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ミートパイとパインアップルジュースを購入。$5.71

こんなところで、ようやくミートパイにありつけました。


搭乗ゲートに降りるエスカレーターに乗っていたら、突然横に並んだ40代ぐらいの白人男性に「あなたは日本人ですか?」と日本語で声かけられたので、「そうですよ」と答えて、少し世間話をしました。(日本語と英語半々で)


話しかけてきたのは青森のむつ市(原子力関係)で働いている方で、私の顔と服装の雰囲気で日本人とわかったのだとか。
青森については私も東京人にしては知ってる方なので(逆に東京に詳しくないという噂もありますが)、地名話でけっこう盛り上がりました。







シカゴに向かう飛行機(同じくボーイング757)では半分寝ていました。


シカゴまで2時間かと思っていたのですが、時差の関係で3時間以上かかりました。



隣に座ったご夫婦は私のジュースを頼んでくれたりと優しい感じの方で、お二人もとても仲が良くお互いを慮っている感じがして見ていてこちらも幸せな気分になりました。
(旦那さんは飛行機が苦手みたいで離着陸が辛そうでした)







シカゴでのトランジットは50分しか時間が無かったのですが、全く問題なく乗り継げました。









ほんのちょっとの時間を利用して、さらにフルーツサラダを食べます。


そして、日本行きの飛行機にも無事に乗れたわけですが、あと5日後だったら北米特有の雪による空港閉鎖を食らっていたかと思うと、やはり正月の北米経由はリスクがあるなぁと思いました。








さて、日本に向けての長い長いフライトです。(12:20)


お隣さんがちょっと貧乏ゆすりをされるのが気になりましたが、「パン、食べますか?」なんて声をかけてくれるぐらい気の優しい親切な方でした。(パンはお腹いっぱいだったので断っちゃいましたが)


そのさらに隣りはワンパク盛りの子どもの兄弟でしたが、私が疲れていたからかそれほど気になりませんでした。
(寝ておきたいのに寝られないみたいな状態だったら、ちょっと違ったかもしれません)


旅の記録で録ったボイスメモをPCに打ち込もうとしたのですが、飛行機の騒音って意外にでかいんですね。
普通のイヤホンだと自分が呟いている音声がまったく聞き取れませんでした。帰宅後すぐにノイズキャンセリングヘッドフォンとかを物色したのですが、よくよく考えたら、こういう時ぐらいしか使いどころがないので未だに購入してはいません。



その後、記憶を頼りにPCで旅の記録を書けるところを書いているうちにバッテリーが空になってしまったので作業終了と相成りました。



ちなみに、この時、旅の記録以外の何の脈絡もなく書いていたメモは以下のとおりです。(この時点で強く印象に残っていた部分だと思います)

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・コスタリカは当然のことながら事前のイメージとはだいぶん違った

・ドライブは快適。景色も良い。車はジムニーで十分だし、逆にジムニーとかじゃないと辛い場所が多い。

・もっと国全体がワイルドな感じを想像していたが、実際には牧場・畑だらけだった。(道路沿いの景色しか見てないからかも)

・モンテベルデの観光地ぶりにびっくり、アメリカ人に人気と言うことでどうしても絶叫系が増えるのは仕方がないのか?動物が少ないからかナイトツアーが大人気。ガイドさんがナナフシに印をしていた。。。

・国立公園系とプライベート系ではガイディングの方針がだいぶん違う。プライベート系は商売っ気たっぷりだが、その分ガイド同士が情報を交換しあったりす るので目的の対象物を外す確率が低い。国立公園はありのままを見せる感じ。ガイドさんの目が良いのはどちらも一緒。どちらを選ぶかは好み次第で偶然出会っ た感がある国立公園系が自分の好み (無線だと到着する前から何が見られるのか知らされたり、発見時の演出がちょっとわざとっぽい)

・何と言ってもシレーナがおもしろい。次に行くとしたらあそこに2〜3泊したい。現地ではテント泊で頼んでもテントすら必要なく蚊帳とシーツがあれば十分。長靴は必要。ガイドを頼んだ方がベターだと思う(事実コンゴウインコは飛び立った後にしか見られなかった)。

・ラ・レオナレンジャーステーション付近でもピューマが見られるらしいので付近のロッジ泊で粘っても良いかもしれない

・今回行けなかったチリポもやはりいつか登ってみたい

・ダイビングは潮次第。こればかりは仕方がない。次は流れに慣れている人向けのショップを利用したい(海外で潜るんならダイブクルーズ一択かなぁ)そうい えばイタリア人の人、マレスのウェットスーツ持ってきてた。体がでかいからレンタルのサイズが無いからだろうか。ちゃんと真面目にログにサインもらってい た。彼ともっと話せばよかった。水温25度ぐらいって言っていたけど、ぜんぜんそんな水温じゃなかった。透視度5-15mという海で3mを引いた!

・そういえば良い蚊よけが手に入らなかった。現地のガイドさんも刺され放題って感じだった。南アフリカ製の蚊除けはまぁまぁ効く。それよりも服の上から刺 してくるので服には塗れないのがかえって弱点になった。刺されても腫れたのは初日だけ。あとはすぐに引くのでマラリアとか除けば刺されても問題なし。蚊取 り線香が役に立った。

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映画でも見たかったのですが、日本語吹き替えが入っているタイトルはレパートリーがそれほどなく(大リーグ弱小チームの立て直し映画(マネーボール)なんかは面白かったですが、なんせ数が少ないのですぐに全部見終わってしまい、ひたすら旅の思い出を反芻してました。帰りの機内用に本を残して置かなかったのは大失敗でした。



というわけで、今回のコスタリカドライブ旅行の動画編です。











さすがアメリカン、量が多いです。









たまに散歩も兼ねてトイレ往復をして、外の様子も眺めてみます。

(翼の光と右側は月です)








空から見る水平線は綺麗ですね〜。









朝食が出されました。
日本到着はまだまだ先です。








足元にカムチャッカ半島付近の景色が広がり始めました。








ようやくアジアに近づいて来たって感じがします。









まだまだご飯が出ます。





というわけで、13時間オーバーの長い長いフライトがようやく終わり、、、








ようやく定刻通り16時30分に成田空港に到着しました。(16:40)











帰りは京成スカイアクセスでスパっと東京に戻り、いつもの定食屋で鯖の塩焼き定食を食べてから帰宅しました。




旅の記録は以上です!





