その42
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道路を渡るマサイキリン。
マサイキリンのファミリー。
へぇ〜、ツァボイーストはマサイキリンが多いんですね〜。
キリンも見ていて飽きないです。
あの特徴的なお尻の模様、インパラでしょうか。
ズグロアオサギ ( Black-headed Heron, Ardea
melanocephala)
飛んできたスグロアオサギが着地するところ。
大きな鳥が飛ぶ様はとても優雅です。
サバンナヒヒのファミリー。
などなど、こんな感じで動物達を見ながらボイゲートまで戻って来ました。(9:30)
管理事務所の横に売店があったので中に入ると、若い女性スタッフが1名おりました。
中に入るなり、
「何か見られましたか?」
と、質問を受けたので、
「ライオンを」
と、答えたところ、
「ファンタスティーック!」
と、私以上に喜んでくれ、このストレートなリアクションでこちらも嬉しくなってしまいました。
早速、マップを注文すると、これまた在庫切れ。
「これならあるんだけど」と言って奥から出してきたのは分厚いガイドブックで、動物の写真と解説満載で3000KShなり。最後のページに折込地図のページがあって、それを
開いて見せてくれました。
走りたい場所は限られてますし、この地図には交差点のナンバーがちゃんと記載されていたので、それだけメモれば良いやと思って許可を取ろうとすると、
「だったらコピーを取ってあげるわよ」
と、いきなりコピー機で地図ページのコピーをとってくれました。
写真の通り1枚では収まりきらなかったらしく、2枚に分けて。
もう、感謝感激です。
その地図を見ながらおすすめのコースを尋ねてみたところ、やはりチケット売のお姉さんとだいたい同じような場所がお勧めということになりました。
もう、これでコースは確定です。
あとは冷えた水とコーラを購入し、お姉さんに十分にお礼を言ってから売店を出ました。
昨日のことがあったので、こんな親切な対応がとても心に響くのでした。
水はすぐさま魔法瓶へ移します。
これで午後も冷たい水にありつけます。
今、9時半を過ぎていて気温は24度ですが、ここは標高がサンブル以上に低いので、昼前後には30度以上の気温になるのは確実です。
冷たい水は必携ですね。
では、景色がオススメだという西側のルートを北上してみましょう!
早速発見したディクディク。
ブッシュの中に居たんですが、我ながらよく見つけました。
というか、地図をもらったのに出発早々に道に迷っていたせいでキョロキョロしながら走っていたので見つけたわけですが。。。
(言い訳をするとボイゲート周辺は研究棟や動物の孤児院などがあって、施設に入るための道だか普通の道だかわらかない交差点がいくつかあるのです)
ようやく番号表示付きの交差点を発見し、目的の道に乗ることが出来ました。
お〜、これがヤッタ台地なんですね。
溶岩流が川に沿って流れ、その川が干上がってなくなった後に、川底の溶岩部分以外が削り取られて幅3〜4km、長さ290kmという超細長い山脈が出来上
がったというものです。
これは今読んでる本に解説が書いてあったので見る前から知ってました。
そして、ついに、、、
ピンクエレファント発見!
確かに真っ赤っ赤ですね!
私以外にも反対側から走ってきたサファリカーが3台来ていて、向こうも車を停めて観察体制に入っています。
すると、象たちがこちらに向かって歩いてくるじゃないですか。
コースとしてはちょうど私の車と対向車の真ん中に向かってます。
ラッキーな事にちょっと私の車寄り。
こりゃ、迫力のシーンが拝めそうです。
先頭切って歩いてくる個体はさすがにデカイです。
耳を大きく動かしながら歩く様は威風堂々といった感じ。
寸前まで私の車に向かってまっすぐ歩いてきたので自主的に下がらないとまずいかと思ったのですが、ギリギリの所で象たちが方向転換。
目の前を通過していきます。(6倍速、カメラを横に振ったところがシーンの終わりです)
渡りきったところに小さな泥池があって、そこで軽く泥浴びしたり、水を飲んだりしているのを「こうして赤くなるんだなぁ」と思いながら眺めていたところ、
突然「グルルルルルルル」という大型のネコ科の動物が唸るような音が聞こえてきたので、何事かと思って車の正面に視線を戻すと、、、
目の前で大きな象がこちらに向かって唸っておりました。
どうやら、私の車の位置が気に入らなかったみたいです。私が明後日の方向を向いてる最中に車に突っ込まれなくてよかったです。
象がこれ以上突っ込んできたらバックしようと思ってギアに手をかけましたが、ひとしきり文句を言った後に群れの方に歩いて行ったの
で、ほっと一安心。
いやぁ、びっくりしました。
引き続き、幸せそうに水を飲む象たちをしばらく眺めてから車を発進させました。
ヤッタ台地特有の山を眺めたり、、、
思わず声が出てしまうような絶景が目の前に広がるのを楽しみながら走っていきます。
いやぁ、素晴らしい!
