オーストラリア アウトバックドライブ (6) ウルルへ

2930前回の続き






国道に戻ってすぐに、こんな丘陵地帯に突入しました。








川に少しだけ水が残っています。やはり雨が降ったのでしょうね。











これ、何の歴史的記念碑だろうと思ったら、キャノンボールレースで事故死した方の慰霊碑でした。(しかも日本人歯科医でフェラーリで事故ったそうな)




そして、ここではじめて蝿の襲撃という言葉の意味が理解できました。





これまでは顔にまとわりつく程度だったのですが、ここの蝿はかなりアグレッシブです。




鼻やら口に積極的に入ろうと試みてきます。



慌てて車に戻ったのですが、数匹が一緒に車の中に入ってきてしまいました。


これまでは、車に乗る寸前に両腕を大きく回して追い払うなど気をつけていればなんとかなったのですが、ここの蝿達はほんのちょっとの隙を見逃さずに車に乗りこんできてしまいます。



まぁいいやと無視して、車を走らせるも、運転中に車内で蝿の襲撃を食らいます。



窓を開けて、手で追い払おうとしたのですが、そんなことで外に逃げ出すような奴等ではありません。運良く外に出ていっても、走り続けている車に舞い戻ってきたのには驚きました。



何か良い方法は無いかと考え、タバコを吸っている人がよくやるように、窓を少しだけ開けて走り、気圧差(流体力学)を利用して、蝿を外に吸い出す方法を考えてみました。


たばこの煙なら自分で窓の隙間に吹き付ければ良いのですが、蝿はそこに自ら進んで行ってはくれないので、自分の顔を窓ガラスの上部にくっつけたまま、車を走らせます。



端から見たら相当変なのですが、そもそも端から見てくれる人がここには居ません。



しばらく頑張っていると、顔に近づいてきた蝿が1匹、また1匹と窓の隙間から外へと吸い出されて行きました。




ふふふ、この手は使える。




蠅に勝利した気分に酔いしれながら、車を走らせていきます。








思っていたよりも青々とした景色が広がっています。しかもカーブですし。








もちろんメインは直線道路ですけど。









地平線と、時々小さな山







山に近づくと、もの珍しくてついつい撮影してしまいます。








景色だけを見ていると清々しい感じなのですが、










気温は相変わらず40度付近に張り付いています。








こうやって撮影をしようと外にちょっと出るだけで、汗が吹き出し、蝿の激しいアタックを受けます。



ただ、蝿の追い出し方法はかなり進化して、上半身、特に顔と右腕を車の外に出しながらしばらく走るという技を編み出しました。対向車も何も居ないから出来る方法なのですが。


こうすると、蝿や右腕に停まりに来た蝿が、そのまま後方に吹き飛ばされていく可能性が高いのと、アグレッシブな蝿から順番に飛ばされていくので都合がよいのです。


蝿が後方に飛ばされる度に喜んでいたので、端から見たら、40度の熱風を上半身に浴びてニヤニヤ笑いながら走っているようにしか見えないわけですが、やはり端から見てくれる人はここには居ません。







ちょうどスチュアートハイウェイからウルル方面に向かう4号線との交差点にロードハウスがあったので、ここでガスを入れて水とミートパイを購入しました。




しかし、なんとここではクレジットカードが使えません。




ちょうどATMが置いてあったので、現金はこの後も必要になるかもしれないので、少し追加で引き出しておきます。


なぜかマスターカードは駄目で、ビザカードは大丈夫でした。
(この後、すべてこの現象が起こったので、やはりカードは複数種類持っていった方が良いですね)







ウルルまではあと264km。ちょうど日没ちょっと前に着きそうです。









ロードハウスで購入したミートパイで腹ごしらえ。





しかし、そう言えば今日はサブウェイのおじさんにしろ、アリススプリングスでネジを直して欲しいとお願いしたときの対応にしろ、全般的に対応が冷たかったり事務的な気がします。



何でかなぁと思っていたのですが、バックミラーをふと覗き込んで気がつきました。



4日間放ったらかしで中途半端に長い髭に、日焼けして黒くなりかけの顔、そして強烈な寝癖。



人の対応をとやかく言うどころか、自分自身がヤバイルックスになってました。



あわててバックから髭剃りを取り出し(一応持って来ていました)、髭を剃り、帽子を被ります。




これで完璧!!



(なのか?)




