その9
その8へ戻る
お! ここにも居るじゃないですか!
四駆オンリーの急坂下らなくてもいいし歩かなくてもいい場所なのに、先程よりもたくさん居ます。
再びカメラ片手に近づいていきます。
そして、あっという間に飛び立ち始めるフラミンゴ達。
おおおお、これはすごい!
そうそう、こんな光景を見てみたかったんです!
ブラボ〜〜!
しばらく見とれておりました。
満足ついでに昨日モールで買ったサンドイッチを食べます。
至福のひとときです。
そこからしばらく走ると再び分岐が登場しました。
へぇ〜、マイナーな国立保護区なのに、こんな立派なサイン看板があるんですね〜。
あれ?
なんかたくさん車が停まってますね・・・
どういうことでしょう?
あー、なるほど! ここがメインの温泉だったんですね!
しかも、こんなに観光客がたくさん・・・・
ってことはここに来ているたくさんの人達は皆さん北側から来たってことでしょうか?
うーむ、いろいろ勘違いしていたみたいです。
マイナーで人の訪れない国立保護区って思ってましたが、どうやらそういうわけじゃないみいたいです。
単純に私がマイナーなゲート(南側)から入っただけって感じみたいです。
親切なお姉さんが言ってたとおり北ゲートから入り、メインイベントのここでUターンして北ゲートに戻るのがノーマルコースなんじゃないかと思いました。
そうでなければ南ゲートからここまでの人気の無さが説明出来ません。
謎解きが完了して納得した所で、私もさっそく温泉見学。
この浅く流れているのがすべて熱湯なんです。
下流の方なら大丈夫かと思って指先を入れてみましたが、全然お話にならない熱さでした。(60度ぐらいですかね。あとで調べたら源泉温度は80度だそうです)
じゃぁ湖に注ぎ込んでることならどうかと思ったんですが、熱湯と水って混ざらないんですよね。(もちろん手を突っ込んで再確認しましたよ。野湯好きならそんなの
常識なんですけど)
こここそレンジャーさんが言ってた温泉だと思うのですが、フラミンゴは1匹も居ないし、大きな間欠泉によるド派手なイベントがあるわけでも無さそうなので、先に進むことにしました。
案の定というかなんというか、温泉から北は道がきちんと整備されています。
つい先程までは北ゲートに抜けるのにあと何分かかるんだろうって心配してたんですが、まったくの杞憂でした。
と、同時に気分はすっかり探検モードになっていたのでなんだか拍子抜けでもありま
す。
よくもまぁ、あんなに乗れますね〜(笑)
さすがケニア。
というか、地元の方々にも人気があるんですね、ここ。
驚いたことに北側の道路は交通量の多さにも関わらずフラミンゴロードになっていて、道路脇にもたくさん居ました。
この道、晴れてたらさぞかし綺麗だったでしょうね〜。
実に惜しい!
いや、本当にフラミンゴだらけです。
しかし、何度見ても感動します。
いや〜、素晴らしい!
枯れ木にさり気なく停まっていた大型の猛禽類。
ニシトビあたりでしょうか。Black Kite(Milvus migrans)
ケニアに来てはじめてまともな速度制限看板を発見したんですが、国立保護区内は40km制限でした。
危険な箇所(?)にビックリマークも出てて至れりつくせりです。
ベンツも牛には勝てません。
もちろん私も勝てません。
というか、のんびりしてないで早くどいてください。
フラミンゴドライブが延々と続きます。
フラミンゴが飛んで行く様は本当に優雅の一言。
しかし、フラミンゴを眺めている人は少なく、殆どの人はノーブレーキで温泉方面を目指してました。
入れない温泉がメインイベントなんですかね?
しかし、やけに暑いと思ったらいつの間にか標高1000mで外気温は28度。
気温を見たらさらに暑く感じました!
