにします。

その前に、明日の予定も考えつつ、携帯ネットで見つけた宮古市の安宿に予約を入れます。21時には到着して欲しいと言うので、そこから逆算しながら、走ることにします。





県道197号線で左折。






すぐに追分温泉の看板につられて、県道64号線を山の中へと入って行きます





追分温泉に近づいてきました。

川沿いの良い感じの景色になってきました


温泉に入ろうかどうか迷いましたが、時間を逆算するとどうにも間に合わないので、先を急ぐことにします。






追分温泉で新旧すれ違いの図







良い感じの道をトコトコと走っていきます







緑に蓋をされる感じが最高でございます。






国道46号線から346号線で北上し、さらに一旦海側に戻って






県道295号線で岩手県入りします。(写真の通りすっごい整備の行き届いた快走路です)






さらに県道10号線へ。
辺りが暗くなって来ており、シャッタースピードが落ち気味になっております。






いやぁ、良い道ですね〜






ガードレールも無いし、こんな道が普通に転がっているんですよね。





同じ写真に見えるかもしれませんが、県道8号線です。






県道27号線から、いったん国道107号線に出ます。(なんかすっごい工事してますね)






国道と言っても、なかなかの道です。







汽車と追いかけっこしながら遠野市に入ってきました。


ちょうど、お腹が空いたので夕飯を食べることにします。







盛岡冷麺!



そして、なぜか炭焼きホルモン!!(笑)



とあるお方のブログの読みすぎで、影響を受けてしまいました。

両方ともなかなか美味しかったです。



さて、ここから国道340号線で早池峰山の脇、立丸峠(標高780m)を超えて行きます。







通行止め!?

と、思ったら時間帯通行止めで、夜は大丈夫でした。
走られる方は気をつけてください。






おぉぉぉ、寒い〜〜〜。(半袖オープンで走ってます)







さすが、300番台国道。


けっこう寂しい感じの山道です


こんな山奥で青白い感じの女性がヒッチハイクしていたら、乗せるかどうか悩むなぁと思ってましたが、青白いどころか人っ子一人、更に言うと対向車とすら、すれ違いませんでした。







さらに砂利道になります。(さすがに悪路では無かったですが、ちょっと急いでいたので、砂利区間が長かったらどうしようと焦りました)





こういう道になると安心しますね。







というわけで、20時55分にホテルに到着しました。


県道たっぷりを走って大満足の一日でした。


明日の計画を立てて、布団に潜り込みます。




日曜日6月8日


朝6時にホテルをチェックアウト。


当然フロントには誰も居ないので、あらかじめ聞いていた場所に鍵を置いて出発です。





おぉぉ、けっこう太陽が上がっちゃってますね。もうちょい早く出発でもよかったかな。




まずは、せっかく宮古市まで来たので、浄土ヶ浜に顔を出しておくことにします。






浄土ヶ浜は駐車場からけっこう歩くんですよね〜







あっちゃ〜、午前中は逆光ですよ!!

本当は、こんな景色を期待していたのですが・・・


というわけで、速攻で車に戻ります。(それでも撮影ポイントに登るの含めて1時間費やしちゃいました)


さて、岩手県は私にとって九州地方を除くと、未開拓エリアであります。(たいてい秋田や青森の帰りに通過する県になっちゃってます)



今日は野生の勘ではなく、まずは素直にツーリングマップルを頼りに絶景ポイントを探すことにします。







県道40号線です


こんなすばらしい2車線道路はあっと言う間に終わり





こんな感じの道になります


真っ暗に見える先は、





緑のトンネル状態






通行止め!?

と、思ったら再び時間帯通行止めでした。
日曜日なので休工中です。





だいぶん標高が上がってきました。







どんどん山奥に入るのかと思いきや






ちょっとした村を通過します







再び山道に






県道40号線から林道へ(そんな酷い砂利道じゃ無いです)

この辺はカーナビが無いと、もしかしたら迷うかもしれません






お、鳥居が埋まってるぞ






再び舗装路を登って行きます






木の高さが低くなるに連れ、期待が膨らんで来ます






さて、このカーブの向こうにはどんな景色がひろがっているのか・・・・






こんな景色でした!!