こりゃぁ、「景色が良い」と、おすすめされるのも納得です。
道路にハーテビーストが居ました。
(とても臆病なレイヨウなので、このあとすぐに逃げていっちゃいました)
サンブルに引き続き、道路を必死に逃げるイエローネックことハゲノドシャコ。 (Yellow-necked Spurfowl (Pternistis leucoscepus))
必死に逃げるさまは相変わらずキュートで、なぜか車の正面を逃げ続けるんですよね。
脇に行けば良いのに。
アカハシコサイチョウが樹の幹に作った巣の中に餌を運んでおりました。
Red-billed Hornbill (Tockus
erythrorhynchus)
マサイキリン、低いところの葉っぱを食べているからメスでしょうね。
お! ツァボイースト国立公園内で初めてサファリカー以外の普通自動車を見ました。
確かにツァボイーストは今のところ道が良いので車高がこのぐらいでも問題ないでしょう。
(サンブルだと肝心な脇道に入れないので楽しめないと思います。マサイ・マラならカカメガフォレストで会ったおじさん曰く無理しなければ大丈夫だとか)
この後、147番の交差点に到着し、地図で現在地を確認して愕然としました。
いやぁ、ツァボイースト国立公園、むちゃくちゃデカイです!
象がこちらの様子を伺ってます。
道路を渡りたいみたいなので、車を停めます。
すると茂みから次々と象が登場。
実はけっこうな頭数が居たようです。
立派なメスを先頭に、1頭ずつ渡っていきます。(象の群れってたしか全部メスなんですよね)
道路が少し高いところにあるので、大人の象は勢いを付けてよっこらしょっと道路に入ります。
ゆったりと道路を渡っていくのを眺めます。
その段差を少しでも端折るためか1頭がこちらに向かって歩いて来ました。
怒ってる様子じゃないので問題はないはずですがやはり緊張します。
よっこらせっと登ったところ。
ちゃんと方向転換し、そのまま車の前を渡って行きました。
渡った後もこちらを見つめています。
と、こんな感じでたいていは大丈夫なのですが、続いて渡った象は、、、、
頭を大きく振って威嚇。
象が頭を振った瞬間にカメラが揺れて、さらに車がバックしているところから私の驚きびびり具合が伝わるかと思います(笑)
子どもを守るためだったんですね。
いや〜、びっくりしました。
ムダンダロック(Mudanda Rock)というビューポイントに到着しました。
到着する前から全貌が見えていたんですが、長さ1.6km、高さ15mぐらいの細長い巨大岩です。
登ってみました。
こんな感じの細長い岩です。
駐車場の反対側には大きな池があって、よく見るとカバも居るしレイヨウもそれなりに集まってきています。
しまったぁ、これだったらカメラの望遠レンズを持って来ればよかったです。
(後でロンプラを読んだらここからヒョウを見かけることもあるんだとか)
ひとしきり眺めた後、車に戻ります。
再び北へ、北へと走っていきます。
気温はいつの間にやら27度まで上昇。
ちびちび飲んでたコーラがそろそろ無くなりそうです。
途中の分岐で北東方面に進路変更します。
いや〜、しっかしいろいろな花が咲いてますね〜。
きっと、数日前に大雨が降ったんだと思います。
動物たちにとっては間違いなく恵みの雨ですが、水場が増えて動物達が散っちゃってるので我々動物観察する側には不利ですね。
まぁ、これはしょうがないです。
道路に転がる象の糞。
(わざわざ撮ってませんでしたが、サンブルもツァボも象の糞はいたるところにあります)
まるで秋の銀杏みたいな植物です。
ガラナ川に近づいてきた所で不思議な見た目の植物が出現しました。(Hyphaene
thebaica)
ここでディクディクが全力疾走で道路を横切っていったんですが、すごいスピードと跳躍力で感心しました。
なんでも時速60km出せるとか。
さて、110番の分岐に到着したわけですが、わざわざ撮影したのには意味があります。
わかりますでしょうか?
(10秒以内にわかったらすごい!)
