2013年スイストレッキング&ドライブ旅行記
その10
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8月16日(金) Day7




いよいよトレッキングの最終日です。



せっかくこんなところに泊まっているので、朝四時に起きて天の川を見に外に出ました。



本日も綺麗に晴れており、綺麗に見えていました。



大満足!



部屋に戻ろうとすると建物がオートロックになっていて中に入れません。


そう言えば、昨日レセプションのお兄さんが建物の説明をするときにオートロックの説明をしてくれていたのですが、少なくとも昨日の22時ぐらいまではオートロックが作動しておらず鍵を使わなくても普通に建物に入れたので、鍵を持たずに外に出てしまったのでした。



これはマズイ・・・



ガラス窓越しに建物の中を確認しますがスタッフの姿はまったく見当たらず、あちらこちらのドアを押したり引いたりノックしたりボタンらしきものをすべて押したりしますがまったく無反応。



暗闇の静寂の中でどこかに居るヤギのカウベルの音だけが遠くから聞こえてきます。



幸いLEDライトは持ってきていたので、その明かりを頼りにゴンドラ駅まで行き、そちら経由で建物の中へ入れないか試したところ、いいところまで進めたのですが最後のドアにロックが掛かってました。



こりゃ困った。



薄着で外に出てしまったのでだんだん体が冷えてきました。



朝食が7時半からだから、6時半過ぎにはスタッフは出てくるだろうか、、、それまであと2時間以上・・・



展望レストランのデッキは星が綺麗に見えて時間をつぶすには良いのですが、風が吹いていて肌寒いので、建物脇の風の当たらないベンチで横になることにしました。



空を見上げると流れ星が、、、、(「建物に入りたい!」3回の最初の「た」で消える速さです)




なんとなく諦めきれずにもう一度ドアを叩いて回ると、先ほどは気が付かなかったドアがレストラン脇にあり、なんとそこだけ鍵がかかっておらず中に入ることが出来ました。


その後さらに宿泊棟に入るドアが登場し祈るような気持ちで開けたところ、そちらも開いていて内心で狂喜乱舞しながら中に入りました。



きっと私みたいなおっちょこちょいのためにここだけ開けてくれてるんだと想像します。

(ここだけ閉め忘れてたんだったりして)




温かい布団で軽く一眠りしてから6時過ぎに再び起き、鍵を持って外に出ました。







素晴らし朝日のショーを楽しむことが出来ました。(6:40)









数時間前、私を救ってくれたドアはここです。(右奥はゴンドラ駅)



7時半に食堂に向かうと準備をしていた若い女性スタッフから事務的に「朝食は8時からですよ」と言われてしまいます。


昨日受付で7時半スタートにしてもらったと申告しても「そんな話は聞いてない」の一点張り。


それでもこちらが諦めずに食い下がったからか、、、







最後は特別に対応してくれました。

クロワッサンなんかはモロに焼きたてを食べられたので美味しかったです。



食べ終わってすぐにチェックアウトして出発しようとしたところ、なんと支配人がまだ来てないので精算できないとのこと。


鍵だけ返せればよかったのですが、昨日の夕飯の時に炭酸水を頼んでしまったので、これの支払いがまだなのです。


支配人がいつ来るのか尋ねると、ゴンドラに乗ってやって来るので8時30分前とのこと。。。(8時に営業開始、下から25分かかります)


だから先ほど女性スタッフが朝食を早める対応を全然してくれなかったんですね。。。


これだと、ゴンドラで下から人がたくさん登ってくる前に歩き始めるというここの立地のメリットがまったく生かせません。


ゴルナグラートに比べて人気が無い理由がなんとなくわかった気がしました。ここのサービスはいろいろ気が利いてないんですよね〜。

立地は最高だし、ドミトリーだから立地の割りには安いんですが。(2食付き1泊1万円)




果たして8時30分前に事情を知らない支配人サンが笑顔でやって来たので、こちらも何食わぬ顔でチェックアウトを済ませ、すぐに宿を出発します。








今日も快晴!

心配していたゴンドラでお客さん(特に日本人団体グループ)がわんさか登って来ている状態にはなっておらず、これなら快適に歩けそうです。









少し歩いたところから振り返ったところです。

右からアイガー、グリンデルワルト下氷河、左がシュトックホルン、その下に泊まっていたホテルの屋根。









カウベルを鳴らしながら牛が歩いています。



では、アルプの草原と牛の写真でも記念に撮っておきますか。









アルプに生きる牛 その1









アルプに生きる牛 その2




って、なんでそんなに発情してるの?

(たぶん1頭の雌が発情したから雄が集まってきて次々に交尾してたんだと思いますが)







と、発情グループの中の一匹がこちらに歩いてきました。

(別に私が草を手に持って振ってたわけじゃないんですが)









おはよう!









よしよし、いい子だねぇ。

牛もヤギも人懐っこいです。




その後は花咲くトレッキングロードをのんびりと歩いていきます。



写真を何枚か掲載します。








花咲くトレッキングロード その1









花咲くトレッキングロード その2









花咲くトレッキングロード その3











花咲くトレッキングロード その4




と、まぁこんな感じでお花畑のまっただ中を歩いていきます。


途中で西洋人の男性2名とすれ違ったぐらいで、今のところ静かなもんです。

(たぶん、もう少ししたら日本人だらけになるんだと思います。なんせ大人気のコースなので)








やって来ました、バッハアルプゼーです。Bachalpsee (9:20)

今日は朝4時の時点でも風が吹いていたのでどうかなぁと思っていたのですが、やはり綺麗に映りこんだ山々は拝めませんでした。








風と垂直方向なら割と見えるんですけどね〜。

あと、こんな山上湖なのに魚がたくさん居るんですね。









30分ほど風が止むのを粘って待ってたんですがダメでした。


ちなみにここに居る人たちは下から上がってきた人ではなく、上の山小屋から下ってきた人たちです。

私も次にここに来るとしたら上の山小屋に泊まると思います。








さて、今日は他の場所も歩きたいし、そろそろ下りますか。








この地図で言うと赤丸1番のコースから四角黄色3番のコースに入ったことになります。









花や山を愛でながら、ゴンドラの途中駅(ボルト駅)を目指して歩き始めます。


これで、またまた往復チケットが少し無駄になってしまいました。(いい加減学習しなさいよって話なんですが)









広大なアルプの中を歩いていきます。









いやぁ〜、すごい!

カウベルの音が四方八方から鳴り響きます。








シュトックホルンと牛。









アルプに暮らす牛達。









やんちゃな性格なのかこの子は最初から鼻輪が付けられてますね。

人懐っこかったですけど。










途中の牛飼い人の小屋にて。

ヤギってそういう場所が落ち着くんですね。








当たり前ですが、ここで生活してる人は車で乗り入れできるんですね。

(アイガーとジムニー)








最後は森林限界の下へと下っていきます。

やはり、見晴らしの良い森林限界の上の世界が良いですね〜。

下界は暑いですし。








ゴンドラとボルト駅が見えてきました。









アイガー北壁とボルト駅。(11:30)









ゴンドラからクライネシャイデックを眺めます。(左アイガー、右チュッゲン(2,521m)、その真中の鞍部がクライネシャイデック)

このゴンドラの眺めは本当に最高でございます。








下山するとすぐにビデオカメラを撮影中のおじさんが日本語で実況している声が聞こえてきました。




その11へつづく