オーストラリア アウトバックドライブ (8) ウエスタンオーストラリア州入り

gcr22前回の続き



レジのおばさんに、祈るような気持ちでATMがあるかどうか尋ねると、



「あなたの後ろにあるわよ」



という返事。


振返ると、檻の中に小さなATMマシンが鎮座しておりました。



檻に入るために、目線より高いところにあるフックを外し(子どもが勝手に入らないようにしているのでしょうか?)、ATMマシンの前に立つと、どこからともなくやってきた白人のおばさんスタッフが横に付いてくれて、ATMの操作方法を丁寧に教えてくれます。

暗号を打ち込むときはちゃんと向こうを向いてくれて、なんか本当に良い人そうな方です。(よく海外ドキュメンタリー番組で出てくる動物保護とかやっていそうな雰囲気のおばさん)



1枚目のマスターカードは案の定駄目で、2枚目に使用したビザカードでお金を下ろすことが出来ました。



いやぁ、焦りました。



お金を引き出したついでに、水を一本棚から手にとって、レジに進みます。


私の前に居たアボリジニのおばちゃん、お金を払わずに店のノートに何やら書き込んでいます。村民はツケで買い物出来るんですかね。


お店のスタッフがレジを操作していると、何やらエラーが出てしまったらしく、他のスタッフに助けを呼びます。


呼ばれて出てきたのは、先ほどATMの操作を教えてくれた親切なおばさん。この店の店長なんでしょうか?
頼りになります。



私も現金でお金を払い、これでグレートセントラルロードを無事に駆け抜ける算段が付きました。







またもや犬に見送られながら(ジャレつかれながら)、ドッカーリバーを出発。









道路状況を知らせる看板だと思うのですが、赤くカバーがついているだけで、どういう意味なのかさっぱりわかりません。

きっとグッドコンディションって意味でしょう!!



さて、行きますか!







お、キャンプ場があるみたいですね。(40km先って言われていた場所だと思います)







山があったので記念撮影。








改めてグレートセントラルロードを走っていることを再確認。








この先に登場するアボリジニコミュニティやら、街がリストアップされていますが、こんなに書かれていると、とても見切れたもんじゃ有りません。








というわけで、いよいよウエスタンオーストラリア州に突入です。







おや、ラクダ飛び出し注意のようです。








少し道に小石が多いですね。








これ、マーブルガムって言うユーカリの仲間なんですが、これがずらっと並んでいるところは涸れ川のサインです。探検記録にもゴムの木という名称で登場していましたが、私もこれを目印に涸れ川があるんだなとわかるようになりました。








こういう石、パンクを誘いそうでちょっと恐いです。








その後もひたすらまっすぐな道を走り








山があればとりあえずカメラを向け








またまたまっすぐな道を走り







たまには車を降りて周辺散策。(特に何が居るわけでも無いのですが、一応ラクダ捜索中です)

緑が鮮やかで綺麗ですね。







お、最初のワラクナロードハウスに到着したかな、と思ってよく看板を見たら、小さく30km先って書いてありました。


ビックリマークならぬコーラマークです。






なんか、ワラクナでキャンプするんだったらこの辺で焚き木を集めておけって書いてあります。

ありがたいアドバイスです。






とりあえず、あと30km弱でロードハウスに到着するので、張り切って行きます。

北方面は曇り、西、南方面は晴れています。事前の天気予報通りで安心しました。






お、水たまりですよ。

やはり、最近局地的に雨が降ったんですかね。





アリススプリングスで見た降雨状況ですが、場所によっては降っていたかもという感じですね。







DIPS、何だろうと思っていたら、道が激しく上下しはじめたので、そのことだと思います。



英和辞典より

DIP
━━ n. 浸る[す]こと; ひともぐり[浴び]; ひと汲(く)み[すくい]; ざっとした調査; 浸液; (羊の)消毒[殺虫]液; 下り坂, 傾斜; くぼみ; 地盤の沈下; (値段の)下落; (頭などを)ひょいと下げること; 【航空】(上昇前の)急降下;






というわけで、カタジュタを出発してから5時間、ワラクナロードハウスにもうじき到着するようです。(11時)








こちらも、ロードサイドではなく、少し入ったところにあるようです。








ありました。








ここもちゃんとしたショップがあるみたいです。(ロードハウスですから当然ですね)







ガソリン給油機はやはり檻の中。そして、ここもOPALですね。



一応値段を確認してみると、なんと$1.8。

げげ、ここの方が30セントも安い!! (まぁ、早め早めの給油をテーマにしていたので、しょうがないのですが)





営業時間です。土日や特に祭日は注意が必要です。

ここはウエスタンオーストラリア州にあるにもかかわらず、ウエスタンオーストラリア州よりも1.5時間のプラス時差で営業しているらしいので、(ノーザンテリトリー準州との時差は30分のはずなので、サウスオーストラリア州にあわせているんですかね?)、反対側から走ってくるときは、1.5時間巻き上がっていることになるみたいです。つまり、1月1日とかクリスマスみたいな祭日だとウエスタンオーストラリア州時間11時には到着しないと営業終了!ってことになります。








白人男性のスタッフが、「どっちに行くの?」と尋ねてきたので、西方面ですと答えると、「なら、来た道を戻らないで、そのまままっすぐ行って、看板左ね」とロードハウスからの出方を教えてくれます。