ところで、ウルルですが、ウィキペディアによると「エアーズロックの名称は1873年、イギリスの探検家ウィリアム・ゴスが探検行の途中で発見し、当時のサウス・オーストラリア植民地総督ヘンリー・エアーズにちなんで名づけた。」と、ありまして、今はウルルの方が正式名称となっております。



ですので、ここではウルルと表記いたします。



また、ウルルはご存じの通りアボリジニの聖地でして、観光客らがウルルの登山をすることを好ましく思っていないとのことですので、登る計画ははなっか立てておりませんでした。
ちなみに、別のHPによると、登山禁止にしていない理由は「各自の良心で聖地としてのウルルに敬意を持ってもらい、登ることを選択しない人であって欲しい」ということなんだそうです。



あと、所有権はピッティンジャラジャ評議会というアボリジニの組織が有していて、オーストラリア政府にリースしているんだそうです。



話が逸れまくりました。








さて、4号線ですが、スチュアートハイウェイに比べると、多少道が細い気がします。




走っていると、でかいトカゲが悠然と道路を渡っています。

すると今度は大きな猛禽類の鳥が空から降りてきて、そのトカゲを文字通り鷲掴みにして空に舞い上がっていきました。かっこいいなぁ。







携帯の電池が減ってきたので、カーナビの電源を切って携帯の充電をはじめます。今回、パソコンやらデジカメの電池含めてすべて車内で充電するように準備してきたので、逆にシガーライター電源の分配器を持って来ておけばよかったと後悔しました。


まぁ、ここまで来ると交差点すら無いので、カーナビは残りの距離と到着予定時刻を示すぐらいにしか役立たないわけですが。







とにもかくにもまっすぐの道がひたすら続きます。


後ろからランクルに追い抜かされたのですが、しばらく走っていると、そのランクルがえらいゆっくり走っているのに追いつきました。



ランクルの前におんぼろのピックアップトラックが居るのですが、何で追い抜かさないんだろうと注意深く観察してみると、どうやらそれは警察の車両のようでした。




あっちゃ〜、これは困りました。



レインボウバレーに立ち寄っちゃったので、ウルルでの日没鑑賞に間に合わせるためには制限速度ぴったりで走り抜けて、ぎりぎりになってしまっています。


制限速度マイナス10kmぐらいなので、これだと間に合いません。



しばらく3台で並んで走っていると、前のランクルが警察の車を追い越し、前へ行ってしまいました。

それを特に捕まえるでもなく、警察ピックアップトラックはそのまま走っています。

すると、今度は警察ピックアップトラックから右腕がニョキッと出てきて、行けという合図を出します。

そういういう事でしたら、と言うことで、私も追い抜かさせてもらい、制限速度ギリギリで、徐々に引き離して行きます。



ようやく視界から消えてくれて一安心。



とは言っても、速度オーバーはできません。

というのも、この道、いたるところに「ノーザンテリトリーではカメラ撮影をしてますよ」という警告看板がたくさん出ているので、下り坂なんかけっこう慎重に走らされます。



携帯の充電が終わったので、今度はパソコンの充電を開始します。




しばらく走っていて気がついたのですが、なんかスピードの割にエンジンの回転数が上がってる気がします。

ありゃ、オーバードライブオフになっちゃってるじゃないですか。

PCの充電だのなんだのやっているうちに、オートマのシフトレバーに触っちゃったみたいです。

あ〜、けっこうオフのまま走っちゃいました。(燃費が・・・)









さて、普通の地平線に見えるかもしれませんが、写真中央付近、何か見えますでしょうか?









よくウルルと間違えられるというマウントコナーです。私は「間違えた!」というブログをいくつも読んでいたので間違えませんでしたが、たしかにタイミング的には間違えそうな状況で登場しますね。






丑年なので何度目かわかりませんが記念撮影。








丑年なので、記念横断。









展望ポイントがあったので、ちょっとした砂丘を登って、そこからウルルを望みます。




そして、アリススプリングスから走ること450km、ようやくユララに到着しました。








ユララにはホテルやショッピングセンター、キャンプ場の集合体、いわゆるユララリゾートがあるので、そこに立ち寄り宿の確保をしておくことにします。(18時)



先にガソリンスタンドに立ち寄り、21時まで営業をしていることを確認できたので、給油は後回しにして、YHAが近くにあるか従業員に確認します。
YHAエアーズロックという名前があったはずなのですが、どうやらそれはユララリゾートの中には無いそうです。(帰国後に確認しました。あります。ただ、名前がYHAではなく、アウトバックパイオニアホテルと提携してYHA価格でやっているみたいです。事前にちゃんと調査していれば・・・)



仕方がないので、リゾート内のキャンプ場に行き、テント一張り分を申し込みます。




女性スタッフが笑顔で丁寧に対応してくれました。

髭をちゃんと剃って、帽子もかぶっているからでしょう!


