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一旦受付に顔を出し、おじさんにナイトツアーと早朝ガイドツアーの予約状況を尋ねてみると、両方共数名の予約が入ったとのことだったので、正式に申し込みました。


これで2名分の支払いはせずに済みましたし、両方参加できます。


食堂前の花(成熟しきった果実?)に手のひらサイズの大きなジャノメチョウみたいな蝶がおりました。


あまりのデカさに最初に見つけたときはヨナグニサンか何かと思っていたのですが、これ、ジャノメならぬフクロウチョウという蝶です。(目のサイズが蛇の眼ならぬフクロウ級)
Giant Owl butterfly(Caligomemnon






さて、19時スタートのナイトツアーまであと2時間半ほどあるのですが、キャビンまで1kmの道を往復するのもなんだったので、一旦食堂に入ってコーヒーなんかを飲んで過ごしていたところ(飲み放題です)、突然スコールが降って来ました。


外を歩いてなくてよかったです。


すると、先ほどのガイドツアーに参加していた女性2名が声をかけてきて、お互いの旅の日程とか行く場所、行った場所についての情報交換をした後、ここへはどういう交通手段で来たのかと質問されたので「レンタカーですよ」と答えたところ、「今日は何時ぐらいにここを出発するの?」と尋ねられたので、「今日は泊りで明日出発なんですよ」と答えたら、「あら、そうなの」と、ちょっと残念そうな顔をしていました。


どうやら彼女たちはバス移動らしく、乗せて行って欲しかったみたいです。(タイミングがあったとしても、このあとサンホセには向かわないので乗せてあげられなかったんですけどね)




スコールが止んだので、カメラを持って周囲を散策してみます。




宿舎のところに居たコウモリ、ちゃんと見る前に移動してしまったので、再びゆっくりと観察しました。(コウモリが大好きなのです)




この時もクビワペッカリーが数匹歩いておりました。




なんだかんだと夕飯の時間になったので、食堂に戻ります。(18:00)


昼間と同じようにカフェテリア形式になっていたので列に並んでオーダーすると、おばさんに


「コーディゴ(codigo)は?」


と、尋ねられますが、何のことやらわかりません。


「コーディゴ?」


「そう、コーディゴ」


と、言いながらおばさんは箱に入れられた番号札を指さします。


なるほど、英語の「コード」のスペイン語かと思いつつ、そんな番号札はもらっていないので、「持ってません。受付でもらってませんから」という感じで英語とジェスチャーで返すと、「そんなはずはないでしょう?」という感じのニュアンスの答えが返ってきたので、「いえ、もらってません」と、こちらも雰囲気で返します。


すると、「しょうがないわねぇ」というニュアンスの言葉の後、お皿にスパゲティをよそってくれました。


よかったよかった。
(受付が閉まってしまう前に明日の朝食の番号札をもらっておいたほうが良かったのですが、すっかり忘れてました)


今日はたくさん歩いたので、ちょっと大盛りです。
(まだ、ナイトツアーもありますしね)




う〜ん、スパゲティも美味いです。

コスタリカ、最高!




さて、そろそろナイトツアーの集合時間ですが、どんなガイドさんが来てくれ、どんな参加者が集まるのでしょうか?




ん? あれは、ヘイナ君。




なんと、昼も夜もですか。



というわけで、ガイドは安心のヘイナ君、そして昼間のガイドツアーにも参加していたファミリー、そして白人の若者3人組(ドイツ語を話していたので、ドイツかスイスあたりから来たのでしょうか)が参加してナイトツアーが始まります。





早速、受付前あたりで兎を発見。
ヘイナ君、夜も流石でございます。




橋の所にはタランチュラぐらいの大きさの大きな蜘蛛が普通に歩いておりました。

やはり、夜になると生物相がガラっと変わります。




立派なサイズです。






ファミリーの子どもが何か見つけたらしいので見に行くと、蝶か蛾の幼虫のようでした。

白人の若者が、「これは何という種類の生き物の幼虫なのですか?」と、ヘイナ君に質問していたのですが、「コスタリカには1000種類以上の蝶が居て、さすがに幼虫の同定は難しいです」と、答えておりました。

そりゃぁ、そうでしょう。





この手の昆虫を見ると、ついつい南アルプス縦走初日にカマドウマに悩まされた事を思い出してしまいます。





再びファミリーが見つけた謎の生物。(名前、聞きそびれました)