ここはテイクアウェイもすごく充実していて、いろいろ選べます。


どれが何なのか、丁寧に教えてくれたので、2〜3、適当に注文します。ついでにオレンジジュースも棚から取ってきて、これで昼飯の準備万端。



「今日(12/30)とか明日(12/31)って、祭日ですか?」 と確認すると、「違うよ」という返事。


気になっていたことだったので、確認できて良かったです。



あとは、各地のロードハウスの営業時間がどうなるかわからない1月1日までにはグレートセントラルロードを駆け抜けておけばひとまず安心でしょう。


そして、清算の時にクレジットカードを試しに出してみると、そのまま受け取ってくれるではないですか。

ありゃ〜、お金下ろさなくても大丈夫だったんですね。。。



お店を出るときに、男性スタッフが、手で上下を繰り返すジェスチャーをしながら「ディップスは浮き石が多いし、ハンドル取られるから十分注意してね」とアドバイスしてくれました。



ありがとうございます、気をつけます。








お店を出て、言われたとおりに走ると、看板がちゃんと出ていたので、そこで左折してグレートセントラルロードに戻ります。

看板を見るとワラクナの街がこの先にあるみたいですね。








サンドイッチにウインナーを食べます。


この焼いたサンドイッチ、かなり美味しいです、ウインナーもかなり満足できる味。ワラクナロードハウス、ガソリンも安いしかなりお勧めです。




そして、11時30分になった辺りから、気温が急上昇してきました。







まずは、長袖を脱ぎ、引き続き窓全開走行でしのぎます。


そう言えば、ウエスタンオーストラリア州に入ったので、時計を30分戻します。もうちょっと時差があるかと(1時間〜2時間)想像していたのですが、たいしたことはなかったです。

さて、今日はどこまで走るかが問題です。もう一つ先のロードハウスであれば、14時〜15時ぐらいに到着するので余裕なのですが、さらにもう一つ先を狙うとすると、17時〜18時ぐらいになってしまいそうです。

パソコンを開いて、あらかじめ調べておいたロードハウスの営業時間を確認すると、そのロードハウスは18時までやっているようです。これなら間に合う気がするので、特にトラブルが無ければ、そこまで走ることにしておきます。







お〜、本日はじめての対向車です。
やはり、ほかの人が走っていると、ちょっと安心しますね。



擦れ違いざまに手を振って挨拶します。(向こうは白人男性グループでした)



のどが渇いたので、先ほど購入した水を飲むと、なんとお湯になってます。

そっか、エアコンつけてないとドリンクホルダーに入れたペットボトルは冷えないのか、というか直射日光で湯だっちゃったんですね。








さて、ひたすら地平線とまっすぐな道の直線コンビの中を走っております。

たまには趣向を変えて、望遠レンズで撮影してみたり







三脚使って自分も写真に入ってみたりしながら、







撮影以外の時間は、ただひたすらハンドル握り、ただひたすらアクセルを踏み続けます。








いやぁ、まっすぐです!










どこまでもまっすぐ!










お、2台目の対向車!  やはり、昼ぐらいの時間にみなさん行動されるんですかね。








いまさらながらスリップ注意の看板。

日本と同じデザインですね。


子どもの頃、この看板を見る度に、どうやったらタイヤ跡がクロスするんだろうと悩んだものです。








時々、アボリジニコミュニティへ向かう道や南北方向に走る道との交差点が登場します。もちろん、信号も何もありません。

この交差点を右に行くと、ウエスタンオーストラリア州、サウスオーストラリア州、ノーザンテリトリー準州の境界があるみたいですね。(3つの州の境界はオーストラリアでもここだけだったような)

どのぐらいの距離でたどり着くのかわからないかったので、スルーしちゃいました。








これ、たぶんラクダの足跡です。

きっと近くに居るんじゃないかなと思います。






そして、サーチングしていた、私の目に、ようやく動く物が目に留まりました。(時速80kmでぼーっと走っていると見逃しちゃいますので)








野生化したラクダ君です。望遠レンズで撮影しているので、けっこうアップですが、実際には少し距離があります。




近づこうと車から降りて、足を前に出した瞬間、あさっての方へ歩いていってしまいました。かなり臆病な動物のようです。








そして、またまたまっすぐな道を走り始めます。









何やら休憩スペースがあるようです。








ここを左に行くと、休憩スペースのようです。(立ち寄りませんでした)







クレスト、この後に登場する道の状態からして、丘で視界が利かない場所ですね。たしかに、道の真ん中走っていって、頂上で対向車と鉢合わせになったらヤバイです。

(英和辞典で調べてみたら、頂上という意味でした)









今度は道の脇にラクダを発見。(小さく写っています)







けっこう痩せてますね。あと、色黒です。

写真でおわかりの通り、スタコラサッサと逃げていく最中です。








今までとは色合いのまったく違う世界になりました。

別の場所に来たみたいです。







ただ、道がまっすぐなのは変わらないのですが。







何気なくバックミラーを見ると、後ろから一台走って来ています。



撮影しながらだと、すぐに追いつかれそうなので、マジメに走り始めます。

(自分より巡航速度が遅い車に前を走られると、砂煙浴び続けることになりますからね)




ところが、ペースを上げても一向に離れていく気配がありません。どうやら、後続車の方がペースが速いようです。

地元の人ですかね?








さらにペースを上げてみて、ようやく離れていきました。



もう少しで、次のロードハウスに到着なので、このペースで駆け抜けることにします。




3台目の対向車とすれ違ったのですが、カーブで突然すれ違ってしまったので、写真を取り損ねました。




そして、道の色は元どおりに戻りました。




まもなくロードハウスに到着するようです。




つづく


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