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さ〜て、サベグレロッジ(サラピキ)まで一気に行きますよ〜!
(産卵前に掘ってるシーンだけでも見られて、かなり上機嫌です)



って、お腹空いたなぁ。







あ! リベリアのマクドナルド、24時間営業だ!(4:00)


従業員は視界に入るだけでも5名ほどいて、こんな時間なのにけっこうお客さんが来るみたいです。
(駐車場に車が1台、私の他にはグループ客1組だけでしたが)



適当に目に入ったハンバーガーのセットを注文してクレジットカードを差し出すと、なんとクレジットカードが使えないのだとか・・・(これは、大予想外)


3900コロン(600円)だと言うので、慌てて財布の中にあったコロンを総ざらいしてみると出てきたのが3700コロン。
ドルは100ドル紙幣があったので、ダメと思いつつ試しに出してみると、こちらもやはり受け取れないとのこと。
財布を漁ると1ドル紙幣が発掘されたので、これならどうかと思って出してみたら、これは大丈夫とのこと。(200コロン分)


やったー、ギリギリなんとかなりました!


そして、財布の中から小銭を除いてコロンが完璧になくなりました。


さて、注文したものが出てくるまでに手首のテープをカットしておきますか。


レジの女の子にハサミが無いか確認すると、厨房に居たマネージャークラス(制服がそうだったので、たぶん)の人を呼んできてくれ、事務所含めて探してくれたのですが、ハサミやカッターナイフは無いとのこと。


じゃぁ、手でちぎってくださいとお願いしてやってもらったのですが、いくら力任せに引っ張ってもひねってもびくともしなかったので、むしろ手首へのテープの食い込み具合からヤバイと思ったのか、「これは無理ですね」とお断り宣告をされてしまったので、ひとまず諦めることにしました。



いや、ちょっと待てよ、と、ポケットから車のキーを出し、鍵のギザギザ面で内側から引っ張りあげながら鋸のように何回か押し引きしてみたら、ようやく少しずつちぎれていき、最後はちぎることが出来ました!



誇らしげにテープをマネージャーさんに見せると、「よかったですね」と微笑んでくれました。
(値段表のところにスマイル0円を探したのですが、ありませんでした。日本だけですかね?)



注文した品を受取り、巨大な紙コップにコーラをセルフで入れてから出発です。






箱を見たとき、一瞬小さいかなと思ったのですが、気のせいでした。



全部一気に食べるのは無理なので朝昼兼用にできそうです。


(帰国後に知ったのですが、マクドナルドでもガジョピント(その名もマックピント)が注文できたみたいだったので、知っていたらそっちにしておけばよかったです)



では、行きますか!




まずは1号線(パンアメリカンハイウェイ)を南下していきます。



皆さんかっ飛ばしていて、制限速度で走っている私をバスが追い抜かしていきます。
たぶん110〜120kmぐらい出してるんじゃないでしょうか?



まだ、乾燥地帯のグアナカステ州に居る筈なんですが、道路が濡れています。

窓ガラスに水滴がつき始めたので、山間部から風に乗って水滴が飛ばされてきているんだと思います。









見慣れた交差点にさしかかりました。








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先日走ったテノリオ火山の脇を抜ける6号線に入ります。









だんだん道路の濡れ具合が激しくなって来ました。

こりゃぁ、山間部は雨かもしれません。









「雨かもしれません」じゃなかったです。テノリオ温泉の入り口のビハグア(Bijagua)の街に入った辺りから、「かなりの雨」が降って来ました。









わお、「かなりの雨」じゃなくて「大雨」でした!


峠はかろうじてセンターラインが見えるかどうかの濃霧が発生していて、おまけにこんなところで睡魔に襲われ、8時半までにサベグレロッジに到着するという計画じゃなければ軽く睡眠休憩でも取りたいところなのですが、頑張って走っていきます。
(辛かった〜)



気がついたら対向車線(寝落ちしていたわけではなく、センターラインすら見えないのです)ということも、数回有りました。



ほとんど走ってこない対向車とたまたますれ違うところで道路に落ちていた白いゴミ袋が実は大きなサギで、2台の車に驚いて急に飛び立ち、対向車が跳ねそうになってこちらもびっくりしました。(幸い全てセーフでしたが、避けるために対向車がこちらに来ていたら危なかったです)



