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トレッキング直後ということで窓全開で走っていたのですが、Tシャツ1枚だとさすがに少し寒いです。









テノリオにも観光用のインフォメーションセンターとかあるんですね。

ガイドを頼んだりするんでしょうか?









その後は牧場地帯を抜け、、、









ビハグアの街に戻って来ました。









さらに1号線方面に向かいます。


雨は降り続いていますが、太平洋側に向かっているということでさっそく空が晴れ上がってきてテンションが上がります。



これから向かうパロベルデの周辺はすでに乾季(夏)に突入していて天気予報では毎日晴れる予報が出ていたのでまったく心配してませんでしたが、ここ数日サンタエレーナで暴風雨にやられまくっていたので、このぐらい手前から晴れてくれるとやはり嬉くなってきます。








やっほー!









晴れ間と曇天がくっきり分かれています。











というわけで、振り返って眺めてみました。


いや〜、乾季のエリアと熱帯雲霧林を従える中央山脈、実に壮観です!








強い風が吹き付けていて、上空の雲もカッ飛んでいくので、あっという間に日陰になったり日向になったりします。









流れ乗らずに制限速度できっちりと速度を守って運転しているので、ガンガン抜かされます。









1号線(パンアメリカンハイウェイ)との交差点まで戻って来ました。


一等地(?)でスイカ売りが店を開いてます。











1号線は相変わらずの交通量です。


ウニモグっぽいトラックをキャンピングカーに改造した車が対向車線を2台連ねて走ってきたのはなかなかカッコ良かったです。
(いいなぁ〜、あんな車で旅するの)








この辺りの畑は今までと種類が違います。

(この周辺で稲作してるって話をどこかで読みました)









1号線を少し走ったところで、そこそこ大きな街に入りました。


右方向に「バガセス(Bagaces)」という案内看板が出たのですが、私の記憶では左方面に出るはずで、ちょっと混乱します。


しかし、パロベルデ方面の看板も出ているし、チャイパッドも左に行くようにルートを指し示しているので、まごまごしているうちに一度その交差点を通り過ぎてしまってからUターンし、看板の指示に従ってパロベルデ方面だという方向に走り始めました。








道が予想外にダートになって、しばらく走った所で気が付きました。


昨晩テノリオ火山経由でパロベルデに向かうチャイパッドナビ用のkmlファイルを作るときに、2回左に曲がってパロベルデに向かうんだと記憶してそれを頼りに走っていたのですが、どうやら勘違いしていたみたいです。

予定では2回目の左折交差点はバガセスの街中にあるはずだったのですが、どうも先ほどの街がバガセスそのものだったみたいです。(2回曲がるのではなく1回曲がるだけでした)

ってことは、この先ダートロードがパロベルデまで続いているのみで、バガセスの街中で昼飯を買うという計画がパーになってしまいました。




う〜ん、、、ま、いいか!






予定よりも早く行動できてるし、バガセスには戻らずにこのままパロベルデに向かって、現地でゆっくりしましょう!









というわけで、走りながらコモパンを1つ。(11:50)


ちなみに、これがラストのコモパンです。





食べた直後に、そういえばパロベルデで昼食が食べられたかもと気が付き、軽く後悔しました。

元々の予定ではテノリオ火山の往復で時間がもっとかかり、14時前ギリギリにパロベルデに到着するぐらいの計画だったので、バガセスで昼飯買ってパクつきながら向かうぐらいに考えていたのですが、実はまだ昼前なんですよね。








へぇ〜、愛知用水みたいに完璧に護岸工事された人工の川が引きこまれてるんですね。


乾季には雨がまったく降らないらしいので、こういう設備が必要だったのでしょう。









うぉ〜、トラックの後ろは何かと辛い!


このトラックは早めに抜かさせてくれたのですが、、、、








次のトラックは2台連なっている上に、なかなか道を譲ってくれなかったので、しばらく一緒に走ってました。








ようやく前に出させてもらいました。









たまに交差点が登場するのですが、「よく使われている道を走ってください」というパロベルデのホームページに書かれていた記載のとおりに、タイヤの走行跡を頼りに道を選びます。(ここまで畑の真ん中まで来ると、チャイパッドに登録されている農道はあってるのか間違ってるのかわかりませんし、そもそもパロベルデの施設がどこにあるのか正確にわかっていないので、事前に作ったナビルートもまったく当てになりません)


