2013年スイストレッキング&ドライブ旅行記
その4
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スネガから下山し、列車に乗り換えてテーシュの村に戻ります。
ケーブルカーも列車も周囲はすべて日本人でしたし、ケーブルカーの駅では昨日ゴルナーグラート展望台に登る登山列車で一緒だった18人グループの皆さんとも再会しました。
ティーシュに向かう列車で向かいの席に座っていたご年配の女性からスイスの歴史に関する質問を受けたのですが、行きの飛行機でざっと目を通してはいたものの細かい年代なんかは頭に入っておらず即答できなかったのが心残り。
彼女たちのグループは「デラックスVIPバス!JL往復直行便スイス2つの名峰とロマンチック街道・モンサンミッシェル・パリ・ロンドン10日間」というツアーコースで本日ティーシュからバスに乗ってベルン駅まで移動し、そこから特急(TGV)に乗って夜中にフランスまで移動し、明日はモンサンミッシェル見るんだとか。(Linkで出てくるツアーの6日目)
なんというか、、、、強行軍お疲れ様です!
ティーシュの駅で駐車代を精算。(日本の駐車場にあるような自動精算機が使えます)
2日間で1400円なり。(14:40)

では、次の目的に向かいますか!

いや〜、相変わらず素晴らしい景色ですね〜!
、、、、しかし、なんか暑い。

って、30度超えてるんだ!
そりゃ暑いわけです。
暑い東京を逃れてスイスまでやって来たのにこんな気温だとちょっと騙された気分です。(笑)
(ちなみに帰国後に知ったんですが、前日8月11日の東京の最高気温は38.3℃だったそうなので、騙されてはいないですね)

フィスプの街まで戻ってからフルカ峠とは反対の西向きに進路を取り、こんなポプラ並木みたいな道を通ってツェルマットの入ってるアニヴィエ谷の西隣りの谷へと移動していきます。
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右下から左下へこんな感じで走る予定で、現在左上の地点です。

アニヴィエ谷の入口でつづら折れの道を延々と登らされます。(16:00)

登り切って正面に雪を携えた高い山が見えてきたところで記念撮影。
本日はあの山々の麓の村まで行きます。

道はかなり急峻な岩壁地帯に入ります。
場所によっては対向車と譲り合ってすれ違うような場所もありました。

トンネル抜けたところにあった落石防止ネット。

本日はこの村(ヴィソワ Vissoie)の宿を抑えていたのですが、この先の村(ジナルZinal)の観光協会で明日の山小屋の予約を取らないとダメなので一旦通過します。

というわけで、やって来ましたジナル(Zinal)村。(16:30)
周囲を氷河や山々に囲まれたアニヴィエ谷を代表する登山基地で、ザックを背負った西洋人の方々がたくさん歩いています。
(日本ではマイナーな場所なのでアジア人含めて日本人はまったく見かけませんでした)
スーパーで水を購入しつつ観光協会の場所を尋ねるとスーパーの斜め向かいの建物がそうでした。(上の写真の建物)
早速観光協会のカウンターに居た若いお姉さんに明日の山小屋の予約をお願いします。
お姉さんは山小屋に電話をして空き状況を確認し、私の名前で予約を入れてくれました。
お姉さんに私の名前を伝えるときは紙に書いたので何も問題なかったんですが、彼女が小屋に電話で私の名前を伝えるのが難しかったらしく、何度も繰り返し私の名前のスペルを読み上げてて申し訳なく思いました。
さて、これで明日の準備はOKです。

一度先ほどのスーパーに戻り、女性の店員さんに一番人気のアイスを紹介してもらったらこれになりました。
日本で売ってるラクトアイスをチョコで薄くコーティングしたチョコレートアイスバーで味もまったく一緒、食べてるときにチョコが割れて膝に落ちるのも一緒でした。(たしか200円ぐらい)
あと、先ほど何も考えずに買った水は炭酸水でした。
(実はけっこう炭酸水好きで、ヨーロッパで食事をするときはいつも炭酸水を頼んでるぐらいなので、これはOK)