ようやく濃霧地帯を過ぎ雨も小雨になったと安心していたら、長いカーブを曲がっている最中に突然犬が二匹じゃれあいながら飛び出してきて、こちらがギリギリ避けたあとに「ワンワン!」と、楽しげに後方で吠えていたのですが、



「ワンワンじゃねーーよ!!!」



と、お下品な言葉で叫んでしまいました。


いや〜、いろんな意味でスリリングな6号線でした。








ウパラ(Upala)の街に入りました。(5:40)








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6号線から4号線に入り、まっすぐサラピキ方面を目指します。








ふむ、なかなか立派な街です。









カリブ海サイドは天気が悪いですね〜。








コスタリカでは恒例となった牧場や畑、防風林みたいな景色が延々と続きます。









たまに小さな町も通過します。
(どの街にも教会に芝生ベンチ公園は必ずあって、ついつい撮影してしまいます)








天気が良くないのですが、初めて見る景色ばかりなので、「へぇ〜」と独り言を言いながら楽しく走っていきます。









雨も止みましたし、このぐらいの天気であればドライブにも問題ない感じです。









と、思ったらまた降って来ました。


まぁ、本日の最大の目的のひとつはヤドクガエルなので、雨が降ってるぐらいのほうが良いのかもしれません。








う〜む、今度は霧か・・・・、これだけは勘弁願いたいです。









4号線は「4」という小さな数字の割には大きな街をつないでいるわけではないので交通量も(1号線と比較して)少なく、橋なんかも1車線分しかありません。




しかも、ぼーっと走っていると街中でたまに4号線自体が右左折するので、外れてしばらくあさっての方向へ走ってから慌てて戻ってくることを数回繰り返しました。









広大なバナナプランテーションです。









延々と続きます。









北海道どころの騒ぎじゃない直線です。









そして、いくつ目かわからない小さな街を通過。









再び霧と雨。









う〜む、間に合いそうではありますが、けっこうきわどいペースです。

クロウミガメの産卵で粘りすぎなくてよかったです。









サンホセに近づいてきたからか、街の規模も大きくなって来ました。(7:20)


って、この街、ラ・セルバに行く時にアップルパイとか買った街だ。

(違う方向から入ってきたので、しばらく気がつきませんでした)







あ〜、懐かしい! コスタリカドライブの最初にこの辺を走ってたんですよ。

もう、随分昔のことに思えます。








ん?遠くの空が明るくなって来ましたかね?









もしかしたら今日も晴れるんでしょうか?









あ! 晴れ間が見えてきた!









いいぞ〜、雨上がりなんてカエル探しに最高のシチュエーションじゃないですか!

(って、期待しすぎるから外すわけですが)









えーっと、この街越えてすぐだっけ?









あ! あった、あった! ここだ!

予定通りに到着できました。(8:00)









どこに駐車場があるかわからなかったので、ひとまずレセプション前に車を停めて、中に入っていきます。



レセプションには白人の若いお姉さんとお兄さんが1名ずつ居て、若いお姉さんが対応してくれました。


(民間経営で1泊100ドル以上する宿なので、さすがの対応です)


ガイドツアーに参加したいことを告げると、時間を尋ねられたので8時半のツアーと答えました。(宿泊客じゃなくてもガイドツアーに参加できることは事前にネットで調査済みです)


スタッフさんがPC端末で確認してくれ問題無いとの事だったので、早速申し込み手続きを行います。


お姉さんが書類を書くときに、「1月8日 8:30」と書いていたので、「1月7日、今日です」と訂正すると、「え!?今日の8時半ですか?・・・・」と、言いながら若い男性スタッフと顔を見合わせたので、こりゃ、もしかしたら寸前過ぎてダメなのかなと不安になったところで、「わかりました。大丈夫ですよ」と言いながら日付を今日の日付に訂正してくれたので、安心しました。


クレジットカードで支払いを行い($15、意外に安い。団体ツアーだからそんなもんですかね)、ちゃんとカラー印刷された地図をもらってから集合場所と駐車場を教えてもらい、お礼を言ってレセプションを後にしました。







駐車場はレセプションから道を少し走ったところにありました。


駐車場管理のおじさんにガイドツアーの支払いチケットを見せて、自分がお客さんであることを伝えておきます。


おじさんは親切にガイドツアーの集合場所までの行き方を教えてくれました。


流石でございます。







というわけで、このおみやげ屋さん兼レストラン前が集合場所なのですが、今のところ私以外の参加者らしき人の気配がありません。









ガイドさんが使うであろうスコープはすでにセットしてあるので、ここで間違いないみたいです。


今日は何人ぐらいが参加するのでしょうか?




