その45
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予想通り猛禽類も実に多いです。
チャイロチュウヒワシ Brown Snake-Eagle Circaetus
cinereus
ソウゲンワシ Steppe Eagle Aquila
nipalensis
運転しながらでもこんなに簡単に見つけられるので、本気で探したらもっと居たと思います。
グラントシマウマとソマリダチョウ。
シマウマ達、こんなところに居たんですね。
車と同じスピードで前を飛び続けるアマツバメ達。
まるで鳥達に先導してもらってるみたいです。
道路横断中のシュバシコウ。
同じく横断中のインパラのメスたち。
アカシアの木とシマウマ。
絵葉書みたいな景色です。
シマウマの親子。(かなり距離があったのと気温の急上昇でモヤっちゃってます)
ジョンさんが居たら、「まるで山のようだ」と言いそうな大きさのアフリカゾウ。
いやぁ〜、今まで見た中でも最大級のサイズですよ!
道路を渡るシーンも大迫力。車2台が余裕ですれ違える道路を塞ぐ勢いです。
いやぁ、すごいすごい。
この写真は先ほどの大きな象とは別の場所なんですが、象の群れを眺めていたらサファリカーの運転手がすれ違いざまに笑顔で声をか
けてきました。
「君、何日ここに滞在してるの?」
「昨日と今日、2日間です。」
「そうかぁ、昨日も君を見かけたよ。ぜひ楽しんでってね。」
「はい、ありがとうございます」
確かにサファリカー以外の車は私もこれまでに1台しか見てませんし、私は目立ってるんでしょうね〜。
というか、アフリカの国立公園をセルフドライブするのが日本人の間で流行らないのか不思議でなりません。
そりゃぁ、動物見るんだったら無線機積んだ知識豊富で目の良いガイド付きのサファリカーに乗ったほうが手っ取り早いですけど、自由に走って自力で見つけて好きなだけ生態を眺めるのも楽しいで
すよ〜。見られる数は確実に減るでしょうが、見つけた喜びが大きいです。
続いて106番の交差点から164番の交差点につながる道に入ります。
今までも鳥が多かったんですが、ここはさらに多いです。(ワライバト)
真っ赤な道と緑のサバンナブッシュが地平線まで続いています。
すごい光景です。
いやぁ、しっかし鳥が多いなぁ。
ワライバトだらけです。
しかも、空が鳥で埋め尽くされてます。
ヒッチコックもびっくりです。
群れ好きの私はもちろん大喜びです。
一箇所たまたまそうだったというわけではなく数キロに渡ってずーっと鳥だらけです。
いやぁ〜、すごいすごい!!
車の前やら脇が鳥の川みたいになってます。
これには本当に感動しました。
(鳥の群れが全然途切れないんですよ)
ん? あれは大きさからして子象の頭蓋骨でしょうか。
ちょうど昼ごろにアルバダムのロッジに戻れるように西に進路を取ります。
そういえば、ハタオリドリの巣は何度も見て来ましたが肝心の鳥をちゃんと見てませんでした。
しかし、これがなかなか写真を撮るのが難しいのです。
木の枝の中をせわしなく動くのでピントをあわせる前にどこかに行っちゃうんですよね。
(たぶん、アカハシウシハタオリのメス (Red-billed Buffalo Weaver (Bubalornis niger))
こちらは全然別種ですね。
いろいろな種類の鳥達が混生しているようです。
ハタオリの仲間は種類が多いので同定が難しいのですが、キイロハタオリあたりでしょうか。(Ruppell's Weaver (Ploceus galbula))
昨日に引き続き、送電線を越えます。
地平線まで続く送電線の列はかなり壮観です。
アルバダム付近に戻ってくるとシマウマの群れが少し戻ってきていました。
アルバロッジに入ります。(12:10)
いやぁ、お腹すきました!
自分も歳を取ったらこういうところに泊まるようになるのか、それともいつまでも安宿&キャンプ生活を続けるのか・・・
そんなことを考えつつ車を停めます。
本日もシマウマの群れを眺めながらのランチです。
スタッフさんにアルバダムの畔に草食動物が1頭も居なくなっていたという話をしたら、「ライオンが狩りをしたからだよ」と教えてくれました。
たしかに、昨日もダム湖のすぐ側にペアが居ましたしね、納得です。
それなら狩りのシーンを見たかったなぁ。
ここに泊まれば見られたのでしょうか。
本日も懲りずにスパゲティに挑戦。
今日のはまぁまぁ美味しかったです!