そんな感じであっさりと北側ゲートに到着してしまいました。(14:30)
後から思ったんですが、ここは保護区内のキャンプサイトで一泊して他の観光客が来る前に早朝からフラミンゴ観察をするのが正解な気がします。
たぶん、その時は相当な数が温泉付近に集まってるんでしょうし。
ゲート脇にある売店でジュース類を売っていたんですが、冷蔵庫に入れずに炎天下にそのまま陳列しているように見えたので、どこかのちゃんとした売店まで我慢す
ることにしました。
あぁ〜、並んでる瓶を見たら余計に喉乾いた〜。
一応温くなった水はあるんですが、今飲みたいのは冷えたコーラなのです。
北側はゲートまでの道もちゃんと舗装されてるんですね。
南側の未舗装の悪路と偉い違いです。
人も多く住んでるみたいですし。
ちなみに、南側の道も国立保護区内の湖畔の道も、この北側の道もすべて地図上ではE461号線でコの字型に続いてます。
立派な橋もかかってます。
南側みたいに川渡りなんてしなくてOKです。
まぁ、確かにこれは渡れないですね。
昨日買っておいた最後の菓子パンを頬張ります。
道路を跨いで流れる清流で水を汲んだりバイクを洗車したりロバに水やりしてました。
水を媒介にした社交場です。
道路脇で座っていた人が急に立ち上がり、何やら手に持ってアピールしてます。
なんか売ってるみたいですね。
丸いのはスイカのようです。
100mに一組ぐらいの割合で売り子さんが居ます。
こんなに商売敵が多くて成り立つもんなんですかね?
ところで、スイカは見ればわかるのですが、もう一つの瓶に入ってる黄土色の液体は何でしょう?
冷えたりんごジュースだったらちょっと欲しい気もするんですが、どうせ温いでしょうし、衛生状態が気になるので我慢我慢。
売り子さんがたくさん居るぐらいで、道路そのものは実に快調。
いやはや、楽ちん楽ちん。
と、気分よく走っていたら、道路脇に居たヤギが突然車の目の前に飛び出してきて急ブレーキ!!
幸い撥ねることはなかったのですが、助手席に置いていたカメラだのレンズだのが全部落っこちました・・・
かんべんしてくれ〜。。。
その後しばらく「道路を渡りそうな気配のヤギ恐怖症」になりました。
相変わらず売り子さんが
延々と立ってます。
南側とは違った駆け抜けにくさがある道ですね、ここは。
というわけで、無事にB4号線まで戻って来ました。
大きな地図で見る
ここ(地図右のT字路)からカカメガフォレスト国立保護区(左の緑の部分)に向かうには北からでも南からでも行けるのですが、さてどうしたもんか。
って、考えようとしたところで小学生ぐらいの女の子が5〜6人走ってきて開けっ放しにしていた運転席の窓から先程から気になっていた黄土色の液体が入った瓶をつっこんできて、大声で叫んできます。
その様に圧倒されつつ「これは何?」と質問すると、「ハニー!」とのこと。
なるほど、蜂蜜でしたか。
りんごジュースと間違えなくてよかったです。
(※アカシアの蜂蜜、アカシアが湖の湖畔にたくさん生えていて、木の上に設置した樽の中にミツバチを住まわせて夜に煙でいぶして素手で回収してるんだとTBSのTHE世界遺産で紹介されていました)
というか、改めて周囲をよく見るとT字路の周辺にはB4号線に沿って蜂蜜売りの小さな露店が数軒並んでいて、私はすぐその近くに車を停めた格好になってました。
こりゃまずいということで、「ごめんね〜、買わないよ〜」と声をかけつつ、行き先は直感で南ルートと決めて、ゆっくり車を発進させてB4号線を左折しました。
女の子達も諦めずにしばらく走って追っかけてきてたみたいですが、加速したら諦めたみたいでした。
生活がかかっているとは言え、すさまじいパワーです。
さて、南に進路を取ってしまったのですが一応理由はあります。
南ルートのほうが遠回りではあるものの、途中でキスムの街(ナクルと匹敵する規模の都市)を通過するの
で、ナクルとキスムを結ぶ幹線道路(A1号線)なら整備も行き届いている
だろうし、宿を探す場合も楽だろうと判断したのです。
その10へ