テントを張っている時間は無いので、張る場所だけ明るいうちに確認しておき、すぐにウルルへとむけて出発することにします。


ところが、このユララリゾート、広い上に道がクネクネまがっているので、どっちが出口かすぐにわからなくなります。
パソコンの充電中でカーナビも切っていたので、適当に走っていたらショッピングセンターに迷い込みました。


ちゃんと立派な店があるんですねぇ。







急いではいるのですが、今日の夕食と明日の朝食を確保しておかなければならないので、立ち寄ることにします。


適当に見繕ってレジに行くと、クレジットカードの使用は$10以上からと言われてしまったので、非常食用のお菓子をいくつか足して$10ちょいにして買い物も済ませました。


アジア人夫婦が店内にいて、日本語が聞こえてきたので、逃げるように店を去ります。
さすが、有名観光地、日本人が出没しますね。(私もですが)


さて、今度こそ行きますか。


ユララリゾートを余分に1周回って、ようやく外に出ました。







ウルルに向かってしばらく走ると、ゲートが登場し、ここで国立公園の入園料を支払います。($25、3日間有効)




チケットを購入するときに、おばちゃんが丁寧にいろいろ説明してくれるので、新規の車がたくさん並んでいると、通過にけっこう時間がかかるので注意が必要です。



というか、どんどん日が沈んで来ているので、けっこう焦っています。



おばちゃんの説明に後先考えずに全速力で頷きます。





なんとかゲートを通過すると、









けっこう間近にウルルが見えます。(と言っても、ユララリゾートからウルルの展望地まで20kmあるんですが)



あと国立公園内は制限速度が80kmに設定されていて、計算していたスピードで走ることができません。時間ギリギリで予定を組んでいる方(私ぐらいですかね)は気をつけてください。







お〜、さすがにすっごい大迫力です!








さて、サンセット鑑賞用の展望地に到着したのですが、すでに車がずらーっと停まっています。








なんとか空いている場所を見つけて車を停めて、カメラの砲列に私も加わります。


(スカスカに見えるかもしれませんが、空いている場所には空いてるなりの理由があるのです。すなわち邪魔する物が正面にあったりします。ですので撮影に向いた場所はなかなか空いていません)

かなりウロウロしてからようやく良い場所を見つけ、宮城の伊豆沼でも使用した安物三脚をセットして、そこに旧デジイチをセットして場所取り。新デジイチを首からぶら下げて、いつでも撮影可能状態にします。


空いている撮影場所を探すときに端から端まで歩いたのですが、ここでは日本語を聞くことがなかったのでよかったです。







さて、まずは一枚。




これが、この後日が沈むに連れ、真っ赤に染め上がっていくのです。




待つこと15分、ようやく日が沈んで来ました。






大分赤くなりましたかね。



若い白人女性の方が、ウルルをバックに写真を撮ってくれと頼んで来たので、お安いご用と引き受けます。



渡されたのがコンデジだったので、とりあえず一枚ウルルをバックで撮影してから、もう一枚はウルルの赤さが強調されるように、露出をマイナス補正にしてから撮影しました。
カメラを返すときに、「こんな感じに写りましたよ」と、再生モードで2枚を比較しながら見せてあげたら、えらい喜ばれました。



「どうやってやるの?」



と、質問されたので、「ここをこうやって、こうやるといいんですよ」と教えて上げました。オリンパスのコンデジでしたけど、だいたいこの辺りの操作は各社似たようなもんですからね。


彼女は南アフリカからここまで来たそうです。ちょうどオーストラリアに決める前の候補地です。


そんなやり取りを見ていた中国人グループが、「俺達も頼む」とカメラを持ってきたので、こちらも同じように撮影して上げました。






さらに赤くなりましたね。



蝿ネットをかぶっている人もちらほら居ましたが、これだけ人がいると、自分にたかる量が相対的に減るので気にはなりませんね。ちなみにニュージーランドで購入した強力虫よけは北アルプスのアブには少し効果があったのですが、ここの蝿には無力でした。








もうちょっと真っ赤に燃え上がるのかと思っていましたが、先に日が沈んでしまいました。









いわゆるマジックアワーのスタートです。








なるほど、車の上から眺めれば、目の前にある灌木の障害物を気にしなくて良いのですね。
(そういう人、いっぱい居ました。この四駆、ロゴが付いているのでレンタカーです)








ウルルではなく雲が真っ赤に染まりました。








さて、あんまり暗くならないうちにキャンプ場に戻るとしますか。








さよなら、ウルル、また会いましょう!