しかし、案内看板の着いていなかった交差点は一箇所のみで(そこは直進で問題ない場所でした)、後は「パロベルデこちら」の案内看板がちゃんと出てました。









見事な畑地帯のど真ん中を突っ切って走って行きます。









お〜、ここからパロベルデ国立公園の敷地に入るわけですね。




入った所で受付事務所を探してみたのですが、それっぽい建物が見当たらなかったので先に進みます。








1m弱の大きなトカゲが道路脇の草むらに逃げ込んでいく瞬間です。

(少し撮り遅れました)







車同士がすれ違うのも困難な道をトコトコと進んでいきます。









敷地内は動物が沢山いるから35キロ制限って看板が出ているので、それに従います。









この看板に何が書かれていたのか帰国してから意味を調べたら、「ようこそパロベルデへ」でした。









どうやら到着したみたいです。(12:25)


なんせ、パロベルデに関してはテノリオ温泉と同じぐらい事前に情報が手に入らず、自分が宿泊するのがどんな建物か、まったくわかってませんでした。


ラ・セルバと同じ熱帯研究機構(Organization for Tropical Studies(OTS))が運営している施設だということで、宿泊やガイドツアーのお作法は同じなんだろうと予想できているぐらいです。
あと、重要なのは1泊3食付きだということです。










レセプションになぜか誰も居なかったので、ひとまず施設内をうろうろしてみました。


食堂は昼食時間ということもあって賑わっているようだったので顔を出してみます。


ラ・セルバと同じビュッフェ形式だったのですが、さすがに受付済ます前に勝手に食べるのもどうかと思って一度外に出てから、やっぱり食堂のおばさんに事情を話して食べさせてもらえるように交渉しようかなと思った所で食堂から勢い良く出てきたおじさんに、


「ぎんがめさん?」


と、声をかけられ、


「そうです」


と、答えると


「ごめん、僕達も今昼食中だからぎんがめさんも先に昼ごはん食べててくれる?」


と、願ったり叶ったりの提案が出されたので、


「そうします!」


と、答えて私もいそいそと食堂に入りました。








お〜、久しぶりの豆入り(ガジョピントではないですが)のカサード(定食)です。




いや〜、やっぱり旨い! スイカも甘くて最高です!

(やはりコモパンを到着寸前に食べたのだけが大失敗でした)









ハナジロハナグマ君、こんなところにも居ました。



受付に顔を出すと、先程声をかけてくれたおじさんがすでに戻っていたのですが、先客が居て受付手続きをしている最中だったので、それが終わるのをしばらく待ちます。



その方の対応が終わって自分の番が回ってきたので、出された用紙に必要事項を記入しチェックイン手続きを行います。


用紙に必要事項を書きこみながら、今日の無料ガイドツアーと明日のボートツアーの参加者数を確認します。

本日のガイドツアーは15時30分にスタートするのでそれまでに来て欲しいとのこと。(14時までに到着する必要はなかったですね)


明日のボートツアーの参加者数はゼロでは無いけど今はわからないので後で教えてくれるということでした。なので、ひとまず予約だけは入れておきます。


その後、施設についての簡単なブリーフィングを受け、だいたいのところがわかったので、まずは部屋に荷物を運び入れることにします。


パロベルデはラ・セルバの受付に比べてとてもフランクな対応で、気持よくチェックイン手続きを終えることが出来ました。



さて、部屋はどこでしょう?


おじさんの話しっぷりからラ・セルバみたいに20分も歩くということは無いと思うのですが、宿泊施設っぽいコテージが見当たりません。



食堂横って言っていた気がして、その辺りを探してみたのですが、どれも違うみたいです。



これかな? って建物には「研究室」って看板が出ていたので、これも違いそうです。



う〜む、最初っから迷子か・・・・



ちょうど、目の前を20歳前後の学生っぽい男性が歩いていたので、研究員じゃないかと思って声をかけてみました。


宿泊施設の場所を尋ねてみたのですが、「よく、わからない」とのこと。
何かを思い出したかのように彼が歩きはじめたので、「地図でも見せてくれるのか、宿泊施設まで案内してくれるのかな?」と、都合よく解釈してついていってみると、何やら建物の中に入っていきます。


そのまま、後ろに着いて中に入ると、振り返った彼がきょとんとしています。ドミトリー形式の2段ベットがいくつかある宿泊部屋で、どうやら私は彼の宿泊部屋に勝手に着いて入ってしまったみたいです。