そして、ちょうど時間ぴったりにガイドさんらしき若い男性が現れ挨拶してきました。







挨拶を返しつつ、他のお客さんは何人位居るのか確認すると、なんと私一人とのこと。



それで、レセプションで顔を見合わせていたわけですね。(もしかしたら、最低催行人数割れだったんじゃないかと思うのですが(そういう規則は記載されてなかったと思いますが)、ガイドさんからしてみれば、「今日の8時半の回は休みだな〜」と、思っていた所で寸前に私が申し込んだので、「なんだよ〜」ってなところではないでしょうか。


まぁ、それはともかく、思いがけずにセルフガイド状態になったので、おもいっきりわがまま言わせてもらいましょう。(逆にすべての英語の説明に相槌をうたなければならなくなったのですが、それは贅沢な悩みって話ですよね)


というわけで、


「私はヤドクガエルが見たいです」


と、それだけを強調して伝えたのですが、怪訝な顔をされたので、



「あ、他の生物も紹介してください。数日前にラ・セルバに泊まり、その時に鳥を中心にいろいろ見ました。逆にヤドクガエルだけが見られなかったので、再チャレンジのためにここに来ました」


と、ガイドさんからしたら嫌な客全開モードで希望だけははっきりと伝えておきました。



「わかりました。ヤドクガエルですね。たぶん大丈夫だと思いますよ」



と、頼もしい返事をして、ガイドさんは歩き始めました。


ガイドさんの名前はマイコー(マイケル?)さん。ヘイナ君とは身長も表情も真逆の印象(長身でクール)で、どんなガイディングを見せてくれるのか楽しみです。



あと、ヤドクガエルと同じぐらい想い続けて、あちらこちらで探していたツノゼミなんですが、
英語でツノゼミをなんと呼ぶか調べていなかったので、結局リクエストできませんでした。

日本で下調べしている時にわざわざ図鑑まで買ったのに、持ってきてないんですよね〜。失敗したなぁ。


でも、ナショナルジオグラフィックのHPで連載している西田さんからもらった返信メールにはサラピキ(ここ)周辺にはたくさん居るって書かれていたので、なんとか自力で見つけたいところです。








マイコーさんはまずは肩慣らし的に集合場所近くで鳥を見せてくれました。(この鳥の名前、記録を取ってませんでした。なんせヤドクガエル目的だったもので・・・・)


さらにリクエスト通り花壇でカエルを探してくれます。


マイコーさんは「居ないなぁ」と、独り言のようにつぶやき、花壇の隣のプールサイドに移動すると、



アカメアマガエルはもう見ました?」


と、突然質問されたので、「はい、見ましたよ」と、答えると、「この辺にも居るので軽く探してみましたが、今日は居ないみたいなので次に行きますね」とのこと。

個人的には見たといってもナイトツアーの時に遠くから見ただけだったので、昼間に間近で見てみたかったんですけどね〜。

残念。








ラ・セルバでヘイナ君も紹介してくれたコガネグモの仲間。

マイコーさんも紹介してくれましたが、これは、見せておくべき存在なのですかね?
(メスが巨大でオスが小さいとか何とかって説明も前に聞きましたし)








あと、トゥーカンの仲間なんかもちゃんと見つけてスコープで見せてくれました。









川の吊り橋(南京錠がしてあって、ガイドさんじゃないと勝手に渡れないようになってました)を渡って、いよいよ熱帯雨林エリアに入っていきます。




と、いきなり橋の上で三脚をセットし、スコープを覗かせてくれました。






あ〜、なんか鳥がいます。



マイコーさん曰く、珍しい鳥なのだとか。






ヤドクガエルのことで頭がいっぱいだったのですが、ひとまず写真だけは撮っておきました。
(ちゃんと鳥の名前も教えてくれたのですが、相変わらずメモってませんでした)




熱帯雨林エリアに入り、マイコーさんが長靴を履いているので道の状態についてビビっていたのですが、実際は歩きやすく整備されたトレイルでした。


しばらく歩いて行くと、突然、


「あ、カエルが居ましたよ」


と、マイコーさんが言うので、内心でガッツポーズをしながら指差す先を見ると、、、







ん? これは、、、、





「これはヤドクガエルですか?」


「違いますよ」


とのこと。



ですよね。





つづく