線虫みたいな感じです。




こちらはナナフシ。

よく見つけるなぁと感心しました。




またまた、ファミリーの子どもが発見したナメクジ。(もしかしたらプラナリアだったかもしれません)






いよいよ、カエルくんのお出ましです。


見るからに違うのですが、一応「ヤドクガエルの仲間ですか?」と、確認すると、「違いますよ」とのこと。


それより、驚いたのが若者三人組の食いつき具合。


もしかしたら、カエルの専門家なのかもしれませんが、学名を交えてあれやこれやと議論しつつ、ヘイナ君に突っ込んだ質問をしています。

英語が堪能なら私も話しに加わりたかったのですが、いかんせん専門的すぎました。


逆に子どもの方はすでに集中力の限界で、そのへんをふらふら歩き始めます。


ヘイナ君が「蛇がいるから離れたらダメだよ」と、やさしく注意したのですが、そこはお子様、まったく意に介す様子もなく、その後も暴れ続けておりました。



ちなみに、カエルは人間の物音に敏感なので「静かに歩いてください、僕が懐中電灯を当てるまで、先に光を当てないでください」と、ヘイナ君からの注意もあったこともあり、お子様のエスカレートする暴君ぶりに私も内心「まいったなぁ」と思っておりましたが、若者三人組は明らかに不快そうな顔をしておりました。


こちらは小型のトカゲ。





そして、アカメアマガエルの登場です。 Red-eyed Treefrog (Agalychnis callidryas)





トレイルからかなり離れた湿原に生えている潅木の上に居て、望遠レンズで写して無理やりトリミングしてこのぐらいという距離だったのですが、興奮気味の若者の女性が「あなたもどうぞ!」と、双眼鏡を貸してくれました。


(実は私もウエストポーチに双眼鏡を入れていたので、借りる必要はなかったのですが、つい勢いで借りてしまったので、このあと自分の双眼鏡を出しづらくなってしまいました)




こんな感じで目が真っ赤なカエルです。




  








こんな感じにコスタリカのいろいろなポスターにマスコットキャラクターとして登場するので
ヤドクガエルと並んで見てみたかったカエルです。



勝手に小さいサイズのカエルかと思っていたのですが、実は日本のトノサマガエルぐらいの大きさでした。しかも地上高2mぐらいのところに居たので、かなりの行動力のようです。



これでまずは目標一つクリアです。



あとはヤドクガエルに(夜は見られないと思いますが)ツノゼミです。



こちらも白くて小さなカエル。ちょっと遠かったです。





コスタリカのジャングルでは最大の大きさとなるヒキガエル。
ちょっと遠いところにいたのでサイズははっきりとはわからなかったですが、日本のヒキガエルよりは一回り大きかったと思います。








これ、軍隊アリの行列です。




群れ好きの私はものすごく感動して見入ってしまいました。


本当にネイチャー系の番組を生で見ているみたいです。




うまく写せてませんがカマキリの仲間。



このあと、大型のフクロウの鳴き声が聞こえてきて、どの木に停まっているかもわかっていたのですが、どうにも枝葉の影にかくれてしまっているようで、見ることはできませんでした。



そして、ふと気がついたのですが、どうやらウエストポーチに軽く取り付けていた折りたたみ傘をどこかに落としてしまったようです。


ここからコースを逆走すれば間違いなく見つけられるのですが、団体行動中なのでそうは行きません。



まぁ、傘は誰かが拾って使うでしょうし、どこぞで買えば良いかと諦めることにしました。




手すりをウロウロしていたネズミの仲間。



さて、そろそろ雰囲気的に受付(ゴール)に近づいているのですが、これはもしかしてヤドクガエルは外したってことでしょうか?


