3連休 (後編) 蓮華温泉 - 新潟下道探検

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月曜日






朝3時に起床。



月が沈んだはずなので、天の川が見えているんじゃないかと窓から空を見上げてみるが、残念ながらガスってます。




再び布団へ








朝4時半に起床。


まだ暗いかと思ったら意外に明るい。


すぐにタオルを取り出し、温泉に向かいます。蓮華温泉は小屋から露天風呂まで歩いて15分かかります。



そして、一番景色の良い「仙気の湯」に到着すると残念ながら先客が・・・




一人っきりで入るのが大好きな私は、迷わずそこからさらに上にある「薬師湯」に向かいます。













薬師湯に登っていく途中で振り返った仙気の湯 ↑

男性が一人写っているのが見えますでしょうか。



雪倉岳(左)の稜線にこんな早朝から雲がかかっています。



どうやら、今日は登山は無理そうです。(可能なら白馬岳往復か、その辺散策をしようと思っていました)


昨日の天気予報では長野県中央部が良いと出ていたので、乗鞍の方にドライブに行くことに、この時決心しました。




薬師湯に登っていくと、そこにも私と同じ歳ぐらいの男性が一人居るのですが、服を着たままです。



「もう入られたのですか?」


と声をかけると、


「いえ、これからです」


という返事。

それでも服を脱ごうとしないので、私はとっとと服を脱ぎ去り、先にお風呂に入らせてもらいます。






朝焼けに輝く雪倉岳を望む薬師湯。


緑色なので鉄分でも混じっているのでしょうか。透き通ったお湯ですが硫黄の香りがします。



これまでは熱くて入れなかったのですが、今日はちょうど良いかやや温めの湯加減です。





いやぁ、すばらしい!




と言いたいところなのですが、横に居る男性が気になります。



いや、別に二人入れない広さってわけじゃないんです。



なのに、なぜか服を来たまま、私の横に居る男性。(見つめているのは雪倉岳方面なので、私の裸体を見たいわけでもなさそう(笑))



なんか体操っぽい動きをしたり、うろうろしたりしています。





う〜ん、落ち着かないなぁ。





10分ぐらい浸かっていると、ようやく男性が服を脱ぎ始めました。



なんだ、結局入るんじゃん、と思っていたら、突然、脱いだ上着とリュックを残して、さらに上の方に登っていってしまいました。



ここより上には温泉はありません。



まぁ、いいや、一人っきりになれたし。



さ〜て、堪能するぞ〜




と、思った瞬間に下から若いカップルが登ってきました・・・


まぁ、さすがに私が入っているこの露天風呂には入れないでしょう。


案の定、カップルはさらに上に温泉が無いか確かめに登った後、仙気の湯の方へと降りていきました。


この手の野湯型露天風呂、脱衣所などの無粋な建物や風呂場と下界を遮るものが無いのが良いのですが、服を着込んだ人(今回は若い女性)と、タオルで前すら隠していない状態で目があってしまうのが、なんとも気まずい。

(本物の野湯だったら、まず普通の人は来ないので、仁王立ちしようが何しようが自由で良いのですが)


一度、紀伊半島のとある温泉街にある手堀の野湯に早朝に入っていたら、観光客が歩いてきて、



「湯加減、良いですか?」



とか、質問されるという、こっぱずかしい思いをしたことを思い出しました。

(しかも、横のホテルの窓では時折カメラのフラッシュが光ってるし)


やはり野湯は島の海岸線沿いとか山奥の川原に限ります!




そして、ようやく、一人っきりになりました!




堪能すること5分、上着を脱いだ男性が降りてきました。。。


そして、今度はちゃんと全裸になると、風呂に入ってきました。


まぁ、服着たまま横をうろうろされるよりは、この方が百倍マシです。




そして、さらに下から男性2人組が上がってきました。(一人は半裸、仙気の湯に入っていたのでしょう)



こりゃぁ、場所を譲って上げた方が良さそうです。

(4人で入るのはちょっときつい)



なんでも、この2人は最初、他の男性(私が仙気の湯をパスした理由になった男性)と3人で入っていたところ、さらに先ほどの若いカップルが入ってきて、そのあと、男性が出ていってしまったので、カップルに気を使ってこちらに上がってきたのだとか。


服を脱ぎながら仙気の湯を見下ろした男性の一人が



「なんだ、もう出るんジャン」



とつぶやいたので、数分後には仙気の湯に誰も居ないことが判明。


ちょうどいいので、仙気の湯にハシゴすることにします。





待つこと5分、降りていくと、読み通り独り占め!!