あとがき




今まで年末大ジャンプとして「海外でドライブする」ことだけを共通テーマにしていろいろな国に出かけていろいろなことをしたり見たりしてきたわけですが、今回のコスタリカ旅行は旅に対する考え方とか向き合い方という意味で大きな転換点になった気がします。


平井元主査が「ニュージーランドは良い国だよ」と仰っていたので試しに行ってみたのが最初で、その隣の国なら似た旅ができるだろうぐらいの感覚でオーストラリアをチョイスしたら思いのほか冒険旅行になってしまい、その翌年は自分自身が登山にかなり嵌ってきていたのでパタゴニアをチョイス。
ここまでは絶景を見にドライブし何かにチャレンジするという一貫したテーマになってました。


その次の年はチケット確保のタイミングが遅すぎて、そのタイミングでも安く手に入るからという理由で(治安のイメージが良くない)南アフリカを仕方なしにチョイス。これが「聞くと見るとじゃ大違い」という結果になり、それに味をしめて今回もそれを期待してコスタリカに決めました。「よく知らない国だけど、行けば何か楽しいこと、絶景があるんだろう・・・」と。


計画時に「コスタリカに行くんだ」と知人に話すと、ほぼ必ず「なんでコスタリカなの?」と質問され、たぶんその裏には「どんな観光名所があるの?何が体験できるの?」って意味だったと思うのですが、正直私も確固たる理由や知識があったわけじゃないので、うまく答えられませんでした。


南アフリカやナミビアにはロンプラ入手直後から「こんな絶景や動物たちが待ってるんだ!」というワクワクしたのですが、コスタリカのロンプラ掲載の写真を見た時にちょっと焦り始め(ロンプラ、違うバージョンで2冊も買ってしまいました)、「一生に一度の旅Best500」にもまったくコスタリカの名前が出て来ていないのを確認して、さすがにちょっとマズイかなと思っていたのですが、いざ行ってみると実に魅力あふれる国でした。(たしかに景観の素晴らしさだけで観光地になるような場所はたくさんはありませんでしたが、そのことは旅をしている間は特に気になりませんでした。あと数回は再訪したいぐらいです)


しかし、そういう百聞は一見にしかず系の驚きは南アフリカ含めてどの旅でも大なり小なり感じられることです。今回、特に強くこれまでと違うと感じたのは帰国後にあれこれ調べている時でした。

現地で疑問に思ったことや見聞きしたことを日本で調べ直すのがものすごく楽しく、また好奇心を刺激してくれ、例えば少し前までバナナを中心とした歴史を紐解いて電車の中で毎日驚きの声を上げながら通勤していたぐらいです。


たぶん、コスタリカに行ってバナナプランテーションを見たり、行く前に軽く歴史の本を読んだりしなければ、絶対に興味関心を持たなかったジャンルだと思います。

アメリカ合衆国に対する見方がかなり変わりましたし、なぜバナナが他の果物に比べて安く手に入るのか、バナナからチェゲバラ(キューバ)へとつながる線やコスタリカの非武装化に至るまでの話、「生物学的な種」としてのバナナがいったいどういうものなのか、そしてなんでバナナの皮で滑るというギャグが生まれたのかまで、たったバナナ一つ、旅一つでこんなにもいろいろなことがわかってくるのかと、驚いている次第です。(バナナはちょっと特殊だとは思いますが、それ以外でも面白いネタはいくらでも芋づる式に出てきます)

ちなみに、

オリンパス元CEO、マイケル・ウッドフォードがインタビューに応えて、知人の話として、
「日本は民主的な先進国のように見えるかもしれないけれど、国や企業の透明性、コンプライアンスといったこととなると、まるでバナナ・リパブリック(おさるさんの共和国)だね」と。こうした言われようは、悲しむべきことです。

と、発言していますが、記事ではバナナリパブリックを「おさるさんの共和国」と訳していますが、そうではありません。バナナなどの第一次産業に頼らざるをえない小国がアメリカなどの営利企業に牛耳られて、政治も経済もまともに機能していない様を表す言葉です。(こんなことがわかるようになったのもコスタリカ旅行のおかげです) wikipediaに解説が載ってますので興味を持たれた方はどうぞ



絶景を見るだけが旅じゃないし、いろいろな人との出会いも素敵な体験ですが旅の魅力はそれだけじゃないはずです。

自分が知らなかったことに触れられる知ることが出来る、私にとってこれほど楽しい体験は世の中になかなかありません。

コスタリカの旅は特に帰国後にそれを強く教えてくれた旅でした。



計画を楽しみ、旅を楽しみ、事後の確認を楽しむ。



そんなスタイルで年末大ジャンプを数年は続けていこうと思いました。

(次回もこうして私以外の人がなんとか読める形で記録をまとめるかどうかはわかりませんが)




旅って良いですね!



長文にお付き合い頂きまして誠にありがとうございました。




おしまい