実は番号のすぐ下にトカゲが居たんです。
なんと見事な擬態。
車が近づいた時に、チョロリと動いたので気が付きました。
ここにビューポイントがあるんですが、なんかいろいろ注書きが掲示されてます。
ルガルド滝(Lugards Falls)展望台に到着。
これがルガルド滝です。
幅100mぐらいの急流の滝です。
この付近にワニが見られる場所があるというのでその場所まで移動して探してみました。(こちらは道の状態がが少し悪いです)
あ〜、居ました、居ました!
ここから見ると(100m先の対岸なので)小さなトカゲが寝そべってるようにしか見えません。
とりあえず、こんなもんかと納得して一旦車に戻りました。
うーむ、けっこう汚れましたね〜。
泥だらけです。
あと、先程からだんだん増えてきた雲に空がすっかり覆われてしまったのが残念。
天気予報から晴れると予想してたんですけどね〜。
インパラのハーレム。
奥にオスが1頭居て、辺りを警戒してます。
サンブルでよく見かけたグラントガゼル。
受付と売店の女性2名が揃って「ガラナ川付近はオススメ」って言ってましたが、確かに動物密度は高いような気がします。
あと、サイが見られるのもこのエリアだそうですが、密猟により今は滅多に会えないそうです。
枯れ川を渡っているところです。
さて、ちょうどお昼時間になったので、近くにある宿泊施設に立ち寄ってみることにしました。
なんか人の気配が無いような・・・・スタッフすら見当たりません。
敷地内を歩いてる時に気がついたのですが、昨日全力疾走で下山したからか、今頃足の筋肉が筋肉痛になってきました。
そして、ようやく見つけたスタッフにランチが食べられないか尋ねてみると、事前に予約が必要とのこと。
仕方なしにアルバダム近くの宿泊施設に行くことにします。
食べる気満々で行って断られてしまったので、空腹感だけが倍増してしまいました。。。
というわけで取り出したのが、昨日ガソリンスタンドで調達したポテトチップスと魔法瓶に入った冷えた水。
実は買うときに種類がたくさんあって選べなかったので、一番良い場所にたくさん置いてあったやつを買ってきたのですが、日本での売れ筋から考えてプレーンソルトだと思ってましたが、こちらではレモン味でした。
去年コスタ・リカで偶然食べてからレモン味は密かに気に入っていましたが日本では見かけることもなかったので忘れておりました。
久しぶりの再会です。
いやぁ〜、しょっぱ酸っぱさが絶妙です。
美味い!
大きな象を見かけると、ジョンさんが「まるで山のようだ」と言っていたのを思い出します。
本当に山が動いてるみたいです。
枯れ川の岸辺に不思議な植物(Hyphaene thebaica)
が並んで生えています。
どうやら、そういう環境に好んで生えるみたいです。
オーストラリアのアウトバックもそうでしたが、こういう植物が川の存在を知る目印になるんですよね。
この川も枯れてますね。
こちらはまだ残ってます。
豪雨が降るとすごいことになるんだろうなぁと思いつつ水で削り取られた岩を眺めてました。
その後は象やインパラなどを見たりしながら走っていきます。
そして、象の道路渡りを眺めていたら、しんがりの1頭に文句を言われました。
多少慣れてはきましたが、やはり緊張の一瞬です。
ナイロビとモンバサを繋ぐ送電線でしょうか。
北側のエリアは人気がないからかサファリカーが少なかったです。
途中ですれ違ったのはこの1台だけだったかもしれません。
向こうに見えている高い山は形と方角からしてキリマンジャロだと思います。
よく道路に集まっていて、車から逃げるように飛んでいくワライバト。
英名もそのままでLaughing Dove(Spilopelia
senegalensis)
なんでも鳴き声が笑っているように聞こえるからだそうです。
英語版
のWikipediaにはちゃんと音声ファイルが掲載されてますね。
アルバダム近くには朝は見かけなかったシマウマ達が群れてました。Grant's zebra (Equus
quagga boehmi)
というわけで、アルバダムロッジに到着!
ゲートに門番さんが居て「ランチを食べます」って言ったら通してくれたので、きっとここならランチにありつけるはずです。
ロータリーに居たトカゲ君。
受付でランチを食べたいと申し出ると、US$20ということだったのでお願いしました。
(予想より高かったのですが、高級リゾートということでクレジットカードOKだったので助かりました)
案内されたのがビュッフェスタイルのレストラン。
ヤッホー、食べ放題です!
久しぶりにまともな食事にありつけます!!
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