2013年7月
海の日三連休 北海道ドライブ旅行
車検が終わったぎんがみ号を受け取ってすぐに海の日三連休がやって来ました。
当初は全国的に(特に山の)天気も良くなさそうだったのでお盆のスイス旅行の準備でもしようかとのんびり構えていたわけですが、金曜日の夕方に改めて天気予報を確認してみたら、とある場所が3日間とも晴れるという予報が出ています。
うーむ、お盆の準備もしたいし、どうしよう・・・・
でも、せっかくの機会だし、行ってみるか!!
というわけで、金曜日の夜に東京を出発。
大貫さんを見習ってほぼ徹夜で東北道を走破。

って、キャンセル待ちですか!
乗船時間まで車の中で寝ていたかったのですが、チケット売のお兄さんが「乗れるようになったら放送で呼び出しますので、放送の聞こえる場所でお待ちください」と言うので、素直に寝ないで待つことに・・・
うーーー、さすがに眠い!
ついでにチケット売のお兄さんに「さすがにキャンセル待ちの順番1番目なら乗れますよね?」と軽く確認してみると、「小型のフェリーですし、それはわかりません」と連れない返事しか返ってこず、かなり不安にさせられました。
しかも、大分後に到着して8台目に並んだ人は「たぶん無理だと思いますよ」ってはっきり言われてましたし。

まぁ、そうは言っても予約の段階ではスペースに余裕を保って締め切っているので、問題なく乗り込むことが出来ました。
(並んだ8台全て乗れましたし、乗用車なら20台ぐらいはいけそうな空き具合でした)
船は定刻通りに出港。(7時40分発、えさん2000号)
人生初の青函航路。(函館←→大間はバイクで渡ったことがあります)
(出港時刻の関係で)値段の高い津軽海峡フェリーを使ったんですが、それだったら客船タイプのフェリーに乗りたかったなぁ。(※私が乗った船は合併併合で持ち込まれたトラック運搬用のフェリーだったんです。津軽海峡フェリーには4m未満で安くなるという値段体系になってないんですよね。逆に青函フェリーは元がトラック運搬会社でこのタイプの船しか無く、全長4m未満のロードスターだとこのクーポン使えば料金も最大片道7000円近く安くなります)

船内で最近ハマっている「あまちゃん」視聴の後、3時間の睡眠。
横になって寝られるのは良いですね〜。
エアコンが効きまくっているので、長袖持ちこめばよかったです。
昼前に函館港に到着。
7年間暮らした北海道をマイカーで走るのは実に19年ぶり。
レンタカーや友人の車では上京した後もちょくちょく走っていたのですが、あえてこれまでロードスターのドライブで北海道を選ばなかったのには自分なりの理由があります。
理由その1 北海道を走るんなら最低1週間は必要と思っていた。
理由その2 北海道の主要な道はだいたい走ったと思っていた
理由その3 18歳から24歳まで過ごした第2の故郷。土地に紐付いた記憶が多すぎて、
景色を楽しむ前にかつての記憶が蘇りまくってそれに囚われてしまいそう。
と、まぁ、こんな感じで、長期の休暇があっても北海道選択のプライオリティはこれまで低かったわけです。
ところが、みんカラを初めてthreetroyさんみたいな探究心旺盛な方の北海道ドライブ記録を見るようになると、理由2はまったくの勘違いだったことに気付かされました。(住んでたのが札幌市だったので、札幌市周辺しか開拓できてなかったってのも大きかったと思います)
というわけで、「2泊3日で道南方面をちょろっと走るだけでもけっこう面白いかも」と考えなおして、ノコノコとやって来たわけです。
住んでいた当時も道南はあまり走ってませんでしたし。
で、さっそく(友人が複数住んでたり大学の実習施設(木古内)があって何度も訪問した)函館市内から走りはじめたのですが、さすが19年も経つと、まったく記憶に残ってないもんなんですね。
どこだ?ここ?状態です。

大沼手前のソフトクリーム屋さん。
つい最近オープンしたばかりだとか。
もしやと思い店主に原料のランクを確認してみると、一瞬怪訝な顔をされてから、「実はそうなんです」と教えてくれました。
ここ、値段の割には良い原料使ってますよ!
オススメです。

なんと知らない間に大沼から先に高速道路が出来てました。
かつては函館札幌間は1日がかりでトラックのペースで国道を走ったもんなんですが、今はあっという間に八雲や長万部を越えていけます。
しかし、すでに良い時間になっていて、日中高速道路ばかり走るのもなんだったので、とりあえず下道に降りて道の駅でジャンクフード(しか売ってなかった)で軽く腹ごしらえ。
さて、いよいよ北海道ドライブの開幕です。
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もちろん出来る限り道道・農道縛りで。

さっそくガードレールすらない素晴らしい道が出迎えてくれます。
久ぶりの、いや、ロードスターでは(レンタカーを除けば)初めての北海道!

