旅のきっかけと準備




2011年の秋、そろそろ年末大ジャンプ用のエアチケットを買わないと手遅れになりそうなタイミングになった頃、今年もどうにか正月にまとまった休みが取れそうだということが判明し、まずはエリアの選定から始めました。



ここ最近大ジャンプの着地点となったオセアニアや南米、アフリカ以外の場所としてまずは中米エリアが候補となり、そこでふとコスタリカの名前が思い浮かんだので、安売り航空券販売会社に問い合わせてみたところ、まだ比較的バーゲンプライスのチケットが手に入りそうだったったので深く考えずに即購入しました。(しかし最終的な支払い料金は折から高騰していた燃料サーチャージのせいでちょっと騙された気分でした)



ちなみにコスタリカについてはダイビングの超ビッグポイントとして名高いココ島 (映画ジュラシックパークのモデルとなった場所のほうが有名ですかね)の関係でほんの少しだけ知っていました。ココ島の売りはなんといってもハンマーの群れなのですが、東京からマイカーで3時間の伊豆神子元で安定して(?)ハンマーが見られるようになった今、そこまでして行きたいポイントではなくなってしまってすっかり忘れていた場所でもありました。(総費用軽く50万円以上+2週間の休暇が必須です)



どちらかと言うと10年以上前に勤め先の同僚でコスタリカにやたらと詳しい人がいて(先輩女性)、「良い場所だよ〜、ぎんがめ君も行ってみなよ〜」と熱心に勧められ、良い場所ならいつか行ってみようかなと漠然と思っていたのが、ふと名前が思い浮かんだ理由だと思います。



とは言っても実はエアチケット購入時には具体的にコスタリカの何が良くて、どんな見所かあるかほとんど知りませんでした。せいぜい知っていることといえば、ダイビングツアーのおまけで必ず見に行くらしい、、、、






「溶岩が山肌を光りながら流れる活火山」があることぐらいでした。



エアチケット購入と同時に早めに抑えないと予約が困難になるレンタカーだけは先に確保しておき、それ以降は具体的な計画も立てずに11月上旬に屋久島から帰ってくるまで放ったらかしにしていました。



そして、11月の中旬に入ってようやく本格的に調べはじめました。



そこで実は肝心の火山が今は休眠状態だということが判明。。。






続いてロンプラを入手。(イギリスの業者が日本のAmazonに出品していた古本を注文したので、自宅に届くまでにえらい時間がかかりました。これも計画スタートが遅れた原因だったと思います) 
ロンプラが届くなり掲載されているカラー写真ページをパラパラとめくって見たところ、「これはぜひ見てみたい場所(いわゆる絶景ポイント)」がまったく見当たりません・・・。ロンプラは地球の歩き方なんかに比べて掲載されている写真のレベルが高いので、こんなことは年末大ジャンプをするようになって以来初めてのことです。



もちろん、ロンプラが届く前に地球の歩き方も近所の本屋で購入していたのですが、こちらはどの国でも写真が魅力的ではないので、そんなもんかと思っていたのですが。。。


結局ロンプラはバージョン違いのをもう一冊入手。(これも外国から新本を取り寄せ)



さらに「いつかは行きたい 一生に一度だけの旅BEST500」にも、コスタリカは一回も出てきていないのを確認。


最後はこんな本まで購入してみましたが、どうやら結論として絶景狙いの国というわけではないということです。


念のため隣国のニカラグアやパナマも調べてみましたが、こちらはコスタリカに比べてさらに景観系の観光地が少ないみたいです。(しかも若干治安が悪そう)



仕方なしに、いろいろな人の旅行記を読んでみました。(これをあまりやりすぎると旅のネタバレになって現地での楽しみが少し減るので、本当はしたくなかったのですが)



それでようやくコスタリカはエコツアーなるものが人気で、現地では動植物を観察するガイドツアーに参加して楽しむのが一般的だということがわかりました。


特にバードウォッチングが盛んなようで、鳥好きな方でリピーターになられている方はけっこういらっしゃるみたいです。


あと、チリポ山という標高3820mの山があって、これもぜひ登ってみたかったのですが、山小屋の予約がえらい難しそうで(予約せずに現地で直接当日枠を申し込むという手もあるのですが、それだと前日の早朝に麓の事務所に行かねばならず、丸一日行程をロスしてしまうという状況です)、コスタリカで日本人の方が経営しているこちらのゴジツアーズさんという旅行代理店さんに山小屋の予約をお願いすることにしました。


ついでなので、その他のエコツアーやそれに紐付く宿の予約もお願いしたところ、チリポ山以外にも予約が難しい場所があることが判明し、あれこれ相談にのってもらいながら調整していたら、日程組みやら予約・キャンセルで大混乱状態になり、最低限の宿やガイドツアーの予約確定と代金の支払いが出発の数時間前に完了するというドタバタぶりになりました。


これは代理店さんの段取りが悪かったというわけではなく(この代理店さんは現地で営業しているだけあって知識が豊富なのと、HPの内容から分かる通り旅行者の立場に立ったアドバイスをしてくれますし、エクスペディアなんかでは満室になってる人気のホテルも予約をねじ込めますので皆さんにおすすめできます)、年末年始という最も混雑する時期なのに私の動き出しが遅すぎたのがネックだったのと、日本とコスタリカの時差の関係で特に週末なんかだと極端にレスポンスが落ちてしまうこと、またガイドツアー等で「最低催行人数が揃わなかった場合、最低催行人数分全額支払いルール」なるものがけっこうあって、予約して良いものかどうか私が悩んでしまったりといった問題が大きかった気がします。年末大ジャンプでは行程をキツキツに組むことがほとんどなので、なにか変更すると玉突きで他の予定にかなりの影響が出てしまい、予定表と格闘してゴジツアーズさんとメールでやり取りする日々が続きました。


レンタカーはいつものAVISのような大手ではなく、今回試しに地元の会社にしてみたのですが、これが完全に裏目に出てしまい、出発の10日前に


「ごめん、予約もらったけどコンピューターの調子が悪くて予約が成立してなかったから車が確保出来なかったよ。次回予約時には割引するから許してね。大手のレンタカー会社のアドレスも紹介しておくよ」


というメールが突然送られてきて大パニック。


慌ててメールに気軽に書かれていた大手レンタカー会社を当たるも、どこも予約不可能状態で血の気が引いたのですが、最後はイギリスの価格比較系のネット代理店経由(実際は大手から借りるので不思議な気分だったのと、公式ページでは空きなしだったのでちょっと心配になりました)でなんとか確保できました。一刻を争う事態で当日は土曜日だったので自力でやってしまいましたが、火曜日(コスタリカの月曜日)まで待てばゴジツアーズさん経由でも予約はできたみたいです。


その後も計画表との格闘は続き、「コスタリカに行くならどうしても行ってみたい場所」の宿が唯一空いている日とチリポ山の山小屋が予約可能な日が重なってしまったため、最終的にチリポ山は諦めてしまいました。(行きたい度数では良い勝負でしたが、どなたかの登山記録を読んで、「まぁ、是が非でも登らなければってほどでもないかな」と判断したからです)



そんなこんなで出発の寸前、徹夜で調べ物や準備をしながら午前3時40分にバウチャー(もちろんデジタル版)がゴジツアーズさんから届くという状況で旅はスタートしたのでした。



つづく