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12月27日(火)

下手に寝てしまうと寝過ごしそうなのと、東へ飛ぶときは時差ボケが酷いので、それを防ぐ意味も込めて貫徹状態で朝を迎えました。(4:00)つい先ほど受け取ったバウチャーは気分転換も兼ねてさっそく近所のセブンイレブンでプリントアウトし、これで準備も完了です。(出発の20分前)これまでの反省を活かして、フライトの3時間前に成田空港に到着するように家を出発しました。(6:50)

近所のコンビニで朝食を購入してから駅に向かいます。




空港3時間前到着予定に加えて、さらに余裕をみて成田行きの電車が到着する15分前に駅に到着するように家を出てしまったので、のっけから駅で15分待つことになりました。(成田空港行きの電車はそんなにたくさん走ってないんですよね)
都内の駅のプラットフォームで15分も待つというのはなかなか新鮮な体験でしたが、貫徹していたので危うくプラットホームのベンチで寝落ちするとろでした。






全ての荷物をちゃんと手に持っていることを確認しつつ成田空港駅に降り立ち、「順調だな」と内心でつぶやきながらカウンターに向かいます。




今回の旅では「1ヶ月前にチャプター11で見事に倒産したアメリカン航空」を使用したわけですが、破産するぐらいだから高コスト体質なのかなぁというイメージとは裏腹にオペレーションはなかなかに合理化が進んでおり、係員の指示でセルフチェックイン機を使わされました。(並ばなくて良いのは嬉しいのですが、なんだか操作がわかりにくいんですよね〜)




コンビニで購入したサンドイッチとコーヒーをこんな場所で頂いてから手荷物検査場に向かいます。

(コーヒー持ったまま手荷物検査をくぐれないのをすっかり忘れていて、ここで慌てて食べたという次第です。本当はラウンジで飛行機を前にしてゆったりと食べたかったんですけどね〜)






コスタリカへの経由地となるテキサス州ダラス(アメリカン航空のハブ空港)行きの飛行機は定刻の12時に離陸とのこと。何もかも完璧です!




アメリカン航空の機体は本当にギンギラギンですね〜。

その昔日本を空襲したB29ってこんな感じだったのかなぁと思いながら機体を眺めておりました。
というか、出発までまだ2時間近くあってとても眠いのですが、まだ寝るわけにはいかないので、必死に堪えます。(ダラスの時間にすると今はまだ19時ぐらい)






本を読んだりしながらなんとか寝ること無く耐え切り、フライトの30分前に搭乗開始。
ひとまず何のトラブルも無く無事に成田空港を飛び立ったのでした。




長距離の国際線ということもあり、飛び立ってすぐにご飯が運ばれます。




隣はお子様たち(たぶん後部座席含めて仲良し2家族分)が占拠していたのですが、これがどうにも「落ち着きがございません様子」で、親御さんも特に注意しない方針らしく暴れたい放題でした。まぁ、このフライトだけならと思って気にしないようにしていたのですが、彼らの会話からなんと目的地がコスタリカだとわかり、せめて次の便では座席がズレますようにと心のなかで祈りました。





結局機内では2時間ほど睡眠を取り、残りの時間は写真に写っている本を読んでおりました。これで、コスタリカの歴史、政治、経済、観光、文化に関する予備知識はひと通り網羅できたと思います。

これを知ってるのと知らないのとじゃ旅の楽しさが段違いだというのは南アフリカで体験済みなので、頑張って読みきりました。(面白かったので頑張らなくても読めたのですが)




さすが10時間超のフライト、3回目のご飯が登場しました。




というわけで、フライト時間にして11時間弱、それでも定刻よりも30分以上早くダラスフォートワース国際空港に到着しました。
(日本時間22時45分、現地時間午前7時45分)
入国審査では運悪く進みの遅い列に並んでしまい、ようやく自分の番が回ってきたと思ったら係員の交代儀式が始まってしまってえらい待たされました。
交代でやってきた新しい係員の方はえらく陽気な方で、いつもの簡単な質問を受けてからパスポートに印鑑をもらい、指紋と虹彩の撮影を済ませてから挨拶をして立ち去ろうとしたところ、「ところで、You're welcome.って日本語でなんて言うの?」と、質問されたので、「どういたしましてですよ。」と、答えたのですが、これはさすがに聞き取りが難しかったらしく、


「ドシマシテ・・・」


「どういたしまして」


「ドーシマシテ」


「どういたしまして」


「ドイタマシテ」


「ど う い た し ま し て」


と、何度もレクチャーする羽目になりました。もし、ダラス空港で陽気な係員に「ドウイタシマシテ」によく似た言葉で挨拶されたら、それは私のレッスンのおかげです。
ターンテーブルで自分の預入荷物が出てきていないか確認してから(コスタリカまでスルーらしかったのですが念のため)税関申告検査を通過し、空港係員に声をかけてレンタカーステーションへの行き方を確認し、外に出る用の扉を開けてもらいました。扉から出たところがシャトルバスの乗り場でした。