ちょっと期待しすぎましたね。
典型的な外すパターンに陥ってしまいました。。。

例の白いボードには蛍光灯とブラックライトの光が当てられていたのですが、蛾や甲虫類は期待したほど集まっていませんでした。これなら福島の山奥(檜枝岐とか)で同じ事をしたほうがスゴイことになると思います。


ただ、この昆虫はヘイナ君も初めて見るそうで、スマホで写真を撮ってました。


最後、橋を渡る所で何やら動物が手すりを伝って歩いていました。





セジロウーリーオポッサム(Central American woolly opossum (Caluromys derbianus))
だそうです。


いろいろ居ますね〜。









というわけで、食堂まで戻ってきてしまいました。(21:30)


あ〜ぁ、ヤドクガエル見逃しちゃいました。


これは、明日の早朝ガイドツアーに賭けるしかないですね。




食堂に到着するとファミリーの三人はすぐに宿泊棟に行ってしまい、ヘイナ君と私と若者三人が残りました。


若者三人は分厚いカエルの図鑑をヘイナ君から借りて(事務所から持ってきてくれたみたいです)、本日確認できたカエルの同定大会で盛り上がってました。



私は逆に若くしてこれだけのガイディングをこなすヘイナ君のほうに興味が沸き、あれこれ質問してみました。


なんと、お母さんがここで働いていて(事務員だったかかもしれません。昼のガイドツアーでとある珍しい鳥について「母は見たらしいけど、僕は見てない」という話を聞いていたので、そうなのかなぁとは思ってました)、さらにお父さんもどこぞの研究員だそうな。えらいサラブレッドな血筋なんですね。


ちなみに年は23歳、プライベートガイド歴3年で、オフィシャルのガイド試験に受かって、ここ(ラ・セルバ)では3ヶ月のガイド歴なんだそうです。


若者三人組のカエルの話にはとてもついていけないのですが、あれこれ議論している様子が見ていて面白かったので後ろに立って見物していたら、若い女性が椅子を持ってきて「座ったら?」と声をかけてくれました。


親切な方々です。



同定作業も一段落したみたいで、お開きとなりました。彼らは近くのキャビンらしいので、1kmの夜道は私一人で歩くことになりました。


ヘイナ君にお礼を言いつつチップを渡し、LEDライトを手に持って歩き始めます。


一応、カエルが居ないか足元の草むらなんかも確認してみますが、先ほどの湿ったコースと違ってこちらは日当たりの良い乾燥したコースなので、いかにも居なさそうです。


(逆にあちらではナマケモノはまったく見ませんでしたし、ラ・セルバ内の各トレイルでもいろいろ特徴があるみたいです)



カエルを探しながら歩いていたら、前方で突然大きな物音がしたので驚きつつライトを当てると、大型の鹿が今まさに逃げていくところでした。




カメラで写したのですが、まったく写っておりませんでした。




その後は特に何も発見することもなくキャビンまで戻ってきてしまいました。(22:15)






大きな地図で見る
本日の走行&歩行ログです。





キャビンではWiFiがつながるみたいだったので、昼間のドライブを経験したことで現実とそぐわないことが判明したナビコースの作りなおしや(全部で4日間分)、明日のアルコール入手用の薬局リストの作成(これは日本で作ってあったのですがデジタルデータを印刷して持ってくるのを忘れました)、ガソリンスタンドリスト作り(こちらは翌日からの行程が給油的にハードだったのが気になっていたので薬局リスト作りのついでに)なんかを行なっておりました。


PCを使うとどうしても昼間に蚊に刺された人差し指が猛烈に痒くなります。う〜む、こういうのは忘れるのが一番良いのですが、そうもさせてくれません。日本の薮蚊だったら抗体が出来上がってるので半日で腫れが引くのですが、今回は無意識に掻いてしまったこともあり、まったく腫れが引かずにすごく痒くて気になります・・・


早くコスタリカ産の蚊の抗体できないかなぁ〜・・・



そんな感じでひと通り作業が終了し、ノートPCで作ったファイルをいざチャイパッドに受け渡す所で受け渡し用にマイクロSDアダプターを持って来ていなかったことに気が付き(そもそも旅の途中でKMLファイルの作り直しをすること自体が想定外でした)、こんなにあれこれ作業したのが全部無駄になるのかと途方に暮れます。




あ! そう言えば・・・



IDEOS(小さなsimフリーアンドロイド端末でコスタリカのプリペイドSIMを入れている奴)の内部ストレージやSDカードをPCから直接USB接続で覗けたことを思い出し、早速充電用のUSBケーブルでつないでみたところ残念ながら認識せず・・・。


