週末雑記 3連休 東京クルーズ & 初島ダイビング
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天気予報を確認したところ、3連休は「晴れ」「晴れ」「雨」という予報が出ていたので、それにあわせて予定を組みます。
ちなみに上記の予報は関東圏の話で、日本海側や東北地方はまったくもって駄目な様子。
そして、ちょうどタイミング良く先日船に乗せていただいた知り合いの方から「土曜日にもう一度乗りませんか?」というお誘いを受けたので、二つ返事で快諾。日曜日はダイビングショップに予約を入れて週末に突入します。
土曜日
昼前にマリーナに到着。すでに船の準備は出来ているとのことですので、早速船に乗り込みます。
今回は乗せてもらう代わりに一つお手伝いすることがあります。
というのは、オーナーご自身、船に乗っている自分の写真が一枚も無いといことで、デジイチを持っている私に是非撮ってもらいたいとのこと。
もちろん、お安いご用でございますということでデジイチ持参で来ております。
マリーナから少し行くと荒川に出ます。河口付近ですので、湾岸線の向こう側は東京湾が広がっています。
荒川には何カ所か横付け出来る場所があるので、そこで下ろしてもらい撮影いたします。(もちろんもっとアップの写真もあります)
再びピックアップしてもらい、荒川の上流に向かって進みます。
気に入った景色をパシャパシャ撮影していると、突然デジイチの電池が切れてしまったので(しかも予備をかばんに入れてきたつもりが忘れて来ておりました・・・)、ここからポケットに入れっぱなしにしていたコンデジ(カシオEXILIM S10)での撮影となります。
今日はどこへ向かうのかと思っていたら、なんと船で東京観光に連れていってくれるのだそうです。私も出身は東京じゃないので、これはかなり楽しい企画になりそうです。
まずは、荒川ロックゲート(閘門(こうもん))を通過して旧中川に入ります。荒川と旧中川では水位が3mほど違いますので、ここでそれを調整するわけです。運河とかにあるやつですね。詳しくは
こちら
をどうぞ。
監視員がちゃんと通過する船を見ているらしく、右の電光掲示板の案内が「通行可」変りましたが、信号は赤のままです。
どうやら旧中川側にゲート内の水位があっていたらしく、しばらく待たされます。その間に地元の人たちが集まってきました。(ゲートの上)
聞くところによると、この閘門はあまり利用されていないらしく、年間の維持費を使用回数で割ると、一回当たり20万円になってしまうのだとか・・・。
待つこと10分、ゲートが開き信号が青になったので、ギャラリーに見守られる中、閘門へと侵入していきます。
まさにマイロックゲート、日本語に訳すと我閘門状態(Alwaysメンバーは「われもこう」と読み間違えないようにご注意ください)です。
ゲートの中に入ると、後方の扉も閉められます。
観光案内テープが大音量で流れ、このロックゲートの成り立ちから仕組みまで解説してくれます。
船が暴れないよう梯子をつかんだのを監視員が確認したのか水位が下がり始めます。
ぐんぐん下がっていきます。なんか社会科見学をしている気分で楽しくなってきました。
完全に下がりました。これで江東区や墨田区などの荒川デルタ地帯(海水面より低いゼロメートル地帯)の水位にあわされたわけです。
ゲートが開き、青信号になったところで旧中川へと進みます。
旧中川です。
ちなみに荒川ロックゲートが完成したのが2005年ですから、今からたったの3年前。
昭和50年代に一旦通行不可能になっていたらしいので、最近荒川から隅田川方面へ通過できるようになったのですね。(さも自分の知識のように書いていますが、そんな話をオーナーさんに聞きながらの楽しいクルーズです)
旧中川から小名木川に入りました。
徳川家康が1590年ごろに小名木四郎兵衛に命令し、開削させた運河だそうです。
そうやって聞くと、急にありがたい運河を進んでいるように思えるから不思議です(笑)
小名木川の詳細は
こちら
おっと、工事中のようです。
こちらに気がついた工事中のおじさんは頭を少し下げると、すぐにショベルカーに指示を出し、
なんと、アーム操作で運搬船を退けてくれました。う〜ん、お見事!
