東北ツーリング (後編)

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前編はこちら



さて、分岐から5分という言葉を頼りに登山口へと続く林道を進んでいきます。






想像以上に轍が深いので、道路幅を目一杯使ってお腹を擦らないように注意を払いながら進んでいきます。



しばらくすると、例の分岐がありました。



てことは、あと5分。

道は急な上り坂に変わります。どうやら尾根をひとつ超えるようです。尾根のトップから早池峰山が見えるのでしょう。
(勝手な想像)




さっそく一つ目のカーブ登場!!







こんな悪路、どうやって曲がりながら登るんじゃぁ!


カブのおじさん、それならそうと言ってよぉ!
(道が悪いのも、登り坂がきついのも、カブのおじさんのせいではない)



なんとかノンスリップデフの付いていない後輪を空転させずに越えてゆきます。(インドネシアンタイヤ、ナイス!)




さて、すでに5分は走っているので、どうやらカーブから5分が正解らしいです。




まぁ、5分だし、もうちょい我慢しますか!







う〜む。。。



これでは轍をよけたくても避けられません。



ガリっとか、ゴンっとか不吉な音が床下から響いてくるたびに、声にならない悲鳴を上げながら進んでいきます。(むのかい!)



すまぬ、我が愛車よ。






これまで走った砂利道走破ランキングの中でも間違いなくトップクラスの悪路です


しかも、5分どころかすでに10分近く格闘している気がします。



ペースが上げられないせいなのですが。



ただ、もうちょい走ったら登山口なんじゃないかと思うと戻るに戻れず、先へ先へと進んでいきます。




一瞬、早池峰山が見えたような気がしたのですが、一応さらに先に進んで見ることにします。







嫌、これはいくらなんでも無理です!




たぶん、ここから先は軽トラとか4駆しか普段走っていないのでしょう。




先ほど早池峰山が見えたところまでバックで戻ります。






我がロードスターはスペシャルステージを一区間走り抜けたかのような状態になってます。



さて、さきほどちらっと見えたところに入ってみますかね。








早池峰山、ちょっと、見えた〜〜!



(がしかし、私のロドがちょっとしか見えない!)





すごいところに車を突っ込んでいるように見えるかもしれませんが
(まるでスピンして突っ込んだみたい)






実際はこんな感じになってます。
(この先が登山道ですかね?)





ちょっとバックして撮り直し。



タイトル
「悪路を乗り越え早池峰山を望む我が愛車」




しばし、ロドと一緒に早池峰山を眺めます。





さて、戻りますか!!





帰りは積極的に道幅を利用したおかげで、お腹をほとんど擦らずに戻って来れました。





ようやく、舗装路に戻ってきました。(舗装路、万歳!)






いやぁ、すっごい道でした。



でも、早池峰山を拝めて大満足です。







磨き系の方々が見たら失神するんじゃないかというタイヤ周りの汚れ。
写真には写っておりませんが、タイヤハウスの内側は綺麗に泥パックされてます。




次の街で洗車するからそれまで我慢してね〜。




では、今度こそ八幡平を目指して走りますよ〜。




国道106号線を西に向かって走り始めます。





え!?




今、何か見えたぞ。





すぐにトンネルに入ってしまったので、いったんトンネルを抜けてから、Uターンして戻ります。





こ、これは!!







タイトル
「国道脇から早池峰山を呆然と望む我が愛車」





国道から見えるんジャン!! (登山道入り口の数百メートル先)




カブのおじさん、それを先に言ってよ!!
(私が悪路と格闘したのはおじさんのせいではない)







さ、気を取り直して八幡平を目指しますよ!! まっすぐ行きますよ、まっすぐ!!!



