2013年スイストレッキング&ドライブ旅行記
その3
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8月12日(月) Day3
朝5時半頃外に出て見ます。

予想(予報)どおり快晴では有りますが、外界(谷底)には靄がかかっています。
とても幻想的です。

そして朝焼けショーのスタート。すごい色彩です。
ホワイトバランスを間違えたわけじゃなく、本当に空がこんな色に染まりました。

真っ先にマッターホルンに太陽光が当たり始めました。(6:23)

おおおお、ブラボーーーー!
(ちなみに朝っぱらから寒い中外に出てアルペングリューエンを楽しんでるのは100%日本人です。それがここに集まってくる理由なんでしょうが、日本人には山岳信仰のDNAが埋め込まれてるんですかね?)

パノラマ写真。

振り返った時にホテルの窓ガラスに光り輝くマッターホルンが映り込んでいたのですが、そういうポスターが貼ってあるのかと思っちゃうぐらい出来すぎの構図になってました。

朝食もグッド!
オートミールかと思ったらミューズリーという名前の粥状のシリアルにドライフルーツを入れて食べる料理も美味しかったです。
この時におとなりのテーブルに座ったご夫婦が声をかけてくれて仲良くなり、楽しいひと時を過ごさせてもらいました。
お互い写真を贈り合う約束をして私はホテルをチェックアウトします。
ご夫婦は晴れない可能性を考えてここに2泊予約してたそうな。
私は今日しか抑えてなかった(空いてなかった)ので、ガスったり雨降ったりしてたら泣くに泣けない状況でした。
さて、せっかくなので少し歩いて下りますか!(7:50)

ちょうど少し前を若い(たぶん日本人)カップルが歩いているので、サイズ比較用にモデルになってもらいながら着かず離れずのペースで歩いていきます。

いやぁ〜、素晴らしい!

往復チケットを先に買っちゃって損したなぁという気持ちを吹き飛ばしてくれる景色です。

線路にそって1区間分下ると小さな池が見えてきます。

先に駅に立ち寄って、後で乗る列車の時刻を念の為確認しておきました。

駅前から見た向かいの氷河。
素晴らしすぎます。(8:20)
そして、先ほど見下ろしていた池の畔までやって来ました。

リッフェルゼー(リッフェル湖)、逆さマッターホルン、ブラボー!
Riffelsee(2757m)
歩いて下っているときはほとんど風が吹いてなかったので楽勝かと思っていたのですが、ほんの少しの風でも波立つもんなんですね〜。

リッフェルゼーに来ていたのは私とヨーロピアンファミリーだけだったのですが、そのお父さんが「娘の誕生日会してるんだけど、ケーキ食べない?」と誘ってくれたので、ありがたくいただかせていただきました。
そろそろ下りの列車到着時間が迫ってきたのでファミリーに別れを告げ、先ほどの駅に戻ります。
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こんな感じで歩きました。

定刻通りに列車が降りてきたのですが、なんか通り過ぎそうな勢いだったので必死に手を降って停めます。(8:50)
(あとで知ったのですが「乗りたいボタン」があったそうで、それを押さなければ止まってくれないのだそうです)

さすがにこの時間の下り列車はガラガラで、左右前後好きな座席に移動しながら車窓の景色を楽しみました。
写真の下の方に写っているのは作業員を載せた列車です。

ツェルマットまで下ってきました。(9:25)
なんともまぁ美しい村ですね〜。
続いて10分ほど歩いてケーブルカー乗り場に移動します。

再び往復チケットを購入し、今度はこのケーブルカーでスネガ展望台まで一気に標高をあげます。

スネガ展望台からさらにゴンドラ(こちらではテレキャビン(telecabine)と呼ばれています)に乗り継ぎます。

さらに大型ロープウェイに。
一切汗をかくこと無く昨日泊まったクルムホテルとほぼおなじ標高(3104m)のロートホルンバラダイス(ウンターロートホルン)にやって来ました。(10:10)