そして、我々が通過する時も深々と頭を下げてくれます。(向こうはお仕事、こちらはお気楽観光なんですけどね)
この後もそうだったのですが、船で仕事をしている人って、みな礼儀正しいですね。ちゃんとアイコンタクトをして挨拶をしてくれます。
今度は運河の交差点です。江戸時代、いかに水運が発達していたかがしのばれます。
(実際縦横無尽に水路が走っています)
ちゃんとカーブミラーもあります。
しばらく進むと、再び閘門が見えてきました。事前に我々の存在を確認してくれていたのか、すでに門が開き始めています。
扇橋閘門です。
これから、上に表示されているラインまで水位を上げてもらいます。
最初、このぐらいの水位だったのが。
あっと言う間に(2〜3分で)ここまで上がります。
ゲートが開いたので先へ進みます
橋の上から子どもが手を振っています。もちろん笑顔で振り替えします。
はいはい、休憩中のところ、ちょっと失礼いたしますよ〜。
隅田川に出てきました。(ここで上陸して近所のコンビニに走り、電池を購入してデジイチ復活)
さすがに隅田川は花火大会ができるだけあって広いです。
ここから日本橋川に入ります。(白い橋の下)
都心に来た! という感じの景色です。(左、ミツカンの本社でしょうか? 調べてみたら本社は愛知県半田市、ここはドライとかチルドを扱う支店でした)
箱崎ジャンクションのあたりから日本橋川の上を首都高がおおいかぶさるようになってきます。
土地買収の困難さから、手っ取り早く川の上に首都高を作ったのでしょうか?
かつての船による輸送が、現代のトラックによる輸送に置き換えられたのだと実感しました。
東京証券取引所(左)です。
江戸橋ジャンクション
しょっちゅう通過していますが、下がこんな風になっているなんて、想像すらしてませんでした。
野村證券(左)
さて、川の名前の由来にもなっている日本橋が見えてきました。
無残、首都高の下になっちゃってるんですね。
そう言えば石原都知事がテレビで何か言っていたような・・・
三越日本橋本店もあります。
日本橋の下をくぐります。
そんなことができるなんて考えたことすらなかったです。
さすが、歴史を感じさせる精緻な造りです。
すばらしい!
この街灯の向こう(橋の真ん中と橋のたもと)に日本国道路元標があって、そこが国道1号、4号、6号、14号、15号、17号、20号 、合計7本の起点になっているとのこと。
なるほど。
右側、日本銀行。きっと一万円札がわんさかあるのでしょう。
常磐橋です。なんでも東京都に残る西洋石造橋としては最古のものだそうです。(その昔、将軍家もお通りになられたのだとか)
たしかに横を見ると江戸城のお堀(外堀?)らしきものが残ってますね。
東京駅の近くに来ました。
線路の下をくぐります。
振返って橋を見上げたところです。(パンタグラフが写ってますよね)
てっちゃんなら即反応していただけると思うのですが、丸いオブジェは旧国鉄の動輪をモチーフにした徽章だそうです。(最初菊の花かと思いましたが、写真をアップにして確認してみたら動輪でした)
(あ、オーナー氏はてっちゃんなので、鉄道関係の解説もやたらと詳しくて楽しかったです)
ひたすら首都高の下を進んでいきます
神田橋です。
新旧入り交じった造りの一つ橋。
何やら「復興局建造」なる文字が見えます。
なんでも関東大震災からの復興を目的に作られた臨時の政府機関だそうで、そのあたりの歴史は
こちら
をどうぞ。
その後も延々と首都高の下を進み(上は首都高5号池袋線、いつも東北方面に向かうときに使っている道です)
後楽園のあたりで日本橋川は突き当たりとなりました。
この橋桁もJRのものとしては最古の部類に入るのだとか。
あなたは、もぉ〜ぉ、忘れたかしらぁ〜♪
赤い、マフラ〜、手ぬぐいにして〜♪
と、大学生の時に気持ちよく歌っていたら
「マフラーで体洗うなよ」
と友達に笑われた思い出が懐かしい神田川です。
ロードスターオーナーの皆さんの中には、この歌とセットでキュンとくるような思い出が一つや二つぐらいあるのではないでしょうか?
水道橋です。
橋を歩いている人もびっくりしてこちらを眺めている人がたくさん居ます。
オーナーさんいわく、ここから御茶ノ水までの区間は東京都は思えない景色で大好きなのだとか。
私が小学生の時に擦り切れるまで見ていた「電車の図鑑」に、たしかこの付近を走る小豆色で白いラインの入った地下鉄(なのに地上を走る)の絵が入っていて、いつか乗ってみたいなぁと思っていた場所のはずです。
いやぁ、たしかに綺麗です!
JR御茶ノ水駅に到着しました。
ここで、あらかじめ購入しておいたマックのバリューセットで昼飯を取ります。
まさに御茶ノ水駅真正面なので、プラットフォームに立っている人や電車から外を見ていた人は、何やってんだろうなぁってこちらを見ていることでしょう。(ちょっと距離があるので気になりません)
こんなところで紅葉観賞です。
船も屋根が開いているのと、走航中は屋根から頭を出しているので、オープンエア感覚は強いです。
関東大震災後の震災復興橋梁の1つ、聖橋。
そして、その向こうが丸ノ内線ですね。
聖橋の向こうに見えておりましたが、秋葉原です。
振返れば北国へと向かう新幹線。
かつての名残を留める浅草橋。(ここから浅草までは歩いて30分ぐらいあります)
そういえば、屋形船で宴会ってやったことが無いです。
というわけで、再び隅田川に戻ってきました。(両国のあたり)
ちょうど、太陽が沈む寸前で良い雰囲気です。
今まで狭いところをチマチマと走ってきたので、開放感満点!
