i
前編のつづき
日曜日目覚ましが鳴り響きます。
時計を見ると朝5時。
たしか、昨晩セットした時間は5時30分だったはず。
訳もわからずとりあえず起きると、鳴っているのは携帯ではなく、ホテルの目覚まし。
うるさいので止めます。どうやら表示は壊れていても機能は生きていたらしく、前の宿泊者がセットした朝5時に目ざましが鳴ったようです。さすが伊豆沼近くのビジネスホテル。
窓の外は真っ暗。
窓を開けてみると、天気予報通り雨が降っています。
さて、どうしますかね。
まぁ、伊豆沼から5分のところにいるわけですから、たとえ雨でも行かなきゃ損ですね。(雨ならではの光景があるかもしれませんし)
すぐに身支度を整え、ホテルを飛び出し車に乗り込みます。
伊豆沼に向かって走っている時に、ふと空を見上げると、後方の空になにやら光るものが見えます。
まさかと思って、窓を開けてよく見てみると、やはり後方は晴れ上がって星が見えています。
どうやら日本海側から晴天が広がってきているようです。
もしかしたら、今日は日の出と飛びたちが見えるかもしれません!
昨日の夜にコンビニで買っておいたおにぎりを腹に放り込みながら、走っていきます。
期待に胸膨らませ、昨日と同じ場所に到着しましたが、私以外に車は1台しかいません。皆さん雨だと思って、来ていないようです。

早速、防寒セットを着込み、まだ小雨が止まない堤防にカメラを持って立ちます。
東の空にも薄く晴れ間があるらしく、オレンジのラインが見えています。
しばらくして、雨も止みました。

昨日の教訓を生かして、本日はズームレンズを取り付け、頭上を越えていくマガンの群れをワイドで撮る予定です。

私が到着してから10分、ぼちぼちとカメラマンが集まってきていますが、やはり昨日よりは圧倒的に少ないようです。
さて、日の出まではあと20分もありますから、ゆっくり待つとしますか。

白鳥は早起きですな。
ん?

って、第一グループ、もう飛ぶの?
「ブワ!!」
あららららら〜

昨日に引き続き、本日もかなりの量が飛び上がっちゃいましたよ

ワイド撮影!
何度見ても大迫力ですね〜

ただ、たしかに昨日の方が密度が濃かったですかね。
では、第2グループは是非陽が昇ってから!

という願いもむなしく、すぐに次のグループのマガンも飛び上がります。

さらに最終グループ。
さようなら〜〜〜

昨日と同じように、太陽が出るまで白鳥でも撮っておきますかね・・・・、るるる〜〜〜
と、そこへマイクロバス登場! 張り切って降りてくる観光客たち、、、
まさかガイドさんも、こんなに早く全羽飛び立っちゃってるなんておもってなかったんだろうなぁ。

うん、また来年! (来年来られるかどうかはわかりませんが、またいつか!)
さて、太平洋側をチンタラ南下しながら東京を目指しますか。

お〜、太陽を浴びて県道が黄金色に輝いてますよ!!
(ビバ、雨上がりの平野)

東京に向かう前に、蕪栗沼のもう一カ所の駐車場の確認に出かけます。

この堤防の向こうっぽいですね。
ん? 虹が出てきてますね。 (ってことは、、、)
探してみると、案外あっさりと駐車場は見つかりました。(カーナビに登録っと)

ふむふむ、なるほど、こうなっているわけか。
(蕪栗沼手前の小さな沼。先にこちらにマガンが降り立ち、普通ならその後向こうにある我々が立っていた堤防を超えて、蕪栗沼に一斉に移動するのだそうです)

虹を見たときから気になっていたのですが、雲が急速に空を覆い始めました。

あっという間に雨が降り始めたので、いったん屋根を閉じます。
もちろん、通り雨です。
そして、雨があがれば、、、

期待通り、綺麗な虹が現れました。

その後も道路脇のマガンの群れが飛び立つ様にいちいち感動しつつ、、、

ぼちぼちと南下を始めました。
カーナビには途中の中継地を入力して県道しか走らないようにセッティングし、気分のよいオープンクルーズを堪能します。
目的地は松島。
まだ、お昼ご飯を食べるには早い時間ですが、朝ご飯も早かったので、大丈夫でしょう。