いやぁ〜、やはり北海道はドライブ天国ですね!

オオイタドリやアキタブキ、チシマザサやクマイザサなんかが道路脇に生えまくっている懐かしい景色です。

さらに樺の木の仲間(シラカバとかダケカンバ)が豊富なのも北海道ならでは。

そのままニセコエリアに入って来ました。

ここも大分整備が進んだんですね〜。
かつては未舗装路がかなり残っていたエリアです。
私が温泉にハマルきっかけになったニセコ五色温泉(の湯治宿)もすっかり変わっちゃってました。

素晴らしい景色!
当然のことながら大自然の景観は当時のまま。

やはりニセコは良いですね〜。
と、思う前に、あまりに景色が昔と変わらないので、かつての記憶に囚われまくってしまいました。
ここは思い出がありすぎました。(笑)

しかし、思い出(事件・イベント)のあった場所以外では普通に景色を楽しみながら走ることができます。

うーん、素晴らしい!

針広混交林(針葉樹、広葉樹)、こりゃまた北海道ならではの景色です。
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道道、農道を右へ左へと走りまくります。

この辺り、良い道が多いですよ〜。

北海道ばらではの直線道路。

大都市の札幌からそれほど遠い場所では無いのですが、ほんと誰とも会わない道です。

タイヤが新品になり、新品ということで慣らし期間用に空気圧が高めに設定され、アライメントやあれこれ変わって走りの性格が変わったことはわかるのですが、なんせ北海道の道はカーブが緩いので(R80〜R200)、どんな挙動をするのか片鱗ぐらいしか感じられません。
実に贅沢な悩みです。

お! あれは!

羊蹄山、お久しぶり!

続いて積丹半島へ。

そう言えば暮らしていた当時は日帰りで札幌側(東側)ばかり走っていて神恵内側(かもえない、西側)はそれほど走ってなかったのでした。
こんなにダイナミックな景観が続くんですね〜。

こちらは人口が少ないし、最果て感があって良いです。

大地層地帯ヤッホー!

そして、(やめときゃいいのにこれまた超思い出の地)神威岬へ。
写真は神威岬の遊歩道から神恵内方面を振り返ったところ。

花もたくさん咲いていて素晴らしいタイミングでした。

かつてここはロクな柵も無く、強風に煽られながら怖怖と歩く道で、道民にもほとんど知られておらず、訪れる人も全然居ませんでした。
いやはや、立派な観光地になったんですね〜。
(それの良し悪しの感じ方は人それぞれ。そりゃ昔を知ってる私にとっては残念な面もありますが、ここまで変わってしまうとかつての記憶が蘇りにくくなるというのが思いがけない副作用でした)

ひとまず先端の灯台まで歩きました。

積丹ブルーの海は今も昔も変わらず。

なんだかんだ、やはり良い場所です、神威岬は。

ちょうどエゾカンゾウが咲き乱れてました。
こちらもブラボー!

せっかくなので、当時は収入に対して値段が高すぎてまったく食べることが出来なかったうに丼を頂きます。
しかし、今日は三連休でここは札幌近くの観光地、エゾバフンウニ(アカ)のうに丼は品切れで、ノナ(シロ、ムラサキウニ)のうに丼と相成りました。
それでも十分すぎるほど美味しかったです。
さて、明日はどこを走りますかね。
日程的には東京から一番遠いところを狙うとしたら明日になります。
天気予報を見てみると道東に晴れマークが付いてるのに心惹かれます。
カーナビで確認すると小樽から帯広まで高速道路で駆け抜けられるようになってました。
もしかして道東狙えるかな?(昔は札幌から帯広へ行くのも一苦労だったのです)
よし、行っちゃおう!(19:00)
すぐに帯広で宿の予約を入れようと思ったら、ネット(じゃらんとか楽天トラベル)で簡単に見つかるような宿はすべて満杯。
恐るべし三連休。
慌ててマイナーそうな宿に電話で問い合わせて、なんとか1軒確保出来ました。
では、いざ帯広へ!

なんて言ってるうちにすっかり日が沈んでしまいました。

小樽運河は素通り。(もう何度も何度も見てますし、急いでますからね)
ものすごい数の観光客が写真を撮りまくってました。
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というわけで、19年前の状況からは信じられないぐらい整備の進んだ高速道路を使って帯広へ移動。(この日のデータ量が多すぎたのか高速道路のログデータが飛んじゃってました)
22時半過ぎに帯広の安ビジネスホテルに到着し、1時過ぎまであれやこれやと調べ物をしてから寝ました。
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