まだスパゲティ嫌いになってなかったようです。よかったよかった。(笑)
ちなみにお肉(ローストビーフ)はコックさん自ら切り分けてくれます。
ブルジョワ〜。(意味不明)
遠くにシマウマの群れを眺めます。
う〜ん、至福のひとときです。
2皿目。
チャパティって本当はこうやって食べるんですね。なるほど。
ローストビーフおかわり!
う〜ん、大満足!
さて、午後の部に出かけますか。
まずはボイゲートの方まで戻って冷えた水を調達し、そこから北上してムダンダロックのあたりまで行ってみることにします。
アルバダムとボイゲートを結ぶ道に一部区間だけ並行する脇道があったので、そちらに入ってみました。
ツキノワテリムク Superb Starling (Lamprotornis
superbus)
特徴的な胸元の月の輪が見えていませんが、掲載していない別の写真では写ってます。
どこにでも居るので特に気にかけていなかったのですが、よく見るとかなり美しい鳥です。
太陽光線が当たると綺麗に輝きます。
遠くに居たディクディク。
我ながらよく見つけたシリーズの1頭です。
ヒョウを探している時に見つけたサバンナヒヒ。
バッタを捕まえたツキノワテリムク。
ヒョウを探しているからか、やたらと樹の中に居るサバンナヒヒを見つけてしまいます。
だいたいは「何か居た!」って車を停めて、「なんだ、ヒヒかぁ」ってなっちゃうんですが(珍しくはないので)、こうやって親子で居るとかわいいもんです。
サファリカーも走らないマイナーな道だからか道路上でグラントガゼルが休んでました。
ごめんね〜、邪魔して。
象たちも木陰で休憩タイムです。
緑の中に居ると赤さが際立ちますね。
これまた立派なサイズのオスです。
我ながらよく見つけたシリーズのディクディク。
ここのディクディクはサンブルのと違って隠れていることが多いので、左右を探しながら走らないとなかなか見つけられない気がします。
エレファントグリッドの下にある側溝にヒヒが顔を突っ込んで何やら探してました。(14:30)
夢中になって顔を突っ込んでいたので尻尾をそっと掴んでみたいところですが、車が近づくと慌てて逃げていってしまいました。
残念。(笑)
再び売店に顔をだすと昨日の女性スタッフさんがが居ました。
挨拶をしてかカウンター横にある冷蔵庫から水のペットボトルを取り出して買おうとすると、「それならもっと冷やした水があるわよ」と、事務所内に置いてあった冷蔵庫の冷凍スペース
から凍ったペットボトルを出してくれました。
最初に取り出したものは完全に凍っていて私としてはそれでもよかったのですが、彼女はこれじゃぁすぐに飲めないからと言いながら半分ぐらい凍ったものを
売ってくれました。
いやぁ、昨日に引き続き素晴らしい対応です。
お礼を言ってから代金を支払い、再びサファリドライブに出発。
ゲート近くをレンジャーさんが巡回していたので声をかけ、ここ最近のチーターの出現ポイントを尋ねてみたところ、日によって見る場所は変わるので特定するのは難しいとのこと。
一応最近チーターを見た場所は聞いておきました。
逆にレンジャーさんからどこから来たのか尋ねられたので日本から来ましたと答えると、「君はミスターMK(個人名)を知ってるか?」と質問されたのですが、ありふれた名前ですし特
に記憶になかったので「知らないです」と答えました。
その方は今JICAスタッフとして派遣されていて、すぐ近くにある研究施設で働いているんだと教えてく
れました。
こんなところでも日本人が活躍してるんですね〜。
ゲート近くのヤッタ大地の岩山の中腹で昨日レンジャーさんがチーターを見たとの事だったので注意深く探してみましたが、そう簡単に見つかるわけでもなく、、、
まぁ、いいやと普通に探索ドライブに切り替えました。
昨日感動した景色の良い道を使って北上していきます。
しばらく走るとバファローの群れが居ました。(2台ほどサファリカーが停まっていて、観察できそうな場所も限られていたのでこちらは素通り)
道路脇に居たソマリダチョウ。
この個体はダチョウにしてはあまり逃げなかったので近くで観察出来ました。
珍しいことなんです。
ヤッタ台地とシマウマ。
シマウマが居るだけで絵になるから不思議です。
遠くにはハーテビーストのファミリー。
その向こうに見えているのはA109号線です。
逆に言えば、A109号線を走っている時に注意していれば野生動物を見られるってことなんですよね。