まだ日が落ちる(20時以降)まで時間があったので近場ドライブに出かけることにしました。

ジナルから少し戻ってグリモン(Grimentz)の村から西の山岳地帯へと進んでいきます。

目指すはモアリー湖(Lac de Moiry)。
右奥にダムが見えていますが、それによって出来た人造湖です。

おお、狭いトンネル!
ここは対向車と譲り合って通過します。

中は手掘り。歴史を感じますね〜。

お〜、綺麗!!
さすが氷河から流れてくる水!!(17:00)

見上げれば花が満開です。

どん詰まりの駐車場からは氷河が見えていて、その麓には山小屋があってトレッキングコースになってるんですが、明日行く場所はここと逆側(アニヴィエ谷の東側)のコースです。
自動車はここまでしか入れないので引き返します。

再び氷河によって削られたU字谷を走ります。

いや〜、素晴らしい!

あまりにも素敵なドライビングロードだったのでダムから氷河まで2往復ほどしてしまいました。
夕方ということもあって道が空いてたのもラッキーでした。

そろそろ良い時間になってしまったので、本日宿を取っているヴィソワ村に向かいます。

ヴィソワ村の中央部にあるバスターミナル。
走っているバスはかつて郵便物を配達する車(馬車)が由来になっていてポストバスと呼ばれています。
(現在も郵便物も運んでるとか)
そう言えば当初計画を立てていたときはレンタカーを借りるつもりがなく、四方八方にポストバスの路線が伸びているヴィソワ村を拠点にしようと企んでいたのをこの景色を見て思い出しました。

バスターミナルの向かいにあるレストランに行くと、夕食は18時半からとのこと。
それまで30分ほど時間があったので、周囲を散策したりタブレット開いて明日歩くコースを調べたりして時間を潰してから、、、、

18時半ちょうどにレストランのテラス席に座り、ピザを頼んでみました。
味は美味しかったのですが、予想以上に大きくて食べきれないと判断し、箱をもらって半分ほど持ち帰らせてもらいました。
そうそう、ここはフランス語圏なんですね。
店員さんからの挨拶は「ボンジュール」に切り替わりました。
スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4種類で地域によって違うようです。

食べ終わるとすぐに予約しておいた宿に向かって走り始めたのですが、値段が安いという理由だけでチョイスしたからか、なんかびっくりするぐらい街外れにあるみたいです。(しかもかなりの登り)
いやはや、レンタカーの旅に切り替えておいてよかったです。村の中心部から歩いていたら下手したら1時間ぐらいかかってたかもしれません。

別荘地帯みたいな場所を抜け、森林限界の上にそびえる綺麗な山が見えてきたところで、、、

本日予約していた宿に到着しました。(19:20)
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本日の歩行&走行ログです。
レセプションに顔を出すと恰幅の良いおじさんが出迎えてくれ、すぐに施設の案内をしてくれました。

安宿ということもありドミトリー形式で素泊まり26スイスフラン。(2700円ぐらい)
なんとこの部屋すべて貸し切りでした。
立地が悪いからか、ドミトリー形式だからか人気がないんですね〜。
私以外には子供達中心の8名グループが来ていて、本日のお客さんはそれだけのようでした。
おじさんに明日の朝食はどうするの?と尋ねられたので、朝6時に出発予定なので(準備は無理でしょうから)必要ないですよと答えたら、対応してあげるよとのこと。
それじゃぁと、お願いしたら、14フランとのこと。宿泊&朝食あわせて40フラン(4200円)となり、安いんだか高いんだかよくわからない料金になりました。

おじさんに明日から山に登るから水を売ってくれと頼むとアップルジュースが少し入っていた2リットルペットボトルの中身をコップに移し、それを軽く1度だけゆすいでから水を満タンにしてくれ「無料ね!」と言いながらドンと置いてくれました。
すばらしい対応でございます。
(この水がほのかにアップル味がしたのは言うまでもありませんが)
明日の準備含めあれこれやって落ち着いたら小腹が減ってきたのと、明日の朝食が確保できたので、残しておいたピザを外のテーブルで食べきってしまいました。
その後はシャワーを浴びて明日以降の天気予報を見ながらここ数日間の行動計画を練りつつ眠りに就きました。
その5へつづく