う〜む、明るいうちにユララリゾートに戻るのはちょいと無理そうですね。





結局ユララリゾートに20時過ぎに戻り、まずはガソリンを満タンにします。$1.38なので、そこまで高くはないです。(もちろん安くもないですが)


あと、明日からの行程に備えて水も追加で購入しておきます。


営業時間の貼り紙をあらためて見てみると、クリスマスと正月は営業時間が短くなるみたいです。


他のロードハウスなども同じ傾向でしょうから、1月1日の行動は気をつけなければなりません。



キャンプ場に移動し、明るいうちに目星をつけておいた場所に車を停め、テントをカバンから出します。



そして、ここで重大な事実に気がつきます。



しまった! テント用のポールを持って来るのを忘れた!!!



いつもはテントを登山ザックに入れていくので、テントにしろ、ポールにしろ、ぺグにしろ、入れる場所が決まっていて、それがチェックリストの役目を果たしていたのですが、今回は普通の旅行鞄に入れてきたので、思いっ切り忘れて来ました。



これは困りました。




考えること10秒。





そう言えば、カメラの三脚に加えて、今回一脚も持って来ていたので、合計四脚あるじゃないですか!

これを工夫すればなんとかなるんじゃないかと思いつきました。(我ながらすばらしい!)



ちなみに一脚は撮影用としては、まだデビューさせておりません。まぁ、いいです、こんな形でも活躍してくれれば。



テントを広げ、三脚を立てて、一脚をそれに組み合わせてみます。









そのあまりにもみすぼらしい姿に、自分でも吹き出してしまいました。





まぁ、寝ているうちに三脚を倒すの必至なので、これじゃぁ無理です。







あぁ〜あ、、、また車中泊ですか。

(青空睡眠でも良いのですが、蚊が飛んで来ないか心配だったので)



気温は28度。風が吹いているので、それほど暑くはないです。



まぁ、まずはシャワーでも浴びてさっぱりしますかってことで、シャワーとトイレがセットになった施設に歩いていきます。






お〜、けっこう虫がいるもんなんですね。








クワガタでも居ないかなぁと本気で探してみましたが、居ませんでした。(コガネムシとかタマムシ、カミキリムシの仲間はいっぱい居ましたけど)



あぁ、そうだ、シャワーを浴びに来たんでした。



「水は貴重なので、使いすぎに注意」


という貼り紙がしてあったので、手早く済ませます。なんか、トイレの臭いと言うか、今まで嗅いだことのない独特の臭いがしますね。






さっぱりしたし、夕飯でも食べますかということで、キャンプ場のベンチに向かいます。こちらも虫が満載なんですかね?



なんか、足元を15cmぐらいの細長い物がたくさん走っているので、何だろうと思って見てみると、








すべてムカデ君でした。


さすがに虫好きでもここでは食べられません。

(写真に写っているだけでなく、少なくとも軽く30匹は走り回ってます)





ベンチで食べるのは諦め、虫が集まっていない真っ暗な場所に移動し、そこで腰をかけられる場所を見つけて、スーパーで購入してあった夜食のサンドイッチを食べます。


ここだと真っ暗なので、星空が良く見えますね。


星空を眺めながらサンドイッチを食べるなんて、ある意味贅沢です。(と、思いたい)


オリオン座って、あんな形でしたっけ。南半球から見ると、形が変わるんですかね。



というか、南十字星ってどこにあるんだろう?
ちゃんと調べておかないと、場所がわからないですね。



サンドイッチを食べ終わるすぐに車からパソコンを出してきて、あらかじめ入れておいた南十字星の探し方の情報を閲覧してみます。

空を見上げると、肝心の場所に雲が出ていて星が隠れちゃってます。

まぁ、まだ夜空を見上げるチャンスは何回もあるので、後日の楽しみに取っておきましょう。



そのまま、パソコンに今日のメモを入力しはじめます。

少しずつ虫が液晶のバックライトに集まってきましたが、それよりも、キャンプサイトのど真ん中、真っ暗な場所でノートパソコンの明かりを顔に浴びている私の方が、周りから見たら気持ち悪かったんじゃないですかね。
(ここは本当に端から見ている人が居ます)