そういえばもう一本ケーブルがあったと思いだし、そちらでつないでみると認識はするものの、どうやら持ってきたノートPCでの接続は初めてだったらしく、ドライバーからユーティリティソフトまでインストールせねばならず、そんなことをネットで調べたりダウンロードしたり設定したりあれこれやっていたら、なんとか作業は完了したものの、すでに夜中の0時を過ぎておりました。


こんなことで睡眠時間を削っている自分に「バカだなぁ」と独り言をつぶやきつつ、慌ててシャワーを浴びてから明日以降の行動に向けてのパッキングを済ませ、1時に布団に潜り込みました。




12月29日(木)





夜中の3時に目が覚めました。



まだ2時間しか寝ていないわけですが、時差ボケ全開なのか、それとも今日の行程のハードさに興奮しているからか、熟睡することができません。



まぁいいやと起き上がって部屋の電気をつけ、ノートPCで本日以降の旅情報を調べつつ時間を過ごします。



その後、集合時間に十分間に合うように5時にキャビンを出発しました。




まだ真っ暗なのでヘッデン点けて歩いて行きます。


なんか、湿度が高くて霧でも出ているのかちょっと視界が悪いです。




一応歩きながら周辺をいろいろ探してはみたのですが、特に何も発見すること無く集合場所の食堂に到着しました。





予想通り食堂はすでにオープンしていてトーストとコーヒー(脱脂粉乳水で割ってカフェオレ)が飲み放題、食べ放題状態になっていたので、トーストを軽く温めて朝食にいただきます。
(5:20)



この時点で食堂には私一人しか居ませんでした。



食事が終わってしばらくすると、ガイドっぽいカーキー色の服を着た白人男性がやって来たので声をかけると、たしかにガイドさんだったのですが私の担当ではないとのこと。


後ほどファミリーが一組来て、そのガイドさんと一緒に出発したのでプライベートガイドだったみたいです。




ガイドさんも来ないし、他のお客さんも来ないし、もしかして時間を間違えたのかなぁと思っていたところ、ヘイナ君がスコープを担いで歩いて来ました。


挨拶をしつつ声をかけると、本日の早朝ガイドツアーもヘイナ君が担当のようでした。私にとっては嬉しい話ですが、朝昼晩とガイドをしなければならないのは大変だなぁとも思いました。(ヘイナ君曰く、そんな状態がここ数日続いて大変だったんだとか)

私以外にあと2人予約が入っているとのことなのですが、その人達が来ないのでヘイナ君と一緒にしばらく食堂で待ちます。



結局、集合時間を10分過ぎても来なかったので、「じゃぁ、行きましょうか」と出発することになりました。


なんと、ヘイナ君貸切状態です。



嬉しい話しではあるのですが、少しだけ困ったこともあります。というのも、昨日のガイドツアーでは英語の説明に聞き疲れたら、聞き役は他の人に任せて観察にいそしみつつ適当に聞き流すことも可能だったのですが、今回ヘイナ君はすべて私のためだけに説明してくれるので、内容をちゃんと聞いて正しく相槌を打たなければなりません。ヘイナ君もネイティブスピーカーではないので、こちらからすればとても聴きやすい英語なのですが、それでもキツイことはキツイのです。「帰国したらもっと英語をもっと勉強するぞ!」と決心させられる瞬間でもあります。



ちなみに、昨日の夜にヘイナ君と話したときに自分が大学の時に植物学を専攻していたことを伝えてあったので、今回は早朝に集まってくる鳥をメインにしつつ植物も紹介してくれるとのこと。(さすがにここで「ヤドクカエルが見たい!」とは雰囲気的に言えませんでした。あとツノゼミも見たかったんですが、英語で何と呼ぶか知らなかったんですよね)


歩き始める前にどのエリアを散策するのか教えてくれたのですが、食堂周辺と昨日走った自動車用の林道を散策するとのこと。
人間様用に木を切り倒して視界が抜けているので、遠くにいる鳥も見つけやすいのだとか。