亀ヶ森牧地です

赤い車に牛が興味深げに寄ってきます






まだ子牛ですな






牧場の中を続く細い道を、トコトコと車を進めて行きます






いやぁ、こんな広大な景色が広がっているとは・・・







のどかですな〜







牧場の道端で作業をしていたおじさんが


「ハイカラな車だねぇ」


と声をかけてくれます。


「お邪魔させてもらってます」

と、挨拶すると


「この先にもっといい景色が続いているよ、楽しんでいってね」


と、なんとも優しいお言葉






セイヨウタンポポが乱れ咲く丘の先に、道が続いています





標高も1000mを超えているらしく、雲も頭の上を通りすぎて行きます



はぁ、幸せ・・・







さて、そろそろ次の牧場に着きそうですよ









着いた〜!
(新里放牧場)







こりゃまた日本離れしたすばらしいロケーションです








いやぁ、こんなところが人知れず、あるもんなんですねぇ






是非、オープンカーで走りたい道ですね!






運転席からはこんな景色ですよ!






ここがすごいのは放牧地に柵が無いんです
(遠くで牧場スタッフが私が不用意に牛に近づかないか見てました)






子牛の方が興味津々で近寄ってきましたが、母牛の


「モォ〜!!」


の鳴き声一発で、くるっと帰っていきました。



母牛も角が生えてますからね、私なんかが気軽に近づくと危ないんでしょうね。






柵がないって、こういうことなんですよね。


いやぁ、こんな体験を日本でできると思いませんでした。


(北海道でもこんな牧場は見たことが無い気がします)







良い感じ(牛○ン)の香りがする中、コンビニであらかじめ買っておいたサンドイッチをぱくつきます。







あとは、ブナの林を駆け降り、国道340号線に出ました。

車高が低い方は、こちら(国道340号線側)から入れば砂利道もないですし、迷うこともないでしょうからお勧めです。






国道106号線で本日のメインイベント、八幡平方面を目指します



どうせならということで、昨日の夜に超えた立丸峠方面に進み、途中から県道25号線に入って早池峰山の麓を走ってみることにします。

昨日の夜走った感じだと、まだ夏期通行止めにはなってないみたいですしね!

時間帯工事も日曜は休みですし、今回は2回も休工時間にあたってます。2度あることは3度あると言いますしね!



国道106号線から340号線に入り、しばらく走って県道25号線に入ります。







なんと今日(6/8)から通行止めでした!!  ショーック!! (3度目の正直)
(登山用のバスのみ進入可能です)





早池峰山には縁がないのかとガックリ肩を落とし、トボトボと国道106号線に戻り、八幡平方面を目指して軽自動車の後ろをやる気なさげに走ります。



すると、「早池峰登山口5km」の看板が・・・



もしかしたら、登山口まで行けば早池峰山ばっちり見えるかも・・・・



迷わずハンドルを切って登山口へ続くという細い道に進入します。







この道なら10分で着きそう




と、思っていたら







あっと言う間に砂利道状態に・・・



これを無理して走って早池峰山がまったく見えなかった洒落にならない状態。




どうしようか悩みながら走っていると、ちょうど向こうからカブに乗ったおじさんが走ってきたので




「すみません!」




と声をかけて停まってもらいます




「この先走っていったら、早池峰山って見れますか?」


「う〜ん、この先に二股があって、それを左に折れて少し登ったら見えるかなぁ」


「少しってどのぐらいですか?」


「こう、カーブがあって、、、5分ぐらいかな」


  (カーブ一つ分? 5分かからないんじゃ・・・)


「そうですか! ありがとうございます!!」







待ってろよ〜、早池峰山!!










つづく・・・・