いやぁ、やっと落ち着いて入れました。




しっかし、こんなことなら、夜中に中秋の名月風呂に入っておけばよかったです・・・



(ちなみに、去年も書きましたが、ここは月が出ていない晴れている夜は天の川流れ星風呂ですよ。お盆付近の深夜2時頃がお勧めです)




風呂を上がって10分の坂道を下り、小屋で知人に挨拶をしてから、本日のドライブスタート!









やはりと言うか、北西方面からどんどん雲が沸き上がってきます。
こりゃぁ、今日の天気は早めに崩れてしまいそうです。。。







天気が良い内にできるだけ堪能せねば!







あと、燃料補給!
(昨日の夜に糸魚川のコンビニで購入しておいた菓子パン。田舎の国道沿いのコンビニではよくある現象ですが、おにぎりやお弁当類はすべて品切れでした)







昨日の夜の月見ドライブも楽しかったですが、朝の濃緑ドライブもやはり気持ちよいですね!








オープンカーで是非走ってもらいたい道です。








空気も澄んでいて、本当にすがすがしい朝です。

風も穏やかで、湖面が鏡のようになっています。









国道付近まで降りてきました。


携帯の電波が届くようになったので、本日の天気状況を確認してみます。





あらら、今日は長野県は全般的に曇り空になってしまうようです。

乗鞍に上がっても仕方がないので、そのまま晴れる可能性がある新潟に向かって下道をチンタラと走ることにします。









まずは雨飾山の方に向かって進みます。いわゆる妙高越えです。












後ろに見えているのが雨飾山(百名山)

のんきに写真を撮っていますが、右の崖から落ちてきた石がゴロゴロ下に落ちているので、さっさと車を進めます。










去年も走っているので、この道がダートになることは織り込み済み。妙高と白馬方面をつなぐ道路なので、ダートと言ってもそれほど酷くは無いです。







ガードレールは無く、谷の向こう側には先ほど走っていた道がくねっている様が足元に見えます。






峠付近のトンネル。







多少道は荒れていますが、私のロドの車高だとまったく問題ありません。

皆さんも是非どうぞ。







こんな景色や








こんな景色






こんな景色があなたをお待ちしております。

(晴れていればさらに絶景ですぞ)









いわゆる快走路では無いですが、オープンドライブが気持ち良い、ダイナミックな景観から美しい牧場までいろいろ楽しめる道路です。





牧場を越えたあたりから、私以外にも走る車が登場するのですが、多くの方が気持ちよく道を譲ってくれます。







スキー場に出ました。


広い空に感激しながら走っていると、違和感のある物が目に留まりました。




なんだろうと思って注視していると、オフロードバイク用のヘルメットです。




持ち主は写真撮影でもしてるんかなぁと徐行していくと、道路から1mほど下のススキの中でもがくライダーとバイクの姿が。

どうやら、道路から外れて、スキー場におっこちたみたいです。トライアルバイクだったら余裕で復帰できると思うんですが、エンジンもかけずに一生懸命手でバイクを起こそうと頑張ってます。


私に助けを求める雰囲気は無かったのですが、



「力貸した方がいいですか?」



と車から声をかけると



「是非お願いします」



との返事。

車を停めて、バイクの方へ歩いていくと、先ほど抜かした2台の軽自動車が下ってきたので、おっこちたバイクを指さしながら2台にヘルプサインを出して停まってもらいます。



「どうしたの、おっこちゃったの?」



と、おじさん4名が2台の車から降りてきます。



「すみません、景色に見とれていたら、そのままおっこちちゃって・・・・」



と、うなだれるライダーさん。私と同じ歳ぐらいでしょうか。


うんうん、このすばらしい景色だから、みとれてしまう気持ちはわかるよ〜。
いずれにしろ、ススキ野原で良かったと思います。


相手は600ccのオフロードバイクですが、さすがに男が6人も居れば余裕でしょう。


と思っている瞬間に、私以外の方々がバイクの良いポジション(つかみやすい場所)を抑えてしまい、私はシートの後ろにあるちょっとした出っ張りしかつかむことが出来ず、まったく力を貸せない状態に・・・