盛岡南インター手前のガソリンスタンドで泥を落とし、(下回りも洗浄し)、かなり時間をロスしてしまったので高速道路に乗ります。





ん、左手の岩手山にガスがかかってるような・・・





どんどん雲が広がってきます。


あっちゃぁ〜、もしかしたら、寄り道して遊びすぎましたかね・・・







とりあえず、ここまで来て他に行く宛も無いので、まずは八幡平に登ってみることにします。






八幡平の上の方まで見えています。
とりあえず、ガスって何も見えないって事はないみたいです。

というか、八幡平に太陽光があたっているような・・・






八幡平に登る途中に廃墟となった旧松尾鉱山跡があるのですが、今回はパス。
(あの雰囲気がけっこう好きなんですが)







ん?  なんか、八幡平方面は晴れているような・・・






やや! これは、もしかしたら、もしかするかも!!





しかも、雲見状態(ハート)!!







どうやら、八幡平は部分的ではありますが、晴れているようです!








ほんと、周囲は曇っているんですよ







では、行きますよ〜






場所によっては曇ったり






今にも雨が降りそうな空になるのですが






カーブ一つ超えれば、こんな天気。不思議なもんです。






というか、部分的に晴れただけでもラッキーなんですよね!









けっこう雪が残っていますが、たぶん、あと1ヶ月もしないうちに、このあたりの雪も溶けてなくなるのでしょう。


下から見ると曇っているようにしか見えないからか、えらい空いてます。誰も走ってきません。


というか、よくよく考えたら混んでる八幡平って経験したこと無いです(笑)






秋田県側に入りました







いやぁ、八幡平は何度走ってもいいですねぇ







オープンカー買ったら一度は走るべき道シリーズの一つですよ







秋田県側は曇天のようです。

あらかじめ携帯電話に読み込んでおいた天気予報どおりです。



これで、鳥海山方面に抜ける計画は中止にしました。



というわけで、いつもは駆け抜けてしまう八幡平をとことん堪能することにします。






まずは、何往復かしますかね。








雲に向かって走る感覚が最高でございます!







この時は撮影しながら走っていますが、他数往復はカメラはしまい込んで、走ってました。






う〜ん、すばらしい!!

ビバ八幡平。







さて、お昼になりましたよ。







山の定番メニュー、レトルトカレーです。



ん?  山?



そっか、八幡平って百名山の一つだったんですよね!!







というわけで、急遽山頂方面に向かって登っていくことに。






こんな階段もありますが、案内看板によると、駐車場からすぐに山頂に着くようです。






見下ろせば八幡平を貫く道がクネクネと伸びています




さて、肝心の山頂へのウォーキングですが、






いきなり雪渓歩きになりました。

(室堂で履いていた靴なのでまったく問題なしです)







雪渓の向こうには湿原とエメラルドグリーンに輝く八幡沼が見えています。






微妙にガスがかかっているので、太陽の周りに虹が出来ています
(ガマ沼、縦パノラマ写真です。太陽は頭上にあります)






ガマ沼を見下ろします。
いやぁ、美しい沼(火口湖)ですね!





ほどなく、山頂らしき展望台が見えてきました。






山頂と言っても、八幡平らしく平らな源太森を眺めることになるわけですが。






さて、百名山制覇(?)ということで、駐車場に戻りますか!





鏡沼。


距離も高低差もたいしたこと無かったのですが、雪渓を歩かされたので、それなりに汗をかきました。






八幡平にごろごろある温泉、その中でも大のお気に入りの藤七温泉に入るとしますか!






ミズバショウが咲いてます






こりゃ、露天風呂からの景観も期待できそうです!






もしかして雲見露天風呂?(ハート)







藤七温泉を見下ろしたところです。
宿の右側に四角い部分が見えると思いますが、あれが露天風呂です。(道路からまる見えなんです)


さらに、小さい露天風呂がいくつかあるので、一人っきり露天風呂を楽しもうと思ったら、ここは最高の場所なのです。





(前にも書きましたが、実は藤七温泉の上流に無料で入れる野湯があるんですよね。そちらもいいですよ〜)
2006年撮影







温泉に到着しました。



入り口でお金を払い、脱衣所で服を脱いでから外へ出て、先ほど上から見下ろした露天風呂の中でも一番上流にある湯船に向かって歩いていきます。





さて、雲見風呂でも楽しみますかね





ふぅ、しあわせ





って、熱っつ!!