地面に居るところを写しましたが、こちらもハタオリドリ。
マミジロスズメハタオリ White-browed Sparrow-Weaver Plocepasser mahali
こちらがその巣でしょうか。
この辺りにはバオバブの木も生えてました。
バオバブの木と言えば、いつかマダガスカルにも行ってみたいですね〜。
なんか最近バッタの被害でニュースになってましたが。
ムダンダロックに到着しました。
珍しくサファリカーじゃない一般の方の四駆が一台停まっていて、どうやら個人客が来ているようです。
てっきり持ち主は先に登っちゃってるのかと思いきや、車の中にご年配の夫婦が乗ってます。
見終わって戻って来たところでしょうか。
二人と目があったので軽く会釈してから岩を登っていきます。
しばらくすると、後方で車のドアを開閉する音が聞こえ、振り返ると二人が登ってくるのが見えました。
もしかしたら、最初の取り付く場所がわかりにくいので登れなかったのかもしれません。(上の斜度のきつい場所には写真の通り階段が整備されてるんですが)
午後ということもあってすっかり晴れ渡り、昨日想像した通りの絶景が広がっていました。
しかし、せっかく張り切って望遠レンズを持ってきたのにヒョウどころか草食動物すら居ません。
後から登って来た年配の男性が「君、このカメラの使い方、わかるかね?もう歳だからこういうのは苦手で・・・」と、声をかけてきたので、軽くレクチャーし
つつあれこれと情報交換をします。
なんでも今日は象に至近距離から睨まれてびっくりしたんだとか。
わかりますよ、その気持ち。(笑)
自らハンドルを自分で握っていたらなおさらですよね。
ご婦人は首からペンタックスの双眼鏡をぶら下げ、ひたすら動物を探されておりました。
胸のところに名札が付けられていて「シスター◯◯」って書いてあったので修道女をされているのでしょうか? (だとしたら二人の関係やいかに。聞きませんでしたが)
そして女性ならではというか動物を見つけるのがお上手で、、、
水面にちょこっとだけ顔を出していたカバやら、、、
岩の上に来てすぐにシマウマを見つけた所で舌を巻いていたんですが、この写真にも写っているウォーターバックを私は全然見つけられずに、ご婦人さん
に双眼鏡まで貸してもらって場所をレクチャーしてもらってようやく見つけることができました。
さすがでございます。(シマウマの左のブッシュの木陰。写真はトリミングしてるのでこれでも見やすくなってます)
「あれはプッシュバックの仲間ね。角の形は・・・」と、ちゃんと属レベルから推察する辺り、動物の知識も相当豊富なようです。
いや〜、恐れいりました!
お二人とも話し方がとても上品で素敵なカップル(ご夫婦?お友達?)でございました。
二人はこの岩の上でのんびりするとのことでしたので、私は早めに御暇させてもらいました。
お次はムダンダロックから南東にショートカットしつつアルバダムを目指します。
そこに突然飛び出してきたのがバッファロー。
むちゃくちゃでかい上にスピードも速かったのでびっくりしました。
道路脇で一旦停止し、一呼吸をしたところで鼻から砂煙が「ブハー」と吐き出されます。
何もかもがケタ違いの迫力です。
私が車を停めたのを確認してから勢い良く渡って行きました。
ライオンにでも襲われたのでしょうか?
いやはや、びっくりしました。
続いてシマウマが登場。
さらにイボイノシシの子どもが横断。
親も渡っていきます。
なんか、いろいろ目の前を通過していきますね。
イボイノシシも相当臆病なので、なかなか近くで観察できない動物のひとつです。
私もサンブルで一回とここで見たぐらいでしょうか。
グラントガゼルのレーニー型の角を持ったオスだけのグループ。
東ツァボ固有の亜種だそうです。(Nanger granti petersi)
前片足を「タン!、、、タン!、、、」と音を立てて踏み降ろしながら「勝負するのか?」と威嚇をしてきます。
草食動物なのでおとなしそうに見えますが、襲われれば肉食動物相手でも死に物狂いで反撃して場合によっては撃退するするわけですから、こういう時は迂闊に近寄れな
いですよね。
引き続き花咲く道を走り続け、、、
鳥の群れに囲まれつつ、、、
グラントガゼルの群れをのんびり眺めたりしながらアルバダムを目指します。
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