ここから眺めるマッターホルンはご覧のとおり。
私がよく知っている頂上の東壁と北壁がスクリューしているシルエットです。

サブ望遠を持ってきていたので山頂付近をアップで撮影。
(クライマーがへばりついてないか探してました)

さて、ここまで楽して登って来ましたが、この先は目の前(写真左)に見えている「オーバーロートホルン」に自力で登ります。
山頂の標高は3414m、ここから標高差300mで楽勝!って思ってたんですが、一回100mほど下るんですね・・・
(気分はすっかり登山慣れしてない一般観光客モード)

鞍部まで下りきってオーバーロートホルン方面に向かう分岐のところには雪も残ってました。

このコース、花があちらこちらに咲き乱れていてとても綺麗です。

落ちている石も石英でも含んでいるのかキラキラ光り輝いています。

そして、振り返ればいつも絶景という感じです。

途中一箇所だけこんな場所もありました。
(大したことはないです。ロープも基本使わない感じの斜度です)

最初に「楽勝!」というイメージを持っちゃったからか、山頂が偉く遠く感じます。

たまに振り返って景色を楽しみつつ和みますが、だんだん息が切れてきました。
さすが標高3000mオーバーの世界。

相変わらず花がたくさん咲いていて、撮影を理由にして小休止。
そんな中を西洋人の方がすごいペースで後ろから歩いてきて追い抜いていきます。

西洋人の方はあっという間にはるか遠くにまで行ってしまってました。(中央ちょっと右)
なんか体の作りが違うとしか言い様がないペースの違いです。

うっへ〜、あんな岩の上まで登るんだ。。。

あらら、そろそろマッターホルンもガスり始めましたね。
急がねば。
(手前の建物はロープウェイの駅です)

あと少し!

1時間ちょいでオーバーロートホルンの山頂に到着!!(11:35)

山頂は360度見渡せる大パノラマです。

いや〜、素晴らしい!
登って来てよかったです。
最初日本人が私一人しか居なかったので日本人には人気がないのかと思いきや、後から後からたくさん登って来たのでたまたまだったみたいです。

東側は足元がスパっと切れていて高度感満点です。

昨日泊まったクルムホテル(中央下)を少し見下ろす感じになりました。
山頂の景色が素晴らしく、なんだかんだで30分ぐらい周囲の景色を眺めていました。

大分ガスってきましたね。
さて、ボチボチ下りますか。(12:00)

下りももちろん絶景です。
早足で一度鞍部まで下りきってロープウェイ駅まで100mほど登り返すところで急に気が変わり、ゴンドラ駅まで歩いて下ることにしました。

絶景ヤッホー!なんですが、またもや往復チケットが無駄になっております。

まぁ、こんなアルプの景色を眺めないでさっさと下っちゃうのももったいないですしね。

ロープウェイに乗っちゃったら見られないお花畑です。

シュテリゼー(Stellisee (2537m))です。
普通逆さマッターホルンと言えば、あちらから眺めたものが有名です。
しかしすでに強風が吹き続けている状態なのでここに立ち寄るのは諦めました。
(早朝じゃないとすぐに風が吹き始めちゃうみたいです)

それよりもこの迂回コースは花満開でとても素晴らしいです。
チケット買っちゃったからという理由だけでロープウェイに乗らなくて大正解でした。
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こんな感じで歩きました。

ゴンドラ駅で面白い車両を見かけたので記念撮影。
そのままゴンドラに乗り込み、スネガ展望台に下ります。(13:20)

スネガ展望台のレストランでマッターホルン眺望ランチ。
セルフサービス方式で、ブラートヴルスト(Bratwurst)というぶっといソーセージと細切りのじゃがいもを揚げたレシュティ(Rösti)のコンビ。
これにコーラを加えて2500円なり。
恐るべしスイス観光地価格。
さて、そろそろツェルマットも堪能しましたし(本当はマッターホルンの麓まで行きたかったんですが、天気予報的に今すぐ移動すべきと判断)、次の目的地に向かいますか!
その4へつづく