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白竜峡へと入っていきます。









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白竜峡を抜けると景色が一変します。(写ってます)


(以下再び写真集)








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写ってます
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一応青空も見えてるんですが、やはり空と一緒に撮影できません。









写ってます
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写ってます
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十字峡に到着。(12:10)









十字峡右サイド。









十字峡左サイド。


(後から振り返って、ワイドレンズで左右一緒に写しておけばよかったと後悔しました)









十字峡、奥。









私が下ノ廊下でもっとも好きな場所の一つです。



(再び写真集)





写ってます
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半月峡









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写ってます
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写ってます
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黒部第四発電所が見えてきました。(写ってます)

ということは、そろそろ本日の絶景歩きも終了です。







見事なくりぬきによるへツリ道でおじさんに追いつき、私はここら辺(S字峡)で休憩を取ることをお伝えします。

(後ろをついて歩いてる人が突然居なくなったら心配されるかもと思ったので)



というか、おじさんご飯を食べないまま欅平まで行くつもりですかね?

私はけっこうシャリバテ気味だったのですが、せっかくの被写体を逃すわけにもいかず、後半ペースを上げたおじさんに頑張ってここまでついてきてしまいました。









いやぁ〜、素晴らしい眺めの中でお昼ごはんです!(13:10)

最高!









上の写真ではボケて写ってますが、実際はこんな感じの景色が足元に広がっています。









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標高差50mほどを一気に下り、吊り橋で反対側に渡ります、


この橋はズカズカ歩くとドカドカ揺れます。


今回も揺れまくりました。









仙人ダムに到着。

ここは晴天のほうが美しい場所です。水量にもよりますがエメラルドの水が底まで透けるんです。









ダム脇の関西電力人見平宿舎の中を歩いて行くと、私以外の誰かの足音が聞こえてきます。



ここの作業員の方に出会うのは初めてなので、どんな人が歩いてくるのか楽しみにしていたのですが、なんと反対方向から歩いてきたのは遥か彼方先行したはずのおじさんでした。


この建物内区間、けっこう長い上に入り組んでいるのですが、どうやら道に迷ってしばらく彷徨っていたみたいです。実際出会った時も反対方向に歩いてましたし。

たしかに看板がわかりにくく、写真にも写ってますが途中途中に「←旧日電歩道」(旧日電歩道とは下ノ廊下の正式名称)という看板があったりして、今旧日電歩道の上を歩いているのにこの看板を見たら戻らなければならないのかと勘違いしてしまうと思います。(黒部ダム側に向かう人は勘違いしないと思いますが)
正確には「←旧日電歩道→」って書かないとダメだと思うのですが、まぁ我々は建物内を善意で通過させてもらってるので文句は言えないですよね・・・








というわけで、私が後ろから道案内をしつつクマ侵入防止ゲートまで来ました。


(以前設置されていた「クマが入るから閉めて!」看板は「小動物が入るから閉めて!」看板に変更されてました。まぁ、クマも生息しているエリアではありますが)




建物から出るなりおじさんがものすごいスピードで歩き始めたので(時間を相当ロスして焦ってたんだと思います)、私は「自分のペースで行きます」と告げて距離を置きました。








しかし、その後の急坂で追いつきました。




このあたりは景色を眺めるでもなく漫然と歩いていたのですが、落ち葉の下に隠れていた浮石を2回ほど踏んでしまい、2回とも右足を同じ方向に捻ってしまいました。
水平歩道ということで登山靴を履いてなかったこともあり、軽い捻挫になってしまいました。。。(大事には至らなくてよかったです)

こういう時、登山靴を履いてくるかどうか悩ましいところです。








一山超えて阿曽原小屋に到着。(14:45)


まだ、小屋の解体は始まってなかったみたいです。

おじさんに別れを告げてから小屋に顔を出すと、もう営業してないからテン場代は必要ないよとのこと。温泉も使えるみたいです!



逆に「8人組はどんなペースだった?」と質問されたので、彼らはちゃんと小屋に事前連絡を入れてから黒部ダムを出発したみたいです。


(実際には8人組は暗くなる直前に到着し小屋に泊めさせてもらってたみたいです。団体さんだからか、知り合いや常連さんだからかはわかりませんが)






早速ツェルトを張ってお風呂に向かいます。


(テン場は最終的に7張りほどになりました。黒部ダム側から来てテントを張ったのは私一人でしたが)








いやぁ、極楽極楽!