ようやく自分の勘違いに気が付き、慌てて彼に謝り、部屋を出ます。


さて、どうしたもんか。



と、そこへ、受付のおじさん登場。


私が大きなカバンを持ったまま施設内をウロウロしていたので、「どうしたの?」と、声をかけてくれたので、恥を偲んで


「すいません、宿泊部屋ってどこでしたっけ?」


と、質問ですると、


「え!? そこの建物だよ」


と、目の前の建物を指差します。









あれ? これって研究室じゃ・・・・



と、思ってよく看板を見ると、それは違う建物を指し示すサインでした・・・



あ〜、恥ずかしい勘違い



「ごめん、僕の説明が悪かった?」



と、予想外におじさんに謝られてしまったので、全力で訂正しつつ、自分が英語が苦手なことを伝えました。








おじさんは親切にも、部屋のドアの前まで連れていってくれました。

いやぁ〜、かたじけない!









部屋は二人用ですが、使用するのは私一人です。奥のドアはシャワールームです。



とりあえず、荷物を置いて落ち着きましたが、15時30分までまだ時間がたっぷりあるので、どこかに出かけることにしました。




再び受付に顔を出してさきほどのおじさんに声をかけ、どこかお勧めのセルフガイドツアーコースが無いか質問してみます。



すると、3箇所ぐらいの候補から順位をつけて1位、2位、3位と教えてくれたので、その順番に巡ってみることに決めました。


私の英語力に問題があることを認識してくれたからか、地図にわかりやすく記入しながら場所を説明してくれました。さらに、ガイドツアーの集合時間を「15:30」と記入し、「これ重要!」という感じで丸で何回も囲ってくれました。


本当に親切な方です。





さて、では1位の場所から順に巡ってみますか!(13:30)









お〜、馬が放牧されてますね。

(パロベルデ国立公園の敷地内ですが、どうやら元々住んでた方の牧場とも敷地が重なっているみたいです)










ここですね。
車が1台停まっているので先客が居るみたいです。

(逆にたったの1組だけとも言えますが)








あ〜、ここ、案内写真で見た景色だ!




なるほど、両脇は湿地帯のようです。










先客グループの方々(ドイツ語で話されていました)は双眼鏡で何やら覗いています。










遠くをツルみたいな大きな鳥が優雅に舞い、足元にも無数の鳥たちが餌を探して啄みながらせわしなく歩いています。



なるほど、鳥の楽園なわけですね。(ということは知識として知っていました)




日差しは強く気温は高いはずですが乾いた風が絶えず吹いていて、とても心地よい気分です。



いやぁ〜、この2日間サンタエレナで雨に降られまくったのはなんだったんだというぐらいの爽やかさです。




私も双眼鏡と超望遠を引っ張り出して、鳥観察と撮影を開始します。







タニシトビ Snail Kite (Rostrhamus sociabilis)









ん? 寝てるんですかね?









アメリカレンカクNorthern Jacana (Jacana spinosa)


寝ていませんでした。



アメリカレンカクの若鶏です。










アメリカレンカクNorthern Jacana(Jacana spinosa


こちらが成鳥。色合いがまったく違うんですね。









おでこに黄色いハートマークみたいな模様が着いているのが特徴です。




ドイツ語グループの方々が、「あそこにも居るよ〜」と笑顔でいろいろ教えてくれます。


海外のバーダーさん(鳥屋さん、鳥好きさん)達って、何かこう、人との接し方に余裕があるというか親切な方々が多い気がします。(南米でもそう思ってました)








アメリカササゴイ Green Heron (Butorides virescens)









超望遠で撮影するには近すぎたので、普通の望遠レンズに切り替えて撮影。

愛嬌のある動きをする鳥でした。









アメリカムラサキバンPurple Gallinule (Porphyrio martinica)


太陽光線を浴びると色々な色に輝く羽を持つ美しい鳥ですが、食欲旺盛で潅木にしがみついたまま手当たり次第に周囲の花弁をついばんでいました。



程無く先客グループの方々が桟橋を去り、あまりに癒される光景なので15分ぐらい一人でぼーっと佇んでいました。


そろそろ次の場所に移動するかと車のほうに向かって歩き始めると、先ほどのグループの方々が桟橋根本の大木のところにまだ居て、何やら頭上を見上げつつ、その中の一人の女声が歩き始めた私に気が付いて声をあげずに手招きで呼んでくれます。




何が居るんでしょう?








彼女が「ほらほら、あそこあそこ!」と指さす場所を見てみます。


肉眼ではわかりにくかったので、双眼鏡で探してみます。









あ〜、居ました!