目当ては、
去年のAlwaysツーリングで激うまだった、こちらのお店。
って、まだオープン前でした。
オープンまでもう少しだったので、店の前で待っていると、見覚えのあるおばちゃんが軽ワゴンで走ってきました。
車から降りてきたところで声をかけると
「ごめんなさいねぇ、今日は予約のお客さんだけなの」
あ〜、そう言えばそうだった! 去年はたまたま2人分だけ席があいていて、ラッキーなことに
kachan7さんとひょいと座っちゃったんだった。
「五大堂前店だったら大丈夫だと思うから、そちらに行ってもらえる? 私の方で予約をしておくから」
と、うれしい提案。二つ返事で予約をお願いし、お礼を言ってから、駐車場に戻ります。
車に乗り込もうとすると、なにやらおばちゃんがこちらに走ってくる姿が見えます。
もしや、予約キャンセルが出て、こちらで食べれるのかなぁと思いつつおばちゃんの到着を待ちます。
「ごめんなさい、五大堂の方も予約いっぱいだったのよ!」
「あらら、そうでしたか。。。」
ショッキングなお知らせに本気で肩を落とす私。
すると、それを不憫に思ったのか、
「もし、12時半まで待ってもらえるのなら、席を空けられますけど。。。」
う〜む、1時間以上待つことになりますか。
が、しかし、松島でおいしい牡蠣を食べるなんて人生で何度もできることではないので
「では、12時半で是非よろしくお願いいたします」
と、予約をお願いし、そのまま車に乗り込むと、松島周辺ドライブで時間をつぶすことにします。
さて、ここまで何も書かずにいましたけど、実は今回、インチキレンズ(単焦点レンズ)を新しく購入し、持って来ています。できる限り2本のインチキ(単焦点)レンズを使いながらここまで来ました。
このレンズを買うのはもっと先だと思っていたのですが、メーカーが急に材料費高騰を理由に大幅値上げを発表したので、あわてて「中古」を購入した次第です。
(以下カメラ好きな人向け文章)
焦点距離はフィルム換算で46.5mmの標準レンズです。
人物や花を撮影するならまだしも、風景を撮影するにはあまりにも「普通」すぎる画角です。
た
だ、昔読んだカメラの教則本によると、まずは標準レンズを使いこなすべしみたいなことが書かれていたので、、、
(ここまで)
今回は帰宅まですべてこのレンズ1本で行ってみることにします。標準画角でどんな絵になるのか自分でも知っていないと、そのうち便利なズームレンズばかり使用して、鞄の肥やしになっちゃいそうですから。実際、なんだかんだ昨日も望遠ワイドに頼るシーンが多かったですし。
強制ギブス感覚です。。。。||大木||「ひゅうま・・・(涙)」by姉)

なので、いつもと写真が違う感じがすると思います。

もう少し、ワイドならあれも写るのに・・・、と思うこともしばしばですが、ほんのちょっと立ち位置を下げるだけでフレームに入ったりするので、足を使うのは大切だなぁとあらためて思った次第。
この感覚は、ズームレンズばかり使ってきた私にとって、かなり新鮮。
(この写真も元サイズで見ると、隅々まで綺麗に解像していますが、ブログサイズ(と言っても私のはでかいのですが)ではわからないですね)

(
白神爺。さん風)

こういった背景を綺麗にボカした絵を撮るために設計されているレンズです。絞り優先モードなんて生まれて初めて使いました(笑)

さらに、松島パノラマラインを登っていきます。(標準画角だとボンネットが写らないんですね)

この道は観光地にありながら空いていて良いですね〜。

ここで撮影していたら、後ろを歩いていたおばちゃんに
「スポーツカーなのに汚れてる」
と独り言で指摘されてしまいました・・・
なので、汚れが目立たないよう上半身のみ撮影!
そして、あれこれ撮影している間に、あっという間に1時間近い時間が過ぎ去ってしまいました。
あわてて、松島海岸駅前に戻ります。

予約時間の5分前に到着。
なんと、4人掛けのテーブルを一人で使うことになりました。(ちょっと申し訳ない気分)

これですよ、これ!
ちなみに、普通に頼むと2つの生牡蠣は三陸産と松島産になるのですが、私は去年食べて圧倒的に松島産の方がおいしいと思ったので、今回は2つとも松島産にしてもらっています。
左は牡蠣飯ですから、牡蠣フライ含めて、かなりの量を食べていると思うのですが、

さらに生牡蠣3個追加!(もちろん松島産)
黒酢(白いけど左)や醤油(右)を少しつけてみましたが、私は何もつけないで食べるのが、牡蠣本来の甘みを感じられて一番おいしいと思いました。
う〜ん、今年も大満足!!
めったにしないことですが、実家の親にも生牡蠣を送っておきました。

さて、再び南下するとしますか!(再びパノラマラインを登っております)
ここから、仙台の街を抜けるまでは迂回路が無い上に信号が多すぎなので(って東京の比では無いのですが)、

高速道路を使って駆け抜けます。

蔵王方面は真っ白な雲の中。(たぶん大雪)

仙台を抜けたところで高速を降り、再びカーナビで県道しか走らないようにコースをセッティングをして、ひたすら太平洋側を南へ南へと走っていきます。

標準画角でも、こんな感じとか

こんな感じの写真は撮れるんだということを発見しました。今後の参考になりそうです。
(ただ単に車から離れているだけという噂も)