ほんと、私の知らない東京都って感じです。(と言う以前に田舎出身かつ、週末は東京に居ない事が多い私は東京に詳しくなかったりするのですが(笑))
再び船から下ろしてもらい、撮影タイム。(右下に小さく写ってます。この写真だけ質感や解像感が他と違うと感じたあなたは単焦点レンズの購入を検討した方がよろしいかと思います。と、レンズ沼へのトラップを仕掛けておきます)
再び河口に向かってどんどん進みます。
スタート地点のマリーナに近づいてきたところで、
「ぎんがめさん、寒くなってきましたけど、戻りますか? それとも、もう少し乗ります?」
と聞かれたので、
「全然寒くないです。もっと行きましょう!」
と、図々しくも即答し、もう少し乗せてもらうことにしました。(さすがにこの季節に風に晒されて寒くないわけはないのですが)
東京湾に向かっています。
そして、遠くにレインボーブリッジ
右手には沈み行く太陽。
さて、私の立ち位置が右に変ったことに気がついたあなたはスルドイ!
そう、船長のご指名をいただいて私が操船しております。
さーて、くぐりますよ〜。(って、舵輪を握り締めているだけなのですが)
今回はスピードが出ているのであっという間に通りすぎます。
川から海に出るとそれなりに波もでてきたので、フレーミングどころの騒ぎじゃありません。
それでも、奇跡的にちゃんと撮れているカットのみ掲載。
前方を行く船は右側から追い越します。引き波に減速せずに突っ込んだので、船が軽くジャンプします。
ガントリ−クレーンと夕日の組み合わせ、最高!!!(超斜め失礼)
ちなみに、どのぐらいのスピードで走っているか写真では伝わりにくいと思いますので、ムービーもアップしておきます。
お、ジェットホイールですね。(望遠手ブレ失礼)
いやぁ、美しい。
お〜、羽田空港が近いのですね!
(今回は行きませんでしたが、着陸進入路の近くに停泊して、降りてくる飛行機を眺めるのが最高に楽しいのだとか)
周囲にどの船も居ないことを確認して、船をくるっと一周まわして見ます。(東京の方を向いています)
再び沖に向かって走らせます。
おじゃる○さんのブログにも出ていた沖に立つ灯台
ですね。
灯台の向こうに、世の中のお父さんたちが、まるで奴隷のようにFPなるものを取りに走らされる黒いネズミの王国が見えています。
例1
例2
ここで船を停めて、しばしオーナー氏と語らいます。
それでは、日も暮れてきましたしマリーナに戻りますか!
首都圏でこんな空に出会えるとは思わなかったなぁ。
(ちなみに「東京都」は雲取山(標高2017m)から沖縄と緯度が変わらない小笠原やら硫黄島まであるので、意外になんでもあります)
戻ってきました。
前回も感じましたが、海から見る夜景は本当に綺麗です。
お、北九州に行くフェリーなんてあるんですね!
お台場の観覧車がきらきら輝いております。
さらにはレインボウブリッジと東京タワー。
手ブレ覚悟で東京タワーアップ。
高波防止のゲートを通過。
というわけで、本当は15時ぐらいに戻る予定が18時頃マリーナに戻ってきました。
体は骨の芯まで冷えきっています。
本当は15時に戻ってきて、その後、私のロードスターに乗ってもらってドライブにご招待する予定だったのです。(先方さんが千葉の温泉に行きたいと言っていたので、伊豆へレッツゴーってわけにはいかないのですが)
「こんな時間ですけどどうしますか?」
と尋ねてみると、
「オープンで行きましょう!」
と頼もしい返事。
ならば、という事で、アクアラインを使ってやってきたのが、木更津にあるホテル三日月。
な、、、、なんだ、この趣味の悪さは・・・
(変なオブジェが脈略もなく、たくさん置いてあります)
んが、しかし、趣味の悪さとは反比例して従業員のサービスは丁寧。
温泉(お風呂?)は・・・、塩素で目が痛くなりはしますが、ご家族連れで来るには楽しいところ何じゃないでしょうか?