なんだかんだで23時を回って、周りのテントも寝静まってしまったので、私も車に戻りました。

さすがに窓を閉めきると暑いので、窓を少し開けて目をつむり、遠くで稼働している発電機の音を聞きつつ眠りに付きました。


本日の走行距離 829.8km  総距離2394.5km











5日目 12月30日(火)





目が覚めたので時計を見てみたら、まだ1時過ぎでした。
南十字星を確認するために外に出てみましたが、やはり確認することが出来ませんでした。

ちょっと肌寒くなってきたので、長袖シャツを布団代わりにして眠りに就きます。


目覚ましが鳴ったので起きました。朝4時45分です。


まだ満天の星空が見えるくらい真っ暗ですが、国立公園のゲートが5時ちょうどに開くので、すぐに出発しなければなりません。


車内温度が腕時計のセンサーで24度、外気温が21度。ちょいと肌寒いので長袖着ます。

トイレに行き、顔を洗ってから出発。







さすがに迷わなかったのですが、結局ユララリゾートを出たのは4時55分でした。









案の定、ゲートは大渋滞です。完全に出遅れました。ただ、この時間にゲートに来る人で、チケットを新規で購入する人はほとんど居ないので、わりと順調に列が進みました。







ほとんどの人が、朝日を浴びるウルルが目当てなのですが、私は違います。

私は途中で道を折れて、カタジュタ方面に向かいます。

こちらに向かったのは私含めて2台だけ。なんかペースが早いなぁと思ったら、こちらは制限速度が100kmでした。

もう一台も途中の展望スペースに入っていってしまったので、結局奥に進むのは私一人になってしまいました。







遠くにカタジュタが見えています。








太陽は後方から登ってくるようです。







走ること30分、カタジュタに到着しました。ここは夕日が当たると綺麗な場所なので、朝一だと誰も居ません。







昨日買っておいたミートパイをぱくつきます。この時間だと、まだ蝿のアタックも無いので、快適ですね。


ただ、別名風の谷と言うだけあって、風がむちゃくちゃ強いです。

(有名な某アニメ映画との関係をよくブログやパンフレットに書かれていますが、調べてみたら、映画を作ったスタジオは「関係ない」と言っているそうなので、関係ないのでしょう)







さて、これからいよいよウエスタンオーストラリア州に向かって、「グレートセントラルロード」
(正式名称オーストラリアンアウトバックハイウェイ)に突入します。







総延長1126 km、(高速道路オンリーで福岡から東京ぐらい)

しかも全編未舗装道路で、その間のロードハウスはたったの3か所、給油だけの場所も含めても全部で5か所。

日本では考えられないスケールの道ですが、今回の旅では、どうしてもここを通過しなければ次の目的地に到着できません。(そりゃぁ、遠回りすれば行けますが、遠回りって距離じゃないですからね)

調べてみると、晴れていれば未舗装とはいえ四駆じゃなくても問題ないレベルの道で、途中2か所ほど先住民の居住区を通過するのに事前の許可申請が必要です。(これは出発前に取っておきました、方法は後ほど紹介します)



さて、意を決して行ってみますか。



早朝5時にゲートを通過した理由は、早いところ走り始めないと、ロードハウスの営業時間(事前情報では17時〜18時ぐらいまでの受付)に間に合わなくなっちゃうからです。








ご丁寧に、「あなたは国立公園から出ようとしてますよ、許可も必要ですよ」という看板が出ています。




もちろん知ってますよ。








最初の給油ポイント、ドッカーリバーまで182kmです。5か所の給油ポイントは均等に配置されているわけでは無いので、実質3〜4か所と考えておいた方が良いようです。







さて、行きますか!








というタイミングで朝日が登ってきたので、一旦カタジュタに戻ります!


写真を撮影していたら、一台だけピッカピカの四駆が走ってきました。他にもモノ好きな人が居るようです。その車は風の谷散策路の方へと消えていきました。(さすがにグレートセントラルロード越えでは無いみたいです)







朝日とカタジュタ。

そして、日の出とともに蝿の襲撃再開。。。







オッケー、カタジュタを十分堪能しましたよ!  







では、いよいよグレートセントラルロード、行ってみますか!! (6時10分)











つづく

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