富山(欅平側)から来た50代の男性2人組の方と60代の男性と仲良くお話しながら至極のひとときを過ごしました。



地元富山の60代の男性に聞いてはじめてわかったのですが、ここは「温泉」ではなくて「沸かし湯」でした。水を岩盤の熱で温めて風呂桶に注ぎ込んで居るようです。

なるほど、だから無色透明なのですね。私自身は泉質に対する強いこだわりはないので、これだけの絶景とザバザバのかけ流しが楽しめるのなら文句なしです。

なんせ縦走の中間地点で入れる温泉なんてそうそう無いですから。



3人で山話しや富山話で盛り上がりつつ1時間ほどのんびりのと入浴し、17時からは女性タイムだというので再びテン場に戻ります。










雨が降ってきたのでツェルトの中で湯冷めしないうちにとっとと夕飯(タイカレーに焼き鳥)を済ませ、シュラフに潜り込んだら本を数ページ読んだところで眠りに落ちてしまいました。(18:00)




ちなみに、今読んでる本はこの本なんですが、これもなかなかおもしろい本でおすすめです。

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く  アンドリュー・パーカー










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本日の行程。








11月04日(日)






0時に目が覚めた時には雨は止んでいたものの相変わらずガスってて何も見えなかったのですが、2時に目覚めた時には満天の星空(残念ながら月が煌々と照ってました)だったので、露天風呂に入りに行きました。(5分ほど急坂を下るので、ちょっとだけ覚悟が必要です)




夜中の露天風呂独り占め、最高!!



(後で聞いたら富山の男性2人組は0時に、別の女性2人組は4時ぐらいに入浴してました)







風呂に入ってすっかり目が覚めたのでパンを頬張り、本を読みながら時間を潰します。



朝5時に朝食の準備を開始。







標高が低いこともあってスパゲティもよく煮込めました。







明るくなってきたところでツェルトの撤収開始。(6:00)

ツェルトはバリバリに凍っていたのを構わずビニール袋に放り込み持ち帰ったのですが、帰宅して取り出したらまだ氷が解けてなくてびっくりしました。しわくちゃになったツェルト自身が保冷効果を持っていたんだと思います。


あと、ツェルトだけでも暖かさは随分違うと実感しました。昨日の信濃大町駅での野宿のほうが数倍寒かったです。

ここでも「ツェルトって寒くないですか?」って何人からか質門を受けたのですが、全然寒くないですよ、実際。(結露するぐらい温度差が出ます)




周囲を見渡してみると被写体候補だった富山の男性2人組はすでに出発した後で、内心しまった!と思ったのですが後の祭り。









二人から30分遅れではありますが、昨日聞いたペースだと追いつけなくもないと思ったので急いで出発します。(6:30)



写真に写ってるのは上から阿曽原温泉小屋、テン場、左下の青いところ(お湯を暖めてるところ)のすぐ下が露天風呂です。







途中ニホンザルが道案内してくれました。


単独だったのでボスと喧嘩して群れから追い出されたか自ら離れた雄猿なんでしょう。




悪路部分は丸太で整備がされているのですが、その全ての丸太に霜がついて凍っていて、これが滑るのなんの。
よく転ばなかったなと思いました。








さ〜て、本日は快晴です。


この時は気がついてなかったのですが、下ノ廊下の過去2回とも2日目のこの行程は曇天になっていて(逆に初日は2回とも晴れていました)、晴天だと景観がガラっと変わるのでなんか変だなぁと思いながら歩いてました。








1時間30分ぐらい歩いたところで富山の男性2人組に追いつきました!



というわけで、さっそく写真を撮ってもらいました。









これで被写体入りの写真を撮れます。(という思惑で後ろを付いて歩いてるのをカミング・アウトするタイミングが遅すぎて、後で不審がられていたということが判明しました)









なるほど、雪降って晴天だとこんな景観になるんですね!

ブラボー!











黒部の渓谷を吹く風はかなり冷たいのですが、日向は調度良い陽気で気分も上々です。









加えてこの紅葉、素晴らしすぎます。




逆に日陰区間は長袖着て歩いていても寒く、滝沢を通過するところでは先行する2人が凍った岩で見事に滑っているのを見て、用心深く渡ったので私はセーフでした。

一人で歩いていたら、間違いなく凍った岩で滑って転んで、運が悪ければデジイチを壊していたかもしれません。








昨日見た渓谷の景色とはまた違った良さがありますね〜。


この写真だけ見ると普通の紅葉樹林に見えるかもしれませんが、実際は高さ300mほどの谷の上を歩いてますからスケール感はさすがです。









綺麗だなぁ〜と、下を覗きこむと吸い込まれそうになります。








ここまでピーカンに晴れると本当に気持ちが良いです!









岩を削って作られた水平道のダイナミックさは相変わらず。(写ってます)









今回はロードスターの回収も無いので2日目ものんびり歩けるのも良いです。









向かい正面の奥鐘山。


最近コントレイル(飛行機雲)という単語を覚えました。









向かい音岩肌、横に伸びている線が水平道です。









本日の核心部、大太鼓。(写ってます) (8:50)


登山をはじめる前、山の雑誌(というかBE-PAL)でここの写真を見て以来下ノ廊下に憧れていたのでした。

(当時のレポートは全員ヘルメット着用で、とんでもない危険を超えないと温泉に辿りつけないというような企画だったと思います。確かに夏のスノーブリッジがなくなるまではかなり危険な道ではありますが)









今じゃ大太鼓から足を出せるまでになりました。
(ワイヤー掴んでますので、大胆に出せますよ)





つづく