あわてて、風呂から飛び出ます。

先ほどの見下ろした写真で、大自然の露天風呂からフル○ンおじさんが飛び出してくる様を想像して頂ければ、それでイメージとしてはあっているかと思います。





誰も居ないことが確認できたので、脱衣所からカメラを持ってきます。







今度こそ雲見風呂です。



至福の瞬間です。



頭のすぐ上を綿雲が流れて行きます。(先日蔵王で見た空と同じ感じです)



今度は、ここでゆっくり宿泊してみたいですね〜



宿のおじさんに聞いたら、今日は朝から曇りがちで、むしろ昼から天気が良くなったそうな。


寄り道していてちょうどよかったです。







では、湯冷ましドライブ、行きます! (樹海ライン)







いやぁ、まだまだ絶景が続きますよ〜







樹海ラインはアスピーテラインよりもさらに交通量が少ない道です。






6月上旬は新緑の季節で、いろいろな緑が芽吹いて来ているところです。






岩手山にかかっていたガスもすっかり吹き飛びました



さて、ぐんぐん下りますよ〜






岩手山を見上げる標高まで下山して来ました。





まだ東京に戻る時間じゃないので、もうちょっと遊んでもらうことにします。






農場地帯を走って行きます





岩手山が綺麗に見えています。
あれも百名山なんですよね〜。





カーナビを見ると、岩手山焼走りという観光地があることがわかりました。






どんなところかわからないので、とりあえず行ってみることにします。






思いっ切り逆光でうまく写らないのですが、1732年の岩手山の噴火で流れ出たマグマです。
全長は4km、今なお植物がほとんど育たない黒い岩石地帯です。






順光方向で撮影するとこんな感じです。

すっごいスケールです。地球のエネルギーを感じます。(未体験の方は是非どうぞ)




さて、気軽な感じで歩き始めたのですが、なんか散策路が軽く1kmぐらいあるらしく、歩けども歩けども終わりません。


ようやく、ゴールについたと思ったら、そこが駐車場から一番遠い場所でした。





県道をテクテク歩いて駐車場に戻ります






日差しもだいぶん傾いてきましたね







後は陽が沈むまで牧草地帯を走ってから帰りますよ〜






この辺りは農場地帯なので、適当に走れば眺めの良い農場にあたります







ほんと、贅沢な場所ですね!




農場もいいですが、、、






やはり、「田んぼとロド」をやらないと、私の旅は締まらないですね (写真右に写ってます)






3桁県道ですが、一応東京方面に向かって走ってます







たまに、垂直方向に走ってます







さて、そろそろ高速に乗ると、12時過ぎに川口料金所通過でETC割引が効きそうな感じですよ







一瞬小岩井農場に寄ろうかと思ったのですが、けっこう山の中にあるので、それはやめておきました。



というわけで、陽も沈んだので、宮城との県境あたりから高速に乗って東京を目指したのでした。






途中、雨が降ったりもしましたが、順調に東京に向かって走ります。





途中休憩がてらサービスエリアに寄り、ジュースを買ってから車に戻ります。





ん?





こ、これは。。。。








ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!






おしまい!!






エピローグ

あ、一応この後、サービスエリアですぐにトランクに積んであった水スプレーとぶらしで虫は落としましたよ。
この状態で帰宅したら、大家さんの奥さんが卒倒するかもしれませんからね(笑)




で、翌週、山形ツーリングに参加すべく張り切って夜中の高速を走ったら(あそこまでではないですけど)、再び酷い状態になったというわけです。








で、郡山に着くなり、こんなことをしていたのです(吾亦紅さん撮影)

sutakoさん、ありがとうございました!!