kl2
前回の続き
サザンクロスを出発し、カルグーリー空港に向けて走りはじめます。

あいかわらず、道路脇には広大な牧場が広がっています。
動物の気配はまったく無いのですが、蝿だけはちゃんと居ます。
(これも久しぶりに書きました)

そしてパイプの写真を撮っていたら「オーバーサイズ」のトラックに追い越されました。

というわけで、抜き返します。
このダンプを見ていて、ちょっと思い出しました。
そう言えば、YHAの掲示板に「スーパーピット見学」っていうアトラクションがありました。
今朝訪れた博物館で気がついたのですが、スーパーピットはボウルダーの街にあるらしいのです。
今までカルグーリーって書いてきましたが、正確に書くと「カルグーリー アンド
ボウルダー」、すなわち、カルグーリーの街と隣のボウルダーの街が合併して、今はそういう長ったらしい名前になっているのです。
時計を見ると、飛行機のチェックインまでには順調に走れば30分ぐらい余裕がありそうです。
というわけで、最後の最後にスーパーピットに立ち寄ってから空港に行くことにします。

行きと同じで、帰りもまっすぐの道です。

行きには気がつかなかった展望地があったので、立ち寄ってみたところ、数十キロ先のようでしたので、すぐに諦めました。

山火事の跡地

パイプの続く道

丘をくり抜いた道を通過してカルグーリーを目指します。
200kmですので、サザンクロスからだいたい2時間。

空港の前を通過して、ボウルダーの街に入りました。
こちらも歴史を感じさせる雰囲気のある街です。
街の外れにスーパーピットがあります。

ここを上がっていくとスーパーピットです。

やって来ました。あそこの屋根の下から見学するようです。

先程追い抜いた巨大なダンプが遠くに小さく見えています。

スーパーピット、オーストラリア最大の金鉱山です。(超パノラマ写真)

ここから見ると、オーバーサイズのダンプがまるでミニカーみたいです。

う〜んスゴイ! 来て良かったです。

工場とはまた違った魅力と迫力がありますね。
最後の最後まで大満足!
さて、いよいよ空港に行かなければならない時間になりました。
ボウルダーの街でガソリンスタンドに立ち寄り、ガソリンを満タンにします。
レジでお金を払うと、若い女性従業員がレシートを渡しながら
「シーヤ!」
って挨拶するので、これ、何回か聞いたなぁと思いつ、
「シーヤってどういう意味ですか?」
と質問してみると、
「シーユーという意味です・・・」(See Ya!)
と少し照れながら教えてくれました。
なるほど。言われるシチュエーションからなんとなく意味はわかっていたのですが、「またね!」って感じなんですね。

さて、いよいよ空港に戻ってきました。

小さいながらもモダンなデザインの空港です。
レンタカーオフィスには例によって誰も居ないので、鍵をボックスの中に放り込んで返却完了。
カンタス航空(しか飛んでいないのですが)の受付に行くと、何やら従業員が説明してくれます。
なんと、エンジントラブルで2時間遅れ!
パースの乗り継ぎは4時間の待ち時間があったのでよかったですが、ギリギリの乗り継ぎだったらと思うと、ゾっとします。
しまったなぁ、こんなことならレンタカーの鍵を返却しなければよかったです。。。

まぁ、いいや、私には「剱岳点の記」があります。
当然4時間の待ち時間の為に読みきらないでとっておいたわけですから、存分に楽しませてもらいます。
三等三角点、最高! (知らない人には意味不明だと思いますが)

空港の中はこんな感じです。もっと辺鄙な空港を想像していたので、意外にちゃんとしていてビックリです。

この旅最後の夕日は空港から紫外線フィルター越しに見ることになりました。(予定では機内からだったのですが)
日没からしばらくすると、パースから一便飛んで来ました。

カルグーリーは人口3万人にも満たない街なのですが、かなりたくさんの人が降りてきてびっくりします。
(逆に言うと、鉄道とかバスによる移動があるとは言っても現実的じゃないんでしょうね)
そして、この飛んで来た機材を大急ぎで整備してパース行きの便として使用するみたいです。

いよいよ出発です。

さようなら、ゴールドフィールズ!