メキシコインコ Orange-fronted Parakeet  (Aratinga canicularis)


仲睦まじいペアのインコです。





ちなみに、意外に風で揺れるので撮影は大変でした。。。






帰宅後に調べてみたら、この種はシロアリの巣に間借りして営巣するのだそうな。(そんな場所で子育てするのが原因のような気がするのですが、雛がペット用に盗まれて個体数を減らしているのだそうです)




撮影していたらグループの方々が先に出発してしまったので、しばらく一人で観察した後に私も車に乗って移動を開始しました。









おじさんに第2位に指定されたのはキャンプサイト。


なんでも、ここでは動物に会える可能性が高いのだとか。









確かに居るには居ます。



蚊が。




というか、蚊が多すぎてまともにじっと立ってられません。


一応蚊除け薬を塗りたくっているのですが、常に5匹以上に付きまとわれている感じなので、常に歩いて移動しながら動物探しをします。



そういえば、ここについては地図に鹿のマークが書かれていたから、「こんな動物が見られるのですか?」という質問をしたら、「maybe」(たぶんね)って答えられてたんでしたっけ。



それじゃぁ、何も見られなくても仕方が無いですね。








一応、どこに行っても登場するハナグマ君はここでも観察出来ました。









あと、蜂の巣。




というか、あまりに蚊が多いので第三位の場所へ移動!








途中、近隣の牧場主の方が住んでいるであろう家の脇を抜けていきます。









そして、第三位の場所に到着しました。

明日クルーズする予定の川岸です。(Tempisque River)



駐車スペースの周りにはたくさんの燕が飛び交っていました。








たしかにサギの仲間なんかは居るのですが、それほどたくさんの鳥が川縁を飛んでるわけではないみたいです。(ちなみに、上の写真は水たまりでも川でもなく畑の中に続く道路です。こんな道を走ったらジムニーでも埋まりそうです。近隣の民間宿泊施設ではトラクターツアーなる企画があるらしいのですが、こんな道を鳥を探しながら走るんだと思います)




まぁ、どうせ明日ゆっくりクルーズするんですから、ここで粘る必要も無いでしょう。




というわけで、まだちょっと早いですが、宿に戻る方向に向けて車をゆっくりと走らせました。







蝶が居たので写真に残しておきます。

コスタリカは蝶の楽園と聞いていたので、すごい数が飛び交っているのかと思ってましたが、今のところチラホラとしか見かけていません。








ん〜、このチョウも綺麗ですね〜。


もしやと思って帰宅後に調べてみたら、これ、オオカバマダラなんですね。
Monarch (Danaus plexippus


一度鈴なりに越冬しているシーンを見てみたいと思っている蝶です。








あ、ノドジロオマキザルだ。white-headed capuchin (Cebus capucinus)


発見したのは第2位のポイント(キャンプ場)近くだったので、ハナジロハナグマも居ましたし、たしかに動物が多いエリアだと言えそうですね。


(この猿は見かけによらず、けっこう気性が荒いそうです)









種類とかはまったくわかりませんがトンボ。









ハナジロハナグマ君、再び。









馬に見つめられつつ、道路の真ん中でひなたぼっこをしていたグリーンイグアナの写真を撮ろうとしたら、なぜかシャッターが降りません。


電池切れかな? と、思って確認してみたのですが、バッテリー残量は問題ないです。

SDカードの容量もまだ大丈夫・・・


シャッターボタンを押すと、微かに「ウィッ」と内部で音がしていて、どうやら機械的な故障のようです。





おいおい、こんなところで勘弁してくれよ・・・・




と、思いながら何度も試してみましたがやはりダメです。




結局イグアナも去ってしまったので、私も一度宿泊施設に戻ることにしました。




駐車スペースに車を停めてすぐにCMOSクリーニング用の「ミラーアップ」機能を試してみましたが、予想通りミラーアップしません。



とりあえず故障箇所が判明したので、ミラーアップの指示は出したまま、上がらないミラーを指で強引に上げてみたら、パカンと音がしてミラーアップしました。


そのまま、ミラーアップの状態を保持しているのを確認してから、ミラーダウンの指示を出すと、再び閉じました。


さらにミラーアップの指示を出すと、ちゃんとミラーアップしたので、レンズを付けて試し撮りしてみました。





パシャン!





写った!










良かった!



助かりました!



いや、しっかし、こんなところでカメラが故障しかかるとは思いませんでした。

本当に焦りました。

(というか、この後帰宅まで保つんでしょうか・・・?)




つづく