この時期、一番目を楽しませてくれるセイタカアワダチソウ。(県道28号線付近)
撮影をしていると、おじいさんが声をかけてきます
「この車で走ってきたんかね?」
「そうですよ」
「マツダの車かい?」
「はい。」
「マツダかぁ。マツダの車は速いからなぁ〜」
一瞬冷静にマツダ車とロードスターの開発哲学について語りそうになりましたが、
「そうですよね」
と、話をあわせておくことにします。(それとも、かつてのマツダ車の中古の値崩れの早さのことを言っているのでしょうか?)
「あそこの沼には白鳥がたくさん来るんだけども、今日はもう飛び立っちゃったんだぁ」
なるほど、白鳥が飛来する沼だったのですね。(もちろん知りませんでした)
おじいさんに挨拶をし、再び県道を南下して行きます。

しっかし、太平洋側は良い天気で良かったです。

福島県に入りました。なんか大歓迎されている気分になる看板です。(県道228号線)
(ピントがあってないのは、マニュアルで無限遠にあわせっぱなしにしていたためです)

お、この道は前回のツーリングで使用した県道35号線につながる県道34号線ですね。

実は天気予報通りなのですが、風で飛ばされた雪が雨となってパラパラ降ってきます。
さらに、一気に雨雲が太平洋側まで広がります。

本格的に雨が降ってきました。
ご覧の通り、空を黒い雲が覆い、かなりの本降りになってきました。いずれにしろ晴れ間も見えているので、車が綺麗になって嬉しいな、ぐらいの感覚です。

このまま走っていくと、それこそ
前回のツーリングとまったく同じコースになってしまうので、高瀬川渓谷の看板が出たところで適当に右折します。

お〜、こちらも落葉寸前の紅葉が綺麗ですよ!
なかなか雰囲気があって良い道です。

こういう細いトンネル、気分が盛り上がりますよね!

高瀬川渓谷です。(さすがにここでは、いつものワイドズームに交換するかどうか、少し悩みましたが、ぐっと我慢。。。 ||大木||「ひゅうま・・・・(涙)」by姉 )

福島県、まだまだ知らないところがたくさんありますね!

渓流沿いの美しい道を進んでいきます。

たしかに、この景色なら紅葉真っ盛りで太陽が当たっていれば、すごい人気になりそうですね。

さらに奥地へと進んでいきます。

あいかわらず雰囲気が良いので、気分良く走っております。
時間も時間だけに、誰ともすれ違いません。(昼間だと違うのですかね)

空の雲の色を見ると、だいぶん日が沈んできたことがわかります。

途中、青看板に「古道」なる表示が出ています。県道好きの私としては国道288号線へとつながる「古道」がいかなるものか、是非体験しておかねば!
迷わず左折します。

お〜、さすが古道、砂利道です。(途中で洗車しなくて良かった〜)

と、思っていたら、途中のダムから普通の舗装路になっちゃいました。これのどこが古道なんだろう。
不思議に思いつつ国道288号線まで走り、すぐに国道399号線に入ります。

最初の看板表示を見てわかりました。
「古道」は地名です! 県道マニアの皆さん、勘違いしないように気をつけてください!!(私だけですかね)
さて、この国道399号線、まっすぐ走れば「いわき」に出るみたいです。

さすが300番台国道(あと1で400番)、ほとんど県道と変わらない快走路です。

紫色に染まった空と綺麗な月(小さい!)を愛でながら、いわきを目指します。
月を写すならさすがに望遠が欲しい!! ||大木||「ひゅうま・・・・(涙)」 by 姉

道の状態は快走路だったり

細い峠道だったり。
いずれにしろ、ほとんど誰ともすれ違いません。

お〜、県道249号線かぁ、、、もう真っ暗になっちゃったし、さすがに無理かなぁ。
(ノーマル車高の皆さん、是非レポートをよろしくお願いいたします!)

月とセットで惑星らしき明るい光が二つ輝いています。家に帰ってきてから調べてみたら、
金星と木星がセットで見えていたらしいです。
しかし、意外に「いわき」が遠い!
峠にさしかかると道が細くなってしまうので、なかなかペースを上げることもできず、十分すぎるほど国道399号線を満喫してから、ようやく「いわき」に到着しました。

お〜、この交通量、久しぶり!
さて、高速に乗る前にひとっ風呂浴びて体を温めたい気分です。
そう言えば、いわきって「いわき湯本」がそばにあるんですよね!

というわけで、携帯で検索してやって来ました
、さはこの湯。(駐車場が小さいのもあって、順番待ちしちゃいました)
さすが湯本と名前がつくだけあって、湯量豊富な掛け流しの湯でした。(しかも220円)
混んでいるのが玉に瑕ですが、お湯が熱いためか子どももおらず、ゆっくり体を温めました。

あとは、常磐線をひたすら南下し、サービスエリアで蕎麦定食を食べ

東京に帰ってきました。
11月最後、大変充実した週末でした。
おしまい!
過去のブログ