なるほど。




さて、ここからヘイナ君による鳥紹介大会が始まります。


というか、ラ・セルバの食堂周辺って素人目にも鳥が多いんですよね。


「ガイドツアー(移動するイメージ)」とは名ばかりな感じで、食堂から10mも歩かないうちに立ち止まって、鳥を次から次へとスコープで見せてくれます。


近場に居るフライキャッチャーやハミングバードは私でも見つけられるとして、、、


望遠で撮影してこんな距離の鳥をガンガン見つけて、名前も教えてくれるので、昨日に引き続き感心させられっぱなしです。





キツツキの仲間。

う〜む、遠い・・・





ヘイナ君はこのバフムジツグミ(バフ無地鶫)(Clay-colored Robin(Turdus grayi))が好きなんだとか。


すさまじく地味な鳥ですが、これがなんとコスタリカの国鳥で鳴き声(歌声)がすごい綺麗で人気なんだそうです。




ちなみに、この旅行記では度々「フライキャッチャーの仲間」って、種を特定せずに書いてますが、それぞれがこんなに似ているのに種の同定なんて無理です!




(ヘイナ君はもちろん余裕で同定してましたし、フライキャッチャーが登場するたびに同定のポイントをあれこれ説明してくれましたが、「なるほど」と頷くことぐらいしかできませんでした)





視界が抜けていることもあって遠いところに居る鳥もどんどん紹介してくれるので、ここでついに超望遠レンズを取り付けました。


それを見たヘイナ君も少し驚いています。(そんなの持ってるんだったら、早く使えよって話かもしれませんが)




というわけで、ようやく超望遠レンズを投入です。
オオツリスドリ (大吊巣烏) Montezuma Oropendola (Psarocolius montezuma)





アカハシバト  Red-billed Pigeon (Patagioenas flavirostris



超望遠での撮影に苦戦している私を助けるためにヘイナ君は鳥が停まっている場所を「この木の幹を上に上がって、三番目の枝を右に・・・」と、順番に教えてくれて、うまくファインダーに収めるアシストをしてくれます。


そして、数枚シャッターを切ってファインダーから目を離すと、「撮れた?」(You did it?)と尋ねてくるので、液晶で写真を見せて撮れたことをアピールすると、「上手く撮れたね!」と褒めてくれます。

そんなことを繰り返しながら、昨日ジムニーで走った林道を鳥を観察したり生態を聞いたりしながらゆっくりと歩いて行きます。




ふと気がつくと二人とも20匹ほどの蚊に囲まれていたのですが、私はとりあえず南アフリカで買った蚊除けを塗りたくっているので問題無いはずです。
ヘイナ君がスコープを覗いている時に、彼の短い髪の毛の中に蚊が入り込もうともがいていたのですが、縮れ毛に邪魔されて皮膚には到達しそうもなかったので放って置きました。(スコープ覗いているときに突然頭を叩くわけにもいきませんしね)





キホオボウシインコ Red-lored Parrot (Amazona autumnalis)





ヒメキヌバネドリ Violaceous Trogon (Trogon violaceus)






ホオグロミヤビゲラ Black-cheeked Woodpecker(Melanerpes pucherani

間近でキツツキの仲間を見たのは人生初かもしれません。




ふと、足首が痒くなってきたので足元を見ると、なんと蚊が靴下越しに血を吸っている最中じゃないですか!


靴下のところは虫よけを塗っていないのでそこを狙われたみたいです。しかし、靴下越しに刺すとは・・・、恐るべしコスタリカの蚊。


(Tシャツ越しの肩とか足首とか、この早朝ツアーだけで10発以上やられました。ヘイナ君も蚊に噛まれたところを掻いてましたので、こればかりはどうにもならないみたいです)



Chestnut-coloured Woodpecker (Celeus castaneus)

あと、シマクマゲラ Lineated Woodpecker (Dryocopus lineatus)という大きなキツツキがどライミングしているのも見かけたのですが、カートゥーンアニメの「ウッドペッカー」そのまんまの見た目で感動してしてしまいました。



とまぁ、うまく撮影できなかった鳥はすべて掲載してませんが、何種類見たのかわからないぐらい鳥を紹介してもらいました。


途中で私も慣れてきて自力で発見できるようになってきたころで、ヘイナ君から「あの鳥はどれだと思う?」


と、図鑑のページを開きながら同定クイズを出してきます。


ぱっと見似ている鳥が居たので、それを指さそうと思った所で、昨日のコウモリ哺乳類クイズの件を思い出して引っ掛け問題だと予想し、「見た目」ではなく「くちばしなどの各部位の長さ」や「比」、「付いている位置」など、同定の基本に立ち返ってスコープと図鑑を交互に見ながらやり直してみます。
すると、見た目的には先ほどの鳥よりちょっと似てないのですが、「種」としてはこちらが正解だろうという鳥が居たのでそちらを指さすと、


