その44
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1月10日(木)(14日目)
5時に起床。
窓の外からはまだ音楽が聞こえてきます。昨晩と同じ音楽が流れてるってことは無限ループさせてるんでしょうか。
部屋の中の気温は25度。
昨日の夜はもうちょっと高かったのかもしれません。
ゲートが開くのは6時なのでぼちぼちと準備開始します。
朝食はプロテインとビタミン剤だけ。
ふと壁を見ると蚊が1匹停まってます。
蚊取り線香2つ体制で部屋中煙が充満している中で生き延びています。
試しに蚊取り線香を蚊の近くに持って行き、煙を直接浴びせてみたんですが(有効成分は別だということはもちろん知ってますが)、なんとこれが
微動だにしません。
そっか、これが耐性蚊か。
もう出発するので私が刺されるってことは無いと思いますが、とりあえず叩き殺しておきました。
今のところ奇跡的に1発も刺されてない気がするのはスコーロンの上着とDEET成分100%の虫よけを塗りたくってるおかげだと思います。(※DEETの耐性蚊も出現してるらしいですが)
しかし、本番は今晩から過ごすモンバサです。
ここのマラリアは命にも関わる熱帯熱マラリアの可能性があるらしいので、引き続き気を引き締めていかなければな
りません。
出発までにちょいと時間に余裕があったのでスコーロンの上着にまだ付いてた植物の種をちまちまと1つずつ取り除き、ようやく取り切る
ことができました。
しっかりとパッキングを行い5時半過ぎに部屋を出ました。
受付は無人だったので、キーボックスに鍵を放り込んでおきます。
駐車場には朝から警備のおじさんが立っていてくれ、駐車場のゲートを開けてくれました。
車の鍵を取り出そうとすると、なぜかいつものポケットになぜか入ってません。
つい先程パッキングした時にみかけたので、無いはずはないのですが・・・
おじさんに鍵を無くしたことを伝え、一度部屋まで戻って探してみることにします。
おじさんは笑いながら一度開けたゲートを閉めてました。
幸い部屋は外から鍵をかけられないタイプなのでそのまま中に入り、部屋の中を探してみたのですが見当たりません。
部屋から駐車場までの間にも落としていないので、どうやらどこかにパッキングしてしまったみたいです。
となると、ザックと旅行かばんを展開しなければならないのですが、駐車場の地面でというわけにもいかず、一度ホテルのロビーに戻ります。
おじさんが気を利かして照明をつけてくれました。
そして、あれやこれやらと荷物をひっくり返し・・・・
最後の最後に我ながらどうしてここに入れたのか理解できない場所から鍵が発見されました。
やれやれです。
(おじさんもちょっと呆れていたような・・・)
改めて荷物をパッキングしなおしてから車に戻ると、先程は慌てていて気が付かなかったのですがどうやら綺麗に水洗い洗車してくれていたみたいだったので、ちょい
と多めにチップをお渡ししました。
では出発です。(6時過ぎちゃいました)
外気温は19度、窓を開けて走ると少し肌寒いぐらいです。
そして、走り始めてしばらくしたら車の中に蚊が入ってきたことに気が付き、ハエなら無視するんですが蚊は気になるので必死に探しだして殺しました。
おっと、ゲートに到着する前からインパラの群れが居ますね。
普通は逃げていくことが多いのですが、ここの群れは人馴れしてるのかなかなか退いてくれませんでした。
ゲートは昨日発行してもらったサファリカードがあるのであっという間に通過。
さっそく象が道路を渡っている最中だったので車を手前で止めます。
この象は文句を言うと言うよりは頭を軽く下げて挨拶してくれたみたいでした。
しばらくし走ったところで朝日が昇ってきました。
地平線のところに雲があって実に惜しい!
というわけで、今日も朝からアルバダムに向かってるんですが、昇る太陽を直接見ながら走ることになるのでとても眩しいのでした。
(サングラスは持ってきているんですが、まだ一度も使用してません。なぜか面倒くさいんですよね)
ダム周辺の広場に到着。昨日の夕方はシマウマだらけだったのですが、今朝は1頭も居ないようです。
おや? あれは・・・・
バッファロー再び!