さようなら、親切な人々!

機内からは荒野の中にポツンと点在する小さな街の灯りが数十キロに一つずつ見えています。
機内食が出たのですが、あまりにあわただしいのと、先程サンドイッチを食べたばっかりなので、お断りしました。

そして、私からすると巨大な街に見えるパースに到着しました。

さすが、むちゃくちゃ立派な空港です。そして、22時を超えているというのに、すごいたくさんの人でごった返しています。

先にお土産でも買っておくかってことで、持っていた現金すべてを使いきって、お土産を買っちゃいます。

こちらの車雑誌です。
時々聞く話ですが、若者のスポーツカー離れって、日本が一番進んでいるんじゃないですかね?

再び「剱岳点の記」を読みながら時間をつぶし、0:15発のシドニー行きの便に乗り込みました。
本日の走行距離 492km 総走行距離 約5700km
13日目 1月6日(火)
夜中便です。
寝ればいいのに、起きてます。

お〜、カンタスの機内誌、魚の群れ特集じゃないですか! (違います)

お!、ギンガメアジの群れですよ。グレートバリアリーフでも見られるんですね。(南の島では定番の魚ではあるのですが、実はぎんがめって名乗っているくせ
に私のブログで一度も紹介したことが無いんですよね)

ホッカイドーとかハクバはもう古いぜ、時代はホンシュウ、ニイガタ・グンマだぜって感じのオージー向けの記事です。
ナチュラルハイになってるので、どうでもいいことが面白おかしくなってます。(午前2時)

なるほど、こんなのレンタルしてくれるんですね。オーバーサーイズ! イエイ!

機内で見ることが出来る映画の紹介ページなんですが、英語に混じって、日本語で一行書いている内容紹介がかなりイカシテます。
例えば、
「THE DUCHESS」
内容
「18世紀、公爵夫人が情○の相手と激しい恋に落ちる」
いや、たぶんそうなんでしょうけど、あまりにストレートすぎ!
これを読んだ子どもが親に質問したらどうするんですか!
もうちょっと叙情的に書けないもんですかね。
続いて
「CITY OF EMBER」
内容
「地下都市を救うために二人の若者が繰り広げるアドベンチャー」
おじいさんトリオを使ったコントにしか見えないのですが・・・
万事が、こんな感じです。

数独は私がチャレンジする前にすでに完了していました。(やりませんけど)
などと、機内誌を楽しんだり、半分寝たりしている間にシドニー空港に到着しました。

お〜、さすがに立派な空港ですね。
さて、国際空港に移動しなければならないのですが、空港インフォメーションで確認すると、地下鉄、バス、タクシーでの移動となるみたいです。
とりあえず、地下鉄の駅に行き、切符を買おうとクレジットカードを切符売りのお姉さんに渡すと、事務的な表情で首を横に振ります。
しまった! 現金が必要だったか!
うっげ〜、全部使っちゃいましたよ・・・・
しかたなく、まるで私みたいな人のためだけに存在するかのようなATMマシンで$20引き出し(それ以下の金額は引き出せません)、$5.6の切符を買い
ます。
で、手元には$14.4の現金がちゃっかり残ってしまいました。

やたらと立派でゴツイ列車に乗り、国際線空港へ移動します。(ちなみに、バスで移動する手もありますし、国内外カンタス航空同士なら無料シャトルバスもあ
るらしいです)

シドニー国際空港に移動しました。

並んでいるのはほとんど日本人。
いっやぁ〜、久しぶりに日本語の洪水です。
手荷物チェックを受けると、パースよりもさらに充実した、主に日本人観光客向けのお土産コーナーがあります。実家に帰る予定があったので、手元の現金を使
いきるためにお土産を買い足します。

そして、成田行きの飛行機に乗り込みます。
あらためて、これまでの旅を振返ります。