「正解!」


と、満面の笑みで褒めてもらえました。
「正解!」と言われるのは、この歳になってもうれしいものです。

(まぁ、いずれにしろ鳥の同定は慣れないと難しいです)



ヘイナ君は鳥を見つけるだけでなく、見つけ方(すなわち生息域や習性)、見た目が似た他の種との区別の仕方、性別による違いや求愛行動なんかもあれこれ詳しく教えてくれました。

あと、事前の宣言通りサラピキ近辺の植物についても、特に鳥との関連であれこれと教えてくれました。





というわけで、あっという間に2時間が過ぎ、食堂まで戻って来ました。(8:00)


食堂の朝食時間はすでに終了しており、大半が片付けられた状態になっていたのですが、


「朝食は済んでますか?」


と、ヘイナ君に尋ねられたので、


「まだです」


と、答えたら、ヘイナ君がおばちゃんと交渉してくれて一人分作ってもらえることになりました。例のコーディゴ確認もあったのですが、もらっていないことと、昨日の夜はそれ無しで食べたことをヘイナ君に伝えておばちゃんに話してもらったら、すんなりと事が進みました。

素晴らしい!




というわけで、コスタリカ版赤飯のガジョピント定食です。


果物(スイカにパイナップル)も含めてヘルシーだし全部美味しい! コスタリカ料理最高!!




そして、ちょうど食べ終わった頃にヘイナ君がやってきて、



「じゃぁ、今日見た鳥を確認しましょうか」



と、図鑑を開いてひとつつずつ名前を教えてくれ、、、




私が持っていたラ・セルバのマップに名前を一つ一つ丁寧に書いてくれました。


びっしり書かれた鳥の名前を「セロ、ウノ、ドス、トレス・・・」と数を数えていきます。


「38種類ですね」


う〜ん、スゴイ!
(帰国後、再度数えたら2行にわたって名前を書かれていた鳥を2種とカウントされていたので実際は以下の37種でした)


CrestedGuan
TurkeyVulture
Red-billedPigeon
Orange-chinnedParakeet
Red-loredAmazon
SquirrelCuckoo
Rufous-tailedHummingbird
Slaty-tailedTrogon
ViolaceousTrogon
Rufous-tailedJacamar
Chestnut-mandibledToucan
Keel-billedToucan
Black-cheekedWoodpecker
Rufous-wingedWoodpecker
Chestnut-colouredWoodpecker
LineatedWoodpecker
PlainXenops
Streak-headedWoodcreeper
Boat-billedFlycatcher
GreatKiskadee
SocialFlycatcher
CinnamonBecard
MaskedTityra
Clay-coloredThrush
Blue-grayTanager
PalmTanager
GreenHoneycreeper
VariableSeedeater
Red-throatedAnt-tanager
Bananaquit
Dusky-facedTanager
Passerini'sTanager
Golden-hoodedTanager
Buff-throatedSaltator
Rose-breastedGrosbeak
Scarlet-rumpedCacique
MontezumaOropendola




最後にこの2日間、3回すべての素晴らしいガイドのお礼を言い、いつの日かの再会を願いつつ握手をし、チップを渡してから別れました。



ヘイナ君のお陰でラ・セルバでの体験は素晴らしいものになったと思いました。




受付に顔を出し、清算手続きを行うとちゃっかりと早朝ガイドツアーが最低催行人数の2人分請求されたので、「昨日、複数名参加って言ってたので申し込んだのですが」と念の為確認してみたところ、受付のおじさんが会計係の人と相談してくれ、結局1名分だけの支払い(ナイトと早朝で42ドルずつ、合計84ドル)となりました。


ちゃんと主張してみるもんです。



さて、ラストのキャビンまで1kmウォークをしますか。




今回ぐらいは自力でナマケモノを見つけたいものです。





ん?





居た〜〜!!


しかも、今回一番低いところで良いアングル。

(週に1回程度と言われている地面往復をしてる最中ですかね?)






大満足気分でキャビンに到着すると、すぐに荷物をジムニーに放り込み、2回ほど忘れ物チェックをしてからゲートのおじさんに挨拶して出発しました。(8:50)






つづく