しかも、今回は昨日よりも大分近い距離でオスのグループです。
ウシツツキが縦横無尽に顔の上を歩きまわってます。
(写真を拡大して調べてみたら2種類居ました)
キバシウシツツキ Yellow-billed Oxpecker
Buphagus africanus
アカハシウシツツキ Red-billed Oxpecker Buphagus
erythrorhynchus
ウシツツキは共生関係ですからダニを食べてもらって気持ち良いのかなと思うんですが、仕草を見ていると鬱陶しく感じているようにも見えます。
どちらなんでしょう?
バッファローの間を飛び交うウシツツキ達。
と、突然ここでオス同士の力比べが始まります。
ゴン!という鈍い音が響き渡ります。
いやぁ、迫力ありますね〜!
3頭並んで移動開始。
ウシツツキも三匹並んでました。
大きな動物は見応え満点で大満足。
さて、ダム湖の方に行ってみますか。
と、ここで分岐標識の所でマングースを発見!
がしかし、逃げ足が早すぎて写真は撮れませんでした。
でも、前々から見てみたかった動物に出会えてラッキーです。
こんなところに住んでたんですね〜。(蟻塚を中心に探してました)
ダム湖に到着すると、サファリカーが1台も居ないのでライオンとかが居ないのは予想できてたんですが、なんとびっくり昨日あれだけたくさん居た草食動物が1頭も居ません。
うーむ、水が豊富だから散っちゃったんでしょうか?
唯一、昨日みかけたウォーターバックのオスだけは今日も居ました。
さすがに動物の居ないダム湖を眺めていてもしかたがないので一旦Uターンし、バファローポイントのところを通過すると、さすがに人気があるらしく続々とサファリカーが集
まってきている最中でした。
私が見てたときはせいぜい2台ぐらいしか居なかったはずですが、すでに7〜8台に増えてます。
さらに遠くから砂煙を上げて疾走してくるサファリカーも居ます。
無線機で情報交換しているだけはあります。
(あまりの人気っぷりにライオンかチーターでも居るんじゃないかと探してしまいました)
さて、動物を探しながらサファリドライブをしますか。
今日はアルバダムから東に続く道を走ってみることにします。
ハタオリドリの仲間ですかね、すごいたくさん群れてます。
最初、花が咲いてるのかと思ったんですが全て蝶でした。
蝶も数が多くなるとかなり壮観です。
モンシロチョウみたいな蝶でした。
お〜、これはヒロラの親子じゃないですか! Hirola (Beatragus
hunteri)
絶滅危惧種でケニアの中でもツァボで会えるか会えないかってぐらいレアな動物です。
ガイドブックを読みつつ、せっかくツァボに来たんだから是非見たいなぁって思っていた動物でした。
これはすごいラッキーでした!
なんだかんだとツァボで見たかった動物をコンプリートした気がします。
続いて、蟻塚の上にサバンナヒヒが腰掛けてるシーンに遭遇。
その向こうからは何やらたくさんの動物達がこちらに向かって歩いてきます。
お〜、サバンナヒヒの大行進でしたか!
先ほどの1頭は斥候役ってところですかね?
インパラも混ざってます。
互恵関係ってところでしょうか。
これだけの頭数になると大胆になるのか、車を恐れずに堂々と歩いて行きました。
ここで朝食のポテチを取り出します。(8:30)
う〜ん、うまい!!
そして、今日も昼前に雲が広がり始めました。
どうやらここはこの時間ぐらいに雲が発生するリズムのようです。
(小雨季を明けきってないって昨日聞きましたしたので、そのせいかもしれません)
ということは昼過ぎには晴れると思うので気にしないことにしました。
車が近づいても逃げること無くマイペースで歩くアフリカオオノガン。
気のせいかこのエリアは鳥がやたらと多い気がします。
あと、花もたくさん咲いてます。
花が咲くから昆虫が集まり、それを狙って鳥達が集まってるってことでしょうか。
だとしたら、猛禽類も来ていそうですね。
たくさん居る割にはちゃんと撮影していなかったワライバトを改めて撮影。
意外に綺麗な鳥でした。
これで涼しかったら、デッキチェアでも置いて優雅に本でも読みたいところですが、車から降りるのは禁止ですし、ライオンとかのテリトリーですし、そもそも暑いんですよね。
かなり早いタイミングで晴れ渡ってきました。
いや〜、素晴らしい景色です!
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