「せーの!」



の掛け声で、バイクが少しずつ進んでいくのですが、実は私は手を添えているだけ・・・


いやぁ、かっちょ悪い! (しかし、行きがかり上、力を貸している雰囲気だけは出していました)




1mの急勾配もなんのその、バイクは道路まで無事に復帰。




「エンジン、かかるの?」



という、おじさんの声に、ライダーさんがセルモーターを回すと、何事も無くエンジンがスタート。



その直後、



「ありがとうございました。。。本当にありがとうございました!!」



と、深々と頭を下げるライダーさん。

私が通りかかったときに声をかけてこなかったのは、余裕で上がれると思っていたのではなく、どうやらパニクっていたらしいということに、この時彼の顔を見て気づきました。




「いやぁ、この人のおかげだよ」




と、私を指差すおじさん達。




「この人が停まれと合図してくれなかったら、そのまま通りすぎるところだったよ」



まぁ、それはそうなんですが、私は手を貸せなかったかっちょ悪さもあって、「では、先を急ぎますので!」 と、逃げるようにその場を去ったのでした。

何にしても、怪我もなさそうでバイクも無事だったので良かったです。



私も次からは、早めにポジション確保するようにします。








その後は妙高の街に下り、新潟の北部に早く移動できるよう高速道路に乗ります。








途中の米山SAで「さばサンド」を頬張ります。(読んで字のごとくですが、サバは焼きではなくフライです。一応トルコ料理だとか)



頬張りながら天気予報を再び確認すると、新潟も本日は全滅という予報が。。。



仕方なく高速道路を降りて、下道探検に向かうことにします。




たしかに、この辺(上越、柏崎)を走ったことはあまりないですからね。


カーナビを見ると県道257号線というのが山間部に向かって走っているので、まずはそこに入ってみることにします。







この辺り、まだ中越沖地震の爪痕が残っていて、至る所で工事をやっていたり、いまだに通行止めになっているんですよね。

とりあえず、「全線開通」の表示が出ていたので、奥へ奥へと進んでみます。







間違えて歩道に入ったか? と思うような道の細さ。






舗装されているのに、ここまで細い道は今まで経験したことがありません。



途中、軽トラとすれ違わなければならなかったのですが、私を認識するやいなや、土手に車を入れてくれたので、すれ違うことが出来ました。(地元の人達の道なのに、申し訳ない)


すれ違うときに


「この先、行けますかね?」


と質問してみると、運転していたおじさんが


「開通はしてるけど、手入れもされてないし、草ぼーぼーだから、お兄ちゃんの車だと厳しいと思うよ。第一もったいないでしょ。この車(軽トラ)だったら全然大丈夫だけどね」



との返事。



一応、念のため、草ぼーぼーの様子をこの目で確かめてから引き返すことにします。







う〜ん、ぼーぼー。
(九州方面の女性の方々、失礼しました)




苦労して進んでも、この先、地震被害の大きかったこのエリアでどこまで無事に進めるかもわからないので、ここはおとなしく引き返すことにしました。






帰り際に改めて車から降りて撮影してみたのですが、両輪が同時に白線をまたいだのは初めてです。






運転席から見たときは「絶対に行けないんじゃない?」って思いましたが、こうして見ると、まだ余裕がありますね。








再び普通の道幅の道路に戻ってきました。







一旦日本海に出ます






県道73号線(快走路)に乗り、







そこから国道353号線に入ります。






これはなんとツーリング向きな道!!

(信号が無い、ほとんどの区間が追い越し可能な2車線)







こんな見事な棚田もあって、本当にすばらしい道です。国道とは思えません。(というか、撮影場所は国道から少し離れております。田んぼの向こうが国道353号線です)






この後、知らぬ間に国道353号線から離れて、松代の街に出てしまいます。






行列が出来ている蕎麦屋さんがあったので、入ってみることにしました。







げげげ、これは・・・・

すみません、ここは皆さんにはおすすめできないです。


ホームページを見て納得。普通の手打ち蕎麦じゃなかったのですね・・・

(それよりも天ぷらの油が・・・)






白神爺。さんに対抗して、コスモスと我が愛車!