うっへ〜、寒い!! (機長アナウンスでたしか気温は2度って言っていたような・・・)そのまま寒空の中10分ほど待ち、ようやく到着したバスに乗ってレンタカーオフィスに移動します。レンタカーオフィスの黒人のお姉さんはなかなか対応が良く、スムーズに契約手続きを完了させたのですが、気がついたらガソリン購入プラン(空っぽで返さないと損)契約になっておりました。(これは大分後で気が付きました)

指定の車種は台数も多く色が選べるらしかったので、白をチョイスしました。





というわけで、マスタングコンバーチブルです。(9:00)

その昔、平井元主査に「海外ドライブするのなら、その国のメーカーの自動車に乗ると価値がよくわかる」と教えてもらったことを思い出し、予約を入れるときにこれに決めたのでした。
(予約自体は出発の数日前で十分間に合いました)ちなみに、コスタリカ行きのフライトは15時50分発。まだ7時間もあります。(って、ことに数日前に気がついたのです)空港のロビーでのんびりするぐらいだったら、アメ車代表のマスタングかカマロでドライブでも、と思った次第です。(レンタル代は円高の今だと1日借りて7500円+ガソリン代ってところです)
早速運転席に乗り込み、エンジンを掛けてみます。



インパネが順次点灯しメーターの針が勢い良く動き、アクセルを踏み込むとアメ車特有の「フォーーーーーン!」というエンジン音が聞こえてきます。ボリュームは想像していたよりも控えめでした。

さて、まずはナビ代わりにチャイパッドをセットしてっと。

スポーティーカーということで窓ガラスの傾斜がキツすぎて吸盤をうまく取り付け出来なかったので、ひとまず助手席に放り投げておきました。

GPS信号をすぐに拾わないのは去年の南アフリカドライブの時からそうだったのでそれは良いのですが、去年とナビゲーションアプリを変更してしまっていたので今ひとつ操作方法がわかりません。
日本で一回ぐらい使い方の練習しておけばよかったなぁと思いつつ(それ以外の準備でそれどころではなかったのですが)、あれこれ試行錯誤しているうちにけっこう時間が経ってしまいました。一向に現在地を測位しないので、結局電話用のスマホ(L-04C)に入れていた同じGPSアプリを立ち上げてみたところ、こちらはあっさりと現在地を認識したので、ひとまずこちらを使用することにしました。バックアップ用にスマホにも同じアプリと地図データを入れておいて良かったです。

その後、アプリを操作しているうちに何か変なボタンを押してしまったらしく、トラックログ(走行軌跡)を取り始めてしまったのですが、後でなにかの役に立つかもと思いそのままにしておきました。GPSロガーは専用の機器が別途ポケットに入っていて、こちらでもトラックログを取ってましたが、スマホの方はトラックログがマップ上にそのまま表示されるから使い勝手が良いんですよね。ただ、スマホのアプリということで、どこまできちんとログが残せるのか不安だったので(バグでハングアップしたりバッテリー切れになったら洒落にならないので)、メインのロガーとしては使用しませんでした。
幌を開けようかとどうしようか悩んだのですが、さすがにまだ寒いのでもう少し暖かくなってからにすることにします。
では、早速レッツゴー!





加速はさすがです。インターチェンジのコーナーではハンドリングもボディのサイズと見た目とは裏腹にクイックな味付けで、ハンドルを切った瞬間にノーズが向きを変え始めるのには驚きました。とは言っても、コーナーを曲がっている最中にステアリングインフォメーションを体全体で豊かに感じられるわけではないので、どのぐらいのハンドリング性能を持っているのかさっぱりわかりませんでした。このあたりはポンティアックソルスティスとよく似ています。
走っていると、なんか助手席側から「ゴトゴト」と異音が入ってくるのですが、どうやら幌がバタついているか何かのようです。この辺はアメ車だなぁと思いつつ走って行きます。
今回、ナビアプリを切り替えた最大の理由は「Googleマップ」で予め走りたいルートを「kmlファイル形式」で作っておき、それを使って簡易ナビゲーション(次の交差点、右です、みたいな機能はありませんが)ができるようになったからです。



大きな地図で見る
これが出発前に作ったkmlファイルをGooglemap上で表示させたものです。
スマホやチャイパッドのアプリでもこれと同じように表示されるので、現在地を表示させながら青い線に沿って自力で走るという作戦です。
というわけで、ダラス周辺の牧草地帯(左上)を走ろうと決めてkmlファイルを作っていたので、それに沿って走って行きます。






へぇ〜、マスタングなんて地名があるんだ。なんたる偶然。
(マスタング自体は野生馬っていう一般名詞ですもんね)
と、喜んで走っていたのですが、メーターパネルを見るとなぜかタイヤプレッシャーの警告サインが出ています。
まさか、と思いつつ道路脇に車を停めて確認してみます。






おおおおお、なんてこったい!
助手席側の異音の原因はこれだったか!

つづく