(オーナーさんは「一度来たかったんですよ!」と大喜びして、すべての露天風呂を梯子したので、私もそれに付き合いました)
黄金の風呂を見てもピンと来なかったのですが、食事中に(中の中華レストランでチャーハンを食べましたが、けっこういけました)、そこに置いてあるパンフレットで、ようやく 「♪ゆったりたっぷりのんびりホテル三日月〜」のCMとイメージがマッチしました。
あのコマーシャル
のところだったのか!(気がつくの遅すぎ)
この黄金風呂
ですね。
というわけで、オーナーさんが満足するまで、それこそCMソングそのまま、ゆったりりたっぷりのんびり3時間ぐらい堪能してから
ホテル三日月
を後にしました。
帰りは国道16号線を使って千葉経由で戻ります。まさに東京湾一周。
途中高速を使いましたが、それでもマリーナに戻ったのは0時前。お礼を言って分かれ、自宅に戻ったのが午前0時半。
それから、ダイビングの準備を始めて、3時頃就寝しました。
日曜日
朝6時に起き、事前に炊いておいたご飯をお腹に放り込み、家を6時半に出発します。
自宅から熱海まで車で1時間半。けっこう近いです。(なので初島は楽チン)
京浜工業地帯から朝日が昇ります。とても印象的な朝日だったので、皆さん撮られているだろうなぁと思っていたのですが、
やはりそうでした
ね。
富士山も黄金色に輝いています。
東名が若干混雑していたものの、小田厚は順調に通過して、
湯河原までやってきました。(遠くに薄く見えているのが大島、手前の黒い小さい島が初島)
熱海に着いたときにはごらんの青空
今日は気持ちの良いダイビングが期待できそうです
熱海から初島へ渡り
初島では釣り客と観光(食事)客、ダイバーの三手に分かれ
群れ群れダイビングを堪能してきました。(タカベ)
大きい群れになると、50〜100mぐらいの塊になっていて、その中に入って魚と一緒に泳ぐのが大好きなのです。
午前中は透明度も良く、大満足です。
午後は小田原方面からの濁った潮が入ってきてしまいました。(キビナゴ)
ただ、午後の2本目はバディーに指名された人が超初心者だったため、我々二人だけ隔離され、ガイドが超初心者につきっきり状態になったおかげで、私は好き勝手に潜ることが出来ました。
もちろん、ずーっと群れの中に入っていたことは言うまでもありません。
ビデオがございますので、お時間のある方はどうぞ。(2分ぐらいの本編と最後にタカベの群れと戯れた1分ほどの長尺の映像が入ってます)
海鮮丼。(先週も食べたような・・・、しかもスゴイピンボケ)
あ、観光地価格ですけど、もちろんおいしかったです。
この次期は水温19度ぐらいにまで落ちて来ており、開始40分ぐらいで私のウェットスーツですと(ヘタった5mmツーピース)、震えが来ます。
それよりも冷えた体で陸に上がってから潮風に晒されるのが寒い!!
前回11月上旬に比べてダイバーが格段に減った理由がよくわかります。
すぐにウェットスーツのまま入れるお風呂に飛び込み、スーツは脱いで服を来て体温を復活させます。
そんなこんなで、日が暮れてきました。ちょうど、富士山の手前に帰りの便が写ってます。
初島は伊勢エビやらサザエがたくさん居るのですが、
密猟はもちろん禁止でございます。
(絵柄がユーモラスだったので、つい撮影しちゃいました)
では、船に乗って初島を後にします。
たった30分の船旅(船底でゴロゴロしてました)の間に、すっかり暗くなっていました。
明日は雨ですし、このまま、まっすぐ東京に戻るのも味気ないので、いったん熱海峠に駆け上がります。
ダイビングで知り合った女性にこの景色を見せたら
「すごい、綺麗!」
と言うので、
「君の方がもっと綺麗だよ」
と即答する訓練すらせずに、空いている尾根道を星空を眺めながらロードスターでひたすら駆け抜けます。
(
やんしーさんとニアミス
してるんですよね、私の方がちょっと遅いのでしょうか)
峠の売店で温まろうと思っていたのですが、営業終了していました。
(長時間露光)
自販機の缶コーヒーで手を温めてから、おいしくいただきます。
箱根新道で小田原に降りようと思ったら、意外にも渋滞の表示が出ていたので、箱根ターンパイクを使って駆け降ります。(正面、湘南方面の夜景)
小田原の適当な店で夕飯をいただきます。
体が冷えきっているのに、なぜか豆腐の乗った冷たい蕎麦を食べ、
(他のメニューがすごい値段だったので)
一旦箱根湯本に戻って、適当な温泉で芯まで冷えきった体を大復活。
(さすが箱根、洗い場で順番待ちが出るぐらい混んでました。子どもの飛び込み水泳なんて日常茶飯事です)
というわけで、一日を楽しく過ごし、後はのんびりと東京に戻ってきました。
月曜日
掃除・洗濯・お仕事、そして知り合いの方のライブが都内であったので(ハードロックでございます)、顔を出してきたら一日終了しました。
そんな三連休でした。
おしまい。