(誰ですか? 少な! って言ったの)



だんだん国道353号線の区間も残り少なくなってきたので、適当に県道やら農道に入ってみます。








ちょっと丘に上がってきたので







下の方を見下ろしてみます












四角い棚田や







丸みを帯びた棚田が延々と広がっているのですが、どれもこれも綺麗に手入れされてますね。

あちらこちらで畔の草刈りをやってました。




国道353号線も終了し、関越道にぶつかったところで、いよいよ東京に向けて走り始めます。



すると、魚沼スカイラインの文字を発見。


去年、良い印象が残った道だったので、迷わずハンドルを切ります。







あ、この景色、、、

どうやら、終点の方から入ったみたいです。
(すなわち、新潟方面に道が続いています)








このガスの上に抜けて、ってことは無いかなぁ。








曇ってはいますが、やはり独特の雰囲気のある良い道です。










スキー場があったので、ロドと一緒に下界を見下ろしてみます。

(そのまま下るわけじゃないですよ)



さて、このまま新潟方面にどんどん進んでいくわけにもいかないので、適当に下界へ降りてみることにします。

幸い、このスキー場をつっきって下る道があるようです。





さっそく、その道を使って降りることにします。









なぬ?  この先 キケン?







それは確認せねば!!











キケンというよりも、横のススキの大歓迎ぶりが気になります。

(気にしすぎると、脱輪しそうなので、やはりキケンなのでしょうね)






というかですね、








キケンうんぬんよりも、ススキ大歓迎状態が延々と続いております









一瞬スキー場の視界が抜けて喜んだのですが








再び、大歓迎の道。











引き返そうにも、けっこう下ってきてしまったので、バックで登りきるのも辛いしなぁ







まぁ、ススキだのイタドリだのの植物は洗車のブラシよりは柔らかいと思うので、大丈夫だとは思いますが、気分のイイモンじゃないです。(だったら入るなという突っ込みが聞こえてきそうですが)。




そして、驚いたことに後ろから「パーンパーン」という2サイクルエンジンの音とともに、レーサーレプリカのバイクが走ってきました。




急ぎたくはないのですが、道を譲るスペースもないので、気持ち速めに走ってから、ヘアピンカーブの所で抜かさせてあげました。









そして、延々と大歓迎道路が続きます











もう、ほとんど道が見えません。




大歓迎に加えて、ハイタッチ状態で、ススキに頭まで撫でられます。


(車の中に植物の一部(種やら花やら)がたくさん入ってきたので、あわてて窓だけ閉めます。





頑張ればUターンできるかもという場所に出たので、一旦車を降りて、この先に「キケン」箇所がありそうなのか、それとも延々とこんな道が続くだけなのかを歩いて確認しにいきます。



すると、下から先ほど追い越していったバイクが上がってきました。



「この先、厳しいですか?」



と声をかけると



「獣道みたいです。やめておいた方がいいですよ」



との返事。


バイクはそのまま上の方に戻っていってしまいました。




う〜ん、これまでも十分獣道状態だったけどなぁ、と思いながら、スキー場で下界が見渡せるので、道の先を目で追ってみます。




しばらく、こんな道が続くのは間違いないのですが、下の方にはたぶんまともであろう道が続いています。


ここから引き返して登る距離より、下る距離の方が近そうです。







ならば、進むのみ!

(もうすっかりススキに慣れてしまい、道路脇の花が綺麗だなぁって思って撮ったショットですが、誰もそこには目が行かないですよね)





そして、ようやく、、、








キケンな箇所も無く、そのまま道の良い状態の所まで降りてきました。




草刈った道路、万歳!!



道幅、万歳!!








今下ってきた道と平行して走るトンネルです。


普通はこちらを使うのでしょう。





さて、今度こそ東京を目指しますよ!







最初は下道で群馬まで走ろうと思ったのですが、トラックも多く、これでは気分がよろしくありません。






ですので、湯沢温泉のあたりから高速を使い、一路東京へ






口直しのアイス。

う〜ん、いまひとつ。
(すみません、こんなコメントで)




花園を先頭に25kmほど渋滞しているとの表示が出ていたので、途中で高速を降り、







群馬南部から県道を縫うように走って、埼玉の北部へと走ります。(カーナビがあると、こういう時に便利ですね)



というわけで、久しぶりの3連休を堪能したのでした。




おしまい!!





さて、ここ最近なのですが、平日も深夜帰宅、土日もまったく休めない日々が続いております。
皆様のブログをゆっくりと拝見できておらず、申し訳ない次第でございます。。。

(明日、もしくは今週